有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G9DD
菊水ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2019年3月期)
当社グループは、電気計測器等の製造、販売を行っているものであり、セグメントは単一であります。したがいまして、セグメントごとに研究開発活動の状況及び研究開発費の金額を示すことはしておりません。
また、当社グループにおける研究開発活動は、主に当社が行っております。
その当社における研究開発活動は、以下のとおりであります。
当連結会計年度の研究開発活動は、当社の中期経営計画の基本方針である「グローバル」「ソリューション」「事業領域拡大」に基づき取り組んでまいりました。グローバル化の推進といたしましては世界で戦える製品開発を、ソリューションビジネスの展開においては電源及び電池まわりの計測ソリューション提案及び次世代自動車用各種評価ソリューション提案を、事業領域拡大といたしましてはEV(電気自動車)インフラ市場、次世代エネルギー市場へ向けての製品開発を、それぞれ積極的に推進してまいりました。
なお、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a 経営成績」における営業品目の製品群別の研究開発活動は、次のとおりであります。
《電子計測器群》
安全関連試験器においては、海外市場要求に応えるべく各種試験に一台で対応でき、かつ、最先端部材・デバイス評価用として部分放電測定機能も搭載した、電気安全規格試験マルチアナライザTOS93シリーズを開発し、販売いたしました。
《電源機器群》
グローバル化のための世界で戦える製品開発の一環として、交流電源装置ではEMC(電磁的両立性)試験サイト、冷凍/空調機器評価、EV/PHV車両評価、サーバー用電源評価等の市場へ向け、電力密度が世界最高レベルで一部モデルでは電流の双方向動作が可能な多機能・大容量交流電源PCR-WE/WE2シリーズを開発し、販売いたしました。
電子負荷装置ではEV車載機器やOCP(オープンコンピュートプロジェクト)・HVDC(高電圧直流給電)に代表されるようなサーバー用DC高電圧給電用装置の試験用途として、空冷型大容量電子負荷装置としては世界最高レベルの電力密度の大容量高電圧電子負荷装置PLZ-5WHシリーズを開発し、販売いたしました。
直流電源装置では、主に車載用電子機器の電源変動試験向けに、6倍の最大ピーク電流に対応したPBZ-Aシリーズを開発し、販売いたしました。また、電子機器の研究開発、生産ライン、検査用自動試験システムへ対応のため、各種通信インターフェースを搭載した多出力直流電源PMX-Multiシリーズを開発し、販売いたしました。
ソリューション事業への取り組みといたしましては、EV/PHEVに適用されるEMC試験要求であるR10に対応した各種試験装置を開発し、販売いたしました。また、電池等のインピーダンスを、負荷をとった状態で簡便に測定できるインピーダンス計測機能付き電子負荷装置PLZ-5WZを開発し、販売いたしました。
事業領域拡大の取り組みといたしましては、計測とパワーエレクトロニクスの複眼思考で既存技術・既存製品を応用した製品・ソリューションを、次世代エネルギー市場、次世代自動車関連市場等へ向けて開発し、提案いたしました。
これらの研究開発費の総額は、12億5千1百万円、売上高比率14.0%であります。
なお、電子計測器、電源機器等の研究開発活動において使用する研究開発用設備、研究開発用部品及び試作設計作業等に共通性が高いため、それぞれの製品群別に研究開発費を示すことはしておりません。
また、現在当社が所有する工業所有権の総数は、69件であります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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