有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100FHDW
株式会社イトーキ 研究開発活動 (2018年12月期)
当社グループでは、新たな価値を提供する活動を継続・促進するため、研究開発活動に取り組んでいます。
研究活動として、当社のミッションステートメント、『明日の「働く」をデザインする。』、新しい働き方を提案するため、先端技術研究とワークスタイル研究を組織機能とした技術と市場の両面で、調査・研究を行っています。働き方改革とデジタル変革の市場潮流を牽引する次世代のワークスタイル及びプレイス環境の研究を進めると共に、先端技術の人工知能やIoT分野の研究・応用技術開発に取り組んでいます。技術と空間システムの融合された商品開発を目指し、活動を引き続き進めてまいります。なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は24億53百万円であります。
[オフィス関連事業]
オフィス家具ジャンルの商品としては、活動に合わせて最適な場が提供できる商品として「ADDSITE」、「HAX」を投入しました。「ADDSITE」では、オープンな場でもしっかりと吸音できるパネル構造の開発などにより、オープンオフィスにおけるさまざま課題を解決し、「HAX」ではオフィスワーカー自身による自由な使い方を可能にしています。また、自席を持たない働き方が増えてくる中、個人が管理する荷物、PCを収納できるロッカー「suffi」を発売しました。ロッカー庫内のスペースを最適化し、これまで乱雑に置かれていた名刺やペンも整理できるポケットも装備しています。
チェア分野で開発した「アクトチェア」は次世代のスタンダードタスクチェアの主力という位置づけでワーカーの姿勢変化や身体の動きの研究から導き出されたコンセプト『アジャスト&アクティブ』を、新機能の『フレキシブルバックレスト』及び国内業界初の『4Dリンクアーム』などイトーキ独自の新技術により実現しました。QUAチェアは、フリップフラップチェア、セクアチェアの思想を引き継いだ商品で『ぺルビスサポートシステム』を搭載しており、樹脂材料の特性を活かしたシンプルで軽快感なチェアです。さらにLEVIチェアは余計な機能を削ぎ落としたシンプルなフォルムの中にもデスクワークに耐える高い機能性を備え、新機能『スマートロッキング』及び『キャンチチルトシート』は、執務スペースからミーティングスペースまで幅広いシーンに合わせることが出来ます。
これらの製品はカラーやマテリアルを新たに「ITOKI SENSE」として整え、4つの″SENSE BOOX″に基づいた、最新のオフィス空間に溶け込める意匠となっています。
オフィスにおける課題解決型商品の分野におきましては、働き方変革と「健康経営」の市場ニーズに対し、当社が展開してきた健康ソリューション「ワークサイズ」の開発と健康増進オフィスの環境設計を引き続き進めております。また、「ワークサイズ」の環境設計と商品の提案拡充を図るため、健康ソリューションに関連する異業種企業11社 との横断型プロジェクト「フロムプレーヤーズ」の立上げや、健康的なオフィスの新基準「ウエル・ビルディング・スタンダード」の要件設計の提案に取り組んでおります。さらに、ICT分野では、オフィスワークで中軸を担う「会議」の生産性やコミュニケーション環境の変革の高まりから、デジタル会議システムの開発に取り組んでおります。会議室の予約表示システム「カンファリオ」は、スケジュールカレンダー連携や会議利用状況を可視化する機能を充実させ、企業内の会議室管理システムとして採用が増加しております。引き続き、会議実績データを活用した分析や、会議の生産性評価やプロセス活動変容につながるシステム開発を進めてまいります。
エコソリューション分野では、建築物・内装家具等における国産木材利用促進とともに、オフィス環境の木質化内装や木製家具の潮流が活発になっております。今年度も地方自治体と連携し、「エコニファ」ブランドにより、国産木材を使用した家具の開発に取り組んでまいりました。
なお、研究開発費の額は15億51百万円であります。
[設備機器関連事業]
建材分野におきましては、主力商品であるスチールパーティションの仕上げバリエーションを、オフィス家具とカラーやマテリアル合わせることで、より良い空間提案ができるようになりました。具体的には、木目仕上げのバリエーションを5色追加や、特殊塗装を取り入れるための研究をしました。当社が得意とする「減災建材」の分野で は、収納庫の壁の関係を見直し、壁前に置く収納庫の地震対策として、壁(上部)にも床にも固定しない転倒防止ユ ニット「L-FORCE(エルフォース)」を、建材とキャビネットとの開発部門協働で開発し発売しました。
設備機器分野におきましては、近年のEC市場の拡大に伴う配送品物量の増加、物流倉庫での人手不足などの社会課題に対して、弊社では立体自動高速仕分け機「システマストリーマー(SAS)」を物流関連企業様に提供してまいりました。SASはその機能性と独自性から多数のお客様にご導入をいただいており、発売後30年を経過した今も尚、お客様の倉庫運営に無くてはならない設備として好評をいただいております。
2018年は上記の物流市場向けに新型のシステマストリーマー(新型SAS)を開発し、11月に発売いたしました。
現在の倉庫事情にマッチした商品にするため、従来機に比べ大幅な省スペース化・省エネ化を実現し、受注から納品までのリードタイムの短縮も図りました。これにより、すでに大口のご発注をいただくなど数多くのお引合いを頂いております。今後、更なる性能UP開発やバリエーション展開を継続して行い、より多くのお客様にご導入していただける商品に育ててまいります。
なお、研究開発費の額は7億91百万円であります。
[その他]
学習家具分野におきましては、「子供を伸ばす学びの環境づくり」の提案として、シンプルで飽きのこないデザインやヴィンテージデザインなどのコーディネート商品を中心に発売を行なってまいりました。また、インターネット販売市場へ向け、多様化するニーズに対応するため、国内生産でお好みの空間に合わせてサイズオーダーのできる『ヴァルコ』を国内産材を活用した商品として発売いたしました。また今後、促進されるテレワークなどへ向けた「サリダシリーズ」の機種追加を行ない、オンラインショップでのSOHO市場へのユーザーに向けた商品の充実を図りました。
なお、研究開発費の額は1億11百万円であります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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