有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G264
株式会社サンゲツ 研究開発活動 (2019年3月期)
当社グループは「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与する」ことを企業使命としています。研究開発活動については、サンゲツ三則である「創造的デザイン」「信頼される品質」「適正な市場価格」を基本的な指針として、ブランド理念“Joy of Design”の実現を目指し、単にインテリア素材を提供するだけではなく、人々がそのインテリア素材を使い、デザインし、その空間で楽しみ、安らぎを得られる、豊かな生活文化の創造に寄与し得る商品開発に取り組んでいます。
品質については、取り扱い商品の品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置しています。商品開発の各段階においては、検証プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、商品開発を担うインテリア事業本部と、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。また、中部ロジスティクスセンターⅡに試験施設を整備し、商品の安心・安全という側面から品質管理体制の強化を進めています。
また、商品調達力の強化として、主力メーカーとのアライアンス強化に努めるとともに、中国現地法人の山月堂(上海)装飾有限公司、米国のKoroseal Interior Products Holdings,Inc.そしてシンガポールのGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.とも連携し、デザインの共同開発や、海外有力メーカーとの取引強化に向けた取り組みを進めています。
その結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は111百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。
(インテリア事業)
インテリア事業においては、壁装材、床材、カーテン等、合わせて約13,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、主要見本帳約30冊のおよそ3分の1を見本帳更改に向けて開発しています。商品開発においては、最新インテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査を強化するとともに、第一線で活躍する外部のデザイン顧問からも情報収集を進め、トレンド分析に活かし、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。
この結果、インテリア事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は76百万円となりました。また、インテリア事業内のセグメント別の研究開発活動状況は次のとおりです。
(壁装事業)
壁装事業では、2018年6月に発売した壁紙見本帳「リザーブ1000」では、ファッションブランド「MIHARA YASUHIRO」のデザイナー 三原康裕氏とコラボレーションした遊び心ある斬新なデザインを収録しました。住宅でニーズの高い「フィルム汚れ防止・抗菌」壁紙にて、リフォームにも使用しやすいハイボリュームタイプを新たに収録したほか、高い光反射率で室内をより明るくし、省エネ効果も期待できる「光拡散壁紙」を充実させるなど、機能性商品の開発も行いました。また、あわせて壁紙選びをサポートする新たな見本帳「ROOM STYLING」を発刊しました。これまでにない壁紙の施工提案のほか、壁紙、床材、ファブリックのトータルコーディネーションを豊富な施工例写真で表現しました。
さらに、2017年に続き2回目となる「サンゲツ壁紙デザインアワード2018」を開催。ブランド理念“Joy of Design”をテーマに新しい発想のデザインやアイデアを幅広く募集しました。国内外から世代・所属を問わず、昨年を上回る多数の応募があり、壁紙デザインへの関心を高めるとともに、新たなデザイナーの発掘につなげるなど、壁紙の可能性を広げる活動となりました。
(床材事業)
床材事業では、長尺塩ビシートの見本帳「Hフロア」、「Sフロア」、「ノンスキッド」、カーペットタイルの見本帳「DT/NT」を発刊しました。10月に発売した医療福祉施設を中心に各種施設で使用できる「Sフロア」では、エスリュームシリーズにリアルな木目を追求したエスリューム・ジャトバウッドを開発しました。また、永久ワックスフリー単層シートシリーズに、表面にダイヤモンド10コーティングを施すことでより高い防汚機能を備えた「メディントーン」を新たに収録し、メンテナンスコスト削減と環境負荷低減を実現する商品の開発を行いました。
また、カーペットタイル「DT/NT」では、オフィス市場やインバウンドによるホテル宿泊施設の需要拡大を見据え、市場ニーズにあわせたカラーの拡充や、商品に柄の方向性のない“無方向デザイン”による一体感のあるデザイン開発に取り組みました。「森に包まれる心地よさ」をコンセプトに木漏れ日が生み出す陰影を表現した“Voice collection”や風情をモチーフにした日本の伝統柄をベースにシックなものから華やかなものまで幅広く取り揃えたカテゴリー”Japonisme”など、一つ一つの商品が持つストーリーをデザインで表現しました。
(ファブリック事業)
ファブリック事業では、シンプルな価格設定による使いやすさでハウスメーカー顧客をサポートする見本帳「Casa di Vosne」を発刊しました。「-窓から暮らしに彩りを-ファブリックでつなぐ人と家」のコンセプトのもと、住宅空間をターゲットに、モダン・ナチュラル・北欧テイストを充実させ、色から選べる「Color palette」を掲載しました。また、全点ウォッシャブル生地を採用、簡易形状安定加工も施すなど、メンテナンス性も兼ね備えました。
また、カーテン販売を専門とする子会社 株式会社サンゲツヴォーヌでは、カーテンや椅子生地を取り扱うオランダの世界的エディター「KOBE」との共同企画コレクションを発売し、ハイグレードなデザインの充実にも努めました。
(エクステリア事業)
研究開発活動は行っておりません。
(照明器具事業)
照明器具事業においては、注力すべきテーマを“環境照明におけるミニマルデザイン(最小化)”とし、空間に溶け込みながらも、光としての役割をしっかり果たす器具開発を進めています。重点分野はオフィス、屋外・道路、ホテル、Zライト(タスクライト)の4つに絞り込み、オリジナリティーを大切にすると同時に、機能性や省エネ性を兼ね備えたラインアップを取り揃えました。
この結果、照明器具事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は6百万円となっております。
(海外事業)
海外事業においては、中国市場では山月堂(上海)装飾有限公司において、当社壁紙や医療施設向けの機能性床材などの拡販を図っています。中国インテリア市場のトレンドにあわせ、当社商品より抜粋したオリジナル見本帳を作成するなど、地域に密着した細やかな開発を行っております。また、東南アジア事業を展開するGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.においても、新たな見本帳マナーを策定し、ブランド力の向上を目指すとともに、より顧客目線・市場起点の商品開発を強化しております。
北米市場では、Koroseal Interior Products Holdings,Inc.が、“surface-scape your vision”をブランドコンセプトとし、顧客のニーズに基づく商品開発活動を行っております。開発プロセスにおいては、デザイン開発部署が中心となり、多様なアイデアを市場動向やトレンド、品質といった多角的な視点から検証・評価を重ね、商品開発を行います。当連結会計年度においては、ホテルなどのホスピタリティマーケット、医療・福祉のヘルスケアマーケットに重点を置き、デザイン性の高い壁紙の開発に注力しました。特に市場ニーズの高まりが続くデジタルプリント壁紙においては、幅広いデザインの提供とともに、新設備を投入するなど多様な顧客ニーズに応える技術の構築に努めました。また、同社の高いエンボス技術に日本の伝統素材「箔」を重ねた、独創的な新商品を開発するなど、グループ間シナジーを活かした商品開発にも取り組んでおります。
この結果、海外事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は27百万円となっております。
品質については、取り扱い商品の品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置しています。商品開発の各段階においては、検証プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、商品開発を担うインテリア事業本部と、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。また、中部ロジスティクスセンターⅡに試験施設を整備し、商品の安心・安全という側面から品質管理体制の強化を進めています。
また、商品調達力の強化として、主力メーカーとのアライアンス強化に努めるとともに、中国現地法人の山月堂(上海)装飾有限公司、米国のKoroseal Interior Products Holdings,Inc.そしてシンガポールのGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.とも連携し、デザインの共同開発や、海外有力メーカーとの取引強化に向けた取り組みを進めています。
その結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は111百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。
(インテリア事業)
インテリア事業においては、壁装材、床材、カーテン等、合わせて約13,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、主要見本帳約30冊のおよそ3分の1を見本帳更改に向けて開発しています。商品開発においては、最新インテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査を強化するとともに、第一線で活躍する外部のデザイン顧問からも情報収集を進め、トレンド分析に活かし、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。
この結果、インテリア事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は76百万円となりました。また、インテリア事業内のセグメント別の研究開発活動状況は次のとおりです。
(壁装事業)
壁装事業では、2018年6月に発売した壁紙見本帳「リザーブ1000」では、ファッションブランド「MIHARA YASUHIRO」のデザイナー 三原康裕氏とコラボレーションした遊び心ある斬新なデザインを収録しました。住宅でニーズの高い「フィルム汚れ防止・抗菌」壁紙にて、リフォームにも使用しやすいハイボリュームタイプを新たに収録したほか、高い光反射率で室内をより明るくし、省エネ効果も期待できる「光拡散壁紙」を充実させるなど、機能性商品の開発も行いました。また、あわせて壁紙選びをサポートする新たな見本帳「ROOM STYLING」を発刊しました。これまでにない壁紙の施工提案のほか、壁紙、床材、ファブリックのトータルコーディネーションを豊富な施工例写真で表現しました。
さらに、2017年に続き2回目となる「サンゲツ壁紙デザインアワード2018」を開催。ブランド理念“Joy of Design”をテーマに新しい発想のデザインやアイデアを幅広く募集しました。国内外から世代・所属を問わず、昨年を上回る多数の応募があり、壁紙デザインへの関心を高めるとともに、新たなデザイナーの発掘につなげるなど、壁紙の可能性を広げる活動となりました。
(床材事業)
床材事業では、長尺塩ビシートの見本帳「Hフロア」、「Sフロア」、「ノンスキッド」、カーペットタイルの見本帳「DT/NT」を発刊しました。10月に発売した医療福祉施設を中心に各種施設で使用できる「Sフロア」では、エスリュームシリーズにリアルな木目を追求したエスリューム・ジャトバウッドを開発しました。また、永久ワックスフリー単層シートシリーズに、表面にダイヤモンド10コーティングを施すことでより高い防汚機能を備えた「メディントーン」を新たに収録し、メンテナンスコスト削減と環境負荷低減を実現する商品の開発を行いました。
また、カーペットタイル「DT/NT」では、オフィス市場やインバウンドによるホテル宿泊施設の需要拡大を見据え、市場ニーズにあわせたカラーの拡充や、商品に柄の方向性のない“無方向デザイン”による一体感のあるデザイン開発に取り組みました。「森に包まれる心地よさ」をコンセプトに木漏れ日が生み出す陰影を表現した“Voice collection”や風情をモチーフにした日本の伝統柄をベースにシックなものから華やかなものまで幅広く取り揃えたカテゴリー”Japonisme”など、一つ一つの商品が持つストーリーをデザインで表現しました。
(ファブリック事業)
ファブリック事業では、シンプルな価格設定による使いやすさでハウスメーカー顧客をサポートする見本帳「Casa di Vosne」を発刊しました。「-窓から暮らしに彩りを-ファブリックでつなぐ人と家」のコンセプトのもと、住宅空間をターゲットに、モダン・ナチュラル・北欧テイストを充実させ、色から選べる「Color palette」を掲載しました。また、全点ウォッシャブル生地を採用、簡易形状安定加工も施すなど、メンテナンス性も兼ね備えました。
また、カーテン販売を専門とする子会社 株式会社サンゲツヴォーヌでは、カーテンや椅子生地を取り扱うオランダの世界的エディター「KOBE」との共同企画コレクションを発売し、ハイグレードなデザインの充実にも努めました。
(エクステリア事業)
研究開発活動は行っておりません。
(照明器具事業)
照明器具事業においては、注力すべきテーマを“環境照明におけるミニマルデザイン(最小化)”とし、空間に溶け込みながらも、光としての役割をしっかり果たす器具開発を進めています。重点分野はオフィス、屋外・道路、ホテル、Zライト(タスクライト)の4つに絞り込み、オリジナリティーを大切にすると同時に、機能性や省エネ性を兼ね備えたラインアップを取り揃えました。
この結果、照明器具事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は6百万円となっております。
(海外事業)
海外事業においては、中国市場では山月堂(上海)装飾有限公司において、当社壁紙や医療施設向けの機能性床材などの拡販を図っています。中国インテリア市場のトレンドにあわせ、当社商品より抜粋したオリジナル見本帳を作成するなど、地域に密着した細やかな開発を行っております。また、東南アジア事業を展開するGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.においても、新たな見本帳マナーを策定し、ブランド力の向上を目指すとともに、より顧客目線・市場起点の商品開発を強化しております。
北米市場では、Koroseal Interior Products Holdings,Inc.が、“surface-scape your vision”をブランドコンセプトとし、顧客のニーズに基づく商品開発活動を行っております。開発プロセスにおいては、デザイン開発部署が中心となり、多様なアイデアを市場動向やトレンド、品質といった多角的な視点から検証・評価を重ね、商品開発を行います。当連結会計年度においては、ホテルなどのホスピタリティマーケット、医療・福祉のヘルスケアマーケットに重点を置き、デザイン性の高い壁紙の開発に注力しました。特に市場ニーズの高まりが続くデジタルプリント壁紙においては、幅広いデザインの提供とともに、新設備を投入するなど多様な顧客ニーズに応える技術の構築に努めました。また、同社の高いエンボス技術に日本の伝統素材「箔」を重ねた、独創的な新商品を開発するなど、グループ間シナジーを活かした商品開発にも取り組んでおります。
この結果、海外事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は27百万円となっております。
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