有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G9UO
森永製菓株式会社 研究開発活動 (2019年3月期)
当社グループにおける研究開発活動は、「世界の人々の豊かで安全な食生活の実現と健康の増進に貢献していくこと」を使命とし、パイオニアスピリットに溢れた企業活動を通して、お客様に満足していただける商品・サービス・情報を提供すべく、「食」に関連する様々な技術分野において研究を進めております。
なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費は2,194百万円であります。セグメントごとの研究開発費は「食料品製造」が2,079百万円、報告セグメントに含まれない「その他」が115百万円であります。
当連結会計年度は、「2018中期経営計画」に掲げる、既存領域での収益性向上とウェルネス領域及びグローバル領域における成長戦略の加速の実現に向けて、「技術を基軸に、未来に向けて新たな価値を創造する」という新たな研究開発方針を定め、「重要技術のアップデート」「ウェルネス領域の拡大」「未来価値創造」の3つの戦略のもと継続して取り組みました。
(1)「重要技術のアップデート」
菓子食品部門では、主力ブランドに関する技術伸長に注力して研究開発を進めてまいりました。心地よいチューイング性とジューシー感が特長の「ハイチュウ」は、より果実の味わいを楽しむことができるよう、果実ピューレを使用し、風味と食感の向上に取り組みました。平成が終わるタイミングに合わせ、「平成をあじわうハイチュウアソート」を開発し、シャインマスカットやスカイベリーなど平成生まれの果実のおいしさを「ハイチュウ」で訴求いたしました。柔らかいハイチュウ(センター)を糖衣がけした2層仕立ての「ハイチュウプレミアム」は、糖衣とセンターの品質改良により、更なるもちもち食感を実現いたしました。静岡クラウンメロン果汁を使用したインパクトのある甘味と豊かな香りが特長の「ハイチュウプレミアム」、北海道産生クリームを使用し、濃厚なコクのあるヨーグルト味に仕上げた「ハイチュウプレミアム」を開発し、売上の伸長に寄与いたしました。
「カレ・ド・ショコラ」においては、これまで培ったチョコレート製造技術を駆使し、通常のラインアップよりワンランク上の商品として、「カレ・ド・ショコラ、、」を開発、高付加価値化及びブランド価値向上を進めました。長い歴史を持つ「小枝」シリーズにおいても、独自の成型技術、製造方法を進化させて、チョコが手につかない「ベビー小枝」や、柔らかくスイーツ専門店の味わいが楽しめる「小枝スペシャリーゼ、」を開発し、ブランドの伸長に大きく寄与いたしました。
伸長する甘酒市場に対して、国産の米原料と食塩だけを使用し、甘さ控えめで飲みやすく仕上げた「森永のやさしい米麴甘酒」を開発いたしました。更に、酒粕と米麴を当社独自のブレンドで配合し、コクと控えめな甘さを両立することで、毎日飲める品質に仕立てたチルド対応の「甘酒」を開発いたしました。「ホットケーキミックス」では、間口拡大を目標に、簡便さを追求し包装材料の中でホットケーキの生地をつくることができる「もみもみホットケーキミックス」を開発し、市場から高い評価を受けました。同様に、長年培った配合・製造技術を応用した「ふわふわパンケーキミックス」を開発し、新たな技術獲得を進めました。
冷菓部門では、当社が得意とする菓子技術との融合を活かし、バニラとカスタードの2色のアイスにカラメルソースとキャラメルペーストを組み合わせ、もちもちのクレープで挟んだ「ザ・クレープ」を開発したことでクレープのもちもち感が話題となり、ブランド全体の間口拡大につながりました。30周年を迎える「サンデーカップ」は、チョコアイス、バニラアイス、チョコソースの各パーツの配合を見直し、よりおいしく食べられる品質へと進化させました。
(2)「ウェルネス領域の拡大」
ウェルネス商品を拡充するため、商品開発と食品機能の研究の2方向で取り組みました。
商品開発では、ナチュラル素材やタンパク質摂取を意識した開発を進めました。食の多様性の拡がりを受けてマクロビオティックの考え方に基づいて開発し、独自の配合・製造技術に支えられている「マクロビ派ビスケット」について、素材の持つおいしさを引き出す技術開発を進めて「マクロビ派ビスケット、」を開発いたしました。タンパク質を手軽に摂取できる「inバー」では、糖質削減に取り組み、従来の商品に比べ40%糖質をオフした「inバープロテイン ベイクドビター」を開発いたしました。
また伸長を続けるゼリー飲料市場に向け、さらに価値を高めた商品開発を行いました。「inゼリー」はビタミン12種の配合を1日分に強化しつつ、ビタミン特有の癖のある味を抑えて飲みやすく仕上げました。更に、カロリーを摂らずにビタミンを摂取したい方に向けて、強化したビタミン量はそのままの「inゼリー」を開発いたしました。伸長する高価格帯コラーゲンドリンク市場に対しては、当社独自の技術を生かし、コラーゲン独特の味や臭いを抑え、甘みと酸味のバランスの良いブルーベリー味に仕立てた「おいしいコラーゲンドリンク プレミオ」を開発し、厳選した美容成分“ヒアルロン酸”“エラスチン”“パセノール™”“ビタミンC”“セラミド”を加えたプレミアムな美容ドリンクとして、通信販売「天使の健康」限定で発売いたしました。
食品機能の研究では、ココア、甘酒に加え、タンパク質、コラーゲン、パセノール™について生理機能に関する研究を行いました。
ココアについては、これまでに当社で実施してきたヒト試験の結果を学術論文で発表した、“カカオフラバノールによる身体の柔軟性を高める機能”、“カカオリグニンによる便通を改善する機能”の2つ、及び“カカオフラバノールの血圧調整機能”を併せて、ココア初の3つの機能性を同時に表示する機能性表示食品として「森永ココア カカオ90スティック」の届出を行い、受理されました。
また甘酒では、“酒粕”と“米麴”をブレンドした甘酒に便通改善機能があることをヒト試験で見出し、学術論文で発表いたしました。フリーズドライ甘酒を飲用することによる肌への影響とそのメカニズムに関して学術論文として発表いたしました。
タンパク質については、基礎研究に注力しその成果について学会発表や特許出願を行いました。またプロテインパウダーに配合している筋肥大促進の特許成分EMRについては、ヒト試験で、筋肥大のメカニズム解明につながる知見を得ました。
コラーゲンの機能研究については、肌の潤いと膝関節に関する機能についてヒト試験の結果を学術論文で発表し、コラーゲンでは初となる肌と膝関節2つの機能性を同時に表示した機能性表示食品として「おいしいコラーゲンドリンク、」の届出を行い、受理されました。
当社独自素材“パセノール™”についても機能研究を深耕し、肌の潤いや弾力に関するヒト試験での検証結果を学術論文にて発表し、飲料やサプリメントでの機能性表示食品として「パセノールドリンクα」「パセノールカプセルα」の届出を行い、受理されました。更に機能性研究の成果として、“パセノール™”が生体内の抗酸化力を高める作用や体脂肪の蓄積を抑制する機能(お茶の水女子大学共同)、高脂肪食摂取によって異常をきたした体内時計を正常化する作用(早稲田大学共同)について学会発表をいたしました。
(3)「未来価値創造」
当連結会計年度より未来価値創造センターを新設し、中長期的な研究開発を進めております。
注力ブランドに付加価値を加えるべく、チョコレート技術をアイス領域に応用するなど、コア技術の深耕を図っております。また、独自の加工技術を駆使し、タンパク質・ナチュラル素材に新しい価値を生み出すべく、中長期の開発テーマに取り組んでおります。また、科学的なアプローチによる独自の評価技術開発を進め、食感や風味の見える化や感性工学に基づく嗜好性の評価研究にも取り組んでおります。
なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費は2,194百万円であります。セグメントごとの研究開発費は「食料品製造」が2,079百万円、報告セグメントに含まれない「その他」が115百万円であります。
当連結会計年度は、「2018中期経営計画」に掲げる、既存領域での収益性向上とウェルネス領域及びグローバル領域における成長戦略の加速の実現に向けて、「技術を基軸に、未来に向けて新たな価値を創造する」という新たな研究開発方針を定め、「重要技術のアップデート」「ウェルネス領域の拡大」「未来価値創造」の3つの戦略のもと継続して取り組みました。
(1)「重要技術のアップデート」
菓子食品部門では、主力ブランドに関する技術伸長に注力して研究開発を進めてまいりました。心地よいチューイング性とジューシー感が特長の「ハイチュウ」は、より果実の味わいを楽しむことができるよう、果実ピューレを使用し、風味と食感の向上に取り組みました。平成が終わるタイミングに合わせ、「平成をあじわうハイチュウアソート」を開発し、シャインマスカットやスカイベリーなど平成生まれの果実のおいしさを「ハイチュウ」で訴求いたしました。柔らかいハイチュウ(センター)を糖衣がけした2層仕立ての「ハイチュウプレミアム」は、糖衣とセンターの品質改良により、更なるもちもち食感を実現いたしました。静岡クラウンメロン果汁を使用したインパクトのある甘味と豊かな香りが特長の「ハイチュウプレミアム」、北海道産生クリームを使用し、濃厚なコクのあるヨーグルト味に仕上げた「ハイチュウプレミアム」を開発し、売上の伸長に寄与いたしました。
「カレ・ド・ショコラ」においては、これまで培ったチョコレート製造技術を駆使し、通常のラインアップよりワンランク上の商品として、「カレ・ド・ショコラ、、」を開発、高付加価値化及びブランド価値向上を進めました。長い歴史を持つ「小枝」シリーズにおいても、独自の成型技術、製造方法を進化させて、チョコが手につかない「ベビー小枝」や、柔らかくスイーツ専門店の味わいが楽しめる「小枝スペシャリーゼ、」を開発し、ブランドの伸長に大きく寄与いたしました。
伸長する甘酒市場に対して、国産の米原料と食塩だけを使用し、甘さ控えめで飲みやすく仕上げた「森永のやさしい米麴甘酒」を開発いたしました。更に、酒粕と米麴を当社独自のブレンドで配合し、コクと控えめな甘さを両立することで、毎日飲める品質に仕立てたチルド対応の「甘酒」を開発いたしました。「ホットケーキミックス」では、間口拡大を目標に、簡便さを追求し包装材料の中でホットケーキの生地をつくることができる「もみもみホットケーキミックス」を開発し、市場から高い評価を受けました。同様に、長年培った配合・製造技術を応用した「ふわふわパンケーキミックス」を開発し、新たな技術獲得を進めました。
冷菓部門では、当社が得意とする菓子技術との融合を活かし、バニラとカスタードの2色のアイスにカラメルソースとキャラメルペーストを組み合わせ、もちもちのクレープで挟んだ「ザ・クレープ」を開発したことでクレープのもちもち感が話題となり、ブランド全体の間口拡大につながりました。30周年を迎える「サンデーカップ」は、チョコアイス、バニラアイス、チョコソースの各パーツの配合を見直し、よりおいしく食べられる品質へと進化させました。
(2)「ウェルネス領域の拡大」
ウェルネス商品を拡充するため、商品開発と食品機能の研究の2方向で取り組みました。
商品開発では、ナチュラル素材やタンパク質摂取を意識した開発を進めました。食の多様性の拡がりを受けてマクロビオティックの考え方に基づいて開発し、独自の配合・製造技術に支えられている「マクロビ派ビスケット」について、素材の持つおいしさを引き出す技術開発を進めて「マクロビ派ビスケット、」を開発いたしました。タンパク質を手軽に摂取できる「inバー」では、糖質削減に取り組み、従来の商品に比べ40%糖質をオフした「inバープロテイン ベイクドビター」を開発いたしました。
また伸長を続けるゼリー飲料市場に向け、さらに価値を高めた商品開発を行いました。「inゼリー」はビタミン12種の配合を1日分に強化しつつ、ビタミン特有の癖のある味を抑えて飲みやすく仕上げました。更に、カロリーを摂らずにビタミンを摂取したい方に向けて、強化したビタミン量はそのままの「inゼリー」を開発いたしました。伸長する高価格帯コラーゲンドリンク市場に対しては、当社独自の技術を生かし、コラーゲン独特の味や臭いを抑え、甘みと酸味のバランスの良いブルーベリー味に仕立てた「おいしいコラーゲンドリンク プレミオ」を開発し、厳選した美容成分“ヒアルロン酸”“エラスチン”“パセノール™”“ビタミンC”“セラミド”を加えたプレミアムな美容ドリンクとして、通信販売「天使の健康」限定で発売いたしました。
食品機能の研究では、ココア、甘酒に加え、タンパク質、コラーゲン、パセノール™について生理機能に関する研究を行いました。
ココアについては、これまでに当社で実施してきたヒト試験の結果を学術論文で発表した、“カカオフラバノールによる身体の柔軟性を高める機能”、“カカオリグニンによる便通を改善する機能”の2つ、及び“カカオフラバノールの血圧調整機能”を併せて、ココア初の3つの機能性を同時に表示する機能性表示食品として「森永ココア カカオ90スティック」の届出を行い、受理されました。
また甘酒では、“酒粕”と“米麴”をブレンドした甘酒に便通改善機能があることをヒト試験で見出し、学術論文で発表いたしました。フリーズドライ甘酒を飲用することによる肌への影響とそのメカニズムに関して学術論文として発表いたしました。
タンパク質については、基礎研究に注力しその成果について学会発表や特許出願を行いました。またプロテインパウダーに配合している筋肥大促進の特許成分EMRについては、ヒト試験で、筋肥大のメカニズム解明につながる知見を得ました。
コラーゲンの機能研究については、肌の潤いと膝関節に関する機能についてヒト試験の結果を学術論文で発表し、コラーゲンでは初となる肌と膝関節2つの機能性を同時に表示した機能性表示食品として「おいしいコラーゲンドリンク、」の届出を行い、受理されました。
当社独自素材“パセノール™”についても機能研究を深耕し、肌の潤いや弾力に関するヒト試験での検証結果を学術論文にて発表し、飲料やサプリメントでの機能性表示食品として「パセノールドリンクα」「パセノールカプセルα」の届出を行い、受理されました。更に機能性研究の成果として、“パセノール™”が生体内の抗酸化力を高める作用や体脂肪の蓄積を抑制する機能(お茶の水女子大学共同)、高脂肪食摂取によって異常をきたした体内時計を正常化する作用(早稲田大学共同)について学会発表をいたしました。
(3)「未来価値創造」
当連結会計年度より未来価値創造センターを新設し、中長期的な研究開発を進めております。
注力ブランドに付加価値を加えるべく、チョコレート技術をアイス領域に応用するなど、コア技術の深耕を図っております。また、独自の加工技術を駆使し、タンパク質・ナチュラル素材に新しい価値を生み出すべく、中長期の開発テーマに取り組んでおります。また、科学的なアプローチによる独自の評価技術開発を進め、食感や風味の見える化や感性工学に基づく嗜好性の評価研究にも取り組んでおります。
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