有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G6K5
シキボウ株式会社 研究開発活動 (2019年3月期)
当社グループでは既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。
(繊維事業)
1.消臭加工「デオマジック®」の進捗消臭加工「デオマジック®」は、好評をいただいている畜産用途・生ゴミ用途・ベビー用途・ペット用途に加え、産業臭対策用途の需要が高まっております。今までの消臭剤では不可能であった産業臭対策にデオマジックの検討が加速し、産業廃棄物処理場や製紙工場など各種工場の排水処理施設での採用が拡大しております。販促強化を行い、環境展やケアテックスなどの展示会にも出展し、臭気でお困りの方々にデオマジックのサンプルを使用していただき、展示会をきっかけに受注も増加しております。
また2019年2月にはアース製薬㈱からデオマジックを使用したコラボ商品も介護用途向けに発売開始されました。
(1)すでに実用化した用途
①ベビー用途:おむつポーチ、おむつゴミ箱用スプレー(3社から販売)
②ペット用途:ネコ砂、トイレシート、消臭スプレー、おさんぽエチケット袋
③介護用途:人工肛門パウチカバー、消臭スプレー、熱蒸散タイプ消臭剤
④畜産用途:消臭剤
⑤バキュームカー臭気対策:真空ポンプ潤滑油
⑥ゴミ収集車臭気対策:消臭剤
⑦産業用臭気対策:消臭剤
⑧下水・汚泥臭対策:消臭剤
⑨害獣埋葬時臭気対策:徐放性カプセル
⑩死臭対策:消臭スプレー、徐放性カプセル
⑪水産加工臭気対策:消臭剤
⑫生ゴミ臭対策:消臭スプレー
⑬飲食店排気臭対策:消臭スプレー、徐放性カプセル、徐放性ゲル
(2)実用化に向けて検討中の用途
①介護用途:おねしょマット、紙おむつ等、ポータブルトイレ用消臭剤、石鹸
②一般用途:トイレ用消臭剤
③その他用途:生ごみ処理機(コンポスト)用消臭剤
2.「エリシルク」プロジェクトの推進
カンボジアのコンポンチャムにあるコンポンチャム農業大学でエリサン養蚕を継続し、キャッサバ農家に卵を提供して養蚕指導を行い、養蚕コミュニティーを拡大してまいりましたが、新たにカンボジアのサムロート高校でも学生に養蚕を教育し、近隣農家での養蚕拡大をはかっております。また、ラオスにおいて、アジア・アフリカで地域保健の向上支援を行っているISAPH(アイサップ)を通じエリサンの養蚕を進めるとともに、蛹を食生活改善のための蛋白源として使用することを進めております。
「エリナチュレ®」は天然の繭の機能を活かした肌にやさしい機能繊維製品であることと、カンボジアの農家を支援して繭を生産するCSR活動が評価され、2016年グッドデザイン賞を受賞いたしました。現在では、さらに東南アジア地域への拡大を進めており、「持続可能な開発目標」として取り組みを広げ、「エリシルク」プロジェクトに賛同いただける企業との取り組みを拡大しております。
繊維事業の当連結会計年度の研究開発費は、154百万円であります。
(産業材事業)
産業資材分野では、製紙業界及び製造業各業種等における顧客課題に対応した新製品・新技術の開発に努めております。国内製紙業界における紙・板紙需要は紙では前年割れ、板紙は前年比微増となりましたが、トータルでは前年比マイナスとなりました。そのような環境下、顧客からの様々な要求に対し、タイムリーに対応出来る製品の開発に取組んでおります。抄紙用カンバスでは、広幅高速マシンでも採用可能な低通気度スパイラルカンバス、より過酷な条件下でも使用可能期間を維持する耐熱シリーズ、各種の汚れ対策商品などをリリースいたしました。段ボール製造用コルゲーターベルトでは、海外のコルゲーターマシンを目標とした新たなニードルベルトを開発し、実機テストもスタートさせました。フィルタークロスでは、顧客から使用目的別に様々な要求がある中で近年、「微細粒子捕捉」「長寿命」への要求が高まっております。これらの顧客ニーズを満たすべく商品開発を顧客毎にきめ細かく行っております。また、工場排水の処理や浄水場・下水処理場における汚泥処理などで、水環境の保持にも貢献しております。機能材料分野では、中央研究所において、航空宇宙分野を中心に用途が拡大している複合材料(繊維強化プラスチック)の研究開発を行っております。高まる市場要求に応え得る繊維基材の開発や、新たな成形・加工方法による一貫生産体制の確立を目指した新しい技術開発に取り組んでおり、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発を進めております。また、新たな耐熱複合材料の開発活動として、経済産業省所管のNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)による開発事業に参画するなど、他企業・大学との共同研究開発も行っております。
産業材事業の当連結会計年度の研究開発費は167百万円であります。
なお、当社グループの研究開発活動は、主として、繊維事業は㈱シキボウ江南内にある当社開発部門、産業材事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点として行っております。
当連結会計年度の研究開発費は321百万円であります。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00530] S100G6K5)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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