有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G6I9
大日本印刷株式会社 研究開発活動 (2019年3月期)
DNPグループは、新規事業の創出・新製品開発から生産技術の開発に至るまで、幅広い研究開発活動を続けており、その活動は事業活動の原動力として機能しております。
DNPグループの研究開発は、研究開発センター、技術開発センター及び各事業分野の開発部門に加え、全社横断で新規事業開発を推進するAB(アドバンストビジネス)センターを中心に推進しております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は33,786百万円であり、3つの事業部門に関する研究開発費が11,496百万円、各事業部門に配分することができない本社開発部門等の費用が22,290百万円であります。
当連結会計年度における各事業部門の主な研究開発とその成果は次のとおりであります。
(1) 情報コミュニケーション部門
出版印刷分野では、芸術作品や文化財のデジタルアーカイブ化が進む中、多くの生活者に美術・芸術鑑賞の機会を提供するため、美術鑑賞システムの開発ノウハウと、作品の色調や質感などを忠実に再現する複製印刷技術を活用し、仮想空間の美術館で、彫刻や絵画を手に取っているかのように鑑賞できるシステム「DNP Virtual Gallery(バーチャルギャラリー)」を開発しました。
セールスプロモーション分野では、顧客一人ひとりに最適な形・タイミングで価値ある情報や体験、サービスなどを提供するパーソナライゼーションの取り組みとして、オンラインの閲覧行動や購買履歴などを起点とし、マーケティングオートメーションツール等との連係により、個々の顧客に最適なカタログやダイレクトメールの印刷データを自動生成するパーソナライズド・コミュニケーションサービスを開始しました。
カード・セキュリティ分野では、これまで提供している各種キャッシュレス関連サービスの連携に取り組み、カード発行会社や加盟店のキャッシュレス対応を支援する「キャッシュレスプラットフォーム」の提供を開始しました。クレジットやデビット、プリペイドなどの各種決済手段やQR/バーコード、非接触ICなどのスマートフォン向けアプリサービスに対応し、生体認証などの本人認証サービス、会員管理や加盟店管理、プロセッシング機能、マーケティング機能、決済端末などをトータルで提供しています。
イメージングコミュニケーション分野では、写真プリント用紙に特殊な加工を施すことでメタリック感やパール調の光沢感を表現できる「ラグジュアリーメディア」の販売を開始しました。メタリック感による躍動感のあるスポーツシーンやパール調の光沢感による見た目の優しい自然な肌色表現が可能になります。
当部門に係る研究開発費は2,102百万円であります。
(2) 生活・産業部門
包装関連分野では、これまで培ってきたコンバーティング技術や製膜技術、蒸着技術などを活かして必要な性能を付与することで、フィルムパッケージとしての機能を損なうことなく、リサイクルに適した単一素材(モノマテリアル)の環境配慮パッケージを開発し、製品化に成功しました。
生活空間分野では、室内の人の動きや会話など、空間内のセンサーで収集した情報に合わせて、壁や天井などの部材自身が発光する色を変えたり、音を発したりするシステム「次世代ステルス空間」を開発しました。光や音を発する機器が壁や天井と一体化することで、機器の存在を意識させずに人の自然な行動を促します。
高機能フィルム関連では、輸送容器の再利用やクリーン化が可能な「DNPケミカルキャリアバッグ」を開発し、販売を開始しました。また、人工光を利用した植物工場向けに、薄くて軽いシート型の面発光LED照明「DNPフレキシブルLEDシート」の量産を開始しました。
モビリティ分野では、木目柄や幾何学柄などの高意匠加飾と、必要な時だけディスプレイや操作スイッチなどを表示できる光学性能を融合し、先進的なシームレスデザインを実現する次世代加飾パネルを開発しました。
当部門に係る研究開発費は1,254百万円であります。
(3) エレクトロニクス部門
DNPグループ独自の賦型技術を応用して、従来製品より輝度と透明度を大きく向上させた、新たなフロントプロジェクター用透明スクリーンを開発しました。特殊な光学レンズをスクリーンに用いることにより、透明性を向上させるとともに、見る人の方向に効率よく光を向ける技術を開発しました。
光学フィルムの開発では、電子ペンを使うタブレット端末向けに、従来から提供している表面反射防止フィルムに、ペン先の滑りを抑え、書き心地を向上する機能を付与した新規表面フィルムを開発しました。
当部門に係る研究開発費は8,138百万円であります。
(4) 清涼飲料部門
該当事項はありません。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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