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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G32U

有価証券報告書抜粋 日本特殊塗料株式会社 研究開発活動 (2019年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社グループは、「創意工夫」を社是に掲げ、経営の基本理念・基本方針のもと、「安全」・「環境」をキーワードとして研究開発活動に取り組んでおります。
当社グループの研究開発体制は、経営基本戦略のもと当社の開発本部が、塗料関連事業、自動車製品関連事業の事業部門別戦略テーマに沿った研究開発活動を統括し、両事業部門の研究開発のシナジー効果を高めるとともに、市場ニーズの多様化に適応した新技術・新製品の開発を推進しております。また、国内外の関連会社、技術提携関係のグローバルパートナーと密接な連携をとりつつ、研究開発を進めております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,756百万円であり、連結売上高に占める割合は3.0%であります。
各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。

(1) 塗料関連事業
塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や施工の作業工程短縮を重点テーマとして製品開発に取り組みました。
航空機塗料の分野では、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の一員として、着氷防止塗料開発の共同研究を行っております。さらに、着氷防止塗料の開発で確立した技術の一つである超撥水技術を他分野での事業展開を図るため、各市場における顧客のニーズに合わせた開発を進めております。また、複数の大学や研究機関との共同研究も進めており、現在は、塗料に応用可能な新技術(高機能化)の研究開発に注力し取り組んでおります。
防水材の分野では、環境規制のニーズに応えた特化則非該当(MOCA無配合)の製品を開発し、従来品からの切り替えを推進しております。また、他分野においても特化則非該当(MOCA無配合)製品に切り替えを進めており、今期、土木分野ではアスファルト/コンクリート用のクラック充填材「イソシールAC」の特化則非該当(MOCA無配合)製品「イソシールAC ZERO」の販売を開始いたしました。
内外装などの一般用途塗料分野においては、一般社団法人日本塗料工業会の「鉛含有塗料の廃止に向けての(一社)日本塗料工業会宣言」を受け、当社においても鉛含有製品廃止の取り組みを推進し、塗り床材「ユータックFエコ」他3製品の鉛非含有製品への切り替えを完了しております。
当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、350百万円であります。

(2) 自動車製品関連事業
自動車製品開発分野では、自動車用防音材部品の軽量化や車室内の快適性向上に結び付く新技術・新製品開発に取り組み、音・振動・熱をキーワードとした自動車部品サプライヤーとしての地位確立を目指してまいりました。
①基礎研究開発
国内自動車メーカーとの先行開発や共同開発を積極的に推進し、蓄積したニーズや技術動向を踏まえた基礎研究開発に取り組みました。また複数の大学や異業種企業と連携を図ることで、理論構築の確度・精度を上げつつ、新技術・新製品の確立に向けた研究開発を進めております。特に当社が得意とする繊維を活用した防音材の部品開発と合わせてリサイクル技術についても研究を進めております。
②部品開発
当社の強みである音響設計のノウハウや数値解析技術を活用した製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。
ダッシュパネルに装着されるインシュレーターは、「RIETER ULTRA LIGHT™」の軽量防音技術を基盤にした新技術により、同一製品内で設定可能な音響性能(遮音/吸音)の幅が拡大したことで、より効率的(質量、価格)な仕様提案が可能になりました。また、防音材部品の音響設計では、技術提携先のオートニウム及びグループ会社との協力体制のもと、独自の数値解析技術を活用することでさまざまな顧客ニーズに対応できる取り組みを推進してまいります。
フロアカーペット部品では、繊維材を使用した高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、国内外において複数の自動車メーカーより採用をいただいております。

エンジンルーム下や車両の床下部に装着されるアンダーカバー部品は、繊維素材を特徴とした独自の材料技術と生産工法が特長です。今後より厳しくなる車外騒音規制や軽量化等の要求に対して非常に有効な部品であり、グローバルで採用が拡大しております。
③塗材開発
塗布型制振材では、さまざまな顧客のニーズに合わせた材料開発を推進することにより、継続受注に成功しました。また、海外の提携先企業との連携を強め、受注拡大に向けた活動に取り組んでおります。
防錆塗料関連では、海外の提携先企業との連携強化、製品開発力の強化により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、防錆塗料の軽量化により新規製品の採用に成功しております。
当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、1,406百万円であります。
*RIETER ULTRA LIGHT™は、Autoneum Management AGの登録商標です。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00900] S100G32U)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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