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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100GCGC

有価証券報告書抜粋 株式会社アサヒペン 研究開発活動 (2019年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、「暮らしを彩り、住まいをまもる」をトータルコンセプトに、優れた製品とサービスをお客様に提供し、住生活の質的向上と充実のために貢献することを経営理念としております。
この経営理念を具現化するため、製品開発にあたっては、ユーザーのニーズを的確にとらえ「安心」「安全」はもとより、「簡単」「きれい」「便利」「楽しい」の要望に応えた新製品を競業他社に先駆けて開発、上市することを目指しております。
また、最新の原材料情報の収集に努め、原材料の代替及び効率利用を推進するとともに、生産効率の改善にも注力するなど、コスト低減にも努力しております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は214,032千円であり、各事業部門の研究開発活動の状況及び研究開発費は次のとおりであります。

(1)塗料事業
屋内の柱や鴨居などの屋内白木の日焼け防止用として「日焼防止ニス」を1990年に上市して以来、木材の質感を損ねることなく日焼けを防止できるクリヤ塗料として好評を得ておりますが、耐水性等の性能が不十分であるため屋内用途のみの設定となっており、かねてより屋外にも使用できるクリヤ塗料が求められておりました。
この度、この要望に応えるべく「日焼防止ニス」と水性屋外用木部保護塗料類の技術を応用した「UVカット水性木部変色防止クリヤコート」を開発いたしました。
屋外の高耐候性木部保護塗料としてシリコン系の水性「ウッドエイドカラー」が好評いただいておりますが、紫外線による焼け(黄変)・降雨等による劣化リグニンの流失による灰色化という問題を抱えていました。それを補うために着色して紫外線による劣化を抑制するのが一般的でしたが、着色による木材の質感の変化を伴うなどの問題点がありました。そこで「日焼防止ニス」で培った紫外線カット技術と「ウッドエイドカラー」の耐久性・防腐・防カビ技術を融合させて高耐候性の防腐・防カビ効果のある水性アクリルシリコン系塗料の「UVカット水性木部変色防止クリヤコート」として完成しました。
これにより、屋外のヒノキ材等の白木の質感を損なうことなく長期間、変退色せずに美しい状態で保つことができますので、既存の日焼けした未塗装木部であっても白木漂白クリーナーで漂白洗浄後に塗装すればきれいな白木に仕上げることが出来ますので、DIYとして、また、業務用としても幅広くお使いいただけるようになりました。
屋内外用の水性多用途塗料は「水性ビッグ10」「水性スーパーコート」などが代表で、前者は半ツヤ、後者はツヤ有りで、ツヤ消しタイプはなく、一部の色のみの設定となっており、ツヤ消しと表示していても斜めから見るとツヤ(シーン光沢)のあるものでした。また、全ツヤ消しタイプとして屋内用の「水性インテリアカラー」がありますが、殆どが浴室用塗料などと同じような淡彩色の設定で、既存の多用途塗料のような色揃えはありませんでした。
近年、多用途塗料のツヤ消し(マット調)の需要が高まりつつあり、需要に応えるべくアクリルウレタン樹脂系の「水性多用途ペイント Matteカラー」を開発いたしました。
マット系塗料の欠点として、樹脂量が少なく、高顔料濃度設定になっているため、下地素材の状況によっては乾燥過程での下地素材の膨潤収縮によって塗膜が割れるという問題を抱えておりましたが、ガラス転移温度(Tg)が異なる数種類の樹脂の組み合わせと、光沢を低減させる種々の体質顔料粒子径の組み合わせによって下地素材の膨潤収縮によるツヤ消し塗膜の乾燥過程における応力を大幅に緩和するように調整し、下地素材を選ぶことなく、塗膜に割れを生じることがない濃彩色から淡彩色までの全ツヤ消し塗膜を得ることができるようになりました。
塗装作業性や仕上がりが良好であることはもちろんのこと、高耐候性、防カビ性、塩化ビニルカベ紙への塗装適性も備えており、多用途にお使いいただける高品質塗料です。
当事業に係る研究開発費は168,723千円であります。

(2)DIY用品事業
インテリア用品関連では、平滑床面に設置するだけで高級感あふれる木質フローリングとなる塩ビ床用基材に印刷フィルムを貼り合わせた「JOINT-LOCK」を開発いたしました。
雄雌のジョイント部を繋ぎ合わせるだけで極めて簡単に段差のない木質フローリング調の床にすることができます。撤去する際もジョイント部を外すだけで元の床の状態に戻すことができ、床暖房にも対応し、クッション材付の静音タイプも取り揃えましたので、小さなお子様がいらっしゃるご家庭や賃貸住宅、店舗などのリニューアルなどに最適です。
また、カベ紙ではデザイン性の高い柄に特化したカベ紙「D-kabegami」(のりなし、生のり加工)を上市しました。
これまでのカベ紙は淡彩色柄のものが中心でしたが、原状回復を要さないDIY賃貸住宅やSNSの普及によるインテリア情報の増加によって原色系や奇抜な色柄等の多様化が進み、これらの色柄の要望が非常に多くなっていることを踏まえ、塩化ビニル系カベ紙のビニル樹脂塗料の顔料濃度や塩ビの発泡率を工夫して巻癖の少ない施工性・デザイン性の高いカラフルな色、立体感等のある「D-kabegami」を開発いたしました。カベ紙の充実でお客様の選択肢が益々増えました。
当事業に係る研究開発費は45,309千円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00909] S100GCGC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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