有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G7HT
虹技株式会社 研究開発活動 (2019年3月期)
当社グループ(当社及び連結子会社)は鋳物関連分野及び機械、環境関連分野において多彩な技術を追求する企業として、社会に有用な商品を創り出し、提供することを行動指針の一つととらえ研究開発に取り組んでおります。鋳物関連技術では、新しい機能を有した合金鋳鉄材などの材料開発に取り組む一方で、商品開発や生産技術の向上にも注力しております。また新規事業化を目指して金属3Dプリンターを導入し、広い分野において貢献できる新たな材料の創造・開発にも着手しております。
鋳物関連技術以外では省力化・省エネ化など時代の変化に合わせた新しい機械、環境関連技術や商品開発などを積極的に推し進めております。
現在、研究開発活動は、当社は開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に携わっている人数は当社グループ全体で45名であります。
当連結会計年度における全社の研究開発費は326百万円であります。なお、研究開発費には、当社の開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が3百万円含まれております。
当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は、次の通りであります。
1 鋳物関連事業
主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。開発部では新規事業化を目指して新たに金属3Dプリンターを導入し、高機能・高付加価値材料の創製と実用化に向けた取り組みを開始しております。本装置は真球に限りなく近い数十ミクロンオーダーの金属粉末にレーザービームを照射し、そのレーザーの熱による粉末の溶融、接合及び積層を3Dデータに基づき繰り返して行い、直接的に極めて精緻な金属の形状を創り出す機器で、付加製造と呼ばれています。現在、この装置を用いて従来の鋳物には醸し出すことができない超精密な構造を持ち、耐食性や磁気特性などにも優れた機能性商品を開発すべく基礎試験を行っております。
また鋼に匹敵する高ヤング率・高疲労強度を有する極低炭素球状黒鉛鋳鉄の開発も継続して行っており、鋳造プロセスの実用化検討に取り組んでおります。既に複数の関連特許を出願しており、PR用カタログの作成も進めております。さらに従来の鋳鉄材にはない高強度と高靭性を併せ持つ合金鋳鉄材を開発し、鋼と同程度の機械物性パフォーマンスを見出すことができ、既に特許出願に至っております。
解析の分野においては、お客様の設計仕様を踏まえつつ、より質の高い鋳物の提供を目指すため流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。既に特定のユーザーと共同で、鋳造後の鋳物における割れや欠陥の発生位置をあらかじめ予測することで、模型段階での事前施策を講じる実証実験を行っております。今後は検証を重ねつつ解析精度の向上を図っていきます。
事業部門では連続鋳造鋳鉄棒において新材質を開発し、業界随一の多様な商品ラインナップを揃えることができ、さらなる拡販・売上の増加に貢献しております。
大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに醸成し、高難度鋳物の製造技術を確立しております。さらに日本海事協会から船舶製造に要する鋳造品製造法の承認を取得できたことによって船舶関係分野へのさらなる展開も推し進めてまいります。
また公共関連製品においては自社型人孔鉄蓋や電線共同溝用鋳鉄蓋の開発も進めており、特許出願数のみならず売上の拡大にも貢献しております。景観商品としてはボラード(車止め)の開発も積極的に行っており、姫路市へ納入することで地域産業の発展にも貢献できました。
中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。
当事業に掛かった研究開発費は312百万円であります。
2 環境関連事業
環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって研究開発を進めております。
これまでに開発された新型ストーカ方式焼却炉は実証試験を終え、実際の大型ごみ焼却施設として稼働を始めております。この焼却炉は大幅な省エネ効果とCO2の削減効果が期待できるため、これを皮切りにさらなる新規案件の受注拡大に繋げていきます。
また送風機事業と合同で送風機器及びその関連技術の知見を用いた新たな商品化開発も手がけており、さらなる事業拡大を図ってまいります。これらの事業に掛かった研究開発費は3百万円であります。
3 その他
機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主に自動車の摩擦材のフィラーとして使われているメタルファイバーの材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して、様々な用途開発に取り組んでおります。特殊な形状のファイバーやインデント効果を狙った破砕チップなど自動車以外の摩擦材としても一部はすでに売上に貢献しており、数年後には大量受注が期待されるので、それに備えて量産体制を整えていきつつあります。また自動車分野のみならずセメントや耐火材の強度向上のための骨材やフィラーとしての用途や電磁波シールド材、熱交換器部材への展開も推し進めております。
セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。耐熱性、耐スポーリング性、加工性を併せ持つカーボンセラミックス材は高機能セラミックス展に出展、好評を博しました。特に耐熱部材へ用途を拡大し、売上増加に貢献しております。また新規用途及び新規顧客層拡大のため、ガラス製品製造用冶具材や環境分野への展開も推し進めつつあります。
工場用送風機装置ではこの事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めており、高効率の送風機を開発でき、受注増に寄与しつつあります。さらに、大型品での高効率送風機の開発が実機検証の段階に入りつつあり、ボイラー業界や集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡大を目指していきます。これらの事業に掛かった研究開発費は6百万円であります。
鋳物関連技術以外では省力化・省エネ化など時代の変化に合わせた新しい機械、環境関連技術や商品開発などを積極的に推し進めております。
現在、研究開発活動は、当社は開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に携わっている人数は当社グループ全体で45名であります。
当連結会計年度における全社の研究開発費は326百万円であります。なお、研究開発費には、当社の開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が3百万円含まれております。
当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は、次の通りであります。
1 鋳物関連事業
主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。開発部では新規事業化を目指して新たに金属3Dプリンターを導入し、高機能・高付加価値材料の創製と実用化に向けた取り組みを開始しております。本装置は真球に限りなく近い数十ミクロンオーダーの金属粉末にレーザービームを照射し、そのレーザーの熱による粉末の溶融、接合及び積層を3Dデータに基づき繰り返して行い、直接的に極めて精緻な金属の形状を創り出す機器で、付加製造と呼ばれています。現在、この装置を用いて従来の鋳物には醸し出すことができない超精密な構造を持ち、耐食性や磁気特性などにも優れた機能性商品を開発すべく基礎試験を行っております。
また鋼に匹敵する高ヤング率・高疲労強度を有する極低炭素球状黒鉛鋳鉄の開発も継続して行っており、鋳造プロセスの実用化検討に取り組んでおります。既に複数の関連特許を出願しており、PR用カタログの作成も進めております。さらに従来の鋳鉄材にはない高強度と高靭性を併せ持つ合金鋳鉄材を開発し、鋼と同程度の機械物性パフォーマンスを見出すことができ、既に特許出願に至っております。
解析の分野においては、お客様の設計仕様を踏まえつつ、より質の高い鋳物の提供を目指すため流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。既に特定のユーザーと共同で、鋳造後の鋳物における割れや欠陥の発生位置をあらかじめ予測することで、模型段階での事前施策を講じる実証実験を行っております。今後は検証を重ねつつ解析精度の向上を図っていきます。
事業部門では連続鋳造鋳鉄棒において新材質を開発し、業界随一の多様な商品ラインナップを揃えることができ、さらなる拡販・売上の増加に貢献しております。
大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに醸成し、高難度鋳物の製造技術を確立しております。さらに日本海事協会から船舶製造に要する鋳造品製造法の承認を取得できたことによって船舶関係分野へのさらなる展開も推し進めてまいります。
また公共関連製品においては自社型人孔鉄蓋や電線共同溝用鋳鉄蓋の開発も進めており、特許出願数のみならず売上の拡大にも貢献しております。景観商品としてはボラード(車止め)の開発も積極的に行っており、姫路市へ納入することで地域産業の発展にも貢献できました。
中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。
当事業に掛かった研究開発費は312百万円であります。
2 環境関連事業
環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって研究開発を進めております。
これまでに開発された新型ストーカ方式焼却炉は実証試験を終え、実際の大型ごみ焼却施設として稼働を始めております。この焼却炉は大幅な省エネ効果とCO2の削減効果が期待できるため、これを皮切りにさらなる新規案件の受注拡大に繋げていきます。
また送風機事業と合同で送風機器及びその関連技術の知見を用いた新たな商品化開発も手がけており、さらなる事業拡大を図ってまいります。これらの事業に掛かった研究開発費は3百万円であります。
3 その他
機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主に自動車の摩擦材のフィラーとして使われているメタルファイバーの材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して、様々な用途開発に取り組んでおります。特殊な形状のファイバーやインデント効果を狙った破砕チップなど自動車以外の摩擦材としても一部はすでに売上に貢献しており、数年後には大量受注が期待されるので、それに備えて量産体制を整えていきつつあります。また自動車分野のみならずセメントや耐火材の強度向上のための骨材やフィラーとしての用途や電磁波シールド材、熱交換器部材への展開も推し進めております。
セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。耐熱性、耐スポーリング性、加工性を併せ持つカーボンセラミックス材は高機能セラミックス展に出展、好評を博しました。特に耐熱部材へ用途を拡大し、売上増加に貢献しております。また新規用途及び新規顧客層拡大のため、ガラス製品製造用冶具材や環境分野への展開も推し進めつつあります。
工場用送風機装置ではこの事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めており、高効率の送風機を開発でき、受注増に寄与しつつあります。さらに、大型品での高効率送風機の開発が実機検証の段階に入りつつあり、ボイラー業界や集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡大を目指していきます。これらの事業に掛かった研究開発費は6百万円であります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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