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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100J0OR (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 不二サッシ株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、一般サッシからカーテンウォールまで総合外装メーカーとして一貫した商品開発を行っております。多様化する顧客ニーズへの対応と安全・安心社会実現に向けた開発をテーマに掲げ、さらには、環境負荷低減、高耐久化技術を取り入れた新商品開発に注力しております。
当社の研究開発は、技術本部管轄の商品開発部、技術管理部、性能研究部、研究開発部により推進しており、研究開発スタッフは、全体で72名にのぼり、これは全従業員数の約2.3%に当たっております。
また、次世代素材分野開拓に向け、連結子会社の不二ライトメタル㈱の開発・技術本部が研究開発に注力しております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は、1,732百万円となっております。

[建材]
2019年の新設住宅着工戸数が約90万戸と前年の約94万戸に対し約4.0%減となり、3年連続での減少となりました。建築業界におきましては、「パリ協定」の目標達成等に向け、住宅・建築物の省エネルギー対策を強化するため、2019年5月、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部を改正する法律が公布され、段階的に施行されています。2021年4月からは建築物省エネ法の適合義務化が300㎡以上の建築物まで拡大され、住宅においては設計者である建築士から建築主に対して省エネ性能に関する説明が義務付けられます。
また、2019年11月からトップランナー制度の対象に、注文戸建住宅・賃貸アパートを供給する大手住宅事業者が追加されるなど、住宅・建築物の省エネルギー対策が強化されつつあります。一方では、省エネ誘導策として省エネ性を高めた「低炭素建築物の認定制度」、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の実現に向けた「先進的省エネルギー建築物の導入に向けた補助金制度」、既築住宅における「高性能建材による住宅の断熱リフォーム事業」・「次世代省エネ建材支援事業」などの各種補助・助成制度、融資制度および税制優遇制度が推進されております。
さらに、集合住宅における各種ZEH-M支援事業などインセンティブを与える施策が進められています。
中期経営計画「創造」の核となる次代商品体系構築では、計画した高断熱・高遮音・防火性・安全性等の付加価値を高め、ビル用CWに対応し、かつ形材断熱性能設計に自由度を持たすことができるカシメ断熱構造および、アルミ樹脂複合構造の「FNS-Ⅱ100R」の市場投入を完了し髙い評価を頂くと共に、CO2排出量の削減と建物の省エネルギー化に貢献しております。
また、2019年6月より個別認定の防火設備の出荷が開始され、市場からは個別認定の品揃え拡充が求められる中、個別認定を必要とする開口部の室内側に防火ロールスクリーンを設置することで開口部に防火設備を必要としない「インナー防火スクリーン」の開発を終えました。既存の商品を活用できることから設計の自由度が広がることにより、一部の事業者様においては採用に向けた検討が進んでおり今後の展開を見込んでおります。
住宅建材におきましては、2017年度より出荷を開始したZEH住宅を実現するヨーロッパ並みの超高断熱の次世代用高断熱サッシ商品である「SAJサッシ」にさらなる防火設備のバリエーションを展開し、対応範囲の拡大を行いました。
光建材事業におきましては、建材と照明の融合をコンセプトとした「アルビームプラス 光壁」が2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。建物のエントランスなどで多用されるガラスによる光壁を、従来では実現できなかった薄さで均一に発光させる新方式の光壁です。独自設計したLEDパネルを使用する事で、極薄の壁厚に仕上げられ、有効床面積を最大限に得られるという大きなメリットが生まれました。
さらに、これまで販売を続けてきました「アルビームシステム」商品が、(一社)日本アルミニウム協会が主導する「2019年度 日本アルミニウム協会賞」において、アルミニウムの需要拡大に貢献のあった製品などに贈られる、「開発賞」を受賞いたしました。商業施設や店舗に使用するカーテンウォールやショップフロント建材にLEDモジュールを内蔵させる全く新しいコンセプトから生まれたシステム建材となります。光の演出は4タイプあり、配線経路やメンテナンスも考慮した設計になっております。
特需事業におきましては、ユニットハウスを利用したユニバーサルトイレを開発し、レンタル事業者様への出荷を開始しております。
建材に係る研究開発費は1,523百万円であります。

[形材外販]
連結子会社の不二ライトメタル㈱において、2002年より研究開発をはじめました次世代耐熱マグネシウム合金(KUMADAI 耐熱マグネシウム合金)はRIMCOF技術研究組合にて航空機用マグネシウム合金開発に成功し、マグネシウム合金の輸送機器への適用に向け邁進しています。
難燃性マグネシウム合金は、「革新的新構造材料等技術開発」として高速鉄道の車両用素材開発を進め、難燃性マグネシウム合金を使った高速鉄道車両試験用構体の試作に成功しました。
医療デバイスの基材として期待されます生体吸収性マグネシウム合金は、素材作製から加工までの自社内一貫製造・供給(溶解・鋳造→押出→引抜)を行う設備にて素材の製作を行い、研究機関および医療機器開発メーカーと共に医療デバイスの研究開発を推進していきます。
形材外販に係る研究開発費は208百万円であります。

当社グループの研究開発活動の責任部署である技術本部は、「ISO9001品質マネジメントシステム」での設計品質の管理、ならびに公的試験機関と同等の国際的にも認められる「ISO17025」を取得した試験所での性能証明と、高品質商品を提供しております。さらに、文化シヤッター㈱との共同開発で、防災・減災商品や、断熱性と防火性を両立させる環境配慮対応商品に加え、日射遮蔽、通風対応での熱負荷低減対応等サッシとシャッターの相互の専門分野を活用した商品など、開口部への新しい価値の提供を目指し研究を進めております。今後もさらに一層の品質向上を目指し、お客様にご満足のいただける商品を提供するとともに、環境に配慮した商品の研究開発に努めてまいります。


事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01422] S100J0OR)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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