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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100JC2F (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 NTN株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

中期経営計画「DRIVE NTN100」では、次の100年に向けた取組みとして、当社の経営基盤を支える基盤技術・基盤商品の強化と、新たな領域への展開を目的とした新事業開発の強化を二軸として研究開発活動を推進しています。
当社の技術領域の強みである、トライボロジー、熱処理、精密加工、精密測定、CAEなどを駆使して、新技術および高機能商品の開発に取組むことにより、クリーンで環境負荷低減に貢献可能な商品を提供し、お客様満足度を向上させるとともに当社の持続的成長を図っています。なお、当連結会計年度における研究開発活動費はグループ全体で19,961百万円です。

(1)自動車事業
100年に一度の変革期を迎えている自動車業界の動向はCASE(Connected(接続性)、Autonomous(自動化)、Shared/Service(ライドシェア・カーシェア/サービス)、Electric(電動化))に代表されます。当社は、CASEの加速と共に必要とされる周辺技術に着目し、市場ニーズを先取りした研究開発を行っています。
世界No.1シェアを誇るハブベアリングにおいて、新たに開発したシールとグリースを用いることにより、回転フリクションを従来品比で62%低減し、車両燃費を0.53%改善できる「低フリクションハブベアリングⅢ」を開発しました。本開発品は、グローバルに提案、市場展開し、自動車の低燃費(電費)化、並びに、環境性能の向上に貢献しています。
また、ハブベアリングの多機能開発として、ハブベアリングにモータ・ジェネレータ機能を組み合わせ、減速時には発電機としてエネルギーを電力に回生し、加速時には駆動アシストできる「eHUB」も開発しています。前輪駆動車の場合、後輪に搭載することにより、エンジン負荷低減(燃費改善)を実現しました。さらに、モータとアクチュエータを搭載し、タイヤの転舵角度を調整可能としたステアリング補助機能付ハブベアリング「sHUB」は、2019年度モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催の“超”モノづくり部品大賞において、にっぽん力(にっぽんぶらんど)賞を受賞しました。
また、コア技術である軸受やボールねじの製品技術とモータの設計技術、車両制御のための電子制御技術とを組み合わせた「電動モータ・アクチュエータ」を起点とするCASE適応製品がトランスミッション用電動オイルポンプです。アイドリングストップは燃費向上のひとつの方法ですが、電動オイルポンプのさらなる軽量コンパクト化、高効率、省エネルギーに期待されています。
その他、自動車のタイミングチェーンの張力を維持する油圧式オートテンショナ(以下、チェーンテンショナ)において、構造の簡素化によるチェーンテンショナの小型化と、作動に必要なオイル量の大幅な削減によるエンジンの低燃費化を「低燃費対応小型チェーンテンショナ」で実現しました。新規オイル貯留構造の採用でオイル使用量を従来の1/10とし、オイルポンプの小型化、低燃費化に貢献します。

(2)産業機械事業
産業機械業界では、IoT、センシング、ロボティクスに関わる研究開発が求められています。
2012年から運用を始めた風力発電装置用の状態監視システム(CMS)である「Wind Doctor®」は、国内を中心に高評価をいただき、適用も大幅に増加し、風車の稼働率向上に確実に貢献しています。
工作機械用精密転がり軸受「ULTAGEシリーズ」を始めとし、ロボット関連軸受やその周辺製品は、お客様に高い評価をいただいていますが、お客様からは工作機械主軸の高度な状態監視と焼付きの未然防止が求められています。工作機械主軸用に開発した「センサ内蔵軸受ユニット」は、軸受軌道面周辺のセンシングにより、主軸が焼付く前にアラームの発信が可能なため、主軸交換に至る破損を回避し、装置の稼働停止期間を最小限に抑えることが可能な軸受です。
工作機械用ではさらに、高負荷容量、高速性を実現した、「高速・重切削工作機械主軸用アンギュラ玉軸受」を開発しました。高速回転性能と負荷容量を従来品比約1.3倍に向上させることで、荒加工から仕上げ加工までの工程を1台の工作機械で対応可能となり、マシニングセンタ、旋盤、複合加工機の生産性向上に貢献しています。
ロボティクス分野では、人の手首に類似した動きを実現するモジュール製品「i-WRIST®」を量産しています。「i-WRIST®」は当社独自のメカリンク機構の採用により、小型、省スペースで広い可動範囲を実現するとともに、人の手首と類似の動きで、細かな角度変更を高速に行うことができます。先端部にカメラやディスペンサを搭載し、装置化することによって、これまで人が行ってきた外観検査やグリース塗布の作業を代替するモジュールとして注目を集め、多くの引き合いをいただいています。モノづくりの現場における、人手不足の改善や、品質向上に対する市場要求に応えています。
また、ロボット関節用の絶対角度検出部品である「複列着磁リング」も協働型ロボットの普及に伴い引き合いが多く、現在、シリーズを拡充中です。

(3)新事業
自然エネルギー事業の新たな展開として、大阪大学と一般社団法人全国自治会活動支援ネット及び企業と連携し、ITを活用した、防災や見守りに関する通信システム構築のための共同研究に参画しています。2019年11月には、大阪大学内に設置された、風力や太陽光で発電する独立電源装置「NTNグリーンパワーステーション」を基点として、2.5Km離れた地点への情報送受信実験を成功させています。これら活動を通じて、地域社会の安心・安全に貢献していきます。
また、大阪大学には2017年からNTN次世代協働研究所を設置し、AI技術に関わるあらたなコアコンピタンスの構築を進めています。さらに、共同研究講座を活用して、当社独自の微細塗布技術を用いたiPS由来細胞の3次元積層化技術の研究開発と製品実現を進め、新しい領域である創薬、再生医療への展開を目指しています。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01601] S100JC2F)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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