シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100KU81 (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社不二越 研究開発活動 (2020年11月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは「成長企業への挑戦、夢をかなえるものづくり企業へ」という長期ビジョンのもと、商品・技術の連環を深め、独自性の高い開発で社会の発展に貢献し、顧客から選ばれる企業を目指しております。中期的にはロボット・ロボットシステムと、社内で培い進化してきた多彩な生産技術・ノウハウ、さらに、自動化・情報化・電動化に適した部品・加工技術を提供し、多様化する社会に向けたお客様の製品やその生産ラインの進化に貢献してまいります。
これらを実現するうえで、従来の既成概念にとらわれない画期的な商品開発や各事業を横断した複合連関型商品開発、あるいは脱炭素社会の実現などに代表される社会課題の解決などにタイムリーにとり組めるよう、必要な時期に随時開発をスタートできる商品開発プロセスに改めました。また、技術開発本部内には「開発推進部」と「開発管理部」を新設し、上記商品開発を強力に推進する体制といたしました。
開発にあたっては、オープンイノベーションを志向し、ユーザーやサプライヤー、産学との共同開発を推進することで、当社の技術シーズを補完しながら開発のスピードアップをはかっております。
これらの活動に伴う当連結会計年度の研究開発費は、機械工具事業で3,329百万円、部品事業で1,486百万円、その他の事業で610百万円となり、総額で5,427百万円となりました。

当連結会計年度の主な活動状況および開発成果は、次のとおりであります。
(1)機械工具事業
ロボットでは、主に電機・電子分野での搬送・組立ニーズに応えるため、小型垂直多関節ロボットMZシリーズのラインナップ拡充を進めております。2020年度は、25kg可搬高速・高機能ロボット「MZ25」が日刊工業新聞社主催の「十大新製品賞 ものづくり賞」を受賞するなど、生産設備の生産性向上への貢献が評価されております。さらに、ロボットシステムの稼働データの収集から見える化までを実現するIoTソリューション
「NR:connect」の商品化も行っており、今後もロボットラインナップの拡充を図ると共に、AIなど新技術を活用することで、より使いやすいロボットシステムを提案し、幅広い分野の自動化ニーズに応えてまいります。
工具では、材料・形状・コーティングといった工具の基本要素をすべて一新し、長寿命・高能率・多用途を実現した、アクアREVOブランドを展開しております。2019年度の「アクアREVOドリル」に続き、2020年度は「アクアREVOドリルオイルホール」でモノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催する「"超"モノづくり部品大賞 奨励賞」を受賞するなど、汎用性の高さと技術の革新性が評価されております。また、ドリルのみならず、エンドミルにおいてもREVOブランドを展開し、ユーザーの生産性向上やコストダウンに貢献しており、今後も材料のマテリアル部門、熱処理・コーティングのサーモテック部門との連携で、市場ニーズに応えた商品を投入してまいります。
工作機械では、機械・工具の双方を提供できる世界でも類のないメーカーである特長を活かし、高能率・高精度な歯車スカイビング複合加工機のシリーズ拡充、拡販に取り組んでおります。省人化にむけた自動化オプションの開発や、AI・IoTを活用したシステム開発と並行して、加工技術開発を強化しながら、ユーザーの要望に応えた工作機械の開発を進めてまいります。

(2)部品事業
ベアリングでは、自動車分野のEV化進行にあたり、駆動モータの高速化への対応や、エアコンなどの補機類の電動化に対応する軸受の開発と市場への投入を行っております。産業機械分野では、4点接触玉軸受や薄肉軸受の展開により機器の小型軽量化に貢献しております。
油圧では、IoT化や電動車の増加で需要が増えている電子部品製造設備で採用の多い、省エネ高精度な「パワーマイスター」に従来シリーズの2倍の大容量「UPS-2A」シリーズを開発しました。また、工作機械・産業機械をはじめ幅広い機械に使用されているソレノイドバルブのさらなる省エネ化や、加工設備の自動化で必要となる油圧力を遠隔から通信で制御できる機器など、油圧と電子制御を組み合わせた商品開発を進めており、順次投入してまいります。
カーハイドロリクスでは、主力商品の自動車用ソレノイドバルブや自動車用ベーンポンプに加えてEV化・自動運転に対応するアクチュエータの開発を進めており、2020年度も新モデルを市場投入しました。今後もEV化・自動運転に貢献できる小型・高効率な商品開発を進めラインナップ拡充に努めるとともに、事業の更なる拡大のため、車載機器の技術を生かした産機分野向け商品の開発を進めてまいります。

(3)その他の事業
マテリアルでは、自動車の電動化や軽量化に関連した材料・部材を中心に商品開発を進め、市場展開を図っており、近年は、特に、スーパーエンジニアリングプラスチック(フッ素樹脂を含む)の成形に使用される特殊な耐食合金を商品化し、ユーザーから部材の長寿命化や成形品の品質改善の点で高い評価をいただきました。現在は、これまで基礎開発として取り組んできた摩擦撹拌接合(FSW)技術を活用して、異種材接合部材の開発にも注力し、今後の拡大が見込まれるEV市場に向けた対応を進めております。さらには、医療や食品業界に向けた高機能ステンレス鋼の開発にも取り組み、マテリアル事業のさらなる拡大を狙っております。
サーモテックでは、ハイブリッド真空脱脂洗浄装置「HiNVD-10」を2020年8月に市場投入し、従来の浸漬洗浄に加え、蒸気洗浄の2種類の洗浄機能を標準装備し、高品質な洗浄を実現しました。真空浸炭炉はCO2が殆ど発生しないことから、CO2排出量が多いガス浸炭炉から真空浸炭炉への代替需要が見込まれる熱処理分野、産業機械分野での市場投入を進めてまいります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01603] S100KU81)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。