有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100J1ER (EDINETへの外部リンク)
ソニーグループ株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)
ソニーは「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」として、テクノロジーを通じて世界を感動で満たすというPurposeに基づいて研究開発を推進しています。経営の方向性としての「人に近づく」をテクノロジーの力で実現するために、ソニーは、クリエイター、ユーザーの「人の動機」に近づくことが必要不可欠だと考え、2019年9月に、ソニーとしては初めてとなる“Sony Technology Day”を開催し、ソニーグループの多様な事業をつなぐ最先端のテクノロジーを紹介しました。ソニーは、「人の心を動かす」「人と人を繋ぐ」「人を支える」を目的とした幅広い事業ポートフォリオを有しています。これらの「人」を軸に構成された事業の社会的意義は高まっており、テクノロジーを通じて社会に貢献していきます。
ソニーの研究開発組織(コーポレートR&D)では「ソニーグループ全体への貢献」「中長期的な骨太の技術テーマ設定」「オープンイノベーションの強化」を実行しています。各事業の研究開発をサポートするのと同時に、複数の事業をテクノロジーでつなぎ、中長期に向けた研究開発に注力し、重点領域として差異化につながる「入力/把握」「Agent処理」「出力/表現」の領域への取り組みを推進しています。主に3年から10年先の時間軸を意識した研究開発により、研究の成果を知的財産権として可視化し、社外からのフィードバックを開発ロードマップに活かし、中長期の経営戦略とのすり合わせを定期的に行っています。また、SDGs、ESGの観点から、安心安全の提供、資源・環境問題の解決にも、テクノロジーで社会に広く貢献することをめざしています。
コーポレートR&Dは、日本、中国、欧米にある複数の拠点と連携し、それぞれの地域の特徴や強みを活かした研究開発活動を行っています。これらに加え、インドにも新たな拠点を設置する準備を進め、さらなる海外拠点の強化を図るとともに、各研究開発拠点間のマネジメントや人材の流動性を高め、より多様な視点での研究開発を強化しています。また、エンタテインメントや金融などソニーグループを横断するプロジェクトでは、実組織の枠組みを超えたチームを編成し、フレキシブルかつスピーディーに英知を結集して活動を推進しています。なお、より広い視野でクリエイターやユーザーの動機を収集し、事業の可能性を広げる活動として、大学や研究機関との連携をはじめとするオープンイノベーションにも積極的に取り組んでいます。
2019年度の研究開発費は、前年度に比べ181億円(3.8%)増加の4,993億円となりました。金融分野を除く売上高に対する比率は前年度の6.5%から7.2%になりました。
研究開発費の主な内訳は次のとおりです。
なお、2019年度の主な研究開発活動及び成果には、以下のものがあげられます。
(1)G&NS
・プレイステーション™ネットワーク(PSN)
2019年12月末時点でPSNの月間アクティブユーザー数は1億300万アカウントを超えました。また、PS4は、同時点で全世界の累計実売台数が1億600万台を突破し、ソフトウェアメーカー及びSIEワールドワイド・スタジオのPS4向けソフトウェアタイトルの実売本数の累計は11億8100万本を超えました。これまで以上に創造性と革新性を追求し、充実したインタラクティブなエンタテインメント体験の提供に取り組んでいきます。
・プレイステーション®5
ソニーは、2020年末に次世代コンソールゲーム機PS5を発売する予定です。PS5は、超高速アクセスが可能なSSD、統合されたカスタム入出力、レイトレーシングに対応したカスタムGPU、より深い没入感を実現する3Dオーディオなど、さまざまな機能を備えています。ゲーム開発者のクリエイティビティが最大限に発揮され、ユーザーの皆様に広大な世界観や新しいゲーム体験を実感いただけるよう、開発を進めています。
(2)EP&S
・8Kチューナー内蔵 液晶テレビ ブラビア®MASTER Series『Z9H』
ソニーの高画質技術を結集したプロセッサー「X1™ Ultimate」から生み出される8K画質や、まるで映像から音が出ているかのようなリアルな視聴体験を可能にする独自の音響技術「Acoustic Multi-Audio™」など、これまでにない精細感と迫力の表現力で、映像に触れられそうなほどリアリティーの高い新たな8K視聴体験を実現します。
・全方位からの音に包まれる新しい音楽体験「360 Reality Audio™」
2019年秋に欧米などから、ソニーの提案する没入感のある立体的な音場を実現する新たな音楽体験「360 Reality Audio™」の提供を開始しました。各ストリーミングサービスのほか、音楽レーベルや、世界的なライブエンタテインメント企業と連携し、対応コンテンツの制作から配信、再生に至るまでの技術提供を通じて、開かれたエコシステムの形成を進めています。
・フルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ『α7R IV』『α9 II』
世界初有効6100万画素のCMOSイメージセンサー搭載により、高精細な被写体を圧倒的な臨場感で映し出すことを実現した『α7R IV』や、従来より評価の高い高速性能に加え、1000BASE-T対応の有線LAN端子の搭載や5GHz帯域無線LAN対応を備えた『α9 II』など、プロフェッショナルなクリエイターの皆様のご要望に応える性能や機能を搭載した一眼カメラと、その性能を十分に発揮する多彩なレンズ群の開発を行っています。
・5Gを用いたスポーツライブ映像制作の共同実証実験に成功
ソニーは、米国大手通信事業者Verizon、米国テレビ放送局NBC Sportsとともに、第5世代移動通信方式(5G)を用いたスポーツのライブ映像の撮影及び制作に関する実証実験において、リアルタイムで高画質な映像伝送に成功しました。この成功には、Verizonが提供する5Gネットワーク「5G Ultra Wideband」と、ソニーのXperia 5Gミリ波帯対応デバイスやソニーが培ってきた映像信号のエンコーディングなどのノウハウが寄与しています。本実証実験は、5Gによるシステムの無線化によって、新たなスポーツライブ映像制作の可能性を示しました。
・5G対応フラッグシップスマートフォン『Xperia 1 Ⅱ(エクスペリア ワン マークツー)』『Xperia PRO』
Xperia™として初めて第5世代移動通信システム(5G)のSub6(6GHz未満の周波数帯)に対応し、ソニーの技術を結集したフラッグシップスマートフォン『Xperia 1 Ⅱ』は、5Gの高速通信により、撮影した大容量データの送信や4Kコンテンツのストリーミング再生などをより快適に楽しめます。また、映像制作などプロフェッショナル向けソリューションにも対応した、5Gミリ波帯対応デバイス『Xperia PRO』の開発にも着手しています。
・セルアナライザー最上位機種『ID7000』と蛍光色素KIRAVIA Dyes™(キラビアダイズ)
ソニー独自のスペクトル解析技術を結集し、最大7つのレーザーと計188チャネルの光検出器、解析アルゴリズムを用いることで、超多色かつ高精度な解析を実現するセルアナライザー『ID7000』を商品化しました。また、組織や細胞の特徴を分析するために使用する蛍光試薬の素材となる、蛍光色素KIRAVIA Dyes™を独自開発し、試薬メーカーへのライセンスを開始しました。これらにより、多種多様な細胞集団の中からがん細胞や幹細胞などの希少な細胞の検出を、一度の解析で可能にします。
・医療映像プラットフォーム「NUCLeUS(ニュークリアス)™」提供開始
病院内の多様な機器の映像をIPネットワーク経由でリアルタイムに一元化し、多用途の記録編集・管理・活用を可能にする新たなメディカルイメージングプラットフォーム「NUCLeUS™」を提供開始しました。ソニーが従来から提供している高画質イメージング及びビデオ技術を生かした医療周辺機器に、ソフトウェアプラットフォーム「NUCLeUS™」を新たに商品構成に取り入れることで、病院内の統合的なソリューションを提案していきます。
(3)I&SS
・積層型イベントベースビジョンセンサーを開発
ソニーとProphesee S.A.は、画素サイズ4.86μmで124dB以上のHDR特性を実現する積層型イベントベースビジョンセンサーを共同で開発しました。ソニーが保有するCu-Cu接続を用いた積層型CMOSイメージセンサーの小型、低照度での高感度などの技術と、プロフェシーが保有するMetavision®の高時間分解能、高出力のデータ読み出しなどのイベントベース方式のビジョンセンシング技術を組み合わせることにより、低消費電力で小型ながら高解像度で高速、高時間分解能を実現したビジョンセンサーです。ソニーは、2020年2月に開催されたISSCC(国際固体素子回路会議)において本成果を発表しました。
・低消費電力広域通信規格の「ELTRES™」に対応した通信モジュール『CXM1501GR』
IoT向けに独自開発した低消費電力広域通信規格の「ELTRES™(エルトレス)」に対応した通信モジュール『CXM1501GR』を商品化しました。2019年9月末にサービスを開始した「ELTRES™ IoTネットワークサービス」をはじめ、幅広いIoT向け端末機器への採用を推進することで、長距離や高速移動中の安定的な無線通信の特長を活かした多様なサービスへの展開と、新しい市場の創造を図ってまいります。
・大河内記念生産賞の受賞「Crystal LEDディスプレイシステム」
「マイクロLEDを用いた高画質でスケーラブルな大型ディスプレイシステムの開発」で、公益財団法人大河内記念会から「第66回(2019年度)大河内記念生産賞」を受賞しました。極めて微細なLED素子を光源とする独自開発の技術を用いて、ディスプレイユニットを結合して構築するスケーラブルで高画質なディスプレイシステムを実用化したことが評価されたものです。「Crystal LEDディスプレイシステム」として2017年1月から量産出荷を開始しています。
(4)コーポレートR&D
・3D空間ディスプレイ技術
ソニー独自の技術による『視線認識型ライトフィールドディスプレイ』は、高速ビジョンセンサーや顔認識アルゴリズムを用いて、従来の裸眼立体ディスプレイにはない、超高精細な立体空間表現を可能にします。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)向けコンテンツへの適用が容易で、エンタテインメントやプロダクトデザインなど様々な分野のクリエイターに汎用性の高い立体コンテンツ制作環境を提供します。
・モビリティの進化に向けた取り組み「VISION-S」
2020年1月のCES 2020にて、モビリティにおける安心・安全から、快適さやエンタテインメントなども追求する取り組みとして「VISION-S」を発表し、試作車を展示しました。ソニーのイメージング・センシング技術や、「360 Reality Audio™」を各シートに内蔵されたスピーカーで提供し、また、直感的な操作性を実現するパノラミックスクリーンなどによるエンタテインメントの追求、AIや通信、クラウド技術を活用した車載ソフトウェアなど、最先端テクノロジーを組み合わせることでモビリティの進化を提案していきます。
・人工知能(AI)の研究開発を加速する組織「Sony AI」を新設
「Sony AI」は、AIの研究開発を加速し、ソニーグループの擁するイメージング&センシング技術、ロボティクス技術や、映画・音楽・ゲーム等のエンタテインメントの資産を掛け合わせ、全ての事業領域における変革と、新たな事業分野の創出に貢献することを目標としています。ゲーム、イメージング&センシング、ガストロノミーの三領域から開始し、将来的にはソニーの事業ドメインの枠を超えて、世界規模の課題解決に対する貢献へとつなげていくこともめざしていきます。
・AIを活用した運転特性連動型自動車保険「GOOD DRIVE™」
ソニー損保及びSNCとともに、AIを活用した運転特性連動型自動車保険「GOOD DRIVE(グッドドライブ)™」を共同開発しました。スマートフォン専用アプリとクラウドコンピューティング環境の双方に搭載した独自のAIアルゴリズムで運転特性データを計測し、事故リスクが低いドライバーに保険料の最大30%をキャッシュバックするサービスです。
ソニーの研究開発組織(コーポレートR&D)では「ソニーグループ全体への貢献」「中長期的な骨太の技術テーマ設定」「オープンイノベーションの強化」を実行しています。各事業の研究開発をサポートするのと同時に、複数の事業をテクノロジーでつなぎ、中長期に向けた研究開発に注力し、重点領域として差異化につながる「入力/把握」「Agent処理」「出力/表現」の領域への取り組みを推進しています。主に3年から10年先の時間軸を意識した研究開発により、研究の成果を知的財産権として可視化し、社外からのフィードバックを開発ロードマップに活かし、中長期の経営戦略とのすり合わせを定期的に行っています。また、SDGs、ESGの観点から、安心安全の提供、資源・環境問題の解決にも、テクノロジーで社会に広く貢献することをめざしています。
コーポレートR&Dは、日本、中国、欧米にある複数の拠点と連携し、それぞれの地域の特徴や強みを活かした研究開発活動を行っています。これらに加え、インドにも新たな拠点を設置する準備を進め、さらなる海外拠点の強化を図るとともに、各研究開発拠点間のマネジメントや人材の流動性を高め、より多様な視点での研究開発を強化しています。また、エンタテインメントや金融などソニーグループを横断するプロジェクトでは、実組織の枠組みを超えたチームを編成し、フレキシブルかつスピーディーに英知を結集して活動を推進しています。なお、より広い視野でクリエイターやユーザーの動機を収集し、事業の可能性を広げる活動として、大学や研究機関との連携をはじめとするオープンイノベーションにも積極的に取り組んでいます。
2019年度の研究開発費は、前年度に比べ181億円(3.8%)増加の4,993億円となりました。金融分野を除く売上高に対する比率は前年度の6.5%から7.2%になりました。
研究開発費の主な内訳は次のとおりです。
項目 | 2018年度 (億円) | 2019年度 (億円) | 増減率 (%) |
G&NS | 1,163 | 1,267 | 8.9 |
EP&S | 1,628 | 1,459 | △10.4 |
I&SS | 1,242 | 1,435 | 15.5 |
コーポレートR&D | 459 | 441 | △4.0 |
なお、2019年度の主な研究開発活動及び成果には、以下のものがあげられます。
(1)G&NS
・プレイステーション™ネットワーク(PSN)
2019年12月末時点でPSNの月間アクティブユーザー数は1億300万アカウントを超えました。また、PS4は、同時点で全世界の累計実売台数が1億600万台を突破し、ソフトウェアメーカー及びSIEワールドワイド・スタジオのPS4向けソフトウェアタイトルの実売本数の累計は11億8100万本を超えました。これまで以上に創造性と革新性を追求し、充実したインタラクティブなエンタテインメント体験の提供に取り組んでいきます。
・プレイステーション®5
ソニーは、2020年末に次世代コンソールゲーム機PS5を発売する予定です。PS5は、超高速アクセスが可能なSSD、統合されたカスタム入出力、レイトレーシングに対応したカスタムGPU、より深い没入感を実現する3Dオーディオなど、さまざまな機能を備えています。ゲーム開発者のクリエイティビティが最大限に発揮され、ユーザーの皆様に広大な世界観や新しいゲーム体験を実感いただけるよう、開発を進めています。
(2)EP&S
・8Kチューナー内蔵 液晶テレビ ブラビア®MASTER Series『Z9H』
ソニーの高画質技術を結集したプロセッサー「X1™ Ultimate」から生み出される8K画質や、まるで映像から音が出ているかのようなリアルな視聴体験を可能にする独自の音響技術「Acoustic Multi-Audio™」など、これまでにない精細感と迫力の表現力で、映像に触れられそうなほどリアリティーの高い新たな8K視聴体験を実現します。
・全方位からの音に包まれる新しい音楽体験「360 Reality Audio™」
2019年秋に欧米などから、ソニーの提案する没入感のある立体的な音場を実現する新たな音楽体験「360 Reality Audio™」の提供を開始しました。各ストリーミングサービスのほか、音楽レーベルや、世界的なライブエンタテインメント企業と連携し、対応コンテンツの制作から配信、再生に至るまでの技術提供を通じて、開かれたエコシステムの形成を進めています。
・フルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ『α7R IV』『α9 II』
世界初有効6100万画素のCMOSイメージセンサー搭載により、高精細な被写体を圧倒的な臨場感で映し出すことを実現した『α7R IV』や、従来より評価の高い高速性能に加え、1000BASE-T対応の有線LAN端子の搭載や5GHz帯域無線LAN対応を備えた『α9 II』など、プロフェッショナルなクリエイターの皆様のご要望に応える性能や機能を搭載した一眼カメラと、その性能を十分に発揮する多彩なレンズ群の開発を行っています。
・5Gを用いたスポーツライブ映像制作の共同実証実験に成功
ソニーは、米国大手通信事業者Verizon、米国テレビ放送局NBC Sportsとともに、第5世代移動通信方式(5G)を用いたスポーツのライブ映像の撮影及び制作に関する実証実験において、リアルタイムで高画質な映像伝送に成功しました。この成功には、Verizonが提供する5Gネットワーク「5G Ultra Wideband」と、ソニーのXperia 5Gミリ波帯対応デバイスやソニーが培ってきた映像信号のエンコーディングなどのノウハウが寄与しています。本実証実験は、5Gによるシステムの無線化によって、新たなスポーツライブ映像制作の可能性を示しました。
・5G対応フラッグシップスマートフォン『Xperia 1 Ⅱ(エクスペリア ワン マークツー)』『Xperia PRO』
Xperia™として初めて第5世代移動通信システム(5G)のSub6(6GHz未満の周波数帯)に対応し、ソニーの技術を結集したフラッグシップスマートフォン『Xperia 1 Ⅱ』は、5Gの高速通信により、撮影した大容量データの送信や4Kコンテンツのストリーミング再生などをより快適に楽しめます。また、映像制作などプロフェッショナル向けソリューションにも対応した、5Gミリ波帯対応デバイス『Xperia PRO』の開発にも着手しています。
・セルアナライザー最上位機種『ID7000』と蛍光色素KIRAVIA Dyes™(キラビアダイズ)
ソニー独自のスペクトル解析技術を結集し、最大7つのレーザーと計188チャネルの光検出器、解析アルゴリズムを用いることで、超多色かつ高精度な解析を実現するセルアナライザー『ID7000』を商品化しました。また、組織や細胞の特徴を分析するために使用する蛍光試薬の素材となる、蛍光色素KIRAVIA Dyes™を独自開発し、試薬メーカーへのライセンスを開始しました。これらにより、多種多様な細胞集団の中からがん細胞や幹細胞などの希少な細胞の検出を、一度の解析で可能にします。
・医療映像プラットフォーム「NUCLeUS(ニュークリアス)™」提供開始
病院内の多様な機器の映像をIPネットワーク経由でリアルタイムに一元化し、多用途の記録編集・管理・活用を可能にする新たなメディカルイメージングプラットフォーム「NUCLeUS™」を提供開始しました。ソニーが従来から提供している高画質イメージング及びビデオ技術を生かした医療周辺機器に、ソフトウェアプラットフォーム「NUCLeUS™」を新たに商品構成に取り入れることで、病院内の統合的なソリューションを提案していきます。
(3)I&SS
・積層型イベントベースビジョンセンサーを開発
ソニーとProphesee S.A.は、画素サイズ4.86μmで124dB以上のHDR特性を実現する積層型イベントベースビジョンセンサーを共同で開発しました。ソニーが保有するCu-Cu接続を用いた積層型CMOSイメージセンサーの小型、低照度での高感度などの技術と、プロフェシーが保有するMetavision®の高時間分解能、高出力のデータ読み出しなどのイベントベース方式のビジョンセンシング技術を組み合わせることにより、低消費電力で小型ながら高解像度で高速、高時間分解能を実現したビジョンセンサーです。ソニーは、2020年2月に開催されたISSCC(国際固体素子回路会議)において本成果を発表しました。
・低消費電力広域通信規格の「ELTRES™」に対応した通信モジュール『CXM1501GR』
IoT向けに独自開発した低消費電力広域通信規格の「ELTRES™(エルトレス)」に対応した通信モジュール『CXM1501GR』を商品化しました。2019年9月末にサービスを開始した「ELTRES™ IoTネットワークサービス」をはじめ、幅広いIoT向け端末機器への採用を推進することで、長距離や高速移動中の安定的な無線通信の特長を活かした多様なサービスへの展開と、新しい市場の創造を図ってまいります。
・大河内記念生産賞の受賞「Crystal LEDディスプレイシステム」
「マイクロLEDを用いた高画質でスケーラブルな大型ディスプレイシステムの開発」で、公益財団法人大河内記念会から「第66回(2019年度)大河内記念生産賞」を受賞しました。極めて微細なLED素子を光源とする独自開発の技術を用いて、ディスプレイユニットを結合して構築するスケーラブルで高画質なディスプレイシステムを実用化したことが評価されたものです。「Crystal LEDディスプレイシステム」として2017年1月から量産出荷を開始しています。
(4)コーポレートR&D
・3D空間ディスプレイ技術
ソニー独自の技術による『視線認識型ライトフィールドディスプレイ』は、高速ビジョンセンサーや顔認識アルゴリズムを用いて、従来の裸眼立体ディスプレイにはない、超高精細な立体空間表現を可能にします。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)向けコンテンツへの適用が容易で、エンタテインメントやプロダクトデザインなど様々な分野のクリエイターに汎用性の高い立体コンテンツ制作環境を提供します。
・モビリティの進化に向けた取り組み「VISION-S」
2020年1月のCES 2020にて、モビリティにおける安心・安全から、快適さやエンタテインメントなども追求する取り組みとして「VISION-S」を発表し、試作車を展示しました。ソニーのイメージング・センシング技術や、「360 Reality Audio™」を各シートに内蔵されたスピーカーで提供し、また、直感的な操作性を実現するパノラミックスクリーンなどによるエンタテインメントの追求、AIや通信、クラウド技術を活用した車載ソフトウェアなど、最先端テクノロジーを組み合わせることでモビリティの進化を提案していきます。
・人工知能(AI)の研究開発を加速する組織「Sony AI」を新設
「Sony AI」は、AIの研究開発を加速し、ソニーグループの擁するイメージング&センシング技術、ロボティクス技術や、映画・音楽・ゲーム等のエンタテインメントの資産を掛け合わせ、全ての事業領域における変革と、新たな事業分野の創出に貢献することを目標としています。ゲーム、イメージング&センシング、ガストロノミーの三領域から開始し、将来的にはソニーの事業ドメインの枠を超えて、世界規模の課題解決に対する貢献へとつなげていくこともめざしていきます。
・AIを活用した運転特性連動型自動車保険「GOOD DRIVE™」
ソニー損保及びSNCとともに、AIを活用した運転特性連動型自動車保険「GOOD DRIVE(グッドドライブ)™」を共同開発しました。スマートフォン専用アプリとクラウドコンピューティング環境の双方に搭載した独自のAIアルゴリズムで運転特性データを計測し、事故リスクが低いドライバーに保険料の最大30%をキャッシュバックするサービスです。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01777] S100J1ER)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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