有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IWXU (EDINETへの外部リンク)
池上通信機株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)
当社グループは、お客様に満足して頂ける製品を創造するために常に技術を磨き、「技術の池上」と評価を頂けるよう、積極的に研究開発活動を行っています。研究開発は、プロダクトセンター(宇都宮市)とシステムセンター(藤沢市)において、事業毎に要素技術・機能開発・製品化開発を行っています。 また、グループ外企業との分業と連携により、自社のコア技術開発とスピードある製品開発を実現しています。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、1,639百万円です。
放送用カメラ・モニタでは、今年度、以下の開発成果がありました。
撮影システムとして、ロボットアームを用いたリアルリモートカメラシステムの開発をいたしました。リアルリモートカメラシステムは、カメラをロボットアームに搭載して遠隔操作でアームとカメラを制御し、卓越した撮影技術を有したカメラマンと遜色ないカメラワークと、多様化するワークスタイルへの対応を目指したものです。2019年度のInterBEE(国際放送機器展)においては、料理番組の撮影デモンストレーションを行い、多方面から高評価をいただきました。今後、さらなる操作性および動作制御の向上を行い、放送局をはじめとした番組制作のワークフロー向上に貢献して参ります。
また、昨今の自然災害時の状況把握に映像情報の重要性が高まる中、ヘリコプターから超高精細4K映像の空撮に適した光学系分離構造の世界最小4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-F4000」を開発いたしました。「UHL-F4000」は、グローバルシャッターCMOSセンサーを採用し、動きの多いシーンでも歪みのない映像を出力するとともに、独自の画像処理により超高感度カメラとして夜間の撮影も可能にしました。さらに光学系分離によりカメラヘッドを小型化したことで、CCU部を遠隔配置した監視・情報カメラなど、多目的な利用を可能とし、お客様へ今までにない付加価値を提供できるものと考えております。
放送モニタにおいては、国内キー局をはじめ、多くのお客様にご利用いただいているHDモニタ60シリーズならびに放送市場を中心に要求が高まっている4KモニタHQLM-3120W、HQLM-1720WRに対応した、モニタの輝度および色度を自動調整するAuto White Calibration(AWC)ソフトウェアの開発を行いました。
このAWCソフトウェアは、主要なカラーアナライザーのプローブに対応しており、お客様自身で輝度・色度を容易に調整することを可能としました。輝度・色度の調整は、特に海外のお客様からの要求が多く、今後のモニタ販売に寄与するものと期待しております。
放送映像音声スタジオ機器・システムでは、今年度、以下の開発成果がありました。
2018年に新開発した4K大型スイッチャ「MuPS-5000」シリーズは、放送局他での4KおよびHDの大型中継設備として、さらに、制作/報道スタジオ、制作中継車などに採用され、運用実績を着実に伸ばしております。
本製品は映像システム設備更新需要の中核となる製品として、継続した機能充実開発を実施しており、昨年度の三次元映像効果、入出力の映像変換機能実現に続き、今年度はマルチビューイング機能、静止画動画メモリ機能を追加開発し、ファームウェアを含めた映像制作機能の強化計画を着実に進めております。
また、需要が増えているローカル放送局のシステム更新計画に対応するために、中規模システムを想定した小型低価格ラインアップ製品の拡充を図り納入を開始しました。大型システム製品に加え、より提案の幅を広げながら、次世代4K/HD映像システム需要に応えていきます。
上記映像制作スイッチャ製品に引き続き、システムの中核を担うもう一つのキー製品として映像ルーティングスイッチャ「UHSM」シリーズをこの度開発製品化しました。4K映像という大容量、高速信号の伝送技術とルーティング技術を新たに開発することで、マトリクスとしては業界最大クラスの220×220(入力数×出力数)サイズを実現し、4K/HDが混在する複数の映像システムで採用されています。MuPS-5000シリーズと共に、当社の放送ソリューションの中核製品として、今後提案を強化して参ります。
また上記に加え、中継制作システムの3つ目の重要機能としてのシステム周辺機器「OnePackⅡ」シリーズは、ソフトウェアライセンスによって、各種機能を複合的に組み替えて使用できる、運用フレキシブル製品として、性能、機能強化を継続して参りました。この結果、お客様からの認知度が上がり、納入開始後2年目を迎えて量産体制に入っております。ソフトウェアライセンスを設定する操作系(GUI、ハードウェアリモコン)の開発に力点を置いたことにより、当社のみならず、他社のシステムインテグレートにも採用され、操作環境の開発成果にも繋げることができました。これにより、システム提案に加え、単体製品販売への注力も可能となりました
今後、益々高まる映像システムの更新需要に対し、製品の安全安心な放送品質を確立しつつ、4K、HD(2K)の充実した映像制作ソリューションを提案して参ります。
無線伝送・通信機器では、今年度、以下の開発成果がありました。
無線伝送・通信機器では、放送局向けに超高精細度テレビジョン(4K・8K)の伝送を目的とした新規格ARIB STD-B71に対応した無線伝送装置として、新型FPU装置「PF-900」を開発しました。この新型FPU装置「PF-900」は従来の機能に加え4K高画質映像信号伝送を可能にし、さらに消費電力を従来のFPU装置と同等以下、かつ小型・軽量化を実現しました。
デジタルFPU装置導入から15年以上経過しており、その更新需要に向け、4K対応新型FPU装置「PF-900」ならびに超小型FPU装置「PP-97」を核として、各放送局への積極的な販売活動を行って参ります。
従来モデルと同様のHD-SDI出力とHD-VLC™出力を備えつつ、最低被写体感度 カラー時:0.0024lx/F1.4、白黒時:0.00047lx/F1.4と約5倍の高感度化を実現したフルHDカラーカメラ「ISD-240HD」を開発し、2020年度より販売を開始いたします。また、機能面でも同様に、逆光環境での明暗差が激しくなる車両や人の動きに対して黒つぶれや白とびがない自然な映像で捉えることができるワイドダイナミック機能、霧や靄(もや)の環境下でも被写体を捉えるDEFOG機能などを搭載しています。今後とも屋外監視需要の多い、鉄道市場、プラント市場、公共市場を中心に、さらなる高性能・高機能のソリューションを提案して参ります。
さらに、お客様からの既存のアナログシステムの更新需要も多いことから、高感度カラーカメラと高倍率ズームレンズを搭載した屋外耐環境型コンビネーションカメラ「PCS-79」を開発、2020年2月より出荷を開始いたしました。防水・耐風性に優れ、高所カメラ、河川監視、港湾監視などさまざまな運用を可能としました。映像出力にアナログコンポジット信号を採用しているため、既存のアナログシステムの更新ソリューションとして販売を推進して参ります。
また、IPネットワーク化では、監視システム用フルHD対応ネットワークレコーダ「INR-3500」を開発、販売を開始いたしました。INR-3500は、映像圧縮方式として、JPEG、JPEG2000、H.264、H.265と幅広く対応するとともに、小規模店舗向けのType-1(スタンドアロンタイプ:本体にモニタを接続して記録映像をモニタできる機能を内蔵)と、大規模監視システム向けの記録と配信に特化したType-2(サーバタイプ)の2機種を準備し、様々なシステムへの対応を可能としました。
監視映像の高画質化、ネットワーク化のニーズの高まりに対し、最新の画像技術・ネットワーク技術を投入したセキュリティ機器の開発とシステムソリューションの提案を強化し、「安心・安全な社会」の構築に貢献して参ります。
メディカル機器関連では、微細手術の高度化を支える映像装置の研究開発を進めています。
2019年度は、4Kネイティブ単板カメラ「MKC-X800」を製品化し、高解像度(1800TV本)と低ノイズ(58dB S/N)を実現しました。特に高精細な画質が要求される脳神経手術等への利用を主目的としており、微細手術における医師の負担軽減に寄与するものと期待しています。コントロールユニットの操作部には、タッチパネルLCDを採用し、操作性の向上に加え、機能拡張への対応も容易としました。今後も急速に高度化する微細手術をサポートできるよう、更なる画像鮮明化や負担軽減機能の開発に力を入れています。また、信号処理部のマルチフォーマット・プラットフォーム化を進め、同一ハードウェアで単板4Kカメラ、3板HDカメラ、可視+赤外蛍光観察4板カメラ信号の接続を実現しました。これにより、様々な手術に求められる画質や機能に内蔵モジュールの変更で柔軟に対応することが可能になりました。カメラ単体の販売に留まることなく、プラットフォーム・ハードウェアや各種内蔵モジュールを世界各国の医療機器メーカーにOEM供給し、好評を博しています。
また、最先端医療技術の発展に貢献していくため、医療用小型8Kカメラの開発にも力を入れています。2019年度は一般財団法人NHKエンジニアリングシステム様と超小型高解像度センサーを用いた世界最小の医療用8K解像度カメラ「MKC-820NP」を共同開発しました。アスペクト比を1:1とするスクエア(正方)・イメージング技術を開発し、従来比で質量1/3以下、容積1/7以下を実現し、内視鏡カメラを想定した際の手持ち運用を可能にしました。本カメラは2019年5月30日(木)~2019年6月2日(日)の期間でNHK放送技術研究所にて一般公開され、注目を集めました。
今後も最先端のデジタル映像技術を駆使し、医療現場に真に求められる新たなソリューションを展開して参ります。
検査機器関連では、お客様の製品品質の向上を支えるために、画像処理とメカトロニクスを融合した検査装置システムの研究開発を行い、事業拡大に努めています。
近年、医薬品業界では偽造や調剤ミス、誤飲防止を目的とした錠剤の視認識性向上が求められています。さらに、服薬アドヒアランス向上を図るため、口腔内崩壊錠(OD錠)も増加しています。この様な紛入量の多いOD錠への印刷をする上で、粉の堆積による影響、錠剤表面の粉付着による印刷品位の低下、錠剤の脆さ(割れ・欠け・粉の発生)の課題がありました。本課題にあたり、集塵対策、流体制御、インク、インクジェット制御、ハンドリング強化版のTIE-9000Pを開発し、納入しました。本装置は、生産ラインでの稼働を始めており、お客様から高い評価を得ています。
また、小・中規模生産に適した錠剤印刷機TIE-4500Pもリリースしました。
新たな市場への展開として、可視光外を含めたソリューションへの展開を目的とした基礎技術開発に取り組んでおります。
今後の検査事業領域拡大に向け、新たな検査手法や技術開発において、他企業とのアライアンス等を積極的に進め、お客様に新たなソリューションを提供して参ります。
(1) 放送システム事業関連
放送システム事業関連では、番組制作から放送番組の送出・基幹網伝送に渡るデジタル放送機器に注力した研究開発を進めています。特に総務省の推進する超高精細映像技術4K・8Kのロードマップを重視した撮影機器、有線/無線中継機器、ネットワーク機器、および将来を見据えた新しい制作のワーキングスタイルに着目した研究開発に取り組んでいます。放送用カメラ・モニタでは、今年度、以下の開発成果がありました。
撮影システムとして、ロボットアームを用いたリアルリモートカメラシステムの開発をいたしました。リアルリモートカメラシステムは、カメラをロボットアームに搭載して遠隔操作でアームとカメラを制御し、卓越した撮影技術を有したカメラマンと遜色ないカメラワークと、多様化するワークスタイルへの対応を目指したものです。2019年度のInterBEE(国際放送機器展)においては、料理番組の撮影デモンストレーションを行い、多方面から高評価をいただきました。今後、さらなる操作性および動作制御の向上を行い、放送局をはじめとした番組制作のワークフロー向上に貢献して参ります。
また、昨今の自然災害時の状況把握に映像情報の重要性が高まる中、ヘリコプターから超高精細4K映像の空撮に適した光学系分離構造の世界最小4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-F4000」を開発いたしました。「UHL-F4000」は、グローバルシャッターCMOSセンサーを採用し、動きの多いシーンでも歪みのない映像を出力するとともに、独自の画像処理により超高感度カメラとして夜間の撮影も可能にしました。さらに光学系分離によりカメラヘッドを小型化したことで、CCU部を遠隔配置した監視・情報カメラなど、多目的な利用を可能とし、お客様へ今までにない付加価値を提供できるものと考えております。
放送モニタにおいては、国内キー局をはじめ、多くのお客様にご利用いただいているHDモニタ60シリーズならびに放送市場を中心に要求が高まっている4KモニタHQLM-3120W、HQLM-1720WRに対応した、モニタの輝度および色度を自動調整するAuto White Calibration(AWC)ソフトウェアの開発を行いました。
このAWCソフトウェアは、主要なカラーアナライザーのプローブに対応しており、お客様自身で輝度・色度を容易に調整することを可能としました。輝度・色度の調整は、特に海外のお客様からの要求が多く、今後のモニタ販売に寄与するものと期待しております。
放送映像音声スタジオ機器・システムでは、今年度、以下の開発成果がありました。
2018年に新開発した4K大型スイッチャ「MuPS-5000」シリーズは、放送局他での4KおよびHDの大型中継設備として、さらに、制作/報道スタジオ、制作中継車などに採用され、運用実績を着実に伸ばしております。
本製品は映像システム設備更新需要の中核となる製品として、継続した機能充実開発を実施しており、昨年度の三次元映像効果、入出力の映像変換機能実現に続き、今年度はマルチビューイング機能、静止画動画メモリ機能を追加開発し、ファームウェアを含めた映像制作機能の強化計画を着実に進めております。
また、需要が増えているローカル放送局のシステム更新計画に対応するために、中規模システムを想定した小型低価格ラインアップ製品の拡充を図り納入を開始しました。大型システム製品に加え、より提案の幅を広げながら、次世代4K/HD映像システム需要に応えていきます。
上記映像制作スイッチャ製品に引き続き、システムの中核を担うもう一つのキー製品として映像ルーティングスイッチャ「UHSM」シリーズをこの度開発製品化しました。4K映像という大容量、高速信号の伝送技術とルーティング技術を新たに開発することで、マトリクスとしては業界最大クラスの220×220(入力数×出力数)サイズを実現し、4K/HDが混在する複数の映像システムで採用されています。MuPS-5000シリーズと共に、当社の放送ソリューションの中核製品として、今後提案を強化して参ります。
また上記に加え、中継制作システムの3つ目の重要機能としてのシステム周辺機器「OnePackⅡ」シリーズは、ソフトウェアライセンスによって、各種機能を複合的に組み替えて使用できる、運用フレキシブル製品として、性能、機能強化を継続して参りました。この結果、お客様からの認知度が上がり、納入開始後2年目を迎えて量産体制に入っております。ソフトウェアライセンスを設定する操作系(GUI、ハードウェアリモコン)の開発に力点を置いたことにより、当社のみならず、他社のシステムインテグレートにも採用され、操作環境の開発成果にも繋げることができました。これにより、システム提案に加え、単体製品販売への注力も可能となりました
今後、益々高まる映像システムの更新需要に対し、製品の安全安心な放送品質を確立しつつ、4K、HD(2K)の充実した映像制作ソリューションを提案して参ります。
無線伝送・通信機器では、今年度、以下の開発成果がありました。
無線伝送・通信機器では、放送局向けに超高精細度テレビジョン(4K・8K)の伝送を目的とした新規格ARIB STD-B71に対応した無線伝送装置として、新型FPU装置「PF-900」を開発しました。この新型FPU装置「PF-900」は従来の機能に加え4K高画質映像信号伝送を可能にし、さらに消費電力を従来のFPU装置と同等以下、かつ小型・軽量化を実現しました。
デジタルFPU装置導入から15年以上経過しており、その更新需要に向け、4K対応新型FPU装置「PF-900」ならびに超小型FPU装置「PP-97」を核として、各放送局への積極的な販売活動を行って参ります。
(2) 産業システム事業関連
セキュリティ機器関連では、引き続き高画質化、ネットワーク化が高まる市場ニーズへ対応を推進しています。従来モデルと同様のHD-SDI出力とHD-VLC™出力を備えつつ、最低被写体感度 カラー時:0.0024lx/F1.4、白黒時:0.00047lx/F1.4と約5倍の高感度化を実現したフルHDカラーカメラ「ISD-240HD」を開発し、2020年度より販売を開始いたします。また、機能面でも同様に、逆光環境での明暗差が激しくなる車両や人の動きに対して黒つぶれや白とびがない自然な映像で捉えることができるワイドダイナミック機能、霧や靄(もや)の環境下でも被写体を捉えるDEFOG機能などを搭載しています。今後とも屋外監視需要の多い、鉄道市場、プラント市場、公共市場を中心に、さらなる高性能・高機能のソリューションを提案して参ります。
さらに、お客様からの既存のアナログシステムの更新需要も多いことから、高感度カラーカメラと高倍率ズームレンズを搭載した屋外耐環境型コンビネーションカメラ「PCS-79」を開発、2020年2月より出荷を開始いたしました。防水・耐風性に優れ、高所カメラ、河川監視、港湾監視などさまざまな運用を可能としました。映像出力にアナログコンポジット信号を採用しているため、既存のアナログシステムの更新ソリューションとして販売を推進して参ります。
また、IPネットワーク化では、監視システム用フルHD対応ネットワークレコーダ「INR-3500」を開発、販売を開始いたしました。INR-3500は、映像圧縮方式として、JPEG、JPEG2000、H.264、H.265と幅広く対応するとともに、小規模店舗向けのType-1(スタンドアロンタイプ:本体にモニタを接続して記録映像をモニタできる機能を内蔵)と、大規模監視システム向けの記録と配信に特化したType-2(サーバタイプ)の2機種を準備し、様々なシステムへの対応を可能としました。
監視映像の高画質化、ネットワーク化のニーズの高まりに対し、最新の画像技術・ネットワーク技術を投入したセキュリティ機器の開発とシステムソリューションの提案を強化し、「安心・安全な社会」の構築に貢献して参ります。
メディカル機器関連では、微細手術の高度化を支える映像装置の研究開発を進めています。
2019年度は、4Kネイティブ単板カメラ「MKC-X800」を製品化し、高解像度(1800TV本)と低ノイズ(58dB S/N)を実現しました。特に高精細な画質が要求される脳神経手術等への利用を主目的としており、微細手術における医師の負担軽減に寄与するものと期待しています。コントロールユニットの操作部には、タッチパネルLCDを採用し、操作性の向上に加え、機能拡張への対応も容易としました。今後も急速に高度化する微細手術をサポートできるよう、更なる画像鮮明化や負担軽減機能の開発に力を入れています。また、信号処理部のマルチフォーマット・プラットフォーム化を進め、同一ハードウェアで単板4Kカメラ、3板HDカメラ、可視+赤外蛍光観察4板カメラ信号の接続を実現しました。これにより、様々な手術に求められる画質や機能に内蔵モジュールの変更で柔軟に対応することが可能になりました。カメラ単体の販売に留まることなく、プラットフォーム・ハードウェアや各種内蔵モジュールを世界各国の医療機器メーカーにOEM供給し、好評を博しています。
また、最先端医療技術の発展に貢献していくため、医療用小型8Kカメラの開発にも力を入れています。2019年度は一般財団法人NHKエンジニアリングシステム様と超小型高解像度センサーを用いた世界最小の医療用8K解像度カメラ「MKC-820NP」を共同開発しました。アスペクト比を1:1とするスクエア(正方)・イメージング技術を開発し、従来比で質量1/3以下、容積1/7以下を実現し、内視鏡カメラを想定した際の手持ち運用を可能にしました。本カメラは2019年5月30日(木)~2019年6月2日(日)の期間でNHK放送技術研究所にて一般公開され、注目を集めました。
今後も最先端のデジタル映像技術を駆使し、医療現場に真に求められる新たなソリューションを展開して参ります。
検査機器関連では、お客様の製品品質の向上を支えるために、画像処理とメカトロニクスを融合した検査装置システムの研究開発を行い、事業拡大に努めています。
近年、医薬品業界では偽造や調剤ミス、誤飲防止を目的とした錠剤の視認識性向上が求められています。さらに、服薬アドヒアランス向上を図るため、口腔内崩壊錠(OD錠)も増加しています。この様な紛入量の多いOD錠への印刷をする上で、粉の堆積による影響、錠剤表面の粉付着による印刷品位の低下、錠剤の脆さ(割れ・欠け・粉の発生)の課題がありました。本課題にあたり、集塵対策、流体制御、インク、インクジェット制御、ハンドリング強化版のTIE-9000Pを開発し、納入しました。本装置は、生産ラインでの稼働を始めており、お客様から高い評価を得ています。
また、小・中規模生産に適した錠剤印刷機TIE-4500Pもリリースしました。
新たな市場への展開として、可視光外を含めたソリューションへの展開を目的とした基礎技術開発に取り組んでおります。
今後の検査事業領域拡大に向け、新たな検査手法や技術開発において、他企業とのアライアンス等を積極的に進め、お客様に新たなソリューションを提供して参ります。
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