有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100J4KM (EDINETへの外部リンク)
日本基礎技術株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)
(建設工事)
当社グループは、ものづくりの施工技術を提供する専門業者として、建設基礎技術・独自施工技術の生産性向上や品質確保に重点を置き、研究開発を実施している。
また、「削孔」と「注入」という当社グループの基本技術を磨くとともに「環境」「防災」「補修・保全」を軸とした応用とアライアンスを含めた新技術の構築を念頭に、大学・公的機関、民間企業、あるいは海外企業等との技術交流、共同開発を積極的に推進している。
当連結会計年度における研究開発費は59百万円であり、これらの研究開発の概要は以下のとおりである。
(1)中層混合技術の開発
改良型攪拌翼による現地攪拌実験結果から、実機ベースの攪拌翼形状を確定。施工仕様、適応土質、施工可能深度に関する実験を3月に実施。4月に品質確認調査を実施、その結果を基に標準施工仕様を確定予定。
(2)グランドアンカー工および地山補強土工の凍上対策に関する共同研究
昨年度打設設置したアンカーの越冬後状況を確認し、リフトオフ試験を実施した結果、凍上による地盤の緩みが生じていることが判明した。これに伴い、受圧板背面に断熱材を敷設し、影響抑制の可否を計測中。厳冬期経過後の状況を確認予定。
(3)粗詰め注入技術の開発
中~高透水性模擬地盤での注入試験結果から、不分離かつ良好な拡散状況が確認された。また、汎用的に用いられている瞬結型薬液注入材と本注入材の流速低減効果比較実験から、本注入材の流速低減効果が勝ることを確認。材料のプレミックス化を検討。
(4)トンネル削孔技術の開発
愛知県第三紀堆積岩部での試験施工において、弾性波減衰の改善とノイズ対策として周辺機器からの誘導電流対策を検討、1月実施の追加実験(北海道)である程度の改善を確認。ノイズについては現場環境で左右されるため事前確認と調整が必要。
(5)アンカー振動特性に関する研究
既設アンカーの健全度概略判定を目的として、アンカー頭部で微小振動を起振させ緊張力との相関を計測する。ノイズ周波数帯との差別化にて計測環境の制約を緩和させ、模擬地盤と既設3現場でデータ取得した。現在、多岐にわたる波形要因と緊張力との関係を解析中。
(6)地盤改良に関する品質管理手法の基礎研究
地盤改良施工直後の未固結状態で改良品質(攪拌状態、造成形状)をせん断波で把握する基礎的研究。泥濘化させた実地盤での実験でせん断波検知・速度値算出が可能であったが、微細な攪拌状態や造成の凹凸形状判別は机上解析と若干の相違がある。現在、波形解析の精度向上可能性を検討中。
(7)廃タイヤ擁壁に関する研究
地球温暖化の一要因とされている廃タイヤの、土留め擁壁材としての土木利用可能性を検討。中詰材にコンクリートを用い直高2m、平均勾配1:0.5で実験擁壁を造成。補強鉄筋の配置で摩擦特性の向上が可能となる実験結果から、汎用的なじゃかごと同様の構造計算で対応できることを確認。
(8)植物工場の生産性向上に関する研究
消費電力削減を目的として、遮光シートをドーム表面の一部に敷設し、ドーム内温度変化状況を測定中。現在、育成植物の他に安定収量確保可能な植物を複数選定、ドーム環境・水耕栽培の適応性について育成試験を実施中。
(9)工事所有権関係
当事業年度末における保有特許件数は46件、出願中の件数は29件、保有実用新案件数は0件であった。また現業に係わる施工実施権は80件を保有している。
なお、子会社においては、研究開発活動は特段行われていない。
(建設コンサル・地質調査等)
研究開発活動等は特段行われていない。
当社グループは、ものづくりの施工技術を提供する専門業者として、建設基礎技術・独自施工技術の生産性向上や品質確保に重点を置き、研究開発を実施している。
また、「削孔」と「注入」という当社グループの基本技術を磨くとともに「環境」「防災」「補修・保全」を軸とした応用とアライアンスを含めた新技術の構築を念頭に、大学・公的機関、民間企業、あるいは海外企業等との技術交流、共同開発を積極的に推進している。
当連結会計年度における研究開発費は59百万円であり、これらの研究開発の概要は以下のとおりである。
(1)中層混合技術の開発
改良型攪拌翼による現地攪拌実験結果から、実機ベースの攪拌翼形状を確定。施工仕様、適応土質、施工可能深度に関する実験を3月に実施。4月に品質確認調査を実施、その結果を基に標準施工仕様を確定予定。
(2)グランドアンカー工および地山補強土工の凍上対策に関する共同研究
昨年度打設設置したアンカーの越冬後状況を確認し、リフトオフ試験を実施した結果、凍上による地盤の緩みが生じていることが判明した。これに伴い、受圧板背面に断熱材を敷設し、影響抑制の可否を計測中。厳冬期経過後の状況を確認予定。
(3)粗詰め注入技術の開発
中~高透水性模擬地盤での注入試験結果から、不分離かつ良好な拡散状況が確認された。また、汎用的に用いられている瞬結型薬液注入材と本注入材の流速低減効果比較実験から、本注入材の流速低減効果が勝ることを確認。材料のプレミックス化を検討。
(4)トンネル削孔技術の開発
愛知県第三紀堆積岩部での試験施工において、弾性波減衰の改善とノイズ対策として周辺機器からの誘導電流対策を検討、1月実施の追加実験(北海道)である程度の改善を確認。ノイズについては現場環境で左右されるため事前確認と調整が必要。
(5)アンカー振動特性に関する研究
既設アンカーの健全度概略判定を目的として、アンカー頭部で微小振動を起振させ緊張力との相関を計測する。ノイズ周波数帯との差別化にて計測環境の制約を緩和させ、模擬地盤と既設3現場でデータ取得した。現在、多岐にわたる波形要因と緊張力との関係を解析中。
(6)地盤改良に関する品質管理手法の基礎研究
地盤改良施工直後の未固結状態で改良品質(攪拌状態、造成形状)をせん断波で把握する基礎的研究。泥濘化させた実地盤での実験でせん断波検知・速度値算出が可能であったが、微細な攪拌状態や造成の凹凸形状判別は机上解析と若干の相違がある。現在、波形解析の精度向上可能性を検討中。
(7)廃タイヤ擁壁に関する研究
地球温暖化の一要因とされている廃タイヤの、土留め擁壁材としての土木利用可能性を検討。中詰材にコンクリートを用い直高2m、平均勾配1:0.5で実験擁壁を造成。補強鉄筋の配置で摩擦特性の向上が可能となる実験結果から、汎用的なじゃかごと同様の構造計算で対応できることを確認。
(8)植物工場の生産性向上に関する研究
消費電力削減を目的として、遮光シートをドーム表面の一部に敷設し、ドーム内温度変化状況を測定中。現在、育成植物の他に安定収量確保可能な植物を複数選定、ドーム環境・水耕栽培の適応性について育成試験を実施中。
(9)工事所有権関係
当事業年度末における保有特許件数は46件、出願中の件数は29件、保有実用新案件数は0件であった。また現業に係わる施工実施権は80件を保有している。
なお、子会社においては、研究開発活動は特段行われていない。
(建設コンサル・地質調査等)
研究開発活動等は特段行われていない。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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