有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100I6K4 (EDINETへの外部リンク)
CKD株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)
当社グループは、創造的な知恵と技術で多種多様な流体制御と自動化の技術を活かし、豊かな社会づくりに貢献できる商品の開発をしております。また、市場のタイミングを逃がさないスピードでお客様に満足いただける商品とサービスが提供できるように、開発・生産・販売の各部門が組織的な活動を進めております。
商品開発の基本指針としましては、「グローバル化を推進するための海外商品開発の活動」「環境対応ビジネスを促進するエコ商品の開発活動」「5年10年後を見据えた先端技術開発活動」に取組んでまいりました。
当連結会計年度における各事業部門の研究開発項目は次のとおりであります。なお、当連結会計年度の研究開発費は、3,383百万円であり、各セグメントに配分できない基礎的研究費用367百万円が含まれております。
(1) 自動機械部門
薬品包装部門ではFBPシリーズを多数お使いいただいているお客様の生産性向上に貢献できるサービス商品として生産支援ツール「Rinops」や画像検査の保守・設定を遠隔でサポートする「Inter Plant Link」の開発を完了し発売、グループ会社のCKDフィールドエンジニアリング (株) を活用することにより、お客様にご満足いただけるサポートビジネスを展開しております。今後も生産支援、サポートビジネスツールの開発に注力いたします。薬品包装機の売上拡大のため事業の軸を海外にシフトする商品開発も進めております。中国の薬品包装市場を攻略するため新型機開発をシリーズ化で行い、2020年度上期には「FBP-300W」を中国市場に投入、さらに高速機の開発もスピード感をもって進めてまいります。
電池部門では、国内外市場のPHV、EV自動車向けのリチウムイオン電池用高速巻回機の開発で培った技術を基に、今後は新型電池の生産設備を開発してまいります。
はんだ印刷検査部門では、勢いのある中国市場や成長市場である車載関係に向け、VPシリーズをよりグローバルに拡大できるよう“デザイン”と“操作性”にこだわった「VP9000シリーズ」を市場投入いたしました。引き続きシェア拡大のためにさらなる高性能機種の開発と商品バリエーション拡充のための開発に注力してまいります。
医療食品部門では、当社の強みである加熱、深絞り成形、シールに関するコア技術をさらに蓄積し、発売中のVパックの要素技術や新素材の成形技術を確立して新たなビジネスの土台を固めてまいります。
新市場に参入していく活動といたしまして、食品包装機CFFシリーズによるVパックで新たな市場をつくります。専用包装機と包材をセットで市場に投入する新たなビジネスを2020年度も引き続き展開してまいります。
このほかに薬品包装機で培ったCKDのコア技術である画像検査技術を様々な検査に応用する研究開発にも力を入れて取組み新市場へ展開を図ってまいります。
研究開発費の金額は、533百万円であります。
(2) 機器部門
将来を見据え電動事業の強化・拡大とGLOBAL要求に向けた商品開発及び電気製品、自動車、医療機器、食品製造工程から産業機器に至るまであらゆる分野で欠かすことのできない半導体産業、省エネルギー、省スペースなど環境に配慮した環境商品の開発など今後も利用分野が拡大し成長する市場や、ヒューマンアシストなど市場キーワードに対応した「業種対応商品」の開発及び商品力の強化に向けた「基幹商品」の開発に継続的に取組んでまいります。電動事業につきましては、電動アクチュエータ「EBS/EBR-M」、「FLSH」、「FLCR」、「FGRC」シリーズの5機種とコントローラ「ECR」シリーズを同時発売いたしました。スライダタイプ「EBS/EBR-M」シリーズは基本性能大幅アップにより、ダウンサイジングを実現いたしました。グリッパ2フィンガタイプ「FLSH」シリーズにつきましてはリニアスライドハンド「LSH」シリーズと取付け寸法互換及び同等の把持力を出力することが可能であり、工具レスで操作可能な手動操作機構をボディ正面に搭載し、設備の調整時間を短縮することが可能であります。テーブルタイプ「FLCR」シリーズはリニアスライドシリンダ「LCR」シリーズと寸法互換及び同等の可搬質量を有しモータをアクチュエータへ内蔵し、設備をより省スペースにできます。また、任意の位置に位置決めを行うことができ、さらには任意に加減速度を調整できるためショックキラーが不要となります。ロータリタイプ「FGRC」シリーズもロータリアクチュエータ「GRC」シリーズと同等の回転トルクを出力することが可能で工具レスで操作可能な手動操作機構の搭載により設備の調整時間を短縮することが可能であります。また、任意に加減速度を調整できるためショックキラーも不要となります。コントローラ「ECR」シリーズにつきましては、どのアクチュエータとも繋がる“ワンコントローラ”により初期工数と在庫を削減できます。また、最適設計により隣接設置ができ、フットスペース削減に貢献できます。さらには、水平多関節ロボットであるスカラロボット「KHL・KHEシリーズ」も発売しております。
また、CKD日機電装(株) と共同開発したサーボモータ搭載の電動アクチュエータ「EKS-M」及びアブソデックス「NX4」シリーズを発売しております。同時に発売いたしましたドライバ「NXD」シリーズにてモーションネットワークによる同期運転が可能となっております。
GLOBAL要求に向けた商品といたしましては、欧州での受注拡大を目的とし防爆規格ATEX指令 (カテゴリ3) 対応した商品を展開しており (M) 4GD/E2EBシリーズやWFK2シリーズなどのATEXシリーズを追加発売いたしました。また、世界シェアNo.1であるユニバーサルロボット社の認証グリッパを開発し、協働ロボット用グリッパ (空気圧式) ユニバーサルロボット認証を受けましたRLSH、RHLF、RCKLシリーズを発売いたしました。RLSH-URはコンパクトタイプ、RHLF-URはロングストロークタイプ、RCKL-URは三方爪タイプとなっております。
業種対応商品では、半導体産業に向けて薬液用マニュアルバルブMMD Part3RNシリーズとしてMMD303RN、MMD403RN、MMD503RNの3シリーズを発売いたしました。給液設備などのお客様からの要望を取り入れた機能を盛り込み、付加価値を高めることでシェアの拡大を図ってまいります。
食品製造工程向けには、ステッピングモータ搭載の電動アクチュエータEBS/EBR-MシリーズにFPシリーズを追加発売いたしました。
環境に配慮した環境対応商品といたしましては、高耐久機器HPシリーズを発売いたしました。長寿命シリンダHP1シリーズはSCPD3-HP1、CMK2-HP1、SSD2-HP1、SMG-HP1、LCR-HP1、STG-HP1であります。耐環境シリンダG-HP1シリーズはCMK2-G-HP1、SCM-G-HP1、SCG-G-HP1、SSD2-G-HP1、STG-G-HP1、STS/L-G-HP1であります。開発目的は労働力不足 (保全不足) を背景に「止まらない設備」の実現要求を受け、安定稼働に貢献する高耐久機器HPシリーズをラインナップいたしました。その中でも、高頻度・ストレス環境工程で使用されるシリンダは、機器の故障による一時的な生産ライン停止及び生産ライン稼働中の設備メンテナンス等の生産ロスの原因となっているため、生産性向上に貢献できる長寿命シリンダをラインナップし売上シェア拡大を図ってまいります。
ヒューマンアシストに向けた商品といたしましては、パワフルアームPAWシリーズを発売しておりますが、パレットへの段積みや荷下ろし作業に特化した新たなバリエーションとしてパワフルアームパレタイジング仕様PAW-Aシリーズを発売いたしました。
基幹商品といたしましては、デジタル電空レギュレータEVDシリーズ (IO-Linkタイプ) を発売いたしました。IO-Link通信で機器の操作、状態監視が可能でありIO-Link対応により従来機能をパワーアップしております。
研究開発費の金額は、2,482百万円であります。
(注) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01909] S100I6K4)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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