有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IXBH (EDINETへの外部リンク)
カシオ計算機株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)
当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。
研究開発体制は、新規事業及び長期的視野に立脚した基礎研究・要素技術開発を担当する事業開発センター、既存事業に直結した製品化開発を担当する開発本部から構成されております。
当連結会計年度においては、新規事業ビジネスの早期立ち上げに向けて、事業開発センターにおける技術開発組織を統合し、機能別組織の再編成を行うとともに、事業企画部門をドメイン別に再編成し、機能強化を図りました。今までになかった新たな市場の創造によって社会に貢献するため、異業種とのオープンイノベーションにより、スポーツテック、ビューティーテック、メディカル、イメージングモジュールの開発を推し進めています。また、システム事業における効率的な開発を実現するため、製品別の開発体制を機能別の開発体制へ再編しました。
なお、当連結会計年度における研究開発費は7,413百万円であり、セグメントごとの主な成果は次のとおりであります。
(コンシューマ)
当セグメントに係る研究開発費は3,667百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
◎ スマートフォンリンク機能を搭載したケース厚8.9mmの“EDIFICE”
約30%減の薄型化と高機能化を両立したスマートフォンリンク機能搭載のメタルウオッチ「EQB-1000YD」を開発しました。モジュールの各部品を薄型化するとともに、従来は基板の表裏に配置していた部品を片面のみに高密度で実装。従来のスマートフォンリンク機能搭載で最もスリムなモデルより4.1mm薄い、ケース厚8.9mmを実現しました。機能面では、今回新たに「ラストラップインジケーター」を搭載。ラップタイムの計測時、前回のタイムとの差を-5から+1秒の範囲でインダイアルに指し示します。
◎ カーボン素材の積層ベゼルで強さと美しさを備えた“G-SHOCK”
軽量でありながら強くて美しいカーボン積層ベゼルを採用した耐衝撃ウオッチ「MTG-B1000XBD/B1000XB」を開発しました。積層立体成形技術と切削技術の向上を図り、メタルと樹脂の特長を融合させた“MT-G”シリーズで初めてカーボン素材をベゼルに採用。カーボン織材とカラーファイバーの織材のそれぞれに樹脂を組み合わせた2種類のシートを幾層にも重ねて立体成形して、積層部を横から見るとカーボンの黒とカラーファイバー織材の赤(MTG-B1000XBD)や白(MTG-B1000XB)のコンビネーションが、時計正面からはカーボン特有の美しい織り目模様がデザインのポイントとなり、素材と構造を生かしたさまざまな表情を楽しめます。
◎ ペースを確認しながら運動できる“PRO TREK Smart”
心拍計測機能によりランニングやトレイルランニング、サイクリングなどでのペース管理や効率的・効果的なトレーニングに活用できるリスト端末「WSD-F21HR」を開発しました。好評の地図表示機能と組み合わせることで、ペース管理やコースの確認ができ、ランニングやトレイルランニングでより使いやすくなりました。表示するデータは、ユーザーが選び、最大4パターンまで簡単にプリセットできます。走っている最中に走った距離やゴールまでの残り距離を確認することで、自身のモチベーション向上や、心拍数やペースを可視化することで、適切なトレーニングになっているかの確認に役立ちます。
◎ 心拍計とGPS機能を搭載した“G-SHOCK”
心拍計とGPS機能を搭載し、日頃の健康チェックやトレーニングに最適な耐衝撃ウオッチ「GBD-H1000」を開発しました。血管の血流量の変化を感知して心拍数を測定できる光学式センサー、方位・気圧/高度・温度を計測するトリプルセンサー、歩数や移動距離を計測する加速度センサーといったセンサーに加え、位置情報を取得するGPS機能を搭載。スマートフォンの専用アプリケーションと連携し、各種センサーで計測したデータを解析することで、心肺能力の指標を時計上で表示します。さらに、アプリケーション上では、消費カロリーや移動軌跡といった計測データの履歴を管理することができます。
◎ Wi-Fi対応で手軽にコンテンツを追加可能な“EX-word”
シリーズ初となるWi-Fi対応により、あらかじめ収録されているコンテンツに加え、自分に必要な語学コンテンツ(別売)などを手軽にダウンロードして追加できる電子辞書を開発しました。画面サイドのクイックパレットにネイティブ発音で言葉の正しい発音を素早く聴ける音声ボタンを備えたほか、調べた回数がわかる「検索回数表示」に対応した英語コンテンツを拡充するなど、ユーザーから好評いただいている使いやすさをさらに向上させました。英語コンテンツを強化した高校生モデル「XD-SX4800」のほか、2020年度から英語が教科化される小学校から高校受験対策まで使える小・中学生モデル「XD-SX3800」など、13機種をラインアップしています。
◎ 手軽に持ち運べる軽量・コンパクトサイズの “Casiotone”
さまざまな場所に持ち運んで手軽に音楽を楽しめる電子キーボード「CT-S200」を開発しました。930×256×73mmのコンパクトサイズ、約3kgの軽量性、片手で持ち運びできるグリップを採用。また、お気に入りの音色やリズムを記録し、すぐに呼び出せるボタンを備えたほか、ダイヤルを用いたシンプルなレイアウト、操作に迷ったときに基本画面に戻せるボタンなど操作性を向上させ、手軽に持ち運び、好きな場所で演奏が楽しめます。また、コンパクトな本体サイズでありながらも豊かなサウンドを楽しめるよう、ボリュームに連動してイコライザーが最適化される機能も搭載しました。
(システム)
当セグメントに係る研究開発費は383百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
◎ 一覧性に優れた5.7インチの大画面を採用したハンディターミナル
5.7インチの大画面を採用することで、業務に必要な情報を一画面で確認できるAndroidプラットフォーム採用のハンディターミナル「ET-L10」を開発しました。スキャナを内蔵するとともに、画面が見やすく、端末上での操作がしやすい5.7インチの大画面を採用しており、アパレル・専門店における商品バーコードを活用した在庫確認や商品情報照会といった情報を参照する機会の多い接客業務で活用しやすくなりました。さらに、約1.5cmの薄型かつ約240gの軽量ボディなため、携帯性にも優れており、スマートフォンの操作性やスリムさと、業務用端末としての実用性を兼ね備えています。
(その他)
当セグメントに係る研究開発費は4百万円であります。
上記以外にセグメントに関連づけられない基礎研究に係る研究開発費は3,359百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
◎ 軽量かつ広範囲に皮膚観察ができるダーモスコープ
皮膚科医や形成外科医に向けて、軽量かつ広範囲に皮膚観察ができる直径40.5mmの大口径レンズを搭載したダーモスコープ「DZ-S50」を、千葉大学との医工連携により開発しました。大口径のレンズは、レンズの端まで歪みを少なくしており、患部をスムーズに観察できます。また、皮膚内部の色や構造を確認するための偏光、皮膚の表面の病変部を確認するための非偏光をワンタッチで素早く簡単に切り替えられます。重さも約125gと軽量で、持ち運びに便利なサイズに仕上げました。
◎ ネイルプリンターに関する共同開発
インクジェットプリンティング技術や、独自開発の爪輪郭認識技術及び湾曲補正技術により、手書きでは難しい高精細なデザインも湾曲した爪の端まで綺麗にプリントができるネイルプリンターの開発を、株式会社コーセーとの協業により開始しました。コーセーの化粧素材開発力やブランド力と、当社のプリンティング技術や画像処理技術を融合したネイルプリンターによりビューティーテック市場に参入、ネイル領域において新しいユーザー体験の提供を目指すものです。
◎ ランナー向けサービスコンテンツの共同開発
ウエアラブルデバイスを用いたランニングフォームの分析により、一人ひとりに合ったコーチングや、からだづくりプログラムの提案などを行うランナー向けの新しいサービスコンテンツの開発を、株式会社アシックスとの協業により開始しました。当社が持つセンシング技術・運動解析技術・ハードウエア開発技術と、アシックスが持つスポーツ工学の知見やノウハウ・ランナーのビッグデータを融合させ、新たなランニング体験を提供するものです。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01935] S100IXBH)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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