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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100ITG1 (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社A&Dホロンホールディングス 研究開発活動 (2020年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは“はかる”を事業領域として様々な計測機器を開発しておりますが、顧客要求に応える機器開発及び未来を支える計測技術の追求を研究開発活動の基本としております。
現在の研究開発は主として当社の設計開発本部において推進しておりますが、研究開発スタッフは、当社グループ総従業員数の約14.8% 390名、当連結会計年度における研究開発費の総額は5,000百万円であり、セグメント別の研究開発の状況は次のとおりであります。

(1)計測・計量機器事業

当事業における研究開発スタッフは319名、当連結会計年度における研究開発費は4,171百万円であり、分野別の主要課題及び成果は次のとおりであります。
①計測・制御・シミュレーションシステム(DSPシステム)
DSPシステムは、計測・制御・シミュレーション・解析等が必要な様々な分野に応用が可能なフレキシブルなシステムでありますが、当連結会計年度は前期に引き続き製品ラインナップの強化及びアプリケーションシステムの充実に努めました。
産業界では、技術課題の多様化・高度化が進んでおり、限られたリソースでの対応が求められています。自動車産業では、100年に一度の変革の時期と言われ、CASE(Connected、Autonomous、Shared & Services、Electric)領域の新技術の導入が急速に進んでいます。当社におきましても特に電動化関連の引き合いは増加傾向にあり、バッテリ、インバータ、モータの台上試験や、これらのコンポーネントの仮想シミレーションを行うHILS(Hardware in the Loos Simulation)の開発業務に注力しております。技術課題の多様化・高度化に伴いお客様における試験・開発業務が増大する中、当社はお客様の業務効率化をサポートするための試験自動化ソフトウェアOrion/iTestや、台上試験のリモート監視ソフトウェアLabWorXを新型コロナウイルス感染症の拡大で増加した在宅勤務の支援に適用するための開発を推進しました。
宇宙航空産業向け大型試験装置分野では、2018年度に引き続き宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発中の次期基幹ロケットH3の第一段ロケットシステムの地上燃焼試験計測装置である「H3ロケット1段CFT IST用計測装置」を受注し開発を行いました。また、防衛省向けではエンジン開発用「風洞計測装置」を受注し開発を行いました。更に、発電所など社会インフラの安全監視装置も開発・納品いたしました。DSP事業で蓄積した分散計測技術や音振動解析技術を様々な分野で応用し、お客様に貢献しております。
DSP応用試験機では、タイヤ素材の全自動摩耗試験機を開発し、複数台を納入いたしました。また、ムービングベルト式タイヤ試験機では、最高時速350km/hでの試験を可能とした高速型タイヤ試験機を開発し、受注しました。併せて自動車メーカを対象として、サスペンション開発に用いることが可能なツインベルトを持つサスペンションベルト試験機を開発し、一号機を社内設備として配備しました。これを用いて自動車メーカーからの受託試験要望にお応えするとともに、新たなムービングベルト試験機のラインナップが増加しました。
②計測機器
計測機器では、引張・圧縮試験機テンシロンシリーズの新型機種として、0.3%精度を実現し、タッチパネルや無線接続によるデータ閲覧などを可能とした、新型テンシロンRTH,RTIシリーズを開発、市場投入しました。
③半導体露光装置関連ユニット
電子ビーム偏向制御用のデジタル/アナログ変換器(D/A変換器)につきましては、EOL(使用部品の製造終了)に伴う代替デバイスの評価と性能向上に取組みました。さらに顧客要求によるコンパクト化、低消費電力化、空冷方式から水冷方式へ転換するための開発に取り組んでおります。また、子会社である㈱ホロン向けのアナログユニットも開発に取り組んでおります。
一方、ビームユニットにおきましては、荷電ビーム用の高電圧、鏡筒、制御電源などのユニットの信頼性の向上をめざした生産技術や設備の見直しを行いました。さらに安全性能基準や環境性能基準を満たした電気ユニットの開発を目指しました。また、㈱ホロンとの技術面での情報交換を密にして新しい市場や検査技術についての装置調査及び検討を行いました。
④計量機器
計量機器につきましては、当社の汎用電子天秤の中心機種であるGXシリーズの新製品で、最小表示0.1mgの分析用電子天びん「GX-A/GF-Aシリーズ」9モデルを開発し、市場投入いたしました。また、元素分析、質量分析などの前処理に最適な、1μgからの高精度計量が可能なマイクロ(ミクロ)電子天びん「BM-5」「BM-5D」(無風イオナイザーと卓上風防(M)を標準装備)を開発し、市場投入しました。
水に浸して洗える安心の防塵・防水等級IP67のデジタルはかり「SH-AWP/SJ-AWPシリーズ」を開発し、市場投入しました。検定付きモデル、ワイヤレス通信モデルも含めて、全16モデルをラインナップしています。検定付きはかり「HV-C-Kシリーズ」のひょう量300kg、600kgの大型モデルを新発売し、取引・証明用検定付きはかりの製品ラインナップをさらに充実させました。
商品検査機シリーズでは、昨年度販売開始したX線検査機AD4991シリーズに関連し、大きな製品の検査に対応可能な高出力モデル「AD-4991-3530」を開発し、市場投入を行いました。また、マルチ周波数対応など多数の特長を活かして、食品などに混入した金属異物を高感度で検出することができる金属検出機「AD-4976シリーズ」を開発し、市場投入しました。表示部が7インチカラータッチパネルで、最大1,000品種の被計量物を登録できるウェイトチェッカ用インジケータ「AD4412-CW」を開発し、市場投入しました。これにより、食品検査機のラインナップをさらに充実させました。

(2) 医療・健康機器事業

当事業における研究開発スタッフは71名、当連結会計年度における研究開発費は828百万円であり、分野別の主要課題及び成果は次のとおりであります。
① 医療機器
医療用血圧計につきましては、Bluetooth Low Energy内蔵の医用電子血圧計UM-212BLEの開発を行い、国内での販売を開始いたしました。高血圧ガイドライン(JSH2019)推奨の複数回平均測定モードを搭載しており、病院やクリニックの外来、病棟、介護施設など医療現場でのご使用に最適な電子血圧計です。
また、全自動血圧計を中心に各国の医療機器認証を取得し、市場投入を順次進めております。
医療用計量器につきましては、2017年度に市場投入いたしました、AD-6107Rと同じハニカム構造により大幅な軽量化を実現したバリアフリースケールAD-6106R,AD-6106RLを開発し、市場投入いたしました。
② 健康機器
健康機器につきましては、Bluetooth Low Energyを内蔵した上腕式ホースレス血圧計を開発し、日本市場に投入いたしました。本体とカフをつなぐわずらわしいホースがなくなり、測定時のストレスが軽減され、持ち運びも容易になり日々の管理を行うのに最適な製品です。同時に血圧測定の開始から終了までスマートフォンの操作のみで行い、測定データの管理を行うことができるスマートフォンアプリもリリースいたしました。
また、システムインテグレータ向け製品のNFC通信機能付き活動量計UW-204NFCを開発し、市場投入いたしました。ICT活用による健康増進システムに活用できる製品です。
その他血圧計を中心に、グローバルに多機種のOEM、ODMの製品展開を行うための開発に取り組み、販売の拡大につなげることができました。


事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02344] S100ITG1)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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