有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100I7KP (EDINETへの外部リンク)
山崎製パン株式会社 研究開発活動 (2019年12月期)
当社グループは、「良品廉価、顧客本位の精神で、製品と品質、サービスをもって世に問う」、「知恵と知識によって変化に挑戦し、新しい価値と新しい需要を創造する」という新しいヤマザキの精神に則り、社会の変化に対応し先取りする真に価値ある製品とサービスの提供を目指し、基礎研究、製品開発、品質の安定・向上に関する研究等に積極的に取り組んでおります。2016年12月に当社創業の地市川に完成した、21世紀のヤマザキの前進の基地となる総合クリエイションセンターを活用し、研究・開発・研修機能のさらなる充実・強化をはかっています。なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費は8,189百万円であります。
セグメントごとの主な研究内容は、次のとおりであります。
(食品事業)
食品事業では、パン、和・洋菓子、調理パン・米飯類、調理麺、製菓・米菓の各部門別に、主要原材料に関する基礎的分析・研究の更なる充実をはかり、食の安全・安心という社会的要請に科学的に対処するとともに、原料選別、配合・工程の改善研究を中心とした製品の品質向上に積極的に取り組んでまいりました。また、多様化する市場ニーズに的確に対応した製品の開発を精力的に行いました。
パン部門においては、パン製品の風味・食感のさらなる向上を目的とした発酵種(ルヴァン種)の安定化に向けた研究、小麦粉改良剤や新規酵素の利用等の食パン基幹技術に関する研究のほか、健康志向製品の開発や冷凍生地製品の品質向上等の取り組みを行い、また「イーストフード・乳化剤不使用」の強調表示がある市場製品に関する分析調査等を行いました。
和菓子部門においては、和生菓子、蒸しパン製品での期限延長の研究を進めるとともに、健康志向製品の開発を行いました。
洋菓子部門では、洋菓子ホイップクリーム及びLL製品の新規技術による品質向上に関する取り組みを進めるとともに、期限延長、膨張剤に関する研究等を進めました。
米飯・調理麺部門においては、新規導入設備を活かした調理麺のさらなる品質向上に関する研究を精力的に行いました。
製菓部門においては、個食化や健康志向等消費動向の変化に対応した製品開発を進めるとともに、安定した品質を得るための原料・製造工程に関する研究に取り組みました。また、米菓製品の品質向上のため、糯米・粳米の加工適性に関する研究を進め、更にグループ各社に対する機能性表示食品開発の技術的支援を行いました。
また、食品安全衛生に関しては、AIB(American Institute of Baking)の「国際検査統合基準」に基づく管理手法の工場への順次指導の継続実施を中心として、微生物関係食品事故防止体制の強化をはかるとともに、最新鋭分析機器の導入を積極的に進め、原材料や製品中の微量成分などの確認を行い、クレーム問題への的確かつ迅速な対応を行いました。
以上の結果、食品事業の研究開発費は7,671百万円となりました。
(流通事業)
コンビニエンスストア事業では、高品質・高付加価値・高単価な「特選シリーズ」のパン和洋部門を中心に新製品開発を推進し、店内調理においても、冷凍パン生地「RTB(レディトゥベイク)」を活用した焼きたてパンや弁当、おにぎりの品揃えを充実強化しました。さらに、米飯、サンドイッチ、調理麺のファストフード部門につきましては、原材料から見直し、製法にも拘った商品や健康志向女性向け商品の開発を進めてまいりました。
以上の結果、流通事業の研究開発費は354百万円となりました。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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