有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IW43 (EDINETへの外部リンク)
株式会社ニチレイ 研究開発活動 (2020年3月期)
当社グループは、株式会社ニチレイフーズ 研究開発部・技術戦略部(加工食品事業)、株式会社ニチレイロジグループ本社 業務革新推進部(低温物流事業)、株式会社ニチレイバイオサイエンス 研究開発部(その他の事業)及び当社 技術戦略企画部(全社共通)を研究開発部門として、市場の変化に対応した新商品及び新技術の開発並びに新規事業の育成を目指した研究開発活動を行っております。
当連結会計年度の研究開発費は2,486百万円で前期に比べ126百万円増加しました。セグメント別の内訳は、加工食品事業では1,692百万円、低温物流事業は212百万円、その他の事業は403百万円、全社(共通)は178百万円となりました。
セグメント別の研究開発活動の状況は次のとおりであります。
(1) 加工食品事業
工場における品質保証力の強化、生産性の向上、労働力不足対策、環境負荷の低減などの実現に向け、人口知能(以下AI)を活用した技術を確立・展開しております。
当連結会計年度においては、工場全体をサポートする技術として、株式会社日立製作所との協創を通じ、AIを活用して最適な生産計画及び要員計画を自動立案するシステムを開発しました。現時点で国内4拠点の食品工場に導入、2020年1月から順次本格運用を開始しました。
このシステムは、熟練者の立案する複雑な制約条件を考慮した生産・要員計画を高度なAI技術により再現・進化させるもので、本システムの導入により、これまでの当該業務時間を従来の1/10程度に短縮することが可能になります。加えて、熟練者以外の従業員がよりフレキシブルな生産計画・要員配置を作成できることから、労働時間の削減や休暇取得率の向上など「働き方改革」の一助となることが期待されます。本システムを国内11工場及び海外工場へ順次展開・拡大する計画です。また、本システムをはじめとしたデジタル技術の活用を通じて、生産性向上や生産リードタイム短縮、在庫圧縮への取り組みと働き方改革をさらに推進していきます。
今後も「人」が中心となり、働きやすく効率的な環境の整備に向けたAI技術の開発を進めて参ります。
(2) 低温物流事業
物流事業における労働力不足の対策として、作業の省人化、簡易化に資する技術検証、システム開発に取り組んでおります。
作業の省人化では、無人フォークリフトによる庫内作業の実証実験を進めております。作業の簡易化では、タブレットを利用した検品、ピッキングシステムについて、機能の追加開発を進めております。さらにAIを利用した作業タスクマネジメントシステムの研究を進めております。
(3) その他の事業(バイオサイエンス事業)
分子診断薬、迅速診断薬の開発を行うほか、グループ企業の素材調達力を活かして、有用な機能性素材の開発にも注力しております。
当連結会計年度は、分子診断薬では悪性リンパ腫の診断補助に用いる体外診断用医薬品「ヒストファイン シンプルステインMAX-PO(MULTI) ALK」の製造販売承認を得ました。また、Idylla™遺伝子検査システム「ニチレイバイオ」の販売を開始しました。
(4) 全社(共通)
短期的視点で各事業の利益に貢献できる研究を行うほか、中長期視点での新商品やサービス、新事業創出の核となる研究を実施しております。
短期的視点では、各事業における課題に対して情報提供や分析技術・冷凍技術の提供など幅広く技術的支援を行っております。中長期視点では、不凍タンパク質(AFP)の実用化を含めた冷凍技術研究、当社独自技術である香り分析装置MS Nose®を活用した「おいしさ研究」、超高齢社会における生活者のニーズを満たす「食と健康」の取り組みやそれに対する自社素材の応用研究、生活者の深層心理を探るサイコメトリクスの事業への活用等を、積極的な社外の研究機関との連携を通して行っております。
不凍タンパク質(AFP)につきましては、2016年より研究用試薬としての販売を開始しておりますが、引き続き用途開発と新たな製品開発を行っています。
今期は、以下の3報が国内外の学術雑誌に掲載されました。
“不凍タンパク質の実用化への取り組み”
Synthesiology, Vol.12 No.2 pp.84-91 (2019)
サイコメトリクスの活用につきましては、研究成果が国内学術雑誌に掲載されました。
“料理気分高揚尺度の作成と信頼性・妥当性の検証~料理のコト消費定量化に向けて~”
日本感性工学会論文誌, Vol.19 No.1 pp.19-27 (2020)
“Optimization of atmospheric pressure chemical ionization triple quadropole mass spectrometry
(MS Nose 2) for the rapid measurement of aroma release in vivo”
Flavour and fragrance Journal 34 (2019) 307-315
当連結会計年度の研究開発費は2,486百万円で前期に比べ126百万円増加しました。セグメント別の内訳は、加工食品事業では1,692百万円、低温物流事業は212百万円、その他の事業は403百万円、全社(共通)は178百万円となりました。
セグメント別の研究開発活動の状況は次のとおりであります。
(1) 加工食品事業
工場における品質保証力の強化、生産性の向上、労働力不足対策、環境負荷の低減などの実現に向け、人口知能(以下AI)を活用した技術を確立・展開しております。
当連結会計年度においては、工場全体をサポートする技術として、株式会社日立製作所との協創を通じ、AIを活用して最適な生産計画及び要員計画を自動立案するシステムを開発しました。現時点で国内4拠点の食品工場に導入、2020年1月から順次本格運用を開始しました。
このシステムは、熟練者の立案する複雑な制約条件を考慮した生産・要員計画を高度なAI技術により再現・進化させるもので、本システムの導入により、これまでの当該業務時間を従来の1/10程度に短縮することが可能になります。加えて、熟練者以外の従業員がよりフレキシブルな生産計画・要員配置を作成できることから、労働時間の削減や休暇取得率の向上など「働き方改革」の一助となることが期待されます。本システムを国内11工場及び海外工場へ順次展開・拡大する計画です。また、本システムをはじめとしたデジタル技術の活用を通じて、生産性向上や生産リードタイム短縮、在庫圧縮への取り組みと働き方改革をさらに推進していきます。
今後も「人」が中心となり、働きやすく効率的な環境の整備に向けたAI技術の開発を進めて参ります。
(2) 低温物流事業
物流事業における労働力不足の対策として、作業の省人化、簡易化に資する技術検証、システム開発に取り組んでおります。
作業の省人化では、無人フォークリフトによる庫内作業の実証実験を進めております。作業の簡易化では、タブレットを利用した検品、ピッキングシステムについて、機能の追加開発を進めております。さらにAIを利用した作業タスクマネジメントシステムの研究を進めております。
(3) その他の事業(バイオサイエンス事業)
分子診断薬、迅速診断薬の開発を行うほか、グループ企業の素材調達力を活かして、有用な機能性素材の開発にも注力しております。
当連結会計年度は、分子診断薬では悪性リンパ腫の診断補助に用いる体外診断用医薬品「ヒストファイン シンプルステインMAX-PO(MULTI) ALK」の製造販売承認を得ました。また、Idylla™遺伝子検査システム「ニチレイバイオ」の販売を開始しました。
(4) 全社(共通)
短期的視点で各事業の利益に貢献できる研究を行うほか、中長期視点での新商品やサービス、新事業創出の核となる研究を実施しております。
短期的視点では、各事業における課題に対して情報提供や分析技術・冷凍技術の提供など幅広く技術的支援を行っております。中長期視点では、不凍タンパク質(AFP)の実用化を含めた冷凍技術研究、当社独自技術である香り分析装置MS Nose®を活用した「おいしさ研究」、超高齢社会における生活者のニーズを満たす「食と健康」の取り組みやそれに対する自社素材の応用研究、生活者の深層心理を探るサイコメトリクスの事業への活用等を、積極的な社外の研究機関との連携を通して行っております。
不凍タンパク質(AFP)につきましては、2016年より研究用試薬としての販売を開始しておりますが、引き続き用途開発と新たな製品開発を行っています。
今期は、以下の3報が国内外の学術雑誌に掲載されました。
“不凍タンパク質の実用化への取り組み”
Synthesiology, Vol.12 No.2 pp.84-91 (2019)
サイコメトリクスの活用につきましては、研究成果が国内学術雑誌に掲載されました。
“料理気分高揚尺度の作成と信頼性・妥当性の検証~料理のコト消費定量化に向けて~”
日本感性工学会論文誌, Vol.19 No.1 pp.19-27 (2020)
“Optimization of atmospheric pressure chemical ionization triple quadropole mass spectrometry
(MS Nose 2) for the rapid measurement of aroma release in vivo”
Flavour and fragrance Journal 34 (2019) 307-315
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00446] S100IW43)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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