有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IWNJ (EDINETへの外部リンク)
日清食品ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)
(1)日清食品
「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術開発及び健康と栄養に関する基礎、応用研究を行っております。
即席めんでは、により、通常品より30%減塩した「カップヌードルソルトオフ」「どん兵衛きつねうどんソルトオフ」を開発、"ちゃんとおいしい"のに塩分オフを実現しました。
またカップヌードルの七福神となる「カップヌードル味噌」を発売し、ご好評を頂いております。
環境関連では、従来までの3R推進に加え、更なる環境負荷低減、資源有効活用、環境に優しい資材調達の開発に挑んでおります。2019年12月からカップヌードルの容器をバイオマス度81%のバイオマスECOカップへの切り替えを開始しており、2021年度内には全て切り替える予定です。1容器当たりの石化由来プラスチック使用量を従来比でほぼ半減し、容器のライフサイクル全体で排出される二酸化炭素量を16%削減した環境配慮型容器です。
健康関連では、「ヒアルモイスト乳酸菌」を配合した美容ドリンク「ヒアルモイスト乳酸液」、食物繊維(サイリウム)を含む機能性表示食品「Deruno」等、お客様の健康志向に応える商品の開発を行っております。研究所で発見した機能性乳酸菌・ビフィズス菌について、食品素材としてのBtoB販売も開始しました。
また、将来的な食糧危機や地球温暖化の解決の一助と期待される「培養肉」の研究・開発を東京大学と共同で行っています。
グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして、本格的なおいしさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。
今後も新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。
(2)明星食品
明星食品の強みでありますノンフライめん技術を結集した主力商品の強化の推進、及び環境への負荷低減を目指した環境負荷低減包材への置き換え推進、これに加え、消費者の皆様にニーズに対応すべく、減塩対応を目指した商品開発の推進を加速致しました。
まず、めん開発におきましては、ノンフライめんの優位性である弾力のある食感と透明感の強化方法について研究を行い、原料配合と製造条件の見直しにより品質の向上しためんを開発し「明星 中華三昧」(袋めん)シリーズのリフレッシュとして発売しました。
包装資材については、環境に配慮した持続可能な森林管理下で生産されたFSC認証紙、及び生物由来の資源を利用したバイオマスインキへの切り替えを進めました。第一弾として2020年1月より「明星 中華三昧」(袋めん)の外装をFSC認証紙に切り替え、第2弾として「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」の湯切りフタをFSC認証紙とバイオマスインキに切り替えました。そして、流通での働き方改革の一助として、縦型段ボールケースの易開封化を進め、商品の品出しや陳列が簡単に短時間で可能になりました。今回開発した段ボールは2019年日本パッケージングコンテスト「輸送包装部門賞」を受賞しました。
「減塩」ニーズに応えるべく、お客さま自身で摂取する食塩相当量をコントロールできる業界初の「しおケアカップ」を開発致しました。これは、お客さま自身で内側下線までスープを残し、摂取する食塩相当量を調整できるようにしたカップで、摂取する食塩相当量の目安がひと目でわかり、手軽に食塩摂取量をコントロールできるようにしたものです。「明星 チャルメラどんぶり 宮崎辛麺」を始めとする明星チャルメラどんぶりシリーズからの導入を開始しました。
また、独自の製造条件を確立し、大きなフリーズドライ鶏団子を熱湯3分でふっくらした食感に復元させることができました。2019年8月にこの具材を使用したカップスープ「明星 ごろっと鶏だんごスープ濃厚鶏白湯味 / うま辛キムチ味」を発売し、カップスープの分野で新たなカテゴリーを創造しました。
(3)低温事業
(チルド食品)
チルドめんならではの「本格感」を訴求した商品に加えて、時代とともに変化する食のニーズに応えるべく、「簡便」「完結」という新たな付加価値を持った商品開発にも取り組んでいます。
本格訴求の商品として、外食ラーメン店の流行を取り入れた「行列のできる店のラーメン シビ辛濃厚味噌」「同 まろやか鶏塩」、外食つけ麺専門店の品質を目指した「つけ麺の達人究極のつけ麺 特濃魚介豚骨」を新発売しました。「簡便」商品としては、湯切りなしで、簡単調理できる「日清のラーメン屋さん」を9月にリニューアル発売し、めんをさらに美味しく改良いたしました。また、たれでほぐすだけで喫食できる即食タイプの「日清のそのまんま麺」は販売地域を全国に拡大しました。容器付きで、具材も付いた「完結」商品として、鍋焼タイプを拡充、「鍋焼日清のどん兵衛」シリーズから、湯切りなしの生そばを使用した「天ぷらそば」を新発売しました。その他「日清のそのまんま麺」の即食めん技術を活用し、「チルドカップ 日清のどん兵衛冷しうどん」3品、「チルドカップ 日清中華冷し麺」2品を新発売しました。
今後とも新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに応えるべく、新商品の研究・開発に努めてまいります。
(冷凍食品)
「本格的でおいしい料理を、お手軽に」というニーズにお応えするため、冷凍食品の強みを活かした「個食」「簡便」商品の開発に取り組んでいます。
パスタジャンルでは、「海老のトマトクリーム」を中心とした「スパ王プレミアム」シリーズ10品をリニューアルするとともに、「スパ王プレミアム あさりバター醤油」、「スパ王プレミアム トマト&チーズ」、「もちっと生パスタ きのこクリーム」、「もちっと生パスタ 海老とそら豆の濃厚クリーム」を新発売し、パスタジャンルのメニュー強化を行いました。
中華めんジャンルでは、「日清中華 汁なし担々麺大盛り」を軸とした「日清中華」シリーズ3品、「日清具多 辣椒担々麺」をリニューアル発売しました。
和風ジャンルおいては、調理の簡便化と多様な食シーンに応えるべく商品開発を行い、電子レンジ調理後にお湯をかけるだけという簡単調理の「日清のどん兵衛 豆乳担々うどん」と、食事の汁物の替りにぴったりなサイズの「お碗で食べるどん兵衛 きつねうどん」を発売しました。
米飯については、「日清カップヌードル 謎肉炒飯」を発売し、新メニューの開発をいたしました。
これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。
(4)その他
日清シスコ㈱では、「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。
開発研究所は、「シリアル」、「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」、「包装資材」、「表示」の4部門からなり、各種商品の研究開発を行っております。
シリアルカテゴリーでは、「具ood(グッド)!シリアル」戦略に基づき、フルーツ感をしっかり味わえるブルーベリーの具材を独自開発し、「ごろっとグラノーラ 5種の彩り果実」などの複数商品に採用しました。また「ナッツ戦略」に基づき、当社の強みであるメープルやココナッツを活かした「ごろっとグラノーラ メープルナッツ」、「ごろっとグラノーラ ココ・ナッツ」を商品化しました。さらに当社のコア技術でありますフレーク製造技術を活かした「素材のごほうび ココナッツフレーク」、新感覚のスナッキング商品「NUTS&CEREAL」シリーズを商品化しました。
ビスケットカテゴリーでは、9月にココナッツサブレシリーズのパッケージデザイン・包材材質を一新、新時代のサブレにリニューアルしました。「ミネラル塩サブレ」、「カナダメープル」、「抹茶」、「華やぐさくら」、「ココサブ!Fruits Timeシリーズ」を発売し、ココナッツサブレブランドの活性化と価値の向上に努めました。
チョコレート菓子カテゴリーでは、「カフェモカ」、「焦がしキャラメル味」、「チョコフレーク プレミアシリーズ」を発売しました。
今後も日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所を始めグループの研究機関と連携を図りながら、お客様にもっと笑顔にもっと元気になっていただけるために、日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んで参ります。
日清ヨーク㈱においては、関東工場内にある開発研究所にてスピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。
開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。
発酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「糖質オフ」の定番4フレーバーに加えて、季節ごとに「白桃」「レモン」「まろやかチーズ風味」「みかん」といった期間限定フレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。さらに、乳酸菌とプロテインを手軽にとることができる「おいしくプロテインヨーグルト」を発売し、これまでのプロテイン飲料にはないジャンルで新たなユーザー層の獲得を目指しました。
乳製品乳酸菌飲料では、「ピルクル」のエクステンションとして65ml定番商品の「ピルクルマルチビタミン」に加えて、鉄分を強化した「ピルクル鉄分」、CVS商材として3種の必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)を配合した「ピルクルAmino」、マカ、ヒハツエキスを配合した「ピルクルCHARGE」、ピルクル初の果汁フレーバー「フルーツリッチピルクル ピーチ」を発売するなど、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。
乳酸菌飲料、清涼飲料では、「禁断のりんご」、「おふろいちごサワー」、「タリナイマン ピーチミックス」、「フルーツパンチ」といったインパクトのある話題喚起型商品、1本で7種のビタミンを1日分補給することができる「ビタミンレモンウォーター」シリーズや幼児から小児を対象とした乳児用規格適用商品の「トーマス乳酸菌ぶどう味」など、様々なユーザー層向けの商品を発売いたしました。
ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行ってまいります。
(5)食品安全や環境経営への取組み
グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。
また、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。
製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図り、各工場における品質・食品安全管理の強化に貢献してまいります。
また、持続性のある地球環境を維持するための環境経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。今後は、新たにスタートするEarth Food Challenge 2030の達成に向け、環境経営の推進並びに向上に取り組んでまいります。
グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、2019年度には論文発表1件、学会発表2件と特許出願1件に加え、新たなリスク評価手法開発についても大学と共同研究を実施し、学術的成果の創出にも取り組んでいます。
当連結会計年度の研究開発費は7,549百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術開発及び健康と栄養に関する基礎、応用研究を行っております。
即席めんでは、により、通常品より30%減塩した「カップヌードルソルトオフ」「どん兵衛きつねうどんソルトオフ」を開発、"ちゃんとおいしい"のに塩分オフを実現しました。
またカップヌードルの七福神となる「カップヌードル味噌」を発売し、ご好評を頂いております。
環境関連では、従来までの3R推進に加え、更なる環境負荷低減、資源有効活用、環境に優しい資材調達の開発に挑んでおります。2019年12月からカップヌードルの容器をバイオマス度81%のバイオマスECOカップへの切り替えを開始しており、2021年度内には全て切り替える予定です。1容器当たりの石化由来プラスチック使用量を従来比でほぼ半減し、容器のライフサイクル全体で排出される二酸化炭素量を16%削減した環境配慮型容器です。
健康関連では、「ヒアルモイスト乳酸菌」を配合した美容ドリンク「ヒアルモイスト乳酸液」、食物繊維(サイリウム)を含む機能性表示食品「Deruno」等、お客様の健康志向に応える商品の開発を行っております。研究所で発見した機能性乳酸菌・ビフィズス菌について、食品素材としてのBtoB販売も開始しました。
また、将来的な食糧危機や地球温暖化の解決の一助と期待される「培養肉」の研究・開発を東京大学と共同で行っています。
グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして、本格的なおいしさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。
今後も新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。
(2)明星食品
明星食品の強みでありますノンフライめん技術を結集した主力商品の強化の推進、及び環境への負荷低減を目指した環境負荷低減包材への置き換え推進、これに加え、消費者の皆様にニーズに対応すべく、減塩対応を目指した商品開発の推進を加速致しました。
まず、めん開発におきましては、ノンフライめんの優位性である弾力のある食感と透明感の強化方法について研究を行い、原料配合と製造条件の見直しにより品質の向上しためんを開発し「明星 中華三昧」(袋めん)シリーズのリフレッシュとして発売しました。
包装資材については、環境に配慮した持続可能な森林管理下で生産されたFSC認証紙、及び生物由来の資源を利用したバイオマスインキへの切り替えを進めました。第一弾として2020年1月より「明星 中華三昧」(袋めん)の外装をFSC認証紙に切り替え、第2弾として「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」の湯切りフタをFSC認証紙とバイオマスインキに切り替えました。そして、流通での働き方改革の一助として、縦型段ボールケースの易開封化を進め、商品の品出しや陳列が簡単に短時間で可能になりました。今回開発した段ボールは2019年日本パッケージングコンテスト「輸送包装部門賞」を受賞しました。
「減塩」ニーズに応えるべく、お客さま自身で摂取する食塩相当量をコントロールできる業界初の「しおケアカップ」を開発致しました。これは、お客さま自身で内側下線までスープを残し、摂取する食塩相当量を調整できるようにしたカップで、摂取する食塩相当量の目安がひと目でわかり、手軽に食塩摂取量をコントロールできるようにしたものです。「明星 チャルメラどんぶり 宮崎辛麺」を始めとする明星チャルメラどんぶりシリーズからの導入を開始しました。
また、独自の製造条件を確立し、大きなフリーズドライ鶏団子を熱湯3分でふっくらした食感に復元させることができました。2019年8月にこの具材を使用したカップスープ「明星 ごろっと鶏だんごスープ濃厚鶏白湯味 / うま辛キムチ味」を発売し、カップスープの分野で新たなカテゴリーを創造しました。
(3)低温事業
(チルド食品)
チルドめんならではの「本格感」を訴求した商品に加えて、時代とともに変化する食のニーズに応えるべく、「簡便」「完結」という新たな付加価値を持った商品開発にも取り組んでいます。
本格訴求の商品として、外食ラーメン店の流行を取り入れた「行列のできる店のラーメン シビ辛濃厚味噌」「同 まろやか鶏塩」、外食つけ麺専門店の品質を目指した「つけ麺の達人究極のつけ麺 特濃魚介豚骨」を新発売しました。「簡便」商品としては、湯切りなしで、簡単調理できる「日清のラーメン屋さん」を9月にリニューアル発売し、めんをさらに美味しく改良いたしました。また、たれでほぐすだけで喫食できる即食タイプの「日清のそのまんま麺」は販売地域を全国に拡大しました。容器付きで、具材も付いた「完結」商品として、鍋焼タイプを拡充、「鍋焼日清のどん兵衛」シリーズから、湯切りなしの生そばを使用した「天ぷらそば」を新発売しました。その他「日清のそのまんま麺」の即食めん技術を活用し、「チルドカップ 日清のどん兵衛冷しうどん」3品、「チルドカップ 日清中華冷し麺」2品を新発売しました。
今後とも新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに応えるべく、新商品の研究・開発に努めてまいります。
(冷凍食品)
「本格的でおいしい料理を、お手軽に」というニーズにお応えするため、冷凍食品の強みを活かした「個食」「簡便」商品の開発に取り組んでいます。
パスタジャンルでは、「海老のトマトクリーム」を中心とした「スパ王プレミアム」シリーズ10品をリニューアルするとともに、「スパ王プレミアム あさりバター醤油」、「スパ王プレミアム トマト&チーズ」、「もちっと生パスタ きのこクリーム」、「もちっと生パスタ 海老とそら豆の濃厚クリーム」を新発売し、パスタジャンルのメニュー強化を行いました。
中華めんジャンルでは、「日清中華 汁なし担々麺大盛り」を軸とした「日清中華」シリーズ3品、「日清具多 辣椒担々麺」をリニューアル発売しました。
和風ジャンルおいては、調理の簡便化と多様な食シーンに応えるべく商品開発を行い、電子レンジ調理後にお湯をかけるだけという簡単調理の「日清のどん兵衛 豆乳担々うどん」と、食事の汁物の替りにぴったりなサイズの「お碗で食べるどん兵衛 きつねうどん」を発売しました。
米飯については、「日清カップヌードル 謎肉炒飯」を発売し、新メニューの開発をいたしました。
これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。
(4)その他
日清シスコ㈱では、「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。
開発研究所は、「シリアル」、「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」、「包装資材」、「表示」の4部門からなり、各種商品の研究開発を行っております。
シリアルカテゴリーでは、「具ood(グッド)!シリアル」戦略に基づき、フルーツ感をしっかり味わえるブルーベリーの具材を独自開発し、「ごろっとグラノーラ 5種の彩り果実」などの複数商品に採用しました。また「ナッツ戦略」に基づき、当社の強みであるメープルやココナッツを活かした「ごろっとグラノーラ メープルナッツ」、「ごろっとグラノーラ ココ・ナッツ」を商品化しました。さらに当社のコア技術でありますフレーク製造技術を活かした「素材のごほうび ココナッツフレーク」、新感覚のスナッキング商品「NUTS&CEREAL」シリーズを商品化しました。
ビスケットカテゴリーでは、9月にココナッツサブレシリーズのパッケージデザイン・包材材質を一新、新時代のサブレにリニューアルしました。「ミネラル塩サブレ」、「カナダメープル」、「抹茶」、「華やぐさくら」、「ココサブ!Fruits Timeシリーズ」を発売し、ココナッツサブレブランドの活性化と価値の向上に努めました。
チョコレート菓子カテゴリーでは、「カフェモカ」、「焦がしキャラメル味」、「チョコフレーク プレミアシリーズ」を発売しました。
今後も日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所を始めグループの研究機関と連携を図りながら、お客様にもっと笑顔にもっと元気になっていただけるために、日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んで参ります。
日清ヨーク㈱においては、関東工場内にある開発研究所にてスピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。
開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。
発酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「糖質オフ」の定番4フレーバーに加えて、季節ごとに「白桃」「レモン」「まろやかチーズ風味」「みかん」といった期間限定フレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。さらに、乳酸菌とプロテインを手軽にとることができる「おいしくプロテインヨーグルト」を発売し、これまでのプロテイン飲料にはないジャンルで新たなユーザー層の獲得を目指しました。
乳製品乳酸菌飲料では、「ピルクル」のエクステンションとして65ml定番商品の「ピルクルマルチビタミン」に加えて、鉄分を強化した「ピルクル鉄分」、CVS商材として3種の必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)を配合した「ピルクルAmino」、マカ、ヒハツエキスを配合した「ピルクルCHARGE」、ピルクル初の果汁フレーバー「フルーツリッチピルクル ピーチ」を発売するなど、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。
乳酸菌飲料、清涼飲料では、「禁断のりんご」、「おふろいちごサワー」、「タリナイマン ピーチミックス」、「フルーツパンチ」といったインパクトのある話題喚起型商品、1本で7種のビタミンを1日分補給することができる「ビタミンレモンウォーター」シリーズや幼児から小児を対象とした乳児用規格適用商品の「トーマス乳酸菌ぶどう味」など、様々なユーザー層向けの商品を発売いたしました。
ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行ってまいります。
(5)食品安全や環境経営への取組み
グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。
また、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。
製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図り、各工場における品質・食品安全管理の強化に貢献してまいります。
また、持続性のある地球環境を維持するための環境経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。今後は、新たにスタートするEarth Food Challenge 2030の達成に向け、環境経営の推進並びに向上に取り組んでまいります。
グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、2019年度には論文発表1件、学会発表2件と特許出願1件に加え、新たなリスク評価手法開発についても大学と共同研究を実施し、学術的成果の創出にも取り組んでいます。
当連結会計年度の研究開発費は7,549百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00457] S100IWNJ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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