有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IYO5 (EDINETへの外部リンク)
株式会社御園座 事業等のリスク (2020年3月期)
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 劇場事業損益に影響を及ぼす事項について(新型コロナウイルス感染症の影響以外)
当社の中心事業である劇場事業は、歌舞伎公演やミュージカル、各種演劇、歌謡ショー等を上演しておりますが、出演俳優の健康上の理由及び不慮の事故等により出演が不可能になる恐れがあります。これに対しては、常に代役の出演が可能な状況を維持するなどの対策を講じてはいるものの、当社業績に影響を及ぼす可能性があります。又、斬新で魅力ある公演の提供に努めておりますが、公演及び役者の話題性や認知度並びに近隣の他劇場の公演との兼ね合いや個人消費の動向等により、入場者数が大きく左右される可能性があります。それに伴い、当社業績が変動する可能性があります。
(2) 新型コロナウイルス感染症が劇場事業の運営や損益に影響を及ぼす影響について
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、2020年3月19日、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(以下「専門家会議」という。)より、「換気の悪い密閉空間・人が密集している・近距離での会話や発声が行われるという3つの条件が同時に重なる場」を避ける努力を続けない場合には、感染に気付かない人たちによるクラスター(患者集団)が断続的に発生し、その大規模化や連鎖が生じえるため、「3つの条件が同時に重なる場」を避けるための取組や「3つの条件が同時に重なる場」を避けるなどの行動変容の徹底が極めて重要であるとの見解が示されました。これを受け、3月23日、厚生労働省から「密を避けて外出しましょう」という注意喚起が公表され、更に3月28日には「3つの密を避けましょう」という注意喚起が公表されました。専門家会議での提言を踏まえ、換気の悪い密閉空間・多数が集まる密集場所・間近で会話や発声をする密接場面を「3つの密」と表現したものです。「御園座」は、客席の各座席の真下から外気との入れ替えを図る「密閉」ではない空間です。また、公演の上演中は、お客様は一方向を向いて観覧し、対面による会話が原則想定されませんので、上演中においては「密接」な状態ではないと考えております。但し、客席が満席の場合には、客席は「密集」となります。したがって、3つの条件が同時に重なることはありませんが、お客様を集客すればするほど、3つの条件の1つである「密集」状態となってしまうこととなります。
「3つの密」が回避されている施設でなければ営業できないとはされていませんが、「3つの密」や「3密」という標語が、合言葉のようになった報道などがされたため、劇場に限らず、映画館、その他娯楽施設、飲食店など多くの業種において、利用者にとってみれば、「3つの密」が回避されていなければならないような感覚が刷り込まれた可能性があります。このような状況が続けば、仮に新型コロナウイルス感染症が一定の収束を見せた後も、「3つの密」が回避されていない施設や事業者が大きな非難を受ける恐れがあります。
また、専門家会議が2020年4月22日、「市民の皆様に心がけていただきたいこと」の1つに「人と人との距離をとること(ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保))を上げたことなどにより、「2メートル以上離れる」ことが目安とされるなどの動きが広まっております。こうした動きを踏まえて、5月14日、公益社団法人全国公立文化施設協会より、各施設の再開については、感染予防に対して最大限の対策を実施することが前提条件として不可欠であるとして、新型コロナウイルス感染予防対策として実施すべき基本的事項を整理した「劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」が公表されました。当該ガイドラインで定められたすべての項目の実施が活動再開の必須条件ではないものの、今後の取組の参考にして欲しいとして公表されたものです。「活動再開の必須条件ではない」とはいうものの、当該ガイドラインには「感染予防に対応した座席での対策(前後左右を空けた席配置、又は距離を置くことと同等の効果を有する措置等)に努めてください」と明記されました。この基準にしたがい、例えば、劇場の客席は、必ず1席ずつ空間を開けて着席させなければならないこととされれば、いわゆる「満席」が「50%の席が埋まる状態」となります。この状態で「満席」となったとしても、従来程度のチケット料金や公演経費を前提とすれば、必ず公演収支は赤字となります。
現在は、新型コロナウイルス感染症に関する不確定な情報が多いため、新型コロナウイルス感染症とどのように共存していくか、社会全体で模索しながら進んでいる状況でありますが、上記で述べたような状況が長期間続いた場合には、収益力の安定回復が阻害されたり、本来ならば満席近い販売が期待されるような人気俳優・人気演目の公演の上演を行えなくなる恐れがあります。
(3) 個人情報の取り扱い
御園座友の会及び個人電話予約センター(御園座チケットセンター)にてお客様の個人情報や予約状況を保有しております。個人情報漏洩について、当社の対応策は、管理責任者を配置し、個人情報の管理・徹底に努めております。又、外部からの不正侵入防止の為にファイアウォールを導入しております。しかしながら、外部からのハッキング等、不測の事態により、万が一、個人情報が外部に漏洩するような事態となった場合には、当社の信用失墜に伴う劇場売上高の減少及び損害賠償による費用の発生等が起こる可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。(4) 地震・台風等の自然災害による影響について
当社の事業拠点は、すべて愛知県にあり南海トラフ地震の防災対策強化地域内にあることから、地震発生時の対策マニュアルを新たに策定し、緊急時における社内体制の強化を図っておりますが、近い将来に発生すると予想される南海トラフ地震は、その災害規模も甚大であるとされております。これらに代表される自然災害のため、事業活動の停止も予想されます。その結果、当社の業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04609] S100IYO5)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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