有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IUEF (EDINETへの外部リンク)
スーパーバッグ株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)
当社グループ(当社及び連結子会社)は、お客様のニーズに的確にお応えするために、新素材の開発から製品の開発、さらには生産技術の開発に至るまで、積極的な研究開発活動を行っております。
現在、研究開発は、当社の開発プロジェクトチームと開発部製品デザインセンターを中心に推進されており、研究開発スタッフは、グループ全体で16名となっております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、12百万円であり、セグメントごとの研究開発活動について示すと、次のとおりであります。
(1) 紙製品事業
①持続可能性に配慮した製品開発
有限な資源の活用と環境保護に向け再生紙、森林認証紙、非木材紙の利用促進、リサイクル素材の活用及び拡大に向け製品開発を行っております。また、自社製品の製造段階で発生するCO₂の削減、省エネ化、節電、廃棄物削減など環境負荷低減の取り組みも継続的に進めております。②主要な研究課題
環境負荷の少ない水性フレキソ印刷をベースに高性能、高付加価値製品の研究開発を主要課題とした取り組みに加え、商品保護、梱包、発送の利便性を高めた通販包装材、食品のテイクアウトに適した包材開発等に取り組んでおります。当事業に係わる研究開発費は、10百万円であります。
(2) 化成品事業
持続可能な開発目標(SDGs)、海洋プラスチック憲章等の世界的な環境問題の取り組みの一環として日本においても2020年7月1日よりレジ袋の有料化がスタートします。なお、2019年12月に経済産業省のガイドラインが発表され、以下の製品は有料化の対象外となっております。・プラスチックフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの。
・海洋生分解性プラスチックのもの。
・バイオマスプラスチックの配合率が25%以上のもの。
当社グループでは上記の変化と環境問題に対応するため以下の研究開発を行っております。
①バイオマス素材の研究開発
当社はサトウキビ由来のバイオマス原料配合のレジ袋を日本において早い段階(2009年)で製品化をしております。2019年度はバイオマス配合品の販売量が急増しており、2020年度は更に加速されると予測しております。現在はサトウキビ由来のバイオマス原料が主体ではありますが、今後は生分解性バイオマスプラスチックの利用範囲の拡大を含め、更なるCO₂の削減と環境に貢献する研究開発を行ってまいります。
②海洋生分解性プラスチックの研究
樹脂メーカーやベンチャー企業が研究開発を始めております。現状の問題点である強度、コスト、ライフサイクル、また海洋生分解性プラスチックの世界基準を把握して研究開発を行っております。③新素材の研究開発
プラスチックに様々な素材を配合した新素材の研究を行っております。既に一部は製品化をしており、プラスチック使用量の抑制に繋がっております。今後も、更に環境に適した素材の組み合わせについて研究開発を継続して行ってまいります。また上述の通り、厚さが50マイクロメートル以上のプラスチック製買物袋は繰り返し使用が可能であることから、過剰使用の抑制に寄与するため有料化の対象外となっております。この観点から、厚さ50マイクロメートル以上で強度のある素材の研究を進めてまいります。
④水溶性フレキソ印刷の研究開発
国内自社工場では操業当初からフィルム用水溶性フレキソインキを使用しております。環境負荷軽減において水溶性フレキソインキの優位性は明白なため、紙製品事業で培ったフレキソ印刷の技術を更に高めて、当事業においても環境に貢献する研究開発を行ってまいります。
当事業に係わる研究開発費は、2百万円であります。
(3) その他事業
用度品の一括納入システムS・V・S(スーパーバッグ・ベンダー・システム)を中心とした事業部門であり、当事業に係わる研究開発費については、該当事項はありません。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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