有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100J33B (EDINETへの外部リンク)
日本化学産業株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)
当連結会計年度の研究開発活動は、従前とおり、顧客に信頼され、満足していただける製品開発に加え、薬品事業は、近年強く求められております地球環境に配慮した製品及び需要の伸びが期待できる二次電池をはじめとするIT関連の製品の開発に、建材事業は、住宅関連を中心に安全で利便性の良い製品の開発に鋭意取り組んでまいりました。研究開発体制は、引き続いて市場ニーズへの対応を試作開発チーム等で、中長期のテーマを専門分野別チームでそれぞれ分担し、厳しい事業環境のなか、早期の販売実績化を最優先課題として推進いたしました。セグメント別の研究開発活動は次のとおりでありました。
(薬品事業)
当連結会計年度は上期には米中貿易摩擦や日韓摩擦の影響、下期にはコロナ禍の影響を受け、国内外ともに経済的に厳しい状況が継続しております。このような厳しい状況下においても持続的成長を将来にわたって維持する為、次世代電池やセンサー材料等の機能性薬品や配線形成等に用いられる機能性表面処理薬品等、新製品と周辺技術の開発に取り組んでおります。
化成品事業では、樹脂硬化触媒等の金属石鹸分野を中心に、個々の顧客ニーズに対する柔軟な対応を行い、新規案件・新規顧客の獲得を目指すとともに、将来的な需要に備えるため不純物除去技術や微粒子製造技術等の要素技術の検討を進めております。特に、拡大しつつあるIOTや5G市場に対応すべく、はんだ接合部のノイズや熱発生を抑制する高純度はんだ原料やセンサー材料の一つであるマンガン酸化物の微粒子品の開発を進め、工業化検討段階となっております。
表面処理事業では、拡大しつつある5Gやパワーエレクトロニクス市場においてキーテクノロジーとなるエッチング技術の開発を推進するとともに、当社にとって新たな分野である機械分野や金型分野への参入を視野に新製品・新技術の検討開発を進めております。エッチング技術では、弱電分野で実績のあるNi選択エッチング液を中心に、パワーエレクトロニクスへの用途開発を進めるとともに、次世代のシード層除去剤としてENめっきの選択エッチング技術の開発を進め、製品化の目途が立ちつつあります。一方、機械分野や金型分野では、複合材の分散により機能性を付与する複合めっきに着目し、業界で初めて実用的なレベルで高硬度と低摩擦係数を両立したLPT-021を開発、客先でのサンプル評価を開始しております。
リチウムイオン二次電池事業は受託加工の更なる増産対応を実現し、収益構造を一層強化するとともに、今後益々激化するコスト競争に勝ち残るため、効率的な生産技術の検討に着手しております。また、将来有望となる全固体電池材料の検討にも着手しており、生産効率の向上と合わせて将来にわたる持続的な競争力の獲得を目指しております。
その他、中長期的な課題として、大学や企業とのオープンイノベーションを活用し、燃料電池性能を飛躍的に向上させるセラミックスナノ連珠構造を特徴とした自動車燃料電池触媒担体の検討を行っており、これら量産技術の確立を目指しております。
(建材事業)
主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向けた仕様・性能検証を迅速に進め、更に防水性能、換気性能が優れた新しいタイプの防火通気見切り縁の開発を進め、国土交通大臣認定を取得いたしました。また、施工性向上を目的とした、新しいタイプの軒天部材について、施工検証を実施し、製品化を目指しております。その他にも住宅関連の新製品開発では、客先の用途に合わせた提案を行い、弊社が得意とするロール成形、曲げ、プレスといった成形技術を利用して軒天用部材や笠木用部材の開発が完了したほか、外装用間仕切りの生産を取り込み、出荷を開始いたしました。エクステリア関連製品では新型ポストの拡販を目指し、開発を進めております。
非建材分野に関しましては、畜産業向け熱交換器を開発し、生産体制を整備し、出荷を開始いたしました。また、制御盤用熱交換器「クールフィン」につきましては、工作機械メーカー向けに製品の拡充に取り組んでおります。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め466百万円(薬品事業400百万円、建材事業66百万円)であります。
(薬品事業)
当連結会計年度は上期には米中貿易摩擦や日韓摩擦の影響、下期にはコロナ禍の影響を受け、国内外ともに経済的に厳しい状況が継続しております。このような厳しい状況下においても持続的成長を将来にわたって維持する為、次世代電池やセンサー材料等の機能性薬品や配線形成等に用いられる機能性表面処理薬品等、新製品と周辺技術の開発に取り組んでおります。
化成品事業では、樹脂硬化触媒等の金属石鹸分野を中心に、個々の顧客ニーズに対する柔軟な対応を行い、新規案件・新規顧客の獲得を目指すとともに、将来的な需要に備えるため不純物除去技術や微粒子製造技術等の要素技術の検討を進めております。特に、拡大しつつあるIOTや5G市場に対応すべく、はんだ接合部のノイズや熱発生を抑制する高純度はんだ原料やセンサー材料の一つであるマンガン酸化物の微粒子品の開発を進め、工業化検討段階となっております。
表面処理事業では、拡大しつつある5Gやパワーエレクトロニクス市場においてキーテクノロジーとなるエッチング技術の開発を推進するとともに、当社にとって新たな分野である機械分野や金型分野への参入を視野に新製品・新技術の検討開発を進めております。エッチング技術では、弱電分野で実績のあるNi選択エッチング液を中心に、パワーエレクトロニクスへの用途開発を進めるとともに、次世代のシード層除去剤としてENめっきの選択エッチング技術の開発を進め、製品化の目途が立ちつつあります。一方、機械分野や金型分野では、複合材の分散により機能性を付与する複合めっきに着目し、業界で初めて実用的なレベルで高硬度と低摩擦係数を両立したLPT-021を開発、客先でのサンプル評価を開始しております。
リチウムイオン二次電池事業は受託加工の更なる増産対応を実現し、収益構造を一層強化するとともに、今後益々激化するコスト競争に勝ち残るため、効率的な生産技術の検討に着手しております。また、将来有望となる全固体電池材料の検討にも着手しており、生産効率の向上と合わせて将来にわたる持続的な競争力の獲得を目指しております。
その他、中長期的な課題として、大学や企業とのオープンイノベーションを活用し、燃料電池性能を飛躍的に向上させるセラミックスナノ連珠構造を特徴とした自動車燃料電池触媒担体の検討を行っており、これら量産技術の確立を目指しております。
(建材事業)
主力製品である「防火通気見切り縁BMシリーズ」は、引き続き拡販に向けた仕様・性能検証を迅速に進め、更に防水性能、換気性能が優れた新しいタイプの防火通気見切り縁の開発を進め、国土交通大臣認定を取得いたしました。また、施工性向上を目的とした、新しいタイプの軒天部材について、施工検証を実施し、製品化を目指しております。その他にも住宅関連の新製品開発では、客先の用途に合わせた提案を行い、弊社が得意とするロール成形、曲げ、プレスといった成形技術を利用して軒天用部材や笠木用部材の開発が完了したほか、外装用間仕切りの生産を取り込み、出荷を開始いたしました。エクステリア関連製品では新型ポストの拡販を目指し、開発を進めております。
非建材分野に関しましては、畜産業向け熱交換器を開発し、生産体制を整備し、出荷を開始いたしました。また、制御盤用熱交換器「クールフィン」につきましては、工作機械メーカー向けに製品の拡充に取り組んでおります。これら研究開発活動では設計ツールとして3次元CAD、シミュレーションソフト及び3Dプリンターを活用し、試作・性能検証等の効率化及び設計技術・提案力の強化を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は、上記の各チームの活動費を含め466百万円(薬品事業400百万円、建材事業66百万円)であります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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