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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IWJT (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 タキロンシーアイ株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当連結会計年度における当社グループの研究開発活動は、研究開発部門、商品開発部門それぞれの独自活動に加え、部門間での連携により、新事業の芽を次の成長エンジンに育て上げ、新たな収益の柱となる事業の構築を目指し推進しております。
研究開発部門では、長繊維系複合商品、機能性フィルム・シート、ナノ材料系複合商品の3つをコア・テクノロジーとして発展させることで新規事業領域の創出を図り、これからも豊かな暮らしと社会の発展への貢献をしてまいります。
また、生産部門、販売部門と連携したプロジェクト活動やグループ会社との協業により、お客様のニーズに応える魅力ある製品づくりの推進、並びに海洋プラスチック問題といった社会問題やSDGsに対応するため、持続可能な社会に対して貢献できる技術・製品の開発にも取り組んでおります。
なお、当連結会計年度に支出した研究開発費は基礎研究に係るもので、総額1,165百万円であります。

建築資材事業セグメント
住設建材分野では、2019年8月にポリカーボネートの主要生産工場である揖保川事業所に新棟を建設し、グループ内での製造・加工拠点を集約しました。当分野では、採光性を有するポリカーボネート製の波板・平板を主とする製造・販売に加えて、折板、ドーム等の加工品の強化を図り、さらに採光性、断熱性、軽量性を訴求するソリューションビジネスで事業領域の成長・拡大に繋げていきます。
サイン事業(製作・施工)及びLED事業を主とする三和サインワークス㈱では、水俣条約に関連する蛍光灯器具廃止を受け、サイン光源のオールLED化に向けて商品改良を進めています。また、パーキングサイン製品については、サインとLEDを複合した新製品の開発を進めています。引き続き保有技術を伸長させ、お客様のニーズに応える商品拡充に努めてまいります。
床材分野では、インレイド構造ならではの立体的陰影を特徴とする高意匠製品の開発を進め、2019年8月に発売したマンション用長尺シート“タキストロンNA”とそれに柄連動する階段用高意匠床材“タキステップ8W”の開発を行い、2020年6月からの販売を予定しています。
建装資材では、粘着剤付化粧フィルム“Belbien”の新カテゴリーとして“Belbien+TEX”(モノトーン且つテクスチャーによる空間演出素材)全76柄を2019年8月に発売を開始しました。また、タキロンシーアイとして保有する磁性材マグネットシートと化粧フィルム“Belbien”を組み合わせた、“BELMAG”(ベルマグ)をエレベーター籠内の保護用マグネットシートとして開発し、2020年4月より販売を開始しました。さらに、木工家具化粧フィルム“Bonlex”については、欧州のトレンド、環境に優しい商品を目標に、リサイクルペットボトルを100%活用した化粧シートの開発を進めました。
防災分野では、近年多発する台風や集中豪雨による浸水被害を防ぐ止水板フラットセーフライトシリーズを展開しております。今年度は、対応可能な水深を従来の50cmから最大1mに引き上げた2段タイプの販売を開始しました。引き続きお客様のご要望に応えられるよう、同シリーズの拡充を図ってまいります。

環境資材事業セグメント
アグリ分野では、地球温暖化による気候変動が作物に与える高温障害対策として、ハウス内に入る光を拡散させるフィルムの需要が増加しています。その需要に応えるべく当社は従来品“カゲナシ5”より散乱光の機能を向上させた“カゲナシ5SS”を上市しました。当製品は作物の高温対策に加え、ハウス内に均一に光を配分することで光合成量増加、高温時の作業環境向上も期待できます。また今後は、昨今深刻となっている環境問題である廃プラスチックへの対応として、使用済みハウスフィルムや加工廃材を用いたリサイクル製品の開発を進め循環型社会の形成に寄与してまいります。
インフラマテリアル分野では、中間貯蔵向けに一昨年度開発・販売を開始した一体型成型による各種バリエーションの広幅遮水シートをさらに拡販しております。また東京外環自動車道には高水圧でも止水可能な水膨張性止水ゴム“ハイドロタイト”を採用いただき好評を得ています。今後は、災害復旧・防災、汚染対策、リニア中央新幹線、社会インフラのリニューアル分野においてグループ会社とも協力しながら商品開発に注力してまいります。

高機能材事業セグメント
塩ビプレートは、レーザー加工装置用カバーとしてご好評を頂いているレーザー遮蔽プレート“タキシャロン”の販路を国内から欧州へ拡げるとともに、米国、中国市場にもフォーカスした製品開発を継続して行っております。
ポリカーボネートプレートは、表面硬度の高いPC/PMMA複層板が海外のスマートフォンの背面カバー材として採用が拡大しており、今後はさらに製品ラインナップを整え、車載分野への展開を加速してまいります。
切削用材料は、ガラスフィラー強化PCやPPSプレートの新製品を市場投入するとともに、汎用から高機能まで、低歪みで樹脂特性を活かした高品質な製品の拡充を引き続き進めてまいります。
マイクロモータは、カメラから電子錠・ポンプ・防護マスクへとお客様のニーズに沿った新製品をタイムリーに市場へ提供しており、また、磁性材シートは、高度な混錬技術を基に特徴のある製品を開発することで、事業領域の拡大を図っております。

機能フィルム事業セグメント
熱収縮フィルム、ジッパー通じて、ブランドオーナー、コンバーターからの地球環境保護の要望に応えるべく、カーボンニュートラルを特徴とするバイオマス原料を使用した製品、プラスチックごみによる環境汚染に配慮した生分解性プラスチックを使用した製品、そしてリサイクル可能な原料を使用した製品を開発し、環境に調和した循環型社会の実現にむけた製品を開発していきます。
具体的には、熱収縮フィルム分野で、米国 Bonset America Corporationで開発したPETボトルと一緒にリサイクルが可能な“Bonpet RenewTM”が、米国のリサイクル協会「The Association of Plastic Recyclers[APR]」で承認されました。今後販売を開始する予定です。ジッパー分野では、開発を進めていたバイオマスジッパーの採用が始まり今後の市場拡大に期待をしています。
機能面では、ジッパー分野で消費者が「聞いて感じる」ことができる新しい革新的なジッパーとして“サウンドジッパー”が2019 Packaging Innovation Awards by Dow で Gold Award を受賞しました。今後も独自性のある機能性商品の開発を進めていきます。
生産面では、日本の工場をマザー工場として、熱収縮フィルムでは北米と南米の工場に、ジッパーでは中国の工場に、その技術力・ノウハウを水平展開し、BCP対策をすると共に開発体制の連携も強化し、各地域のニーズに対応するもの作りを進めています。

全社(共通)
研究開発部門は、市場変化を見据えながらグループ全体のコア・テクノロジーを活かした技術開発を進め、さらには外部企業や大学・研究機関との交流を積極的に行うことで開発のスピードアップを図り、「プラスチック加工業界のリーディングカンパニー」を目指しております。
また、高度な配合設計技術、形状(意匠)設計技術、性能・分析評価技術、設備設計技術、成形加工技術を活用して、独自性・優位性のある素材の開発、高付加価値な機能性フィルム・シートの開発、施工技術・新工法の開発、新しい機能を生み出せるプロセスの構築などに注力し、「明日を担う」製品開発に取り組んでおります。


事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00823] S100IWJT)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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