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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IAYF (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 サントリーホールディングス株式会社 研究開発活動 (2019年12月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。
当社では、当社グループの研究開発活動の連携・協働を推進しています。サントリー食品インターナショナル㈱、サントリースピリッツ㈱、サントリービール㈱、サントリーワインインターナショナル㈱の各商品開発部門、サントリーウエルネス㈱の健康科学研究所では、商品開発のための研究開発活動を行っています。また、サントリーグローバルイノベーションセンター㈱では、中長期的な視点での新たな価値創造のための基盤研究を行っています。
当社グループの研究開発活動は、主として、京都府のサントリー ワールド リサーチセンター及び神奈川県の商品開発センターの2拠点にて行っています。このような体制のもとで、当社グループは、安心安全で、おいしさや高機能を備えた商品をお客様にお届けするべく、全グループ一丸となり新商品・新規事業の開発に努めました。

[飲料・食品セグメント]
サントリー食品インターナショナル㈱は、「サントリー天然水」ブランドにおいて、緑茶に含まれる香気成分である「リナロール」により、爽快な香りを実現したうえ、低温抽出製法等を活用し、カテキン溶出量を抑制して苦渋味の少ない軽やかな味わいに仕上げ、また、「酵母エキス」により鮮やかな緑色の液色を維持する同社の新技術を採用した「サントリー天然水 GREEN TEA」を発売しました。「BOSS」ブランドでは、「クラフトボス」シリーズの新たなラインナップとして、独自の技術を用い、紅茶の華やかな香りを贅沢に抽出しながら渋みを最小限に抑えることで、無糖なのに満足感があり、すっきり飲み続けられる味わいを実現した「クラフトボスTEA ノンシュガー」と、軽やかな味わいでありながら、豊かな紅茶の香りと心地よい甘さの新感覚のミルクティー「クラフトボス ミルクTEA」を発売しました。また、“コーヒーハンター”José(ホセ)川島良彰氏と共同開発し、高級豆を独自の方法で焙煎し、深煎りにすることで香りを引き出し、コーヒーのコクを引き立てた「プレミアムボス コーヒーハンターズセレクション」を発売しました。「伊右衛門」ブランドでは、「悪玉(LDL)コレステロールを下げる」ことが報告されている松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)を機能性関与成分として含有した、サントリー「伊右衛門プラス コレステロール対策」(機能性表示食品)を発売しました。「GREEN DA・KA・RA」ブランドでは、ペットボトル商品「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」の“すっきり香ばしい味わい”を維持し、水とまぜるだけで2Lの麦茶がすぐできる手軽な「同 やさしい麦茶 濃縮タイプ」180g缶を発売しました。「PEPSI」ブランドでは、コーラ飲料本来の飲みごたえとキレのある後味を更に高めるべく、塩と和柑橘フレーバーを隠し味に使用した「ペプシ ジャパンコーラ」を発売しました。
欧州では、お客様の更なる健康・ナチュラル志向の高まりに合わせ、フランスでは、「Oasis」ブランドから、果汁由来の甘味のみを用い、100%天然由来原料を訴求したフレーバーウォーター「O'Verger」を発売し、また、「MayTea」ブランドから新フレーバーを発売しました。英国では、「Ribena」ブランドから、本物の果実をインフューズ(浸漬)させ、カシス果汁とブレンドした「Frusion」シリーズを展開して「Kiwi」等4種のフレーバーを発売し、また、「MayTea」ブランドから2フレーバーを発売しました。
アジアでは、インドネシアに続き、日本のフレーバーウォーターの知見を活用した「goodmood」を、タイ、ベトナム等に展開しました。また、ベトナムで、健康価値を主軸においたお茶ブランド「TEA+」から「No Sugar」を、「BOSS」ブランドからブラックとミルク入りを発売しました。
オセアニアでは、お客様の更なる健康志向の高まりに合わせて、砂糖含有量を低減させたラインナップを展開しました。果汁飲料「Simply Squeeze」から「Focus Super Vege」等3商品を、「BOSS」ブランドから「ICED LATTE」と「ICED LONG BLACK」を発売しました。
米州では、「BOSS」ブランドから「CAFÉ VANILLA」を発売しました。

[酒類セグメント]
サントリースピリッツ㈱では、ビームサントリー社と文化・技術・人的交流を深めてきました。その成果として、同社から、ケンタッキーバーボンに日本のブレンド技術を生かしたウイスキー「Legent」を発売し、同社と協働したサントリースピリッツ㈱からは、世界5大ウイスキー産地の自社蒸溜所でつくられた原酒のみをブレンドした世界初のウイスキー、サントリーワールドウイスキー「碧Ao」を発売し、商品化能力の高さと、業界における存在感を示しました。スピリッツ・リキュールにおいては、国産米を100%使用し、複数の原料酒をつくりわけ、竹炭濾過技術で仕上げたジャパニーズクラフトウオツカ「HAKU」、素材ごとの個性を抽出し、匠の技でブレンドしたジャパニーズクラフトリキュール「奏 Kanade〈抹茶〉」「同〈柚子〉」「同〈白桃〉」、ウイスキーづくりで培った知見を活かした本格芋焼酎「大隅〈OSUMI〉」等、同社が培ってきた浸漬・蒸溜技術に革新的技術を融合させる等して新たな価値に挑戦する商品を発売しました。RTDにおいては、「-196℃ ストロングゼロ」からアルコール度数を6%に抑えた“瞬感シリーズ”として「-196℃ ストロングゼロ〈瞬感レモン〉」等を発売しました。また、「こだわり酒場のレモンサワーの素」ブランドから缶入りRTD「こだわり酒場のレモンサワー」を発売し、多くのお客様からご好評をいただきました。「ほろよい」ブランドでは、「ほろよい〈ハピクルサワー〉」「同〈ミックスフルーツ〉」等を発売し、幅広い年代のお客様からご支持いただきました。「のんある気分」からは、脂肪や糖質の吸収を抑える機能のある難消化性デキストリンを配合した機能性表示食品「のんある気分 DRY(ドライ) 甘くない レモン&ライム」等を発売しました。

サントリービール㈱では、「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドを対象に、“神泡”プロモーションを更に進化させ、ビール固有の価値である「泡」を徹底して訴求しました。日本のプレミアムビールのリーディングブランドとして今後も市場を牽引していくため、サントリービールの醸造技術を結集し、「ザ・プレミアム・モルツ」「同〈香る〉エール」を同時にリニューアルしました。新たに開発した神泡リッチ製法により、高分子タンパクをコントロールすることで、“おいしさ”と“泡品質”をどちらも高めることに成功し、よりいっそう“華やかな香り”“深いコク”“心地良い後味”のバランスからなる余韻を感じていただけるように仕上げました。新ジャンルでは、「金麦〈ゴールド・ラガー〉」を発売したほか、「金麦」「同〈糖質75%オフ〉」「同〈ゴールド・ラガー〉」のリニューアルに際して、旨味麦芽に麦芽づくりからこだわった国産麦芽を一部ブレンドした贅沢麦芽を新たに使用しました。さらに「金麦」は、三段階うまみ抽出製法を採用し、麦芽由来のうまみと飲みやすさの絶妙なバランスを追求しました。ノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー」については、「オールフリー」ブランド初の機能性表示食品「からだを想うオールフリー」を発売しました。内臓脂肪を減らす機能があることが報告されているローズヒップ由来ティリロサイドを加え、原材料と製法へのこだわりはそのままに、苦味を強化することで飲みごたえが感じられる味わいに仕上げました。

サントリーワインインターナショナル㈱では、「登美の丘 甲州 2017」が「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(DWWA:Decanter World Wine Awards)2019」において、プラチナ賞を受賞し、「登美 赤 2014」が「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2019」日本ワイン(赤)部門において、ブランドとしては2年連続の金賞を受賞するなど、同社のこれまでのワインづくりに対する取り組みを高く評価いただきました。「赤玉スイートワイン」ブランドでは、「赤玉パンチ350ml缶」をリニューアルし、ほのかな甘さはそのままに、炭酸を強めるなど、すっきりとした後味に仕上げ、料飲店で提供いただいている「赤玉パンチ」の味わいにより近づけました。また、ご家庭でもソーダで割るだけで簡単に「赤玉パンチ」をお楽しみいただける「ソーダでおいしい赤玉パンチ500ml紙パック」を発売しました。ご家庭で気軽に楽しめるワインとして幅広いお客様からご好評いただいている「デリカメゾン」では、飲みやすさはそのままに、凝縮した果実味とコクのある味わいを強化し、より飲みごたえの感じられる中味にリニューアルしました。また、アルコール度数を7%に抑えながら、果汁などを加えることで、ワインとして満足感のあるやさしい味わいに仕上げた「デリカメゾン7%」を発売しました。

[その他セグメント]
サントリーウエルネス㈱では、国内の商品開発においては、高濃度リッチアップコラーゲン等を配合したたるみ対策美容ドリンク「Liftage」、マカの配合量アップに加えてシトルリンなどを新たに配合した「グラン マカ」をリニューアル商品として発売しました。また、食事におけるたんぱく質摂取の補助として利用しやすいプロテイン配合粉末「QinniQ(キンニック)」と、植物の力で毎日の質のよい眠りを応援する健康茶「ぐっすりブレンド茶 グッドナイト」、大麦若葉と沖縄ゴーヤを配合して野菜の力をおいしく補える「ベジッタ」を発売しました。さらに、機能性表示食品として「ロコモア」、「LacFIT(ラクフィット)」を発売、「オメガエイド」は機能性表示を追加しました。海外展開のための商品開発では、台湾で「御瑪卡(ユーマカ)」、「DHA&EPA+セサミンEX」を発売しました。研究開発においては、軽度肥満者を対象とした乳酸菌S-PT84の継続摂取による体脂肪低減効果と炎症制御について日本農芸化学会2019年度大会で発表する等、4件の学会発表を行いました。また、論文については、遺伝子多型と加齢による必須脂肪酸生合成能力の低下や、セサミンの寿命延長効果や生体内での抗炎症作用のメカニズム等、9報が公表されました。さらに、日本農芸化学会2019年度大会において、同社の研究者が「企業研究者活動表彰」と「農芸化学女性企業研究者賞」を受賞しました。
サントリーフラワーズ㈱では、国内春夏市場での花苗で9ブランド14商品を発売し、3ブランド7商品をリニューアルしました。「サフィニア」の発売30周年を記念し、30年前に販売した「サフィニア パープル」と同様の特性を持った「同 アニバーサリーパープル」を2019年春夏限定で上市しました。また、「サフィニアアート」シリーズでは「あずきフラッペ」を発売し、ブランド強化を図りました。「ミリオンベル」では小輪系品種を大幅にリニューアルすると同時に花色として「ピンク」「ピーチキャンディ」を発売しました。また、ブランドとしては、「星空マム」「ミーテ miite」を展開しました。秋冬市場では花苗と花鉢で5ブランド9商品を発売し、1ブランド1商品をリニューアルしました。販売好調な「すぐ楽」シリーズのラインナップにフェアリースターを加えることでブランドの強化を図りました。欧州市場では6ブランド13商品を発表し、特に「Surdiva」には5商品を投入しブランドリニューアルを図りました。北米市場では6ブランド9商品を発表し、「Sun Parasol」には新タイプを含む2商品を発表してブランド強化を図りました。また、1月にドイツで開催されたIPM展示会において、「Sundaville Mimi Yellow」が新品種グランプリ(バルコニー&ガーデン部門)に輝きました。また、「Granvia Gold」が同展示会の新品種グランプリ(鉢花部門)と英国園芸誌Gleeで新品種賞を受賞しました。
サントリーグローバルイノベーションセンター㈱では、緑茶の摂取と認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害(MCI)、認知障害との関連を調査した観察研究のシステマティックレビューを実施し、Nutrients誌2019年5月24日号にて発表しました。

なお、当連結会計年度の研究開発費は飲料・食品セグメント84億円、酒類セグメント55億円、その他セグメント28億円、各セグメントに配分できない研究開発費88億円となり、研究開発費の総額は256億円となりました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E22559] S100IAYF)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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