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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100J0AW (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社アサヒペン 研究開発活動 (2020年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、「暮らしを彩り、住まいをまもる」をトータルコンセプトに、優れた製品とサービスをお客様に提供し、住生活の質的向上と充実のために貢献することを経営理念としております。
この経営理念を具現化するため、製品開発にあたっては、ユーザーのニーズを的確にとらえ「安心」「安全」はもとより、「簡単」「きれい」「便利」「楽しい」の要望に応えた新製品を競業他社に先駆けて開発、上市することを目指しております。
また、最新の原材料情報の収集に努め、原材料の代替及び効率利用を推進するとともに、生産効率の改善にも注力するなど、コスト低減にも努力しております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は215,082千円であり、各事業部門の研究開発活動の状況及び研究開発費は次のとおりであります。

(1)塗料事業
屋内外の塀や花壇の仕切りなどにコンクリートブロックが多用されており、これらの塗装にはツヤ有りやツヤ消しの水性塗料類を使用するのが一般的でした。それらの水性塗料はブロックの汚れやシミ痕などを覆い隠すことはできるものの、ブロックの表面に塗膜を形成し、ブロックの素孔を塞ぎ、透水性を低下させるため、ブロックの風合いが損なわれ、経時で塗膜のフクレやハガレなどを生じる可能性がありますので、ブロックの風合いを残してハガレなどが無い、均一に着色する塗料が求められておりました。
この度、この要望に応えるべく、高着色力の「水性ブロックステイン」を開発いたしました。
ステインという名の通り、ブロックに浸透して着色しますが、適度な粘性を有した設計にしておりますので一般のステインのようにポタポタと垂れることなく、一般の水性塗料のようにローラーで塗りやすく、ブロックの素孔を塞ぐことなく高着色であるため、ムラのないツヤ消しに仕上がり、更にブロック表面に厚い塗膜を形成しないためブロックの風合いや浸透性を損なわず、経時による塗膜はく離が殆どない、メンテナンス面でも優れた塗料となっております。
また、家庭用塗料のリーディングカンパニーとしてスプレー塗料においても豊富なスプレー塗料類を有しておりますが、雪国のお客様から注意喚起や目印等の目的で雪にマーキングしたいとの要望があり、「雪上マーキングスプレー」を上市しました。
従来のラッカースプレーや多用途スプレーなどでもある程度、雪にマーキングできますが、乾燥が遅い、スプレーした際の内容物と雪との接触で生じる水和熱で雪が融け、にじむような仕上がりになり明瞭なマーキングができない、融雪後に塗膜で汚れる等の問題があります。
それらの問題点を解決すべく塗料樹脂や溶剤組成等を見直して速乾性で雪との水和熱が発生し難く、明瞭なマーキングができ、融雪後も水と一緒に流れ去るようにし、環境に優しい周囲を汚染し難いスプレー塗料となっており、特に北海道地区等で好評をいただいております。
同じくスプレー塗料で蛍光塗料スプレーを上市しておりますが、蛍光顔料の特性上、屋外で使用しますと紫外線で顔料が劣化して極短期間で蛍光感と共に色が消失(色飛び)します。このため、注意喚起用途が限定されておりましたが、屋外で蛍光色をできるだけ長く保持し、色飛びが無いような蛍光塗料スプレーが求められており、「高耐久蛍光塗料スプレー」を開発しました。
家庭用塗料で培ってきました顔料分散・耐候性向上技術を駆使して、従来同様の用途に加え、屋外に適用しても従来品に比べて長期の蛍光性・着色力保持性を有するようになりましたので、幅広い目立つ注意喚起用途に使用いただけます。

当事業に係る研究開発費は166,319千円であります。

(2)DIY用品事業
インテリア用品関連では、湿度の影響による伸縮が殆どない不織布をベースにした「フリース製カベ紙」を上市しました。
これまでのカベ紙は紙をベースにして塩ビコーティングを施したものが殆どで、生糊をカベ紙の裏面に塗布する、或いはカベ紙の裏面に塗布された乾燥糊に水をつけて糊を戻し、紙が延びきってから貼り付けることで弛みやシワが無いきれいな貼付状態になります。しかしながら糊付けや水で乾燥糊を戻すという作業の煩雑さや、糊が周囲に付着する、水が垂れるというようなリスクもあり、両面テープや貼付する壁面に糊を塗って(向こう糊)貼り付けるというように簡便な作業で貼り付ける方法が増えてきました。このような貼付方法は周囲を汚さない、作業が簡単であるというメリットがあるものの、貼付後に湿度の影響を受けてカベ紙が伸縮し、特に湿度が高くなると紙が伸び、弛みが出て見た目が非常に悪くなるというデメリットがありました。
そこで不織布をベースにしてカベ紙自体が湿度の影響があっても殆ど伸縮しないように設計することで、両面テープや向こう糊の他、これまでと同じように生糊をカベ紙の裏面に塗ってからでも貼り付けることができる「フリース製カベ紙」を開発、上市しました。併せて下地のカベ紙に貼って、不要な時に貼ったカベ紙を剥がした際に元の下地カベ紙を傷めない「カベ紙用両面テープ」、「フリースカベ紙専用のり」を開発いたしました。これにより、現状復帰が求められる賃貸住宅などでもカベ紙貼りの自由度が増えると共に、貼付作業性、仕上がりが格段に向上するようになりました。
ハウスケア用品関連では、「簡単シールはがしスプレー」を開発、上市しました。これまで、はがし剤シリーズに「値札・荷札はがし」、「シールはがし」がありましたが、強溶媒を使用したもので貼付下地によっては使用できない、段ボールなどの吸い込みのある部分に使用するとシミ痕が残る、垂直面で垂れて効果が低減するなどの問題がありました。開発品は安全紙を考慮したマイルドな溶剤と特殊増粘剤をブレンドして浸透性・はがし性能を維持しつつ垂れ止め効果を付与するなどして、種々のシール・ラベル貼付下地に対しても適用でき、紙などの液体浸透性素材でもシミ痕が残らない、安全性と作業性、はがし効果の高いものとなっています。様々なシーンで簡便にラベルやシールをはがしていただけます。
当事業に係る研究開発費は48,762千円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00909] S100J0AW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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