東リ株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)

当社グループの研究開発活動は、市場ニーズに対応した新製品の開発、生産技術の開発、新素材・新加工技術の基礎研究などをテーマに当社の研究開発部門が主体となり行っております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は654百万円であり、すべてプロダクト事業に関わるものであります。
各製品群に関わる研究開発活動の状況は以下のとおりであります。

ビニル床シートでは、トイレ向けビニル床シート「消臭NSトワレNW」に独自の特殊防汚機能「スーパークリーンサーフェス」を付与しました。防汚・メンテナンス性を向上させ、特に水廻りにおける汚れが残りにくくなり、安全と清潔、耐久性を兼ね備えたトイレ用長寿命ビニル床シートとなりました。また、体育館やフィットネス施設など、スポーツ施設の使用環境に対応した衝撃吸収性ビニル床シート「アリーナフィット」を発売しました。
ビニル床タイルでは、「ロイヤルウッド」「ロイヤルストーン」の刷新を行いました。特に「ロイヤルストーン」では独自形状の「テトラ」や大判サイズを拡充したほか、特殊表面加工により汚れにくく、ワックスを塗布してもマットな質感を表現できるデザインを開発しました。また、商業施設等でご好評を頂いていた「イークリンシリーズ」の防汚性能を更に向上させた「イークリンNW-EX」を新発売しました。高い防汚性能によりメンテナンス作業を軽減できることが特長です。

カーペット関連では、汎用価格帯のタイルカーペット「GA-400シリーズ」に立体感のあるテクスチャーとコストパフォーマンスを両立した「GA-400A」を追加しました。また、意匠性に優れたグラフィックタイルカーペット「GXシリーズ」では、置敷きビニル床タイル「ルースレイタイルNW-EXシリーズ」との貼り合わせが可能な「クラフトブレンドシリーズ」を新たに提案したほか、伝統の平織を樹脂素材糸で表現した「ファブテックタイル」の機能性向上及び、ロールカーペットの改廃を行いました。

カーテン関連では、住宅向けオーダーカーテンの新シリーズ「fuful(フフル) 2019-2021」を発売しました。インテリアファブリックスを選ぶ楽しみをお届けするため、様々な生活空間に対応した多様な趣向の生地を取り揃えており、ニーズの高い遮光機能品や防炎機能品も充実しております。

壁装材関連では、自然由来素材の壁紙を中心に収録した「環境・素材コレクション」を発売しました。宿泊施設などをターゲットとした高級感のある「アースウォールプレミアム」を新規投入し商品ラインアップをさらに拡大しました。不燃化粧仕上げ材「リアルデコ」ではアイテム数を大幅に拡大し、木目のトレンド柄や石目を中心としたマテリアル柄を増強しました。併せて粘着剤付き化粧フィルム「ハーデック」もアイテム数を拡充し、「リアルデコ」との組み合わせ提案の幅を広げました。