有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IYOO (EDINETへの外部リンク)
太平電業株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)
当社グループの研究開発は、工事施工の能率および安全性の向上を目的とした機械・工具等の開発・改良と、受注領域拡大のための新分野技術の研究・習得を主体として行っております。開発品および開発工法を通じ、社員指導教育も併せて実施することで社員の専門知識の向上、技術レベルの向上を目指し活動を行っております。
当連結会計年度における各種プラント設備の建設、補修、維持関連の研究開発費はグループ全体で18百万円であり、その主なものは次のとおりであります。なお、当社グループの研究開発活動においては、各セグメントに関連したものが非常に多いため、セグメント別の記載はしておりません。
(1) 大型風力発電設備の建設施工技術の開発
再生可能エネルギーの普及拡大に伴い、大型風力発電設備の建設増加が見込まれます。発電効率向上のため、設備の大型化により大幅な据付け重量の増加が予想されるため、当社の揚重技術を活用した施工技術の開発を進めております。当連結会計年度は、当社の施工技術を基にした新工法の特許を取得することができました。
今後は、特に増加が見込まれる洋上風力発電設備の建設および陸上風力発電設備の解体・新設を目的とした施工技術・工法の確立を行ってまいります。
(2) 埼玉工場生産性向上プロジェクト
2017年6月に自社工場の増強と活用を図るべく、埼玉工場第3工場がリノベーションされました。その約1年後に、生産効率向上とコスト低減を確実なものとすべく、“埼玉工場生産性向上プロジェクト”が立ち上がりました。本プロジェクトでは、配管プレファブにおける一連の作業ステップを見直し、改善点を洗い出し、その具体策として、設備増強等(ハード)と共に場員の意識改革を図った結果、一定の効果を上げることができました。当連結会計年度は、更なる生産性向上のために生産管理システム(ソフト)を導入しました。本システムは、プレファブ図面データを取り込むことで、これまで管理面で多くのマンパワーを要していた材料管理、進捗管理および図面管理(ペーパーレス化)等を省力化することができます。
今後は、本システムを改善しながら、安価でクオリティーの高い配管プレファブを提供してまいります。
(3) 廃止措置工事に向けた福井工業大学との共同研究
原子力発電設備の廃止措置分野は、今後、廃炉ユニットの数が増えることが予想されます。当社は、原子力発電所に従事し、メンテナンスをはじめ数多くの補修工事を経験している利点を生かし、廃止措置工事における技術的課題をいち早く掴み、それらを解決して技術的優位性を得て受注拡大を目指します。そこで、原子力発電設備の廃止措置工事に適応可能な技術について、一昨年度から福井工業大学(以下、福井工大)と次の3テーマについて共同研究を行っております。(1)廃止措置工事に向けた作業の安全性評価 ………補足:ヒューマンエラー分析評価
(2)拭き取り除染技術の改善 …………………………補足:ゲルを用いた除染
(3)遮蔽体(鉛)の効率的解体・減容技術 …………補足:鉛を低融点合金化して切断
当連結会計年度は、日本原子力学会2019年秋の大会での発表をはじめ、拭き取り除染技術に関する2件の特許取得の他、新たな知見について1件の特許出願を行いました。今後は、福井工大との共同研究を継続して、当連結会計年度の研究成果から工事受注につなげられるよう開発を行ってまいります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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