シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100ITIS (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 ダイキョーニシカワ株式会社 研究開発活動 (2020年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


現在、自動車業界では2025年のCO2規制や安全性向上のため、低燃費エンジン、HV・PHV・EV車の導入や運転補助技術の開発が進んでおります。また、車と外部の情報通信、自動運転技術等の開発も業界の重要な動向となっております。それらの業界の動向に対して当社は、軽量化によるCO2排出量削減、樹脂と電装デバイスの融合での操作性の向上、快適性向上による安全性の向上、およびそれらを支える独自技術の深化により、心地よいクルマ社会に貢献してまいります。
当社においてはR&D本部、開発本部、技術本部が中心となり、材料、加工技術、構造設計等の要素技術の研究から新製品開発まで、一貫した研究開発活動を行っております。本社移転を機に、研究開発、設計、生産技術の拠点を一元化するとともに研究施設を拡張しより効率的な開発体制を構築いたしました。また、関係会社との連携体制としては、加工技術分野の金型、機械、治具等の研究開発は主に子会社のデック株式会社と共同で行い、構造設計分野におけるCAD設計・CAE解析の研究開発は主に子会社の帝恩汽車部件(上海)有限公司、DaikyoNishikawa Korea Co., Ltd.と共同で行っております。その他、材料研究においては、大学、研究機関、外部企業と幅広い共同研究活動を行っております。
当連結会計年度における当社の研究開発費の総額は2,968百万円であり、主な研究開発の活動内容は下記に記載しております。また、当社グループは当社の開発戦略に基づき、日本を中心とした研究開発活動を行っており、この研究開発費につきましては、90%以上が日本セグメントであることから、一括して記載しております。

(1) 軽量化開発
ボディ部品領域においては、内製ブレンド樹脂材料、独自成形工法を用いてバックドア、フューエルリッド、ルーフなどの新規の樹脂化開発を実施し、スチールに比較して約30%の軽量化とともにコスト低減を達成し、軽自動車および小型車種に搭載されています。さらに、軽量化に有効な素材としてカーボン繊維で補強した熱硬化樹脂製品を開発しており、自動車外装部品に使用可能な高外観・高剛性製品を生産しております。現在は、更なる車種展開のため、機能向上と原価低減への取り組みを実施しております。
エンジンルーム部品領域においてはオイルストレーナー、インテークマニホールド、シリンダーヘッドカバー、エンジンカバー等の樹脂化により軽量化と機能向上を実現してきました。その一例としては、エンジンカバーに耐熱性の高いポリアミド樹脂と当社の開発した発泡工法を使い従来品に比較して約30%の軽量化を達成しました。更なるエンジンの軽量化を目指して、ガスアシストINJ成型による冷却水パイプ等の樹脂化を推進しております。また、電装関連部品として、EV車用大型バッテリーパックの高付加価値樹脂ケース開発に取り組んでおります。
内装部品領域においては内装トリム、トランクトリム部品、ドアーモジュールパネル、空調ダクト等に樹脂発泡技術を展開し、約25%の軽量化を達成しました。適用製品の拡大を目指して更なる高発泡・高外観工法の開発を推進しております。

(2) 快適性向上開発
質感向上のニーズに対して、加飾、塗装、縫製技術等のデザイン提案を行い、次世代の内装部品への適用を目指しております。また、乗員の触れる内装部品の触感を向上させるために表皮材やウレタンフォームの研究を行っております。また、実車レベルで快適性を向上させるための遮音・吸音技術の開発、快適性とともに車両の航続距離を伸ばす熱マネージメント技術の開発にも着手し商品化を進めています。

(3) 樹脂と電装デバイスの融合
当社は樹脂成形技術と電装技術を融合させ、デザイン性や安全性を向上させる入出力装置として光透過表皮技術を中心とした高触感デバイスの開発を推進しており、他社にない斬新な触感と表現で自動車メーカーから好評を博し適用部品の拡大を目指しております。また、電子部品の機能安全を保障する国際規格ISO26262に適合する開発プロセスを構築することで、お客様に安全なデバイスを提供する開発体制を整備しています。

(4) 独自技術の深化
新製品開発を支える要素技術である樹脂材料、成形技術、金型技術の領域において、当社は独自の技術開発を実施しております。バンパー、樹脂ボディ部品への内製での樹脂材料ブレンド技術開発により薄肉化や低比重化を実現し軽量化に貢献しております。また、材料ブレンド技術を活かしエンジン部品の軽量化を狙いナイロンに替わる高耐久樹脂を開発し商品化に取り組んでおります。その他、ガスアシスト成形及びサクションブロー成形による中空パイプ、2色成形法による異材質の高質感内装部品など、新製品に技術展開をしております。

(5) 次世代技術の研究開発
当社は、次世代に向けた戦略的な中期開発戦略を立てて、更なる軽量化、遮音性、断熱性の向上に取り組んでいます。軽量化の進化においては、従来材に比べ大幅に軽量化が可能なカーボン複合材料やセルロースナノファイバー樹脂補強材の研究に取り組んでおります。また、次世代車に要求される遮音性、断熱性や電磁波シールドに対する基礎研究を行い、将来の製品展開を目指しております。


当社は、4つの主力製品(インストルメントパネル、バンパー、バックドア、エンジンルーム部品)を支える個々の要素技術を短期的に開発し、それら主力製品を太い柱にするため、中期の商品戦略に基づき研究開発活動を実施しております。
また、競合部品のベンチマーク活動による他社の技術動向、顧客ニーズの動向、経済状況、法規制改訂等の環境変化を敏感に捉えて中期の商品戦略について毎年見直しを行い、高い水準を目指した研究開発活動を実施しております。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30438] S100ITIS)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。