有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LLM8 (EDINETへの外部リンク)
世紀東急工業株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)
近年、社会インフラの重要性が再認識されるなか、道路建設業を取り巻く環境も大きく変化しており、インフラの老朽化対策、地球環境問題等、舗装に求められる社会からのニーズもより多様化、高度化しております。
このような状況のもと、当社は、道路インフラ整備の効率化、長寿命化、リサイクル、生産性向上に重点を置いた開発テーマを選定し、研究開発活動を行っております。
なお、当社の研究開発活動は、技術研究所を中心に行われており、当連結会計年度における建設事業および舗装資材製造販売事業の研究開発費は、382百万円となりました。
主な研究開発
(1) 再生混合物の品質向上
再生混合物については、永続的なリサイクルを目指す必要がありますが、再生骨材配合率の上昇、再生骨材の低針入度化、再々生、改質由来アスファルト等による耐久性、作業性の低下が問題視されています。
これらを踏まえ、アスファルトと再生用添加剤を予め混合しフォームド化させるコンバインドフォームドとフォームド化したアスファルトの泡を更に微細化するラインミキサー等の特殊装置を組み合わせる手法を開発しました。これらによりフォームド効果を更に高めることが可能となり当社オリジナルの再生混合物製造方法を確立しました。
(2) AI技術を導入した路面性状測定車の開発
インフラの老朽化や労働人口の減少に伴い、効率的な調査点検手法が急務となっております。このようなことから当社ではレーザスキャナやカメラを用いた路面性状測定車を開発しており、最も解析時間を要する路面のひび割れ率の算定にはAIによる画像処理システムを採用し省力化を実現しました。更に、自動運転の普及やポットホール(路面の穴)による事故を鑑み、道路の白線のかすれやポットホールもAIで自動認識できるように開発を進めております。
(3) i-Constructionへ対応する技術の開発
舗設技術の向上及び省人力化を目的にアスファルト混合物の運搬、敷き均し、転圧までの一連の流れを最適化する管理システムを開発しています。これまでにアスファルト混合物運搬ダンプの走行位置からアスファルトフィニッシャの最適走行速度を算出し、敷き均し速度を自動制御する手法を確立しており、ローラーについては走行折り返し時の制動による荷重を軽減させて平坦性を向上させるガイダンスシステムの開発を進めております。今後は施工現場への展開に向けた実証実験を行ってまいります。
(4) コンクリート舗装用ひび割れ注入剤
コンクリート舗装については長寿命化を図るため、発生したひび割れの処置が重要となります。従来はシーリング工法としてアスファルト系やエポキシ樹脂系が用いられており、前者はひび割れ面での接着性、後者ではひび割れ内部への浸透性が課題となっておりました。そこで当社では水に近い極低粘度を実現した樹脂系補修材を開発しました。これにより、ひび割れに対し浸透性に優れ、比較的初期のコンクリート舗装版のひび割れ補修において、圧力注入用シリンダ等の準備工を必要とせず、短時間でひび割れ部の接着性や強度を回復し、目地部周辺で発生しやすいひび割れによるコンクリート片の飛散防止、ひび割れの拡大防止に効果を発揮します。今後は当社が受注している維持工事で実績を積み、インフラアセットマネジメントおよび空港等のコンセッション事業への活用や、物流施設建設の床材として使用されるコンクリートの補修にも展開していく所存です。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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