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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LSGG (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 NTN株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

創業100周年を迎えた2018年から、新しい100年に向けた事業構造の変革の加速を基本方針とした中期経営計画「DRIVE NTN100」に取組んでまいりました。基盤事業における最先端技術の研究と蓄積、製品開発、新たな事業領域での新商品やサービス創出を通し、さまざまな社会課題解決に貢献するとともに、新たな100年に向けた技術基盤づくりと事業変革の基礎を構築しました。
当連結会計年度における研究開発活動費はグループ全体で17,485百万円です。

(1)自動車事業
自動車分野では、100年に一度の大変革といわれるCASEへの対応が重要な課題です。低燃費や自動運転等に対し、当社の製品に求められる市場ニーズを先取りした研究開発を進めてきました。市場では電動化を背景に、動力伝達装置の高効率化が要求されています。また、装置内の潤滑油量の低減、低粘度油化もあり、軸受には、より過酷な潤滑条件への対応、低フリクション化が求められています。
これらに対して、トランスミッションやデファレンシャル用の「自動車用ULTAGE円すいころ軸受」を開発しました。新設計の樹脂保持器、軸受内部設計の最適化により、世界最高水準の低昇温性(耐焼付き性)と低トルク性を実現しています。動力伝達装置の高効率化や車両の省燃費・省電費化だけではなく、装置の小型・軽量化、さらに車内スペースの拡大や運転時の快適性の向上等が評価されています。
また、ハブベアリングでは、長寿命化と低フリクション化を実現した「低フリクションハブベアリングⅢ」を製品化し、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催する2020年「“超”モノづくり部品大賞の「モビリティー関連部品賞」を受賞しました。シール、グリース、内部設計の大幅な見直しにより、回転フリクションを従来品比約60%低減し、車両燃費を約0.53%改善しました。
これらの製品を今後、グローバルに提案、市場展開し、自動車の低燃費化並びに環境性能の向上に貢献してまいります。

(2)産業機械事業
産業機械分野では、カーボンニュートラルの実現に向けた環境負荷低減活動の活発化、IoTやAI技術を駆使したデータ活用による業務効率や生産性の向上など、事業を取り巻く環境が大きく変化しています。当社では、これらの変化に対応する研究開発を進めています。
ロボット技術分野では、省力化や自動化を支える産業ロボットの関節部に用いられる「サーボモータ用低発塵軸受」を開発しました。一般的に、モータ近傍には回転検出器やブレーキなどの制御機器が配置されますが、モータ軸受の油分が飛沫発塵し、制御機器に付着することで、検出精度や制動性を低下させることがありました。これを防ぐために、モータ本体に密封装置(シール)が用いられており、小型化できない課題がありました。新設計のシールと低発塵グリースの採用により、軸受からの発塵量を約90%低減し、回転トルクも約50%低減させました(当社従来品比)。これにより、モータの小型化、軸受回転トルクのさらなる低減が可能となり、環境負荷低減に貢献しています。
また、工作機械技術分野では、工作機械の基幹部品である、主軸用軸受の焼付き損傷等による工場の稼働停止を未然に防ぎ、生産性を安定させたいニーズが高まっています。2018年に発表した工作機械主軸用「センサ内蔵軸受ユニット」に改良を加えてワイヤレス化するとともに、荷重センサを内蔵した製品を開発しました。これにより、稼働現場から離れた場所で、軸受への荷重負荷やその変化等をリアルタイムに状態監視することが可能となりました。製品の加工品質や生産性向上に繋がることが評価されています。

(3)新事業
近年、持続可能な社会実現に向け、環境課題の解決手段として自然エネルギーの活用が注目されています。
大型風力発電は、環境負荷の少ない発電方法として、陸上に加え洋上への設置拡大が期待されています。当社では、これまでに培ったIoTやセンシング技術を応用した予知保全のための状態監視サービス(CMS:Condition Monitoring System)の拡充を進めています。すでに、風力発電分野では、風力発電装置に組み込まれている軸受の状態監視システム「Wind Doctor®」を開発し、高い評価をいただいています。今後、CMSを通じて、風力発電事業のメンテナンスコストの低減および設備利用率の向上に貢献できるCMS技術の、さらなる開発を推進します。また、鉄道車両、工作機械、機械設備分野などへもCMSを提案していきます。
また、当社では、風と太陽光を利用して発電する「グリーンパワーステーション」、輸送用コンテナに風力、水力、太陽光の3種類の自然エネルギーによる発電装置と蓄電池を格納した移動型独立電源装置「N3エヌキューブ」を開発しました。自治体などを中心に本商品の提案を進め、多数ご採用いただいています。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01601] S100LSGG)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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