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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LKSI (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社ジェイテクト 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社グループは、JTEKT GROUP VISION「No.1 & Only One-より良い未来に向かって-」を2014年4月に策定し、必要な要素として「価値づくり」「モノづくり」「人づくり」という3本の柱を掲げております。そのなかの「価値づくり」が技術の分野では特に重要であり、ステアリング、駆動系部品、ベアリング、工作機械・メカトロニクス商品を中心に、まだない価値をつくり続けるという想いを込めて、研究開発活動を推進しております。
お客様の期待を超えるような新しい価値を生み出し続けるために、先を見据えた将来の商品に繋げる基盤要素研究に取り組んでおります。その内容は強い技術領域をさらに進化、融合させるもので、トライボロジー(潤滑、摩擦、摩耗等を対象とする科学技術)・材料技術、要素・基盤技術、システム制御技術、超精密加工技術等をベースにしております。また、「地球にやさしい、安全・安心・快適」な新商品をスピーディかつ確実に提供することを目的に、成長分野を視野に入れた積極的な研究開発に取り組んでおります。
なお、当連結会計年度における研究開発費は52,102百万円であり、各セグメントにおける研究開発活動の状況は、次のとおりであります。

(1) 機械器具部品

① ステアリング事業
ステアリング事業では、自動車の低燃費/高機能化に貢献できる電動パワーステアリングの全ラインアップを品揃えしており(Only One)、また、グローバルシェアは25%を超え世界トップであります(No.1)。今後も社会やお客様のニーズにお応えした商品を提供するため、次世代商品の開発に取り組んでまいります。当連結会計年度の主な成果としては、次のとおりであります。
内閣府による戦略的イノベーション創造プログラム第2期の東京臨海部実証実験へ参画し、羽田空港地域における自動運転バスの実証実験を実施しました。次世代型公共交通システムの実現へ寄与することで、交通弱者へのモビリティ確保やドライバー不足等社会的課題の解決に貢献してまいります。
また、自動運転に向け高度化するEPS技術の開発をより迅速かつ柔軟に進めるため、モータコントロールユニット(MCU)を自社開発いたしました。国際規格ISO26262に準拠した機能安全技術と、高精度な操作性を実現する新開発の制御技術を搭載し、 2020年10月に発売の車両のEPSシステムとして採用されました。
安全で快適なモビリティ社会の早期実現に向け、No.1 & Only Oneのステアリング技術で貢献してまいります。
② 駆動事業
駆動事業では、従来からのドライブライン技術(ドライブシャフト、プロペラシャフト及びトルクコントロールデバイス等)の深化を進め、安全・安心・快適に向けたシステムトータルでのソリューションを提供し、モビリティ社会に貢献できるよう開発に取り組んでおります。また、電動化に向けて、四輪駆動システムメーカーの強み、及びギヤ加工技術を生かしたトルクコントロールデバイスの開発や、駆動用モータの油冷・潤滑用途へのオイルポンプ技術の展開、並びにFCV向けにも引き続き、低コストな高圧水素バルブ及び高圧水素減圧弁の開発を進めております。また、商品力を向上するため、当社保有技術のステアバイワイヤシステムやリチウムイオンキャパシタとの協調等、差別化にも取り組んでおります。当連結会計年度の主な成果としては、次のとおりであります。
当社の主力商品の一つである電子制御4WD用カップリング(ITCC)並びにトルセンが、2020年9月に発売のスポーツカーにスポーツ4WDシステムの構成部品として採用されました。高温対応、高強度・高容量化を図り、より高いレベルのスポーツドライビング、厳しい環境下への適応を可能としました。また、2014年より供給を開始した高圧水素供給バルブと減圧弁が、2020年12月に発売の燃料電池車に採用されました。FCVの本格量産に向け、さらなる小型・軽量化を実現し、燃費向上や耐久性向上に貢献しております。さらに、豊精密工業株式会社をはじめとするグループ各社との連携強化により、走行性や安全性に加え、燃費への貢献等さらなる商品力向上に取り組んでまいります。
③ 軸受(ベアリング)事業
軸受事業では、環境規制への対応、高効率化のニーズが高まる中、これまで培ってきた基盤技術をさらに深化させるとともに、自動車の電動化や産機分野での使用環境の多様化に貢献する、新たな商品の開発に取り組んでおります。当連結会計年度の主な成果としては、次のとおりであります。
自動車の電動化への貢献として、高強度な樹脂保持器により軽量化を実現したプラネタリギヤ用針状ころ軸受、新形状保持器と独自開発グリースにより駆動モータ用でトップクラスとなるdmn150万以上の高速回転を可能にした玉軸受、特殊コーティングにより電食を防止する玉軸受を開発しました。また、更なる低燃費化対応として、低トルク円すいころ軸受「TRBLFT」の保持器形状を最適化した、シリーズNo.1性能を達成した次世代品LFT-Ⅴを開発しました。ホイール用では、超低温環境(-40℃)における信頼性と低トルク性を向上したハブユニットを開発しました。これらの高効率化技術は,産機分野への展開を図っております。
半導体業界向けでは、世界初のアルミナジルコニア複合材料を使用した「コロガードプロベアリング-AZ」を開発しました。厳しい酸性環境下でも使用可能で、半導体製造現場のメンテナンスコスト削減に貢献します。工作機械向けでは、精度の高度化ニーズに貢献するため、当社グループのダイベア株式会社と共同で、精度・静粛性・高速性・低トルク・長寿命を高い次元で実現した超高精度軸受「PRECILENCE」を開発、2020年4月にグループ初となる精密軸受専用工場を大阪府和泉市に開所、量産開始しました。医療向けでは、X線画像診断装置用軸受ユニットの更なる低騒音・低トルク化を実現し、2022年を目途に量産を開始します。

(2) 工作機械

工作機械・メカトロ事業においては、モノづくりイノベーションカンパニーとして、工作機械、IoEソリューション、ライフサイクルサポート等あらゆる価値を提供しております。研究開発活動においては、新しいニーズに応え続ける商品開発と次世代を見据えた技術開発を推進しております。当連結会計年度の主な成果としては、次のとおりであります。
世界に誇る先人の技TOYODA STAT BEARINGの技術を応用・進化させ、動くものすべてが金属接触しない技術を開発いたしました。この技術は、リチウム電池や積層コンデンサ、高機能フィルムの製造に必要な高精度ロールの製造設備として、匠が生み出す比類なき高精度研削盤「GR7i-400」へ搭載し、販売開始いたしました。
また、当社独自の高い鋳造技術に裏付けられたプラットフォームによって驚異的な切削性能を実現した、あらゆる産業の大型部品加工をトップレベルで実現する大型横形マシニングセンタ「FH12500」シリーズを販売開始いたしました。半導体製造装置等の大型部品の高能率生産に貢献いたします。
ギヤ加工に求められる高度な加工技術をデジタル化しCAEへ組み込むことで、ギヤスカイビング加工機の加工デジタルシミュレーションを実現し、顧客の早期量産化に貢献。また、ギヤスカイビング加工による歯面創生技術によるノイズ低減と歯車の小型化を実現。EV車に求められる静粛性とEVユニットの小型化の期待に応えます。
コロナ禍におけるオフラインからオンラインへの変化に対し、IoEソリューションではお客様の工場DXを推進しサポートする、世界中どこからでも接続可能な工場用WEB会議システム「JTEKT RemoteTalk」と製造現場の困りごとをスマートフォンでシェアし、課題解決を加速する「JTEKT ShareBoard」を販売開始いたしました。
これからも引き続き、商品の価値を高めお客様のニーズに迅速に応えてまいります。

※「ITCC」「トルセン」「TRBLFT」「LFT」「コロガードプロベアリング」「PRECILENCE」「TOYODA STAT BEARING」は当社の登録商標であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01602] S100LKSI)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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