旭精工株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)

当社は、軸受ユニットの日本におけるパイオニアとして、国内は言うに及ばず北米、欧州、アジア圏をメインに、全世界にその市場のニーズに合わせた製品を供給し、産業界の発展に寄与して参りました。この長年にわたる技術開発・改良と生産技術力をもとに蓄積したシーズと市場のニーズから顧客満足度の高い商品を供給すべく、研究開発を進めております。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は52百万円であり、北米は販売会社のため研究活動はありません。日本での主な研究開発の成果は次のとおりです。
(1)軸受ユニット
高硬度、高耐食を両立した高耐食軸受の開発は、本格的な市場投入に向け、昨年度に製品化が完了いたしました。今年度は型番拡大を予定しております。また高温特性に優れた新合金を用いた、超高温にも耐えうる軸受の開発についても完了いたしました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は16百万円であります。
(2)クラッチ・ブレーキ
当事業の製品ニーズは多様化しており、小形で安定した高トルクのクラッチ・ブレーキ等が市場から要求されています。従来品より制動力が大きいキャリパーブレーキの要望があり開発を進めております。既存製品の改良により制動力向上を目指すとともに、部品の共有化も可能となり省資源化を図ります。
当連結会計年度における研究開発費の金額は25百万円であります。
(3)直線運動機器事業
当事業のニーズとして、省スペース、高保持力、小型化等があります。市場からはエア作動タイプの要求があり、こうしたニーズに応えるべく開発を進め、新たに3サイズを市場投入しました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は10百万円であります。