有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100OAJD (EDINETへの外部リンク)
TOA株式会社 研究開発活動 (2022年3月期)
当社グループは、「Public Safety」、「Public Communication」、「Public Space Design」を事業領域とするメーカーとして、顧客ニーズを先取りし、高品質かつ自然や社会環境にも配慮した独創的な商品作りを目指し、音響、映像分野を中心に基礎技術、応用技術の研究及び新商品の開発を行っております。
これらの研究開発活動における開発関連部門の人員は当連結会計年度末現在で283名であります。また、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,807百万円であります。
なお、これらの研究開発活動は全報告セグメントを対象とするものであり、当連結会計年度の主な成果や取り組みは以下のとおりです。
・「コアキシャルホーンスピーカーCH-601シリーズ」を発売しました。
低域用のウーハーと高域用のツイーターを同軸上に配置した2way構造を採用しており、従来の屋外向けスピーカーと比較して広い音域を再生できることが特徴です。そのため、聴き取りやすいアナウンスが可能となり、BGM放送も高品質なサウンドを実現します。また、優れた防塵・防水性能を持っています。
・テキストからアナウンス音源を作成できるサービス「アナウンスクリエーター」の販売を開始しました。
公共施設において、利用者の快適性実現や感染症対策としての注意喚起をするために、施設内へのアナウンス放送の重要性が高まっています。しかし、様々な状況変化に対応するために放送の内容や設定を頻繁に変更する必要があり、また、新規で音源を作成するためのコストも増加傾向にあります。
「アナウンスクリエーター」は、アナウンス音源をクラウド上で作成し、専用ソフトウェアに登録することで、そのまま施設内放送に利用できます。簡単操作で、かつタイムリーな運用が可能なため、公共施設や工場、商業施設などの業務の効率化、および費用の削減を検討されている皆さまに最適です。
・新方式の信号処理技術により、同一空間で最大15チャンネルの同時使用かつ高音質化を実現した「800MHz帯デジタルワイヤレスシステム」に、新たに2機種を追加しました。
「デジタルワイヤレスマイクミキサー」は、有線マイクや音楽プレーヤーなどの音声をミキシングして送信でき、学校での運動会などのイベントにおいて仮設音響設備などの配線の手間なく校庭への放送を行うことが可能です。また、「デジタルワイヤレスチューナーユニット」を組み込むことで、ワイヤレスアンプや移動用PAアンプでも最大15チャンネルの同時使用が可能になります。今回の2機種の拡充により、より幅広い用途やシーンに対応可能です。
・アナログカメラ映像を、ネットワークカメラシステムの映像として変換伝送する「多機能ドライブユニット」および「マルチビデオエンコーダー」を発売しました。
今回発売した2機種では、アナログカメラ映像をネットワークカメラシステムに変換することで、ネットワークカメラシステムの強みである画像認識機能などを用いた様々なソリューションへ展開できます。
「多機能ドライブユニット」はカメラドライブユニットを内蔵しており、カメラへの電源供給ができるため、全体での機器数を減らすことが可能です。また、「マルチビデオエンコーダー」はアナログカメラ信号の他に、HDMI信号も変換することができ、パソコンを使った業務の過程を記録するなど、防犯以外にも幅広い用途に役立ちます。
・新たな情報伝達手段として活用できる国産ドローンの実証実験を開始しました。
KOBEモビリティフィールドにおいて、神戸市および日本コンピューターネット株式会社とともに、今まで蓄積した屋内・屋外空間でのノウハウを活かし、国産ドローンにスピーカーをはじめカメラや画像認識技術などを搭載し、新たな情報発信の検討などを継続的に行います。
三者は既に神戸市主催の各種防災訓練、コロナ禍における外出自粛呼びかけなど、あらゆる機会で協働の取り組みを行っておりますが、市民の安全安心のため、これまで以上に未来志向の取り組みを加速させます。
・防災情報が確実に“聞こえる・伝わる”社会を目指して、防災用屋外拡声音の長期観測を開始しました。
青森県深浦町において、「防災行政情報伝達システム」より試験音を放送し、新たに設置した複数の屋外観測ステーションにて、実際に現場で聞こえる音声の収録と、風向き・風速の観測を行います。
長期にわたり収集したデータから、地形や気象条件といった様々な環境下で生じる音の聞こえ方の違いについてAI解析などを行い、最適な防災用屋外放送の実現を目指します。
・「AHDカメラシステム」の新シリーズとして、「4メガAHDカメラシリーズ」カメラ2機種、レコーダー2機種など、計6機種を発売しました。
「4メガAHDカメラシリーズ」では、従来品(フルHD:1920×1080pixel)の約1.8倍となる高解像度(4メガピクセル:2560×1440pixel)での撮影に加え、「AHDレコーダー」のH.265圧縮方式の採用やHDD容量の増加により、従来品の2倍以上の長時間記録が可能です。
「屋外赤外AHDカメラ」は、従来からデザインを一新し、小型化と約40%の軽量化を実現しました。また、同じく新商品の「カメラ配線ボックス」を組み合わせることで、結線部の収納や露出配管への接続が簡単になり、取り付け方や設置場所の選択肢が広がります。
・各種産業用機器などへの組み込み用カメラ「小型組込ネットワークカメラモジュール」計2機種を発売しました。
「小型組込ネットワークカメラモジュール」は、ATMや券売機などの各種産業用機器の内部にカメラを組み込むことが可能となり、カメラへの電源供給方法の異なる2機種を発売しました。カメラ1台からの納品にも対応でき、レンズの仕様は、お客さまのご要望に合わせたカスタム設計も可能です。
本商品ではフルHD画質の映像を、最大30fpsのフル動画でライブ表示できます。モジュール部にはSDカードスロットを備えており、microSDカードによるカメラ映像の記録も可能です。さらに、ディープラーニング技術を活用した画像認識AIを標準搭載しており、カメラに映った人を検知して人数を自動的にカウントする「人数カウント機能」が利用できます。
これらの機能を活用した映像ソリューションにより、防犯対策はもちろん、各種施設におけるスタッフの省人化/無人化、人数カウントによるマーケティング分析など、様々なニーズにお応えいたします。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01831] S100OAJD)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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