有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100L1EM (EDINETへの外部リンク)
アライドテレシスホールディングス株式会社 研究開発活動 (2020年12月期)
当社グループは、安全で豊かな社会をネットワークで創ることを目指し、情報通信分野の通信機器製品、通信システム製品などにおいて、高い安全性、信頼性、効率性、汎用性を実現する製品やシステムの研究開発活動を進めております。
当社グループは、日本、米州、EMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)及びアジア・オセアニアにおいて、研究開発機能を備えた連結子会社を有しており、開発リソースの有効活用、開発の迅速化・効率化のため、子会社間で連携を図りながら技術開発を進めております。そのほか、大学や連携先企業との共同開発を行っており、多くの英知を結集しております。
当連結会計年度の研究開発活動は、有線/無線製品のラインナップを拡充するほか、機能や付加価値を高めるソフトウェアの開発や、新規事業・サービスの開拓を進めてまいりました。今後も「IoT社会の加速」、「サイバー攻撃」、「DX化」、「5G社会」、「IT人材不足」、「働き方改革」、「少子高齢化」といった社会の課題に対して、ネットワークの可能性を追求し、研究開発に取り組んでまいります。
なお、当連結会計年度の当社グループの研究開発費合計額は3,666百万円となっており、所在地別セグメントの研究開発活動及び研究開発費は、次のとおりであります。
■日本
日本における当連結会計年度の研究開発費は431百万円であり、主な活動内容は次のとおりであります。
日本では、無線LAN通信技術の開発を強化しており、当連結会計年度は、最新規格「Wi-Fi 6」対応の無線LANアクセスポイントの開発・製品化を進めました。また、LANケーブル不要で無線エリアを拡張する「AWC-SC(AWC-Smart Connect)」や、無線LANコントローラーを使用せずに自動で無線LANサービスエリアを構築する「AWC-SCL(スマートクラスター)」など、機能拡張のためのファームウェア更新を行いました。
今後は、LANネットワークの大規模化・高速化・安定化を図ってまいります。さらに、従来の有線LANで開発/確立した「VCS」、「EPSR」、「Triple-Play」といった機能を無線LANに取り入れてまいります。
■米州及びEMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)
米州及びEMEAにおける当連結会計年度の研究開発費は1,952百万円であり、主な活動内容は次のとおりであります。
米州では、ハードウェア開発と新規事業・サービス等の開発を行っております。
カリフォルニア州サンノゼの研究所は、ネットワークの最先端技術や最新動向を踏まえた研究開発を行っております。昨今需要が拡大するサイバーセキュリティ分野において、大学などの研究機関との連携の下、日本と共同でシステムや各種サービスの開発を行っております。当連結会計年度は、仮想化試験・評価環境「Tokalabs “Software Defined Labs (SDL)”」を米国に続いて日本での提供を開始しました。そのほかハードウェアでは、マルチレイヤー・モジュラー・スイッチやコア・スイッチ、インテリジェント・エッジ・スイッチの開発を行っております。
ノースカロライナ州ケーリーの研究所は、ハードウェアの開発を担い、主に産業用ネットワーク製品のラインナップの拡充を進めております。IoTの加速で需要拡大が見込まれる分野で、産業用途に求められる各種規格に準拠し、耐久性に優れ、広い動作環境温度に対応する製品の開発を行っております。
■アジア・オセアニア
アジア・オセアニアにおける当連結会計年度の研究開発費は1,282百万円であり、主な活動内容は次のとおりであります。
ニュージーランドの開発子会社は、ソフトウェア開発を担い、主に独自オペレーションシステム「AlliedWare Plus」の機能・性能拡張のためのファームウェア更新や、ハードウェア・プラットフォームの開発を行っております。当連結会計年度は、スイッチ/ルーター製品のファームウェアに対し、SD-WAN(Software Defined-WAN)やサイバーセキュリティの機能拡張を行いました。また、統合管理ソフトウェアシステム「AT-VistaManager EX」に「SD-WAN(Software Defined-WAN)」機能を搭載し、有線と無線、さらにLANとWANを統合し、ネットワークシステム全体の自動化・簡素化・視覚化を実現しました。
台湾の開発子会社は、標準化した汎用性の高い小規模ネットワーク向けのスイッチの設計・開発を担っております。さらに、日本と共同で無線LAN機器のオペレーションシステムやハイブリット無線LANアクセスポイント開発、世界各国の電波法に適合するための測定評価等を行っております。
今後は、リモートワーク需要拡大に備えて5Gに対応したファイアウォール/VPNルータや10Gインタフェース対応のUTMアプライアンスボックスなどの開発を強化し、SD-WAN(Software Defined-WAN)」技術に取り込んでまいります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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