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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LNQK (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 セイコーエプソン株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

エプソンは、創業当時からの独自の強みである「省・小・精の技術」に加え、デジタル技術により、人・モノ・情報がつながる、持続可能でこころ豊かな社会を共創することを目指しています。そのための経営基盤強化の取り組みの一つとして研究開発活動を位置づけ、イノベーションを実現するための基盤技術、コア技術、製品技術の進化を推し進めています。なかでも今後は材料、AI、デジタル技術を特に強化していくこととし、成長領域や新領域を中心に、ものづくり基盤の強化に加え、新規事業創出や事業強化などのための技術基盤の構築のほか、各事業における製品の競争力向上などに本社開発部門および事業部開発部門が連携のうえ取り組んでいます。
当連結会計年度の研究開発費総額は464億円であり、各セグメントの内訳は、プリンティングソリューションズ事業が170億円、ビジュアルコミュニケーション事業が83億円、ウエアラブル・産業プロダクツ事業が55億円、その他および全社が156億円です。
各セグメントの主な開発成果は、次のとおりです。

(プリンティングソリューションズ事業セグメント)
プリンター事業においては、家庭用インクジェットプリンターの新製品として、本体に大容量インクタンクを搭載した「エコタンク搭載モデル」(3機種)を発売しました。新開発の「ClearChrome K2 Plusインク」を搭載、顔料と染料の2種類のブラックインクを含む6色モデルです。特に、新たに搭載した顔料のブラックインクにより、これまで表現が難しかった「Velvet Fine Art Paper」などのアート紙での表現が格段に向上しました。
ビジネス向けには、プリントやコピーの使用状況に合わせてプランや機器を選べる「エプソンのスマートチャージ」の新製品として、モノクロ専用のA3複合機「LX-10020MFシリーズ」を発売しました。本製品は、100枚/分※1の高速印刷、大容量インク搭載によるインク交換の手間軽減や、大容量給紙・排紙による用紙補給の手間軽減など使い勝手の良さはそのままに、中折りや中綴じが可能な、高速で使いやすいフィニッシャーに対応しました。また印字プロセスに熱を使わない「Heat-Free Technology※2」により、消費電力を320W※3以下に抑え、環境負荷を低減します。
プロフェッショナルプリンティング事業においては、サインディスプレイ業界向けSureColorシリーズの新商品として、2機種を発売しました。VOC(揮発性有機化合物)の含有量が少なく環境に配慮した、新開発の水性ベースのレジンインク「UltraChrome RSインク」搭載した「SC-R5050/R5050L」は、印刷後の乾燥時間が不要で、印刷後すぐに後加工が可能になるなど業務の大幅な納期短縮に貢献します。本製品は溶剤インクが得意とする塩ビやターポリン、フィルムへの印刷だけでなく、普通紙や壁紙、テキスタイルなど幅広いメディアにも印刷できるほか、長年のインクジェット技術で培ってきた独自の「マイクロウィーブ」「ハーフトーンモジュール」「LUT※4」の3つの技術「Epson Precision Dot Technology(エプソン プレシジョン ドット テクノロジー)」により、粒状感やバンディングが少ない高画質プリントを実現します。
捺染市場向けには、インクジェットデジタル捺染機Monna Lisa(モナリザ)シリーズの新商品として、少量・多品種生産に適した「ML-8000」を発売しました。捺染市場では、消費者ニーズの多様化に伴う少量・多品種生産の拡大、持続可能な社会の実現に向けた環境への配慮など、アナログからデジタル捺染へのシフトが求められています。「ML-8000」は、高い生産性と印捺品質、安定稼働を実現しながら、導入コストを抑えたMonna Lisaシリーズのエントリーモデルです。4.7インチの最新PrecisionCoreマイクロTFPプリントヘッドを8個搭載し、標準モードで毎時155平方メートル(600x600dpi※5 – 2Pass)の印刷速度を実現しました。
※1 測定データおよび測定条件につきましては、エプソンのホームページをご覧ください。
※2 「Heat-Free Technology」につきましては、エプソンのホームページをご覧ください。
※3 本体のみの最大消費電力値です。
※4 LUT(Look Up Table)とは、データの色を忠実に再現するために、どの色のインクをどれだけの量で表現するかを決めるテーブル。
※5 マルチレイヤーハーフトーンでの出力時。

(ビジュアルコミュニケーション事業セグメント)
ビジネスプロジェクターでは、大空間から小空間まで、映像演出の利用シーンが広がる高輝度モデル、サイネージモデル全2機種4モデルを発売しました。高輝度モデル「EB-L30000U」および「EB-L30002U」は、世界最小最軽量※6で、エプソンのプロジェクターとして最高輝度の30,000lmの圧倒的な明るさを実現します。さらに、「Epson Projector Professional Tool」と本体内蔵カメラを使ったスタッキング機能により、複数のプロジェクターからの映像を1つに重ねて明るさを増した映像を素早く簡単に作成でき、設置時の調整時間が短縮できます。サイネージモデル「EV-110」および「EV-115」は、スポットライトのように天井や配線ダクト、また床にも設置できるほか、アーム型の形状により可動範囲が広いため、真上からのテーブルマッピングなど、優れた設置性で幅広い映像演出に対応しています。
スマートグラスにおいては、次世代MOVERIOシリーズ向けにエプソン最先端の光学技術を搭載した第四世代スマートグラス向け光学エンジン「VM‐40」を開発しました。新開発の光学エンジンは、エプソン独自のシリコンOLED(Organic Light Emitting Diode:有機EL)ディスプレイと光学技術により、当社従来製品比較で、精細度1.5倍、コントラスト5倍、画角1.5倍を実現しました。
※6 発売済み30,000lmの3LCD方式プロジェクター製品の本体(突起部、ハンドル、レンズ含まず)において。
エプソン調べ。(2020年10月現在)

(ウエアラブル・産業プロダクツ事業セグメント)
マイクロデバイス事業においては、大容量メモリーや高解像度液晶ドライバーを搭載したシングルチップマイコン「S1C31W73」を開発しました。近年、あらゆる電子機器において多機能化が進み、プログラミングサイズや表示する情報量が増加する傾向にあります。一方で、機器自体は従来サイズを維持、あるいはさらなる小型化が求められ、実装面積や部品点数の削減が必須となっています。本製品は、このような課題を解決するため、384Kバイト大容量フラッシュメモリーを内蔵し、最大2,560ドットの表示を直接駆動できる液晶ドライバーを搭載したシングルチップマイコンであり、従来、エプソンマイコンが強みとしてきた表示駆動の技術を、業界でも実績のあるArm®Cortex®-M0+プロセッサーと組み合わせることで、お客様製品の高機能化と開発負担低減の両面で貢献します。
このほか、当社初となる車載ディスプレイシステム向け警告灯 モニタリングIC「S2D13V02」を開発しました。自動車の高機能化・電動化・自動化が進む中、本製品により、運転者にとって特に重要な情報である警告灯を液晶ディスプレイ上で正しく表示させることができます。本製品は、ホスト(SoC※7)からストリーミングされる画像をモニタリングし、警告灯に異常を検知した場合、ホストへ通知を行い、必要に応じた表示処理(警告灯の上書きやエラーメッセージなど)を行います。また、地図表示など背景が変化する画像に警告灯がオーバーレイされた状態においても、視認性を考慮した表示のエラー判定・検知を行うことが可能です。当機能を含む充実した表示安全機能により、信頼性の高いディスプレイシステム構築をサポートします。
※7 SoC(System on Chip):あるシステムの動作に必要な機能の多く、または全てを、一つの半導体チップに実装するもの。システムにより構成は異なるが、CPU、メモリ、I/Oといった機能が統合されているものが一般的。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01873] S100LNQK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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