有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LRTE (EDINETへの外部リンク)
カシオ計算機株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)
当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。
研究開発体制は、新規事業及び長期的視野に立脚した基礎研究・要素技術開発を担当する事業開発センター、スポーツ健康ビジネスの事業運営を担当するスポーツ健康インキュベーションセンター、既存事業に直結した製品化開発を担当する開発本部から構成されております。
当連結会計年度においては、事業開発センターから分離・独立したスポーツ健康インキュベーションセンターを新設することで、スポーツ健康ビジネスの事業安定化を図ります。また、開発本部の体制を品目別から機能別に再編し、各品目が持つ技術と開発リソースを全品目で活用して開発効率を最大化すると同時に、機能別組織を横断して各品目の開発を円滑に推進するプロデュース制を導入し、開発機能の強化を図っております。
なお、当連結会計年度における研究開発費は6,486百万円であり、セグメントごとの主な成果は次のとおりであります。
(コンシューマ)
当セグメントに係る研究開発費は2,961百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
◎ 進化したモジュールを採用し薄型と高機能を両立した“G-STEEL”
“G-SHOCK”の中で、異素材の融合が特徴の“G-STEEL”シリーズで、最も薄型となるケース厚12.9mmの「GST-B400」を開発しました。モジュール内の部品数を減らし小型化すると同時に、配列を最適化し高さ方向を抑えた高密度実装により、薄型化と高機能を両立した新モジュールを搭載しています。
また、新モジュールの採用によるシンプルな2針化とBluetooth®システムのローパワー化で、従来モデル「GST-B200」と比較し消費電力を55.7%低減させました。これにより文字板下のソーラーパネルに取り込む光を減らせることから、ソーラー透過率を抑えた文字板への自由なデザインが可能となり、ブリッジパーツをあしらうなどメタルの質感が増すフェイスの表現力が広がりました。さらに、9時位置にはモードやバッテリー状態を表示するディスク針を備えるなど、視認性も確保しました。
◎ 総合学習プラットフォームとなる電子辞書“EX-word”オンライン版
豊富な辞書コンテンツに加えてデジタルノート機能を備え、先生・生徒間のよりインタラクティブな学習を実現する、電子辞書“EX-word(エクスワード)”オンライン版を開発しました。“EX-word”にてご好評をいただいている良質なコンテンツを、パソコンやタブレット上で効率的に活用できます。さらに、デジタルノートにコンテンツの項目の引用ができるほか、ノートに書き込んだ内容を先生・生徒間で共有することも可能です。先生はオンライン上で生徒へ向けた添削などを行うことができ、学習サポートの効率が飛躍的に向上します。
WEB上で関数計算やグラフ描画ができるオンライン学習ツール「ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)」のサービスとして“EX-word”のオンライン版を追加することで、高校6教科に対応した総合学習プラットフォームとして大幅に進化します。
◎ 文化服装学院の学生ラボとのコラボレーションで個性を表現する電卓
文化服装学院 ファッション流通専門課程 ファッション流通高度専門士科の有志による学生ラボ「CULTURAL LAB.」とコラボレーションし、多様性のある価値観をデザインで表現した電卓として、個性を大胆に主張する鮮やかな蛍光色を採用した「MS-20UC/JW-200SC」を開発しました。“The Choice is YOURS”(選択はあなた次第)というコンセプト決定からカラーリング、フォント、パッケージのデザインなど細部にまで彼らの多彩な感性を生かしています。「MS-20UC」は、蛍光樹脂で成形し、ボディ全体を大胆なカラーリングで際立たせ、「JW-200SC」は、キーの数字や縁にネオンカラーをあしらうことで、ブラックのボディとのコントラストが映えるデザインに仕上げました。
(システム)
当セグメントに係る研究開発費は469百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
◎ 「小さい」「明るい」「速い」小型プロジェクター“FORESIGHT VIEW”
小型プロジェクターの新シリーズ“FORESIGHT VIEW”を立ち上げ、2,000ルーメンという明るさを世界最小・最軽量※の筐体で実現した「CX-F1/CX-E1」を開発しました。A5サイズのコンパクトボディで手軽に持ち運ぶことができ、照明を消すことなく投映できる輝度を確保することで、相手の反応や表情を見ることができ、効果的なプレゼンテーションに貢献します。
独自の小型化技術や防塵技術といった強みを生かし、スマートホーム/ビルディング/ファクトリー向けのプロジェクションモジュールを展開する“組込領域”を事業の軸にシフトする一方で、“FORESIGHT VIEW”はそのモジュール技術を用いて、効果的な対面コミュニケーションのツールとして新たな価値を提供する“コミュニケーション領域”へと製品を展開しています。
※ 2021年1月11日時点。ISO/IEC21118またはJIS X 6911準拠で明るさ2,000ルーメン以上
のプロジェクターとして。カシオ計算機調べ
(その他)
当セグメントに係る研究開発費は3百万円であります。
上記以外にセグメントに関連づけられない基礎研究に係る研究開発費は3,053百万円であり、主な成果は次のとおりであります。
◎ ランナー向けパーソナルコーチングサービス“Runmetrix”
株式会社アシックスとの共創により、アプリ、モーションセンサー、“G-SHOCK”を組み合わせたランナー向けのパーソナルコーチングサービス“Runmetrix”を開発しました。当社がもつウエアラブルデバイスの開発力やセンシング技術のノウハウと、アシックスがもつスポーツ工学の知見やデータという両社の強みを生かし、実現したものです。
GPSや9軸センサーを搭載したモーションセンサー「CMT-S20R-AS」を腰に装着して走ることで、走行距離やペース、ピッチ、ストライドに加えて、体幹の傾きや骨盤の回転、接地衝撃など20種類以上のランニング指標を算出。この指標をもとに、3Dフォーム分析や改善のためのアドバイスをアプリ上にて掲示し、目的に合わせた練習プランや、解析結果をもとに提示されるストレッチ、筋力トレーニングからなる“からだづくりプログラム”を作成します。
“G-SHOCK”「GSR-H1000AS」を活用すると、ランニング中にペースや距離、心拍などの情報も確認でき、さらにモーションセンサーと連携することで、フォーム指標をリアルタイムで確認することや、フォームの乱れを検知して通知することも可能です。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01935] S100LRTE)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。