シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LPLR (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 三菱自動車工業株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、2020年7月に発表した中期経営計画“Small but Beautiful”の実現に向けて、研究開発活動に取り組んでいます。
当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は101,365百万円であります。
当社グループの研究開発体制、次世代技術の開発状況、及び、2020年4月から2021年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりであります。

(1)研究開発体制
日本では、「技術センター」及び「EV技術センター」を中心に、デザイン・技術の先行技術開発・設計・実験を行っております。海外では、北米・欧州・中国・タイに研究開発拠点を置き、地域ごとの市場特性を踏まえた技術/商品開発を連携して行っております。また、ルノー・日産とのアライアンスを活用しながら、三菱自動車の特長である電動化、四輪制御などの技術/商品開発を進めております。

(2)次世代技術の開発状況
中期経営計画の集中ポイントである「ASEANを基盤とした成長促進」「環境技術強化」「4WD技術・オフロード性能による安心感の提供」の実現と、環境計画パッケージで掲げた2030年の目標値を実現するために、低炭素化を実現する環境技術の開発と交通事故を削減する安全技術の開発、さらに当社の強みとする電動化技術と四輪制御技術を活かした三菱自動車らしい魅力ある商品を実現する技術開発を推進しています。

① 環境技術の開発
2020年11月に発表しました「新環境計画パッケージ」において、新車でのC02排出量を2010年比 40%削減することを2030年の目標としました。その目標を実現するため、次世代の電動車両やエンジンの開発、車体・コンポーネントの軽量化などの開発を推進しております。特に、電動化技術に関しては、長距離走行と環境性能を両立させた、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム[PHEV]』を搭載した『アウトランダーPHEV』に加え、『エクリプスクロスPHEV』を2020年12月に発売し、お客様から高い評価を得ております。今年度は新型アウトランダーPHEVの発売を計画しており、引き続き電動化技術のリーディングカンパニーを目指し開発に取り組んでいきます。また、ASEAN地域のお客様に電動車両をご購入し易くするため、PHEVの技術を活用したHEVの開発をしており,2023年度以降の販売を予定しています。なお、今後の電動化の急速な進化(バッテリ、モータ等)に対して、速く効率的に技術開発するため、電動技術は最重要課題としてアライアンス内で強い協業を推進しており、2022年度には日産と共同開発した軽EVの発売を計画しています。

② 4WD技術・オフロード性能による安心感を提供する技術の開発
当社の強みである四輪駆動の統合制御技術『S-AWC*1』の進化には継続して取り組んでおります。特に、モータードライブと『S-AWC』の融合を「e-EVOLUTION(イーエボリューション)」と位置付け、走る歓びと環境性能の両立を目指して開発を推進しております。この技術は、電動車両も含め、他の車種へも活用・展開していきます。また、ASEANのお客様にも安心・快適な走りを提供するため、二輪駆動車にも活用・展開していきます。

③ 安全技術の開発
当社は、1.交通事故を未然に防止する技術、2.交通事故の被害を軽減する技術、3.工業製品として想定される危険の回避という安全理念を共有し、お客様に安心してお乗りいただけるように、死亡事故ゼロに向けた安全技術の開発と普及に一体となって取り組んでいます。代表例として、先進予防安全技術『三菱e-Assist*2(イーアシスト)』や衝突安全技術『衝突安全強化ボディ RISE*3(ライズ)』があります。また、ASEANの交通環境で、より効果を発揮する安全技術の開発を推進しています。

④ その他
快適な室内環境(乗り心地、静粛性、利便性向上など)を提供するための技術や車内でのスマートフォン等の情報機器との接続技術の開発にも取り組んでおります。また、自動運転やコネクティッドカーなどの将来技術は、アライアンスのメリットを十分活かしつつ、当社の商品力を向上するように効率的に取り組んでおります。

*1:S-AWC:Super All Wheel Control
*2:三菱e-Assist:電波レーダーやカメラなどによって、安全かつ快適なドライブをサポートする
予防安全技術
*3:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution

(3)2020年4月から2021年3月に発表(プレスリリース)した主な新商品
① 『エクリプスクロスPHEV』 ~ 20年12月発表
② 新型『アウトランダー』 ~ 21年2月発表
各新商品の特徴は以下に記載

① エクリプスクロスのガソリンモデルに加えて、『エクリプスクロスPHEV』を発売しました。『エクリプス クロス』は三菱のクルマづくり100周年となる2017年にグローバルで発売したクロスオーバーSUVで、スタイリッシュなクーペフォルムとSUVの機動力を融合させた三菱自動車らしいSUVとして好評を博してきました。今回はいっそう伸びやかで流麗なフォルムとしながら、SUVとしてのダイナミズムを高めました。そして、新たにPHEVモデルを設定。PHEVカテゴリーにおいて累計販売台数で世界ナンバー1*4を誇る『アウトランダーPHEV』と同様にツインモーター4WD方式のPHEVシステムを採用しています。
*4:2013年1月~2020年9月累計販売台数。当社調べ

(ⅰ) グレード展開
・PHEVモデルは、予防安全機能を標準装備したベーシックな「M」、100V AC電源(最大1500W)やヘッドアップディスプレイなど充実装備の「G」、専用外観としスマートフォン連携ナビゲーションなどを標準装備した上級仕様「P」の3グレード展開としています。
・ガソリンモデルは、予防安全機能を標準装備したベーシックな「M」、ヘッドアップディスプレイやレーダークルーズコントロールシステム[ACC]など充実装備の「G」、スマートフォン連携ナビゲーションなどを標準装備した上級仕様「G Plus Package」の3グレード展開としています。

(ⅱ) 行動意欲を掻き立てる個性的なデザイン[PHEVモデル/ガソリンモデル共通]
・デザインコンセプトは「Daring Grace(大胆にして、優雅)」。全長の延長と前後デザインの一新により、より流麗で上質なフォルムを実現するとともに、フロントとリヤでSUVとしてのダイナミズムを高めています。
・フロントデザインは、SUVの力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現する「ダイナミックシールド」を進化させ、各種ランプレイアウトの変更により、いっそう精悍でスポーティな表情としました。また、バンパー下部にスキッドプレートを採用し、SUVとしての力強さを表現しています。
・リヤデザインでは、従来のダブルガラスから、流れるようなシルエットとなるシングルガラスに変更し、より洗練された伸びやかなフォルムを実現するとともに、すっきりした後方視界を確保。三方向に延びる立体的なリヤランプを高い位置に配置することで被視認性の良さと独自性を持たせました。また、分厚いボディパネルやバンパーは、強さや頑丈さを表現しつつ、背面装着式スペアタイヤからインスパイアした六角形のモチーフと相まって、SUVならではのスタビリティと走破性を表現しました。
・インテリアでは、ブラックを基調色とし、エンボス加工のスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートを上級グレード*5に採用したほか、メーカーオプションの本革シートは従来のブラックに加えてライトグレーを新たに設定。ドアトリムも同色でコーディネートし、上質でスポーティな空間としています。
・ボディカラーには、三菱自動車独自の高輝度塗装であるダイヤモンドカラーを2色ラインアップしました。従来からのレッドダイヤモンド*6に加え、ホワイトダイヤモンド*7を新たに追加しました。このホワイトダイヤモンドは、パールの白い輝きと金属の陰影を併せ持つ色としており、爽快でありながら艶やかな大人のエレガントさを演出しています。
*5:PHEVモデルは「P」「G」に標準装備、ガソリンモデルは「G Plus Package」「G」に標準装備
*6:有料色 77,000円(消費税10%込)
*7:有料色 77,000円(消費税10%込)

(ⅲ) モータードライブを心ゆくまで楽しめるPHEV
・前後1基ずつの高出力モーター、大容量駆動用バッテリー、2.4L MIVECエンジンなどで構成するツインモーター4WD方式のPHEVシステムを、『アウトランダーPHEV』から継承し、『エクリプス クロス』に合わせて制御を最適化させ、電動車ならではの滑らかで力強い加速、軽快感と安心感のあるハンドリングを実現しました。
・駆動用バッテリーは13.8kWhでEV航続距離を57.3km(WLTCモード)とし、日常生活の大半でEV走行を可能としています。走行モードは、駆動用バッテリーの電力でモーター駆動する「EV走行モード」、エンジンで発電した電力でモーター駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンで発生した動力で走行し、モーターがアシストする「パラレル走行モード」の3つの設定で、走行状況に応じて自動で切り替え、様々な状況においてモータードライブを楽しむことができます。
・車内に設置した100V AC電源(最大1500W)により電化製品に電力供給が可能*8で、アウトドアレジャーでは便利な、非常時では頼もしい電力源となります。さらに、急速充電口を使いV2H*9機器と接続すると、車に蓄えた電力を家で使うことができる家庭用の蓄電池となります。また、自ら発電することができるため、満タン・満充電の状態からでは、一般家庭の最大約10日分*10に相当する電力を供給することができます。
*8:定格消費電力1500W以下でも使用できない機器があります。使用する電気製品に付属の取扱説明書や、
製品に記載されている注意事項をご覧の上でご使用ください。
*9:Vehicle to Home
*10:供給可能電力量は当社試算による(一般家庭での一日当たりの使用電力量を約10kWh/日として
算出)。

(ⅳ) 四輪制御技術による安心して楽しめるドライビングフィール
・高いボディ剛性と前後サスペンションの最適化により、S-AWC(Super All Wheel Control)の効果をいっそう引き出し、ドライバーの思い通りの操縦性の実現に大きく貢献するとともに、乗り心地と静粛性を向上させています。
・PHEVモデルは、伝達ロスがなく自由自在に前後駆動力配分を行えるツインモーター4WDをベースとした、S-AWCを採用。高応答・高精度・高自由度という電動車の特性を生かし、「走る」「曲がる」「止まる」という車両運動をより高次元で制御します。さらに、大容量の駆動用バッテリーを床下中央に配置することで前後重量バランスの最適化と低重心化を図ることで、より上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現しました。
・ガソリンモデルは、前後輪へ最適なトルク配分を行う電子制御4WDをベースに、前輪左右の制動力を調整して旋回性を高めるアクティブヨーコントロール(AYC)と、制動力を制御するABS & アクティブスタビリティコントロール(ASC)を協調させるS-AWCを採用し、ドライバーの運転操作に忠実で安心感の高い車両挙動を実現しています。また、サスペンションの最適化と相まって、日常でのより正確で安定したハンドリング、滑りやすい路面での操縦性を向上させています。
・路面状態や走行状況、ドライバーの好みに合わせて選べるドライブモードを設定しました。様々な状況において適切な操縦性と安定性を提供する「NORMAL(ノーマル)モード」、雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させる「SNOW(スノー)モード」、悪路において優れた走破性と安定性を発揮する「GRAVEL(グラベル)モード」を設定。PHEVモデルでは、主に乾燥舗装路での旋回性と安定性を高次元で両立させた「TARMAC(ターマック)モード」も設定し、ドライバーに運転する楽しさと安心感を提供します。

(ⅴ) 機能装備
・三菱自動車独自のプレミアムサウンドシステムである「ミツビシパワーサウンドシステム」*11を、『エクリプス クロス』専用に設計しました。車両形状に合わせて音響チューニングが行われたハイパワーアンプと8個のスピーカーで構成。フロントにはアルミ蒸着グラスファイバー製スピーカーとカーボン製コーンを採用したミッドツイーターを、リヤドアにはツイーターを同軸に配置したコアキシャル2Wayスピーカーを搭載し、なめらかでみずみずしい音質を実現しました。
・新たに設定した「スマートフォン連携ナビゲーション」は、内蔵地図によるルート案内やVICS交通情報対応といった便利な機能に加え、AndroidTMスマートフォンやiPhone®をUSBポートにつなぐだけで、Android AutoTMやApple CarPlay®のお気に入りのアプリケーションを満喫できます。また、ディスプレイ画面を8インチに拡大し、見やすさや操作性を向上させました。
*11:PHEVモデルは「P」、ガソリンモデルは「G Plus Package」にオプション装備


② クロスオーバーSUV『アウトランダー』をフルモデルチェンジし、21年4月より米国、カナダ、プエルトリコで発売しました。『アウトランダー』は、グローバルに展開するクロスオーバーSUVでこれまで累計約260万台*12を販売してきました。北米では2002年に三菱自動車初のクロスオーバーSUVとして投入し、SUVとしての実用性と機動力、そして環境性能と経済性で3世代にわたって好評を博してきました。
*12:ガソリン、ディーゼル、PHEV含む。2001年1月~2020年12月累計販売台数。当社調べ

(ⅰ) 力強く存在感のあるスタイリング
・デザインコンセプトに「BOLD STRIDE(ボールドストライド)」を掲げ、ドライバーが自信をもって新しい一歩を踏み出せる力強さや頼もしさを全身で表現しています。パッケージから大きく見直し、フロントからリヤへと伸びる水平基調で力強くスタンスの良いプロポーションや、張りのある豊かな面とエッジの効いたシャープなキャラクターラインのコントラスト、大径20インチタイヤとワイドボディを強調する張り出したフェンダーにより、堂々とした佇まい、そして存在感と安定感を実現しています。
・フロントでは、力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現した「ダイナミックシールド」を次世代化し、SUVとしての力強さをいちだんと高めました。デイタイムランニングランプとターンランプを薄くシャープな形状として上部に配置し、対向車や歩行者からの被視認性を向上。また、ヘッドライトはその下のバンパーサイドに配置することで、より路面を明るく照らすとともにワイドボディを強調しています。
・リヤでは、一つの面から切り出したようなシャープな六角形のテールゲートは、タイヤを背負った『パジェロ』伝統のリヤスタイルからインスピレーションを受けた個性的で洗練された造形で、上部は安定感、下部はSUVらしい機動性の高さを表現しています。また、水平基調のTシェイプテールランプはワイドなイメージで安定感を更に強調しています。
・ボディカラーでは、三菱自動車独自の高輝度塗装であるダイヤモンドシリーズとして、レッドダイヤモンド、ホワイトダイヤモンドに続く第3弾となるブラックダイヤモンドを新たに設定。3コートの特別なカラーで、ガラスを使った密度の高い光る層を追加することで、光の当たらないところでは漆黒、光が当たると力強い輝きを放ちます。これらにベーシックな6色を加えた全9色のボディカラー展開としています。

(ⅱ) 安心・安全な走行性能
・新開発プラットフォームの採用により、衝突安全性を大幅に高め、高次元の操縦安定性を実現しました。キャビン周りには三菱自動車初のホットスタンプ式超高張力鋼板を採用し、変形の少ない高耐力キャビン構造としながら軽量化を実現しています。また、エンジンルーム及びキャビン周りには連続した環状構造を採用し、従来車よりボディの曲げ、及びねじり剛性を大幅に向上しました。マルチリンク式のサスペンション、及びデュアルピニオン式の電動パワーステアリングの採用などにより、上質な乗り心地でありながら、リニアでダイレクト感のある操縦性を実現。直進安定性はもちろんコーナリング時のトレース性も大きく向上し、運転する楽しさを提供します。
・2.5Lガソリンエンジンを新開発し、従来車に対して最高出力で約8.9%、燃料消費率(WLTCモード)で約2.6%向上しました。低中回転域はトルクフルで力強く高回転域ではなだらかで扱いやすいため、街乗りからスポーツドライブまで幅広く対応します。トランスミッションは8速スポーツモードCVTを搭載しました。加速時は多段A/Tのようなメリハリのある変速を行うステップシフト制御を採用し、アクセルを強く踏み込んだときは力強く俊敏な加速フィーリングが得られます。クルージング時にはCVTの特長を活かした静かで滑らかな走りを実現しました。
・4WD車では前後トルク配分を行うセンターカップリングのデバイスに、電動モーターによる油圧クラッチを取り入れた電子制御4WDを採用しました。停車中から前輪と後輪を強く拘束できるため、走り出しの瞬間から後輪駆動力が発生し、4WDらしい力強さを体感できます。特に凍結路面での坂道発進といったシビアコンディションで、より威力を発揮します。
・4WD車では、さらに進化した車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載しました。ブレーキ制御「ブレーキAYC*13」を後輪にも採用することで、前後輪の分散制御に発展させています。ハンドル角、ヨーレイト、駆動トルク、ブレーキ圧、車輪速などをセンサーで検知し、ドライバーの操作と車両の状態を常に正確に把握。旋回時には「ブレーキAYC」が前後左右輪の駆動力/制動力差を最適化することで、タイヤのグリップ能力をさらに引き出し、ドライバーの意のままの操縦性を実現しています。また、2WD車にも前後輪の分散制御に発展させた「ブレーキAYC」を取り入れ、「ASC*14」「ABS*15」と統合制御し、さまざまな路面で走行安定性を実現しました。
・様々な運転スタイルと走行シーンに最適化された車両運動特性を選べるドライブモードを採用しました。4WD車には6モード、2WD車には5モードを設定。フロアコンソール上のモードセレクターにより、道路の状態で選べるドライブモード、運転スタイルで選べる「ECO」が選択できます。ドライブモードでは、通常使用するモード「NORMAL」、舗装路でスポーティに走れる「TARMAC」、未舗装路で高いトラクション性能と安定性を発揮する「GRAVEL」、雪道などの滑りやすい路面に適した「SNOW」、ぬかるんだ道や深雪などで走破性を高める「MUD」*16を設定しました。ドライブモードは4WD車の高い走破性を引き出すことはもちろん、2WD車でも、いざというときのポテンシャルを高めて、運転時の安心感や信頼感を向上させます。モード選択時にはメーター内に走行シーンがイメージできる画像を表示し、直感的にモード選択ができます。
*13:Active Yaw Control
*14:Active Stability Control
*15:Anti-lock Braking System
*16:4WD車のみ設定

(ⅲ) 上質な室内空間
・インテリアでは、力強い水平基調のインストルメントパネルは、広々としたゆとりある印象を与えながら、車体姿勢の変化をつかみやすくなる機能性を併せ持っています。また上部には触感の良いレザー巻きのソフトパッドを採用、さらにステッチをあしらうことで質感の向上を追求しました。ドアパネルには、広い面積にドアインサートを配し、インストルメントパネルやフロアコンソールサイドと同様のソフトパッドを採用し、上質で居心地の良い空間を目指しました。
・インテリアのカラーバリエーションは、Pグレードにはシックなブラックと開放感あるライトグレーの本革シートを設定。インストルメントパネルとドアトリムも同色とし、アルミニウムの加飾をシフトパネルに採用しています。また、サドルタンのアクセントカラーも用意し、シートには上級本革(セミアニリン)を使用したオプションカラーも設定しています。Hグレードにはスエード調コンビネーション素材のブラックシートとピアノブラックの内装を、Mグレードにはファブリック素材のブラックとライトグレーのシートとピアノブラックの内装をそれぞれ設定しています。
・フロントシートは2層ウレタン構造として、座った瞬間の掛け心地の良さと、長時間座っていても疲れにくい快適なシートを実現しました。車体を幅方向に拡大し、また1、2列目のシート足元スペースを拡大しているため、ゆとりある居住空間を演出し、快適性を高めています。さらに、シートヒーターや3ZoneAutoエアコン、リアドアガラスサンシェードなどファミリーSUVとして後席でも快適に過ごせる機能をグレード別装備として用意しました。
・メーターはグレード別に2種類の設定としました。三菱自動車初の全画面のフルカラー液晶(12.3インチサイズ)を搭載したメーター「フルデジタルドライバーディスプレイ」は、鮮明な画像と大画面により、多彩なコンテンツ表示でもすっきりとした見やすさを実現。様々な情報を自由に組み合わせて表示できるカスタマイズ機能も搭載しています。もうひとつのハイコントラストメーターは、中央のインフォメーションディスプレイに簡易的な矢印ナビなどの表示が可能で、7インチ液晶を搭載しながらも、アナログ表示による高い視認性の利点を活かしつつ、立体的な文字盤と加飾付き指針により高級感を演出しています。
・センターディスプレイにはグレード別装備として9インチの大画面を採用したスマートフォン連携ナビゲーションを設定しました。内蔵地図と連携したナビゲーション機能で高精度なルート案内をスムーズに提供します。画面下に常時表示されるランチメニューのアイコンをワンタッチするだけで、ナビやオーディオなど様々な機能が簡単にセレクトできます。またAndroid™スマートフォン*17やiPhone®*18をつなげることで、Android Auto™*17やApple CarPlay®*18*19のアプリケーション機能を楽しむことができます。最新の交通情報の取得やソフトの更新がオンラインで可能になる機能にも順次対応予定です。
・目線移動が少なく、安全により早く走行情報を認識できるよう、三菱自動車初のウインドシールドタイプの10.8インチヘッドアップディスプレイ[HUD]を搭載し、運転に必要な情報をフルカラーで投写します。このHUDはマニュアルでオンオフが選べ、表示コンテンツのカスタマイズも可能。表示内容は、走行情報や車線逸脱などの各種警報のほか、センターディスプレイと連携したナビ情報やオーディオ楽曲情報などを投写し、これらの情報を複数同時に表示することができます。
・スピーカーには、BOSEプレミアムサウンドシステムを採用。10個のスピーカーで構成したサウンドシステムを搭載しました。大型ドアウーハーとデュアルサブウーハーを組み合わせることで、迫力ある重低音の再現性に優れ、臨場感のあるクオリティの高いサウンドを実現しています。
・格納式3列シートを搭載する7人乗りファミリーSUVとして乗車人数や荷物に合わせて多彩なシートアレンジが可能。可倒式のセカンドシートはスライド及びリクライニング機能はもちろん4:2:4分割タイプとし、スキーなどの長物積載時も大人2人がゆったり過ごせます。
・フロアコンソールトレイ、フロアコンソールサイドポケット、運転席シートバックポケット、クォータートリムポケットにスマートフォンの収納スペースを設置しました。フロアコンソールトレイには、スマートフォンを置くだけで充電できるワイヤレス充電機能(15W)を設定。充電用のUSBポートもType-C/Aの2つをフロアコンソール前面と背面にそれぞれ装備しました。
*17:AndroidTM 、Android AutoTMはGoogle LLCの商標または登録商標です。
*18:iPhone®、Apple CarPlay®は米国その他の国で登録されたApple Inc.の商標です。
iPhone®の商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
*19:Apple CarPlay®はワイヤレス接続が可能

(ⅳ) 先進安全機能
・高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイ・パイロット)」を搭載。レーダークルーズコントロールシステム[ACC]とレーンキープアシスト[LKA]を統合した制御で、 車間距離と車線中央をキープしながらの走行をサポート。さらにナビリンク機能搭載車は、速度標識を読み取って設定速度を自動で切り換えたり、ナビゲーションの地図情報を活用して高速道路のカーブや分岐などで適切な車速に自動で調整したりすることが可能です。また高速道路では、渋滞時でも停車後約30秒以内なら自動発進でき、走行中の煩わしい設定操作を低減します。
・運転席にフロントセンターエアバッグ、セカンドシートにサイドエアバッグを全車標準設定し、計11個のエアバッグを装備しました。フロントセンターエアバッグは、側面衝突時に運転席と助手席の間で展開し、乗員同士の衝突を防止します。
・カーライフをもっと快適に、安心してドライブを楽しむためのカーサポートシステムとして、「三菱コネクト」を搭載。ドライバーの安全を守るために、事故や故障時にボタンひとつでコールセンターへの救助依頼が可能で、エアバッグが展開した場合は自動的に通報します。さらに、車両の盗難警報や盗難にあった車両の位置情報を取得してユーザーに通報するなど、様々なアクシデントに対応しています。
また、スマートフォンを使い、車両を駐車した位置を表示させることや、ライトを点滅させて自車位置の確認ができます。リモート操作では、乗車前にエンジンを始動させて空調を作動させておくことで、寒い冬や暑い夏でも快適な室内を準備しておくことや、離れた場所からドアロックの解除ができるなど便利な機能を充実。さらに車両が設定した時間外に運転された場合、設定したスピードの超過や設定エリア外を走行した場合などに通知を受けることができ、家族の運転管理を行うことができます。

③ 上記のほかに、安全・機能装備の充実や、内外装の差異化、環境性能向上を図った商品を一部機種に設定し発売しました。


事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02213] S100LPLR)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。