有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LRN8 (EDINETへの外部リンク)
シチズン時計株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)
当社グループの研究開発活動は、グループ事業戦略に基づき、“市民に愛され市民に貢献する”という企業理念実現のため、将来を見据え、新たな顧客価値創出を担う研究開発体制を構築しております。
研究開発体制としては、研究開発センターが中央開発機能を持ち、経営方針に沿ってグループを俯瞰した研究開発を行っております。また、それぞれの事業に関わる製品開発、生産技術開発等は、時計事業の製品開発部門と技術開発部門、および各事業会社が担っております。
なお、研究開発費につきましては、各事業に配分できない基礎研究費用928百万円が含まれており、当連結会計年度中に投下した研究開発費は、5,576百万円であります。
主な研究開発活動
静電気を利用した「静電発電機」と、「静電モーター」2つの機構を搭載した世界初の「静電誘導時計」を開発し、"BULOVA"ブランドから2020年11月27日より発売を開始いたしました。「静電発電機」は、静電気を帯びた発電タービンが腕の動きによって高速回転することで電力を発生させ、二次電池に蓄えます。一方「静電モーター」は、静電気を帯びたタービンを回転させることで秒針を滑らかに駆動します。この製品は、構造上の様々な困難を克服しながら、唯一無二の世界初の時計を世に出したい、時計の仕組みの面白さを楽しんでもらいたいという強い想いにより、構想から10年の時を経て製品化に至りました。
また、2010年以来11年ぶりとなる自社開発の新型機械式ムーブメントCal.0200を2021年3月に発表、このCal.0200を搭載した「The CITIZEN」メカニカルモデルを2021年8月に発売いたします。Cal.0200は、高精度機械式時計で用いられるフリースプラング方式(時間精度を調整する方式の一つ)を採用することで、時間精度の長期安定性を追求すると共に、スイスにあるManufacture La Joux-Perret S.A.の技術やノウハウを活かして高い審美性を実現したムーブメントです。この製品は、当社による自社設計・自社製造という高い品質力と、歴史と伝統を持つManufacture La Joux-Perret S.A.との技術の融合により、日本・スイス両国の時計製造文化を併せ持つ機械式ムーブメントです。
今後も、腕時計としての美しさと精度を追求し、グローバル展開を目指した環境に優しい「エコ・ドライブ」、「エコ・ドライブ電波腕時計」と、マニュファクチュール(自社一貫生産)としての実力を発揮した機械式時計の拡販に向け、表面処理・外装技術、精密加工技術、低消費電力技術、高感度受信技術、高密度実装技術、エネルギー源、通信技術の開発を継続し、「技術と美の融合」を実現していきます。
当事業に係わる研究開発費は1,245百万円であります。
メインとなる製品ブランドとして、主軸台移動形自動旋盤の「Cincom」、主軸台固定形自動旋盤の「Miyano」、3台もしくは4台分の単軸旋盤を1台に集約した「MC20」の3つの工作機械商品群を展開しています。また、切削加工において切りくずの絡みつきを解消するLFV(低周波振動切削)技術は、生産性向上、環境負荷低減など国内外より高い評価をいただいています。
IoT分野においては、当社が蓄積した多彩なソリューションを提供するalkapplysolution(アルカプリソリューション)を展開し、センシング技術やAIを活用した故障予測についても研究開発を推進しています。
今後も革新的なモノづくりの実現を通して、お客さまの安心と成長、そして世界中の製造業の発展及び環境負荷低減に貢献することを目指し、シチズンマシナリーは挑戦を続けます。
当事業に係わる研究開発費は951百万円であります。
オプティカル事業の照明LEDでは、さらなる高輝度、高放熱を実現したCOBや環境に合わせて発光色を可変できる調色モジュールの開発を進めております。製造技術においては新規工法による高品質化やリードタイムの短縮に取り組んでおります。一般LED市場では、非可視光に注目し積極的に開発を推進しております。2021年1月発表の3Dセンシング用のVCSEL製品は独自のパッケージ構造により高出力高速化を実現しました。また新型コロナウィルス対策として関心が高い殺菌用深紫外LEDモジュールの開発も進めております。
スイッチ事業では、2020年10月13日発表の世界最小クラスのタクティクルスイッチに代表されるように、小型化、高品質、高信頼性を武器に急速に発展するウェアラブル市場に積極的に展開してまいります。
シチズンファインデバイス㈱は、長年築き上げてきた独自の技術を活かし、各事業部門の技術の融合を図り、新技術開発、新製品開発を積極的に行うとともに、マーケティング活動も盛んに行い、新たな研究開発テーマ創出につなげています。
自動車部品を中心とする金属部品加工の分野では、セラミックス加工技術の1つであるワイヤー研削を高精度穴加工に活用して、エンジン部品の製品化に結びつけました。セラミックス事業で培った素材・材料技術の分野では、高硬度特性を持つ新材料のサイアロンを用いた各種部品、小型軸受部品、LD素子実装用の薄膜サブマウントなどを開発しています。新たに創設したマイクロデバイス事業の分野では、セラミックスと水晶の加工、応用技術を融合させた高付加価値製品の創出に取り組んでいます。
表示デバイスの分野では、表示ディスプレイ以外の用途として、光の位相制御を行う光変調素子を開発しています。また、耐光性のあるLCOSパネルの開発も行っています。
センサの分野では、高温耐久性の高いランガテイト結晶を用いて、燃費改善に貢献する車載向け燃焼圧センサを開発しました。継続した製品開発を行い、二輪も含めた車載の更なる拡大と、自動車以外の分野への市場拡大を目指しています。
また、精機事業の分野では、画像処理を活用した装置への要求の高まりに向けて、新たな開発体制を構築し、AIを活用した画像処理技術の開発に取り組んでいます。
当事業に係わる研究開発費は1,710百万円であります。
プリンター関連のうち、POSプリンターとキャッシュレス決済端末を一体化した決済BOXを開発リリースし多様化する使用環境への対応を進めております。バーコードプリンターは、POSと技術共有が可能なミドルレンジを強化した製品をリリースいたしました。フォトプリンターは、多様化する市場要求に対応した新製品の開発に取り組んでおります。健康機器関連のうち、主力の体温計、血圧計は基本的機能の向上と操作性改善への取組みに加え、商品ラインナップ拡充に向けた体組成計・体重計を開発及びリリースをいたしました。
当事業に係わる研究開発費は739百万円であります。
研究開発体制としては、研究開発センターが中央開発機能を持ち、経営方針に沿ってグループを俯瞰した研究開発を行っております。また、それぞれの事業に関わる製品開発、生産技術開発等は、時計事業の製品開発部門と技術開発部門、および各事業会社が担っております。
なお、研究開発費につきましては、各事業に配分できない基礎研究費用928百万円が含まれており、当連結会計年度中に投下した研究開発費は、5,576百万円であります。
主な研究開発活動
① 研究開発センターにおける研究開発活動
研究開発センターにおいては、当社のもつ基盤技術をより深化させるとともに、マーケティング活動にも力を入れ、新たな顧客を創造し続けることができる新技術・新製品の開発を行っております。また、グループ各社から、材料解析依頼や各種技術相談に応じることで、グループ研究開発活動の支援も行っております。② 時計事業
当社では、要素部品の小型化、高性能化により、小型化・薄型のムーブメントを実現し、シチズンブランドの主力商品であるエコ・ドライブのラインアップの強化を推し進めています。静電気を利用した「静電発電機」と、「静電モーター」2つの機構を搭載した世界初の「静電誘導時計」を開発し、"BULOVA"ブランドから2020年11月27日より発売を開始いたしました。「静電発電機」は、静電気を帯びた発電タービンが腕の動きによって高速回転することで電力を発生させ、二次電池に蓄えます。一方「静電モーター」は、静電気を帯びたタービンを回転させることで秒針を滑らかに駆動します。この製品は、構造上の様々な困難を克服しながら、唯一無二の世界初の時計を世に出したい、時計の仕組みの面白さを楽しんでもらいたいという強い想いにより、構想から10年の時を経て製品化に至りました。
また、2010年以来11年ぶりとなる自社開発の新型機械式ムーブメントCal.0200を2021年3月に発表、このCal.0200を搭載した「The CITIZEN」メカニカルモデルを2021年8月に発売いたします。Cal.0200は、高精度機械式時計で用いられるフリースプラング方式(時間精度を調整する方式の一つ)を採用することで、時間精度の長期安定性を追求すると共に、スイスにあるManufacture La Joux-Perret S.A.の技術やノウハウを活かして高い審美性を実現したムーブメントです。この製品は、当社による自社設計・自社製造という高い品質力と、歴史と伝統を持つManufacture La Joux-Perret S.A.との技術の融合により、日本・スイス両国の時計製造文化を併せ持つ機械式ムーブメントです。
今後も、腕時計としての美しさと精度を追求し、グローバル展開を目指した環境に優しい「エコ・ドライブ」、「エコ・ドライブ電波腕時計」と、マニュファクチュール(自社一貫生産)としての実力を発揮した機械式時計の拡販に向け、表面処理・外装技術、精密加工技術、低消費電力技術、高感度受信技術、高密度実装技術、エネルギー源、通信技術の開発を継続し、「技術と美の融合」を実現していきます。
当事業に係わる研究開発費は1,245百万円であります。
③ 工作機械事業
シチズンマシナリー㈱では、グローバル化と情報化の進展による顧客ニーズの多様化に対応する革新的なモノづくり『個の量産』を提唱し、事業を推進しています。メインとなる製品ブランドとして、主軸台移動形自動旋盤の「Cincom」、主軸台固定形自動旋盤の「Miyano」、3台もしくは4台分の単軸旋盤を1台に集約した「MC20」の3つの工作機械商品群を展開しています。また、切削加工において切りくずの絡みつきを解消するLFV(低周波振動切削)技術は、生産性向上、環境負荷低減など国内外より高い評価をいただいています。
IoT分野においては、当社が蓄積した多彩なソリューションを提供するalkapplysolution(アルカプリソリューション)を展開し、センシング技術やAIを活用した故障予測についても研究開発を推進しています。
今後も革新的なモノづくりの実現を通して、お客さまの安心と成長、そして世界中の製造業の発展及び環境負荷低減に貢献することを目指し、シチズンマシナリーは挑戦を続けます。
当事業に係わる研究開発費は951百万円であります。
④ デバイス事業
シチズン電子㈱ではLEDを生かしたオプティカル事業と精密加工技術を生かしたスイッチ事業を中心に新製品、工法、生産技術の開発を進めております。オプティカル事業の照明LEDでは、さらなる高輝度、高放熱を実現したCOBや環境に合わせて発光色を可変できる調色モジュールの開発を進めております。製造技術においては新規工法による高品質化やリードタイムの短縮に取り組んでおります。一般LED市場では、非可視光に注目し積極的に開発を推進しております。2021年1月発表の3Dセンシング用のVCSEL製品は独自のパッケージ構造により高出力高速化を実現しました。また新型コロナウィルス対策として関心が高い殺菌用深紫外LEDモジュールの開発も進めております。
スイッチ事業では、2020年10月13日発表の世界最小クラスのタクティクルスイッチに代表されるように、小型化、高品質、高信頼性を武器に急速に発展するウェアラブル市場に積極的に展開してまいります。
シチズンファインデバイス㈱は、長年築き上げてきた独自の技術を活かし、各事業部門の技術の融合を図り、新技術開発、新製品開発を積極的に行うとともに、マーケティング活動も盛んに行い、新たな研究開発テーマ創出につなげています。
自動車部品を中心とする金属部品加工の分野では、セラミックス加工技術の1つであるワイヤー研削を高精度穴加工に活用して、エンジン部品の製品化に結びつけました。セラミックス事業で培った素材・材料技術の分野では、高硬度特性を持つ新材料のサイアロンを用いた各種部品、小型軸受部品、LD素子実装用の薄膜サブマウントなどを開発しています。新たに創設したマイクロデバイス事業の分野では、セラミックスと水晶の加工、応用技術を融合させた高付加価値製品の創出に取り組んでいます。
表示デバイスの分野では、表示ディスプレイ以外の用途として、光の位相制御を行う光変調素子を開発しています。また、耐光性のあるLCOSパネルの開発も行っています。
センサの分野では、高温耐久性の高いランガテイト結晶を用いて、燃費改善に貢献する車載向け燃焼圧センサを開発しました。継続した製品開発を行い、二輪も含めた車載の更なる拡大と、自動車以外の分野への市場拡大を目指しています。
また、精機事業の分野では、画像処理を活用した装置への要求の高まりに向けて、新たな開発体制を構築し、AIを活用した画像処理技術の開発に取り組んでいます。
当事業に係わる研究開発費は1,710百万円であります。
⑤ 電子機器他事業
シチズン・システムズ㈱では、業務用プリンター製品及び健康機器製品を中心に開発を行っております。プリンター関連のうち、POSプリンターとキャッシュレス決済端末を一体化した決済BOXを開発リリースし多様化する使用環境への対応を進めております。バーコードプリンターは、POSと技術共有が可能なミドルレンジを強化した製品をリリースいたしました。フォトプリンターは、多様化する市場要求に対応した新製品の開発に取り組んでおります。健康機器関連のうち、主力の体温計、血圧計は基本的機能の向上と操作性改善への取組みに加え、商品ラインナップ拡充に向けた体組成計・体重計を開発及びリリースをいたしました。
当事業に係わる研究開発費は739百万円であります。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02281] S100LRN8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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