有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100L1G5 (EDINETへの外部リンク)
三菱鉛筆株式会社 研究開発活動 (2020年12月期)
当社グループの研究開発活動は、「最高の品質こそ 最大のサービス」の社是のもと、筆記具及びその周辺商品等における新製品の開発と品質向上、安全性の確保、環境問題への対応を目的としております。また筆記具以外の分野にもこれらの成果を広く応用展開することも積極的に進めております。
なお、当連結会計年度における研究開発費は3,008百万円でした。このうち2,934百万円は筆記具及び筆記具周辺商品事業に係るものであります。以下は筆記具及び筆記具周辺商品の主な研究開発活動及び成果であります。
(1)筆記具事業
①ゲルインクボールペンでは『uni-ball one (ユニボール ワン)』を発売しました。
ゲルインクボールペンは豊富な色数が特徴で、学生を中心に広く親しまれており、その学生が勉強するペンに求めている「濃く書きたい」というニーズに注目しました。新インクは一般的なゲルインクと異なり、従来の色材を粒子中に閉じ込め、粒子サイズを大きくした独自顔料(ビーズパック顔料)を開発しました。この独自顔料の採用により紙面への浸透を極力抑え、色材本来の色を発色させることで黒さとカラーの鮮やかさを発現させております。
また、軸デザインはオーバル形状「オープンワイヤークリップ」を採用して機能性を持たせながら、全体的にはシンプルなストレート形状で落ち着いたペンに仕上げました。
②油性ボールペンではそのカテゴリにおいて世界初※のボール径0.28mmを実現した「ジェットストリームエッジ」シリーズにおいて、超極細の書きやすさにこだわった、斬新な“エッジ”の効いたデザインの3色モデル『ジェットストリーム エッジ 3』を発売しました。(※2019年8月現在 当社調べ)
最大の特徴は新たな操作法・機構・形状を採用することで多色ボールペンながら単色軸のような筆記感の安定を実現したことです。後端のダイヤルを回すことで3色のリフィルが回転し繰り出すことができる“スピロテック機構”により、使いたい色のリフィルを一定の場所から出すことが出来ます。同時に、新しいアシンメトリーな偏芯形状である“ポイントノーズ”形状をペン先に搭載することにより、本体軸に対しリフィルが常に真っすぐペン先に向かって出てくることを可能にしました。
デザイン面でも見た目に新しいフォルムに仕上げるとともに、ボール径0.28mmの描線が持つ鋭いイメージをスタイリッシュに表現しました。
③デジタル分野では三菱鉛筆の高級鉛筆「Hi-uni(ハイユニ)」特有の描画体験をデジタルで再現させるため、株式会社ワコム、株式会社セルシス3社の初コラボレーションにより、鉛筆「Hi-uni」の描画体験をデジタル環境で提供する事を可能とした『Hi-uni DIGITAL for Wacom』をワコムから発売しました。
鉛筆「Hi-uni」と同じ木材・同じ生産工程で作られる美しく高級感ある “uni色”が塗装された木軸に、ワコムのデジタルペン技術EMR(電磁誘導)方式のペンカートリッジを搭載、「Wacom One液晶ペンタブレット13」での使用を実現しました。
デジタル環境で「Hi-uni」特有の筆記描線を可能にするため3社共同で「Hi-uniブラシ」のデータを開発し、ハイユニ全22硬度(10H~10B)の微妙な濃淡や強弱、鉛筆らしい「かすれ」具合などを、デジタル環境において忠実に再現しました。
④新型コロナウイルス感染症の拡大により抗ウイルス材料のニーズが高まる中でFSX株式会社との共同研究により共著論文『抗ウイルス性ポリオキソメタレートの生活環境への応用 —抗ウイルス性のおしぼりと文房具』が、MDPI社(スイス バーゼル)の学術誌「Applied Sciences」に採択されました。
FSX社が持つ抗菌・抗ウイルス活性物質「VB」を樹脂化し、生活環境に優しく耐熱性を兼ね備えた、汎用性の高い抗ウイルス素材の開発に成功いたしました。今後この樹脂素材を活用した様々な抗ウイルス製品の開発が可能となります。
(2)筆記具周辺商品事業
①化粧品事業
筆記具のインク流出機構設計を応用し、お客様の使い勝手の良い化粧品アイテムの開発を行っております。リキッドアイライナー、固形アイライナー、毛染めは、筆記具で培った超微粒子顔料分散技術、インク配合技術、鉛筆製造技術や容器設計技術を応用することにより、国内・海外の化粧品業界から高い評価を受けております。
②焼成(カーボン)事業
PFC(Plastic Formed Carbon)は、シャープ芯・鉛筆芯技術の応用により開発したカーボン製品です。カーボンの持つ様々な特性を活かし、軽くて剛性がある特性を活かしたカーボン振動板、様々な音響インピーダンスに特性を調整したカーボン整合層、硬く、摺動性を持たせたカーボン摺動材、気孔率、気孔径を調整することによって作るカーボン多孔体、カーボンの導電性と耐薬品性を活かしたカーボン電極など様々な製品を提案しており、更なる成長に大きな期待がもたれております。
③分散事業
一般的にはボールペンやサインペンの着色剤に染料を使用しておりますが、当社筆記具は顔料の堅牢性・耐候性に着目し、40年近く着色剤の顔料化を進めてまいりました。顔料は染料と比較して、分散が難しく、インク化する際に沈降したり、凝集したりしてしまうため、分散技術を開発する必要があり、技術を磨いて参りました。その中で培った超微粒子分散技術の開発を、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)や炭化ケイ素(SiC)の液体分散など筆記具用インク以外の分野へも応用展開しています。
なお、当連結会計年度における研究開発費は3,008百万円でした。このうち2,934百万円は筆記具及び筆記具周辺商品事業に係るものであります。以下は筆記具及び筆記具周辺商品の主な研究開発活動及び成果であります。
(1)筆記具事業
①ゲルインクボールペンでは『uni-ball one (ユニボール ワン)』を発売しました。
ゲルインクボールペンは豊富な色数が特徴で、学生を中心に広く親しまれており、その学生が勉強するペンに求めている「濃く書きたい」というニーズに注目しました。新インクは一般的なゲルインクと異なり、従来の色材を粒子中に閉じ込め、粒子サイズを大きくした独自顔料(ビーズパック顔料)を開発しました。この独自顔料の採用により紙面への浸透を極力抑え、色材本来の色を発色させることで黒さとカラーの鮮やかさを発現させております。
また、軸デザインはオーバル形状「オープンワイヤークリップ」を採用して機能性を持たせながら、全体的にはシンプルなストレート形状で落ち着いたペンに仕上げました。
②油性ボールペンではそのカテゴリにおいて世界初※のボール径0.28mmを実現した「ジェットストリームエッジ」シリーズにおいて、超極細の書きやすさにこだわった、斬新な“エッジ”の効いたデザインの3色モデル『ジェットストリーム エッジ 3』を発売しました。(※2019年8月現在 当社調べ)
最大の特徴は新たな操作法・機構・形状を採用することで多色ボールペンながら単色軸のような筆記感の安定を実現したことです。後端のダイヤルを回すことで3色のリフィルが回転し繰り出すことができる“スピロテック機構”により、使いたい色のリフィルを一定の場所から出すことが出来ます。同時に、新しいアシンメトリーな偏芯形状である“ポイントノーズ”形状をペン先に搭載することにより、本体軸に対しリフィルが常に真っすぐペン先に向かって出てくることを可能にしました。
デザイン面でも見た目に新しいフォルムに仕上げるとともに、ボール径0.28mmの描線が持つ鋭いイメージをスタイリッシュに表現しました。
③デジタル分野では三菱鉛筆の高級鉛筆「Hi-uni(ハイユニ)」特有の描画体験をデジタルで再現させるため、株式会社ワコム、株式会社セルシス3社の初コラボレーションにより、鉛筆「Hi-uni」の描画体験をデジタル環境で提供する事を可能とした『Hi-uni DIGITAL for Wacom』をワコムから発売しました。
鉛筆「Hi-uni」と同じ木材・同じ生産工程で作られる美しく高級感ある “uni色”が塗装された木軸に、ワコムのデジタルペン技術EMR(電磁誘導)方式のペンカートリッジを搭載、「Wacom One液晶ペンタブレット13」での使用を実現しました。
デジタル環境で「Hi-uni」特有の筆記描線を可能にするため3社共同で「Hi-uniブラシ」のデータを開発し、ハイユニ全22硬度(10H~10B)の微妙な濃淡や強弱、鉛筆らしい「かすれ」具合などを、デジタル環境において忠実に再現しました。
④新型コロナウイルス感染症の拡大により抗ウイルス材料のニーズが高まる中でFSX株式会社との共同研究により共著論文『抗ウイルス性ポリオキソメタレートの生活環境への応用 —抗ウイルス性のおしぼりと文房具』が、MDPI社(スイス バーゼル)の学術誌「Applied Sciences」に採択されました。
FSX社が持つ抗菌・抗ウイルス活性物質「VB」を樹脂化し、生活環境に優しく耐熱性を兼ね備えた、汎用性の高い抗ウイルス素材の開発に成功いたしました。今後この樹脂素材を活用した様々な抗ウイルス製品の開発が可能となります。
(2)筆記具周辺商品事業
①化粧品事業
筆記具のインク流出機構設計を応用し、お客様の使い勝手の良い化粧品アイテムの開発を行っております。リキッドアイライナー、固形アイライナー、毛染めは、筆記具で培った超微粒子顔料分散技術、インク配合技術、鉛筆製造技術や容器設計技術を応用することにより、国内・海外の化粧品業界から高い評価を受けております。
②焼成(カーボン)事業
PFC(Plastic Formed Carbon)は、シャープ芯・鉛筆芯技術の応用により開発したカーボン製品です。カーボンの持つ様々な特性を活かし、軽くて剛性がある特性を活かしたカーボン振動板、様々な音響インピーダンスに特性を調整したカーボン整合層、硬く、摺動性を持たせたカーボン摺動材、気孔率、気孔径を調整することによって作るカーボン多孔体、カーボンの導電性と耐薬品性を活かしたカーボン電極など様々な製品を提案しており、更なる成長に大きな期待がもたれております。
③分散事業
一般的にはボールペンやサインペンの着色剤に染料を使用しておりますが、当社筆記具は顔料の堅牢性・耐候性に着目し、40年近く着色剤の顔料化を進めてまいりました。顔料は染料と比較して、分散が難しく、インク化する際に沈降したり、凝集したりしてしまうため、分散技術を開発する必要があり、技術を磨いて参りました。その中で培った超微粒子分散技術の開発を、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)や炭化ケイ素(SiC)の液体分散など筆記具用インク以外の分野へも応用展開しています。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02366] S100L1G5)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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