有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LSN4 (EDINETへの外部リンク)
森永製菓株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)
当社グループにおける研究開発活動は、「世界の人々の豊かで安全な食生活の実現と健康の増進に貢献していくこと」を使命とし、パイオニアスピリットに溢れた企業活動を通して、お客様に満足していただける商品・サービス・情報を提供すべく、「食」に関連する様々な技術分野において研究を進めております。
なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費は2,217百万円であります。セグメントごとの研究開発費は「食料品製造」が2,115百万円、報告セグメントに含まれない「その他」が102百万円であります。
当連結会計年度は、「2018中期経営計画」に掲げる、既存領域での収益性向上とウェルネス領域及びグローバル領域における成長戦略の加速の実現に向けて、「技術を基軸に、未来に向けて新たな価値を創造する」という研究開発方針に基づき、「重要技術のアップデート」「ウェルネス領域の拡大」「未来価値創造」の3つの戦略のもと継続して取り組みました。
(1)「重要技術のアップデート」
菓子食品部門では、主力ブランドに関する技術伸長に注力して研究開発を進めてまいりました。心地よいチューイング性とジューシー感が特長の「ハイチュウ」は、3つの果汁(果実ピューレ、果汁パウダー、濃縮果汁)を配合し、さらにフルーツの香りとジューシー感を楽しむことができるように改良いたしました。また、具の食感を際立たせる口溶けが良く柔らかい生地が特長の「すッパイチュウ」の技術を応用し、より幅広い層のお客様に様々な食感を楽しんで頂ける「ぷにしゃりハイチュウアソート」「うまイチュウ」の2品を開発いたしました。
「森永ビスケット」では、長年培ってきたプレーンビスケット配合技術・量産化技術をさらに高め、「ホワイトチョコチップクッキー」「ミニムーンライトプチパック」「ミニチョコチッププチパック」の3品を開発し、ブランドの伸長に大きく寄与いたしました。
また、「ダース」や「カレ・ド・ショコラ」では、ピスタチオを配合した「ダースプレミアム、」「カレ・ド・ショコラ」を開発し、高付加価値化及びブランド価値向上を進めました。
甘酒市場に対しては、さらなる若年層のトライアル獲得・森永甘酒ファン化を目指し、「森永ラムネ」ブランドを活用した「スパークリング米麹甘酒」を開発し、甘酒の間口拡大を図りました。
冷菓部門では、当社が得意とする菓子技術との融合を活かした商品開発を継続しております。クリームの中にチョコレートを層状に入れる「パリパリバー」の技術を使用し、チョコレートを最大限に練り込んだ「しましまうまうまバー」を開発いたしました。斬新な見た目、インパクトのある食感に加え、ネーミングの面白さからSNSでも大きな話題を呼びました。また、好評をいただいている「ジャンボ」グループに関しては、センターチョコを増量し、冬ならではのしっかりとしたチョコ感が楽しめる冬限定の「チョコモナカジャンボ」を発売することで、市場が落ち込む冬期に新たな需要を生み出しました。
(2)「ウェルネス領域の拡大」
ウェルネス商品を拡充するため、商品開発と食品機能の研究の2方向で取り組みました。
商品開発では、コロナ禍で厳しいゼリー飲料市場に対し、市場を活性化する話題性のある商品開発を行いました。森永乳業㈱が保有する独自の乳酸菌を配合した「inゼリー」、アイドルグループ「嵐」が結成されたハワイでの5人の出会いをイメージした「inゼリー エネルギー HELLO NEW DREAM.SP」、5人の夢と化学反応をイメージした「inゼリー エネルギー HELLO NEW DREAM.SP」を発売し市場を盛り上げました。また、女性ユーザーに向けてゼリーで繊維の食感を表現する独自技術を活用した「inゼリー フルーツ食感、」を開発し、本物の果肉のような食感が味わえる品質を実現いたしました。
「inバー」では、タンパク質の高配合化に取り組み、1本あたりにタンパク質15gとEルチン、食物繊維を配合し、従来の「inバープロテイン ベイクドチョコ」と比べ糖質を40%カットした焼きチョコタイプの「inバープロテイン ベイクドビター」を開発し多様なニーズに応える商品を発売いたしました。また、1本あたりにタンパク質20gとEルチンを配合したチョコレートタイプのプロテインバー「inバープロテインSuper クランチチョコ」を開発いたしました。
食品機能の研究では、“タンパク質”“コラーゲン”“甘酒”“ぶどう糖”“パセノール™” に関する研究を行いました。
タンパク質については、これまで基礎研究に注力して論文発表や特許取得を行ってきたタンパク質の働きを強めるEMR(酵素処理ルチン)について、Eルチンとして広く商品展開を行うとともに立命館大学と共同でこれまでの研究成果を発表するメディア・マスコミセミナーを実施いたしました。
コラーゲンについては、肌の潤いと膝関節に関する機能を表示した「おいしいコラーゲンドリンク、」に新たに“骨の形成をサポートする機能”を加え、初の3つの機能性を同時に表示した機能性表示食品としてリニューアルいたしました 。さらに、コラーゲンに加えて、パセノール™、エラスチンペプチド、ヒアルロン酸の組合せが、肌の潤いを保持する成分であるヒアルロン酸を合成する酵素(HAS)の発現を促進することを細胞試験で見出しました。上記の組合せを配合したコラーゲンドリンクの上位商品「おいしいコラーゲンドリンク プレミオ」を飲用することにより“肌の潤いを保つこと”に加え、“肌の弾力(肌のハリ)をも向上させること”をヒト試験で検証し、学術論文で発表いたしました。
甘酒については、酒粕と米麹を原料とした商品に“ヒト腸内のビフィズス菌の占有率を増やすこと”や“日常生活における疲労感を軽減し、人に温かく接する事ができるようになること”をヒト試験で見出し、学術論文で発表いたしました。
ぶどう糖については、ぶどう糖含有ゼリーとぶどう糖ラムネ菓子が“認知機能の一部を向上させること”をヒト試験で見出し、学術論文で発表いたしました。
パセノール™については、“脂肪燃焼を促進する機能があること”をヒト試験で見出し、学術論文で発表いたしました。また、2019年度から商品に表示している“肌の潤いを保つ機能”“肌の弾力を維持する機能”に加え、“脂肪を消費しやすくする機能”も合わせた機能性表示食品の届出を行い、国内初の“肌の潤いを保つ機能”と“脂肪を消費しやすくする機能”を同時に表示する機能性表示食品として受理されました。さらに、パセノール™を配合した製品を複数開発し、機能性表示食品として届出を行い、受理されました。
その他、菓子の機能性表示食品として、「やる気スイッチタブレット」や「糖質90%オフのど飴」などのキャンディ商品を開発いたしました。
(3)「未来価値創造」
2018年度に新設された未来価値創造センターは、当社コア技術領域を中心に中長期的な研究開発と新市場に向けた新規技術開発を進めております。
特に注力している「ゼリー飲料技術」「冷凍下の菓子技術(冷菓)」「ソフトキャンディ技術」の技術深耕による付加価値化に取り組みました。「inゼリー」ではタンパク質原料の改質による高タンパク配合の「inゼリー プロテイン15000」の開発、「ジャンボ」グループでは新たな成形技術を確立しパリパリ食感が進化した「バニラモナカジャンボ」の開発、「キャンディ」では糖結晶コントロールとコーティング技術の進化による新食感ソフトキャンディ「おもちっち」の開発を行いました。また、主に米国向け商品として、より差別化された食感を意識したソフトキャンディの開発を進めております。
原料のコストダウン、安定供給に向けた研究、「グローバル・ウェルネス領域」を意識した新規加工技術開発など、新たな技術シーズの開発を中長期の視点で継続的に取り組んでおります。さらに科学的なアプローチによる独自の評価技術開発を進め、食感や風味の見える化や感性工学に基づく嗜好性の評価研究にも社外の研究機関と連携しながら取り組んでおります。
当社グループの価値創造を担う中核拠点として新しい研究所の建設を進めております。世代を超えて愛されるすこやかな食を創造し続け、世界の人々の笑顔を未来につなぐことを目指し、当社が保有する幅広い食品カテゴリーの知見・技術の融合・発展を図っていくとともに、共創を推進すべく、外部知見を積極的に取り入れるオープンな研究環境を整備するなど、研究開発活動のさらなる強化を図ってまいります。
なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費は2,217百万円であります。セグメントごとの研究開発費は「食料品製造」が2,115百万円、報告セグメントに含まれない「その他」が102百万円であります。
当連結会計年度は、「2018中期経営計画」に掲げる、既存領域での収益性向上とウェルネス領域及びグローバル領域における成長戦略の加速の実現に向けて、「技術を基軸に、未来に向けて新たな価値を創造する」という研究開発方針に基づき、「重要技術のアップデート」「ウェルネス領域の拡大」「未来価値創造」の3つの戦略のもと継続して取り組みました。
(1)「重要技術のアップデート」
菓子食品部門では、主力ブランドに関する技術伸長に注力して研究開発を進めてまいりました。心地よいチューイング性とジューシー感が特長の「ハイチュウ」は、3つの果汁(果実ピューレ、果汁パウダー、濃縮果汁)を配合し、さらにフルーツの香りとジューシー感を楽しむことができるように改良いたしました。また、具の食感を際立たせる口溶けが良く柔らかい生地が特長の「すッパイチュウ」の技術を応用し、より幅広い層のお客様に様々な食感を楽しんで頂ける「ぷにしゃりハイチュウアソート」「うまイチュウ」の2品を開発いたしました。
「森永ビスケット」では、長年培ってきたプレーンビスケット配合技術・量産化技術をさらに高め、「ホワイトチョコチップクッキー」「ミニムーンライトプチパック」「ミニチョコチッププチパック」の3品を開発し、ブランドの伸長に大きく寄与いたしました。
また、「ダース」や「カレ・ド・ショコラ」では、ピスタチオを配合した「ダースプレミアム、」「カレ・ド・ショコラ」を開発し、高付加価値化及びブランド価値向上を進めました。
甘酒市場に対しては、さらなる若年層のトライアル獲得・森永甘酒ファン化を目指し、「森永ラムネ」ブランドを活用した「スパークリング米麹甘酒」を開発し、甘酒の間口拡大を図りました。
冷菓部門では、当社が得意とする菓子技術との融合を活かした商品開発を継続しております。クリームの中にチョコレートを層状に入れる「パリパリバー」の技術を使用し、チョコレートを最大限に練り込んだ「しましまうまうまバー」を開発いたしました。斬新な見た目、インパクトのある食感に加え、ネーミングの面白さからSNSでも大きな話題を呼びました。また、好評をいただいている「ジャンボ」グループに関しては、センターチョコを増量し、冬ならではのしっかりとしたチョコ感が楽しめる冬限定の「チョコモナカジャンボ」を発売することで、市場が落ち込む冬期に新たな需要を生み出しました。
(2)「ウェルネス領域の拡大」
ウェルネス商品を拡充するため、商品開発と食品機能の研究の2方向で取り組みました。
商品開発では、コロナ禍で厳しいゼリー飲料市場に対し、市場を活性化する話題性のある商品開発を行いました。森永乳業㈱が保有する独自の乳酸菌を配合した「inゼリー」、アイドルグループ「嵐」が結成されたハワイでの5人の出会いをイメージした「inゼリー エネルギー HELLO NEW DREAM.SP」、5人の夢と化学反応をイメージした「inゼリー エネルギー HELLO NEW DREAM.SP」を発売し市場を盛り上げました。また、女性ユーザーに向けてゼリーで繊維の食感を表現する独自技術を活用した「inゼリー フルーツ食感、」を開発し、本物の果肉のような食感が味わえる品質を実現いたしました。
「inバー」では、タンパク質の高配合化に取り組み、1本あたりにタンパク質15gとEルチン、食物繊維を配合し、従来の「inバープロテイン ベイクドチョコ」と比べ糖質を40%カットした焼きチョコタイプの「inバープロテイン ベイクドビター」を開発し多様なニーズに応える商品を発売いたしました。また、1本あたりにタンパク質20gとEルチンを配合したチョコレートタイプのプロテインバー「inバープロテインSuper クランチチョコ」を開発いたしました。
食品機能の研究では、“タンパク質”“コラーゲン”“甘酒”“ぶどう糖”“パセノール™” に関する研究を行いました。
タンパク質については、これまで基礎研究に注力して論文発表や特許取得を行ってきたタンパク質の働きを強めるEMR(酵素処理ルチン)について、Eルチンとして広く商品展開を行うとともに立命館大学と共同でこれまでの研究成果を発表するメディア・マスコミセミナーを実施いたしました。
コラーゲンについては、肌の潤いと膝関節に関する機能を表示した「おいしいコラーゲンドリンク、」に新たに“骨の形成をサポートする機能”を加え、初の3つの機能性を同時に表示した機能性表示食品としてリニューアルいたしました 。さらに、コラーゲンに加えて、パセノール™、エラスチンペプチド、ヒアルロン酸の組合せが、肌の潤いを保持する成分であるヒアルロン酸を合成する酵素(HAS)の発現を促進することを細胞試験で見出しました。上記の組合せを配合したコラーゲンドリンクの上位商品「おいしいコラーゲンドリンク プレミオ」を飲用することにより“肌の潤いを保つこと”に加え、“肌の弾力(肌のハリ)をも向上させること”をヒト試験で検証し、学術論文で発表いたしました。
甘酒については、酒粕と米麹を原料とした商品に“ヒト腸内のビフィズス菌の占有率を増やすこと”や“日常生活における疲労感を軽減し、人に温かく接する事ができるようになること”をヒト試験で見出し、学術論文で発表いたしました。
ぶどう糖については、ぶどう糖含有ゼリーとぶどう糖ラムネ菓子が“認知機能の一部を向上させること”をヒト試験で見出し、学術論文で発表いたしました。
パセノール™については、“脂肪燃焼を促進する機能があること”をヒト試験で見出し、学術論文で発表いたしました。また、2019年度から商品に表示している“肌の潤いを保つ機能”“肌の弾力を維持する機能”に加え、“脂肪を消費しやすくする機能”も合わせた機能性表示食品の届出を行い、国内初の“肌の潤いを保つ機能”と“脂肪を消費しやすくする機能”を同時に表示する機能性表示食品として受理されました。さらに、パセノール™を配合した製品を複数開発し、機能性表示食品として届出を行い、受理されました。
その他、菓子の機能性表示食品として、「やる気スイッチタブレット」や「糖質90%オフのど飴」などのキャンディ商品を開発いたしました。
(3)「未来価値創造」
2018年度に新設された未来価値創造センターは、当社コア技術領域を中心に中長期的な研究開発と新市場に向けた新規技術開発を進めております。
特に注力している「ゼリー飲料技術」「冷凍下の菓子技術(冷菓)」「ソフトキャンディ技術」の技術深耕による付加価値化に取り組みました。「inゼリー」ではタンパク質原料の改質による高タンパク配合の「inゼリー プロテイン15000」の開発、「ジャンボ」グループでは新たな成形技術を確立しパリパリ食感が進化した「バニラモナカジャンボ」の開発、「キャンディ」では糖結晶コントロールとコーティング技術の進化による新食感ソフトキャンディ「おもちっち」の開発を行いました。また、主に米国向け商品として、より差別化された食感を意識したソフトキャンディの開発を進めております。
原料のコストダウン、安定供給に向けた研究、「グローバル・ウェルネス領域」を意識した新規加工技術開発など、新たな技術シーズの開発を中長期の視点で継続的に取り組んでおります。さらに科学的なアプローチによる独自の評価技術開発を進め、食感や風味の見える化や感性工学に基づく嗜好性の評価研究にも社外の研究機関と連携しながら取り組んでおります。
当社グループの価値創造を担う中核拠点として新しい研究所の建設を進めております。世代を超えて愛されるすこやかな食を創造し続け、世界の人々の笑顔を未来につなぐことを目指し、当社が保有する幅広い食品カテゴリーの知見・技術の融合・発展を図っていくとともに、共創を推進すべく、外部知見を積極的に取り入れるオープンな研究環境を整備するなど、研究開発活動のさらなる強化を図ってまいります。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00369] S100LSN4)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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