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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LQDY (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 名糖産業株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内、瀬戸工場内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。
当連結会計年度の研究開発費は食品事業が397百万円、化成品事業が299百万円、総額で696百万円であります。

食品事業
食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。
菓子部門のチョコレート類は、主力の「アルファベットチョコレート」の発売50周年を記念し、増量キャンペーンなどの販売促進に取り組み、10月26日を“アルファベットチョコレートの日”に制定し、SNSなどで積極的に情報発信して認知度の向上を図るとともに、とちおとめ苺とあまおう苺の特徴をいかした「アルファベットチョコレート 2つの苺」を全国発売、新たにポケットサイズの商品もラインナップし、販売拡大に努めました。その他にも、主力商品形態でありますファミリータイプ(大袋)の新商品として、香ばしいアーモンドとキャラメル風味の「フロランタンショコラ」、人気のチーズスイーツをひとくちチョコレートに仕立てた「チースイーツチョコレート」、ザクザク食感の「宇治抹茶クランチチョコレート」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、個食対応の箱物商品として、女性をターゲットに大豆プロテインと10種類のビタミンを配合した「プロチ ミルク」、大豆プロテインと食物繊維を配合した「プロチ ビター」を発売、お酒などを使用した「One’s Bar」は新フレーバーの展開とリニューアルを実施しました。また、「ぷくぷくたい」の新規顧客の獲得を目指し、「ぷくぷくたい ゾンビ」・「ぷくぷくたい クリームソーダ」を発売しました。
キャンディ類は、チーズブランド“Q・B・B”監修商品として2弾目の「チーズキャンディ」、沖縄県産のさとうきび糖と生姜を使用した「沖縄のきびとう生姜飴」、食塩ゼロのミネラル補給キャンディ「ソルティーフリーキャンディ」、グリーンプロポリスを使用した「プロポリスハニーのど飴」を発売し、品揃えの充実を図りました。
子供用菓子は、小さな子供に人気のキャラクター“おさるのジョージ”とコラボレーションした「おさるのジョージとつくろう!手づくりプリン」を発売しました。
粉末飲料部門は、健康素材として話題のアーモンドミルクを使用した「アーモンドココア」を発売し、ココア商品の品揃えの充実を図りました。また、スティック包装形態の小箱商品として、“シェ・シバタ”のオーナーシェフ柴田武氏監修の「ライチミルクティー」・「抹茶オレ」、トロピカルなフルーツティー「マンゴージャスミンティー」・「パッションフルーツアールグレイ」を発売し、若者女性の取り込みにもチャレンジしました。その他、既存商品では主力商品の「レモンティー」・「ロイヤルミルクティー」、販売好調な「スティックメイト」、ココア商品「香り高いミルクココア」・「牛乳でつくるココア」の増量キャンペーンを行い、販売拡大に努めました。
栄養食品部門は、主力商品である「ウォーターメイト」にぶどう味の「ウォーターメイトグレープ600G」を追加発売、血糖値に配慮した商品群では「おいしく健康応援チョコレートビター」を追加発売し、ラインナップの充実を図りました。また、冬場の水分補給としてとろみのついた「ホットメイトはちみつレモン」、「ホットメイトしょうが湯」を新発売しました。
このように、各部門とも新商品を上市し、市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売増を目指し、様々な施策に取り組みました。
また、株式会社エースベーカリーでは、新たな商品として、袋タイプに個包装された果汁30%蒟蒻ゼリーをアソート3種の味で、24個入り2品と15個入り1品を国産の蒟蒻粉を配合し発売しました。ポーションゼリーでは、産地限定シリーズに「広島レモンゼリー、長野すももゼリー、沖縄マンゴーゼリー」の3品を新たに加え、大袋では40個濃い乳酸ゼリーを発売し品揃えの充実を図りました。バウムクーヘンでは、当社比で糖質を50%OFFにした「ロカボバウムクーヘン」をプレーン味とチョコ味の2味にて発売し、また高級感もあり、さらにしっとりと焼き上げた「生バウムクーヘン」などを商品化しました。チョコかけの4品は、名糖産業社製のコーティングチョコへと一新し、チョコの風味が一層豊かとなり「8個カカオ香るチョコバウムクーヘン」として発売し、ケーキ商品では「4個しっとりフィナンシェ」「4個濃厚チーズケーキ」を新たに発売しました。
当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。
そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。

化成品事業
化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。
酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発した「LPシリーズ」製品は、本来の仔牛由来のカーフレンネットの同等のフレーバー、テクスチャー性能を有し、高いチーズ収量が得られる微生物レンネットとして、欧米のオーガニックチーズ市場、ベジタリアン向けチーズ市場を中心に市場を拡大しており、更なる品質向上、効率生産のための研究開発に取り組んでおります。また、新規開発製品の工場生産への移行と生産性の向上を速やかに達成する技術開発を目的として、微生物による酵素生産メカニズムに関する基礎研究を進めております。
脂肪分解酵素の「リパーゼ」につきましては、各種リパーゼ製品がそれぞれの特性により、エステル交換技術による油脂加工や機能性油脂製造、脂肪酸製造、ミルクフレーバー展開、サプリメント用途、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用され、その需要も増加しております。その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出を進めており、そのために酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組むとともに、品質向上と需要増に対応する効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。また、海外市場での展開を強化するため食品用酵素類の米国でのGRAS認証取得の推進、欧州の食品規制への登録に積極的に取り組んでおります。
薬品部門では、自社発酵工場で生産される 「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、当社の強みである多糖類合成というニッチな分野に特化して、化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。医療分野では、デキストラン他、多糖類の誘導体で、医療機器部材としての需要が増えており、手術や治療をサポートする体内の止血材や癒着防止材の原料開発を進めております。
デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」につきましては、国内だけでなく国外への原薬供給にも注力しており、癌転移検出用医療機器用途での供給も進んでおります。品質や物性が国内外の多くの研究者から注目されている「デキストランマグネタイト類」については、新たな磁性粒子撮像法であるMPI分野での応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。
また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを結み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受けております。今後もお客様に安心してお使い頂けるように品質の向上に取り組んでまいります。
いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に則り、生産管理、品質管理基準の向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00376] S100LQDY)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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