有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LPF9 (EDINETへの外部リンク)
日清食品ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)
(1)日清食品
「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席麺を中心とした商品開発、生産技術開発及び健康と栄養に関する基礎、応用研究を行っております。
即席めんでは、海鮮のうまみをぎゅっと詰め込んだ、まるでイカのような味わいと食感のかまぼこ具材 "ほぼイカ" を新開発し、カップヌードルシーフードをリニューアル発売いたしました。
環境関連では2021年度内にカップヌードル全品においてバイオマスECOカップに切り替える予定です。
また地球に優しい資材調達として日清食品グループでは、既に、適切に管理された森林から産出した木材・紙製品を管理・流通していることを認証する制度であるFSC-CoC認証を取得。2020年度末より、輸送用ダンボールへFSC認証マーク付与を開始しました。
健康関連では、食物繊維(サイリウム)の新たな機能を見出し、2020年11月に[脂肪・糖・塩分の便への排出を増やし、中性脂肪・血糖値の上昇を抑え、高めの血圧を下げる]機能性表示食品「トリプルバリア」を発売いたしました。また、「ヒアルモイスト乳酸菌」を配合した美容ドリンク「ヒアルモイストW+ホワイト」等、お客様の健康志向に応える商品の開発を行っています。加えて、将来的な食糧危機や地球温暖化の解決の一助と期待される代替肉の開発や「培養肉」の研究(東京大学と共同研究)に取り組んでいます。
グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして本格的なおいしさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。今後も新しい技術開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。
(2)明星食品
即席めんの開発を主軸とした商品開発に加え、環境保全対策の研究、減塩を中心としたお客様の健康増進のための研究を行っています。
特に明星食品の技術的強みでありますノンフライ乾燥技術につきましては、更なる研究開発を重ね、従来にない生めん風の締まりのある食感を実現する新しい乾燥方法を開発し、特許を取得しました(特許6759480号、特許6827580号)。この特許製法を利用した縦型ノンフライ製造ラインを新設し、お店品質の極太麺を搭載した「明星 麺神カップ 神太麺×旨 醤油/味噌」を発売しました。またノンフライ袋麺でも麺神シリーズとして明星史上最大麺厚にチャレンジし、締まりのあるお店品質を実現した「明星 麺神 神太麺×旨 醤油/味噌」を発売しました。
環境保存対策としてレギュラーサイズ焼そばの段ボールについて、梱包方式を天地交互式に変更すると同時にカットテープを使わないSRP(シェルフレディパッケージ)の考え方を取り入れた開梱方法に設計変更し、環境負荷低減や物流効率の向上、品出し時の時間短縮や省力化に対応しました。2020年10月に発売した「夜店の焼そば 大魔辛」から順次変更しております。
減塩対策として、減塩ブランドの評判屋シリーズ「評判屋 だし醤油焼うどん」にて、五島灘の海水の成分を凝縮した「五島灘の塩」を採用。まろやかでうま味のある味わいにすることで、減塩による物足りなさを低減させました。その後も同シリーズ「評判屋 重ねだし ソース焼そば」「評判屋 重ねだし 塩焼そば」にも搭載し、お客様の減塩に対するニーズに応えました。
明星食品創業70周年の記念商品として、厚みのあるジューシーな食感のチャーシューと1枚もののフカヒレ姿煮のレトルト具材を採用しました「中華三昧 贅の極み」を発売しました。2食入りで5,000円という価格設定や、具材のボリューム・豪華さなどが大きな話題となりました。
(3)低温事業
(チルド食品)
チルドめんならではの本格感を追求した商品に加えて、従来のテーマである「簡便」「個食」「完結」に「環境」を加え、新価値の創造に取り組んでいます。食品ロス削減やプラスチック原料削減を目指し、賞味期限延長やエコ包装に取り組みました。弊社独自の「おいしさ長持ち製法」で、おいしさそのままに、生中華めんは20日から40日に、蒸しめんは15日又は20日から27日に賞味期限を延長しました。また、日清の太麺焼そばや日清のそのまんま麺などでは、生産工程や包装形態を見直すことで、プラスチックトレーの使用を廃止しました。新製品では、流行のガッツリ系メニューとして「行列のできる店のラーメン 最強のラーメン 背脂豚骨醤油」を、外食店監修商品として「日本の名店 大阪 塩元帥 コク旨塩」、「The Tabelog Award受賞店 西麻布香宮監修焼そば」、「神田まつや監修 すだちそば」などを新発売しました。また、「簡便」商品の「日清のそのまんま麺」は、しなやかで、さらにほぐれやすい麺への改良を行い、「チルドカップ日清のどん兵衛」のような、具付き、容器入りで、つゆでほぐすだけで食べられる「簡便」「個食」「完結」を併せ持った商品も開発をしています。今後も、環境に配慮した地球にやさしい商品や、多様化する消費者ニーズに応えるべく、新商品の研究・開発に努めてまいります。
(冷凍食品)
冷凍食品の強みを活かした「簡単に調理できる本格的なおいしい料理」を、パスタ、中華めん、和物、米飯、惣菜ジャンルから、バラエティに豊かな商品の開発に取り組んでいます。パスタジャンルでは、「スパ王プレミアム 海老とそら豆のペペロンチーノ」「スパ王プレミアム 蟹の濃厚トマトソース」「スパ王プレミアム サーモンの香味醤油」、「もちっと生パスタ サーモンとほうれん草の濃厚クリーム」を新発売しました。中華めんジャンルでは、「日清まぜ麺亭 焼豚油そば」「日清まぜ麺亭 台湾まぜそば」、和物では「日清のどん兵衛 釜玉カレーうどん赤・黒」などの汁なし麺、具がたっぷり入った「日清具多 えび天鍋焼うどん」「日清具多 牛すき鍋うどん」の新製品を発売しました。米飯では、「日清カップヌードル 謎肉炒飯」の第二弾「日清カップヌードル 謎肉炒飯カレー」、お好み焼きでは「日清焼そばU.F.O 濃い濃いお好み焼き」を発売し、惣菜ではレンジでできる本格中華総菜の「日清中華 辣椒麻婆豆腐」「日清中華 辣椒麻婆茄子」の新メニューの開発をいたしました。これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。
(4)菓子・飲料事業
日清シスコ㈱では、「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。
開発研究所は、「シリアル」、「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」、「包装資材」、「表示」の4部門からなり、各種商品の研究開発を行っております。
シリアルカテゴリーでは、ごろっとグラノーラシリーズをリニューアル、「フルーツ・ナッツ」を開発し、発売しました。また、当社のコア技術であるフレーク製造技術を活かした「素材のごほうび 大豆フレーク」、「やみつきなココナッツチップス、ソイチップス」、機能系のシスコウェルネス 1日分の食物繊維「大麦とさつまいものシリアル ブランMIX」を商品化しました。シスコーンシリーズでは小さなお子様に人気の「サクサクパン風シリアル キャラメル味」と、コロナ禍でのクッキング需要に応える「クッキングコーンフレーク」を商品化しました。
また、ビスケットカテゴリーでは、発売55周年を迎えたココナッツサブレの品質リニューアルを実施。並行して和をテーマに「和柑橘」、「安納芋と和栗」、「黒蜜きなこ」、若年層に話題のニューレトロを切り口とした「まろやかコーヒー牛乳味」を発売し、ブランドの活性化に努めました。
チョコレート菓子カテゴリーでは、チョコフレークシリーズのリニューアルを実施。併せて「ドーナツチョコ」、「チョコがけココナッツフレーク」、「ロカボアーモンド チョコスナックMIX」を商品化し、ブランドとしての品揃えを充実させました。
今後も日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所を始めグループの研究機関と連携を図りながら、お客様にもっと笑顔で元気になっていただける、日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んで参ります。
日清ヨーク㈱においては、開発研究所が関東工場内にあるという立地を生かし、スピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。
開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。
発酵乳では、十勝のむヨーグルトは中栓のない省資源仕様の“らくらくキャップ”の新容器を採用しました。「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「糖質オフ」の定番4フレーバーに加えて、季節ごとに「白桃」「レモン」「マスカット」「みかん」といった期間限定フレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。また、「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「マスカット」「みかん」は、コップ一杯 (180g) あたり乳酸菌NY1301株を400億個含んだ "腸内環境を改善" する機能性表示食品となりました。
乳製品乳酸菌飲料では、「ピルクル」のエクステンションとしてCVS商材の「ピルクル濃い物語3品(登場編、出会い編、完結編)」「フルーツリッチ ピルクル ストロベリー」「冬のプレミアムクリーミーピルクル ミルク風味」を発売しました。さらに、体を気遣う方、在宅勤務などで運動の機会が減ったお客様のニーズに応える商品として食物繊維であるイヌリンを配合した「中性脂肪を減らす」機能性表示食品の「ピルクルBodycare」を発売しました。細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。
乳酸菌飲料、清涼飲料では、「ピスタチオ薫るいちご乳酸菌」「がんばる乳酸菌+ぶどう糖」「すもももももももものうち」といったインパクトのある話題喚起型商品、1本で7種のビタミンを1日分補給することができる「ビタミンレモンウォーター」シリーズなど、様々なユーザー層向けの商品を発売いたしました。
ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行なってまいります。
(5)食品安全や環境経営への取組み
グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。
また、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。
製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図っております。昨年度に、官能検査、原料の受入れに関する詳細確認、外国人従業員の増加、食品偽装への対応を強化するためにNISFOSを改訂しました。これを用いた監査により、今後も各工場における品質・食品安全管理を強化してまいります。
さらに、持続性のある地球環境を維持するためのCSV経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。加えて、日清食品グループの環境戦略であるEARTH FOOD CHALLENGE 2030の目標達成に向け設置されたサステナビリティ委員会および同・環境ワーキンググループの事務局としての活動もその重要度を増しています。CO2削減、プラスチック、水資源保全、食品廃棄物など様々な環境課題に対し、データ解析など研究所としての視点と、工場や製品開発部門などの現場とも連携し、目標達成のロードマップ策定と施策を立案・実行にすることにより、日清食品グループのCSV経営の推進に寄与できるよう取り組んでまいります。
グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、2020年度には学会発表1件、特許出願1件に加え、新たなリスク評価手法開発について大学と共同研究を引き続き実施するなど学術的成果も創出しております。
当連結会計年度の研究開発費は7,852百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席麺を中心とした商品開発、生産技術開発及び健康と栄養に関する基礎、応用研究を行っております。
即席めんでは、海鮮のうまみをぎゅっと詰め込んだ、まるでイカのような味わいと食感のかまぼこ具材 "ほぼイカ" を新開発し、カップヌードルシーフードをリニューアル発売いたしました。
環境関連では2021年度内にカップヌードル全品においてバイオマスECOカップに切り替える予定です。
また地球に優しい資材調達として日清食品グループでは、既に、適切に管理された森林から産出した木材・紙製品を管理・流通していることを認証する制度であるFSC-CoC認証を取得。2020年度末より、輸送用ダンボールへFSC認証マーク付与を開始しました。
健康関連では、食物繊維(サイリウム)の新たな機能を見出し、2020年11月に[脂肪・糖・塩分の便への排出を増やし、中性脂肪・血糖値の上昇を抑え、高めの血圧を下げる]機能性表示食品「トリプルバリア」を発売いたしました。また、「ヒアルモイスト乳酸菌」を配合した美容ドリンク「ヒアルモイストW+ホワイト」等、お客様の健康志向に応える商品の開発を行っています。加えて、将来的な食糧危機や地球温暖化の解決の一助と期待される代替肉の開発や「培養肉」の研究(東京大学と共同研究)に取り組んでいます。
グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして本格的なおいしさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。今後も新しい技術開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。
(2)明星食品
即席めんの開発を主軸とした商品開発に加え、環境保全対策の研究、減塩を中心としたお客様の健康増進のための研究を行っています。
特に明星食品の技術的強みでありますノンフライ乾燥技術につきましては、更なる研究開発を重ね、従来にない生めん風の締まりのある食感を実現する新しい乾燥方法を開発し、特許を取得しました(特許6759480号、特許6827580号)。この特許製法を利用した縦型ノンフライ製造ラインを新設し、お店品質の極太麺を搭載した「明星 麺神カップ 神太麺×旨 醤油/味噌」を発売しました。またノンフライ袋麺でも麺神シリーズとして明星史上最大麺厚にチャレンジし、締まりのあるお店品質を実現した「明星 麺神 神太麺×旨 醤油/味噌」を発売しました。
環境保存対策としてレギュラーサイズ焼そばの段ボールについて、梱包方式を天地交互式に変更すると同時にカットテープを使わないSRP(シェルフレディパッケージ)の考え方を取り入れた開梱方法に設計変更し、環境負荷低減や物流効率の向上、品出し時の時間短縮や省力化に対応しました。2020年10月に発売した「夜店の焼そば 大魔辛」から順次変更しております。
減塩対策として、減塩ブランドの評判屋シリーズ「評判屋 だし醤油焼うどん」にて、五島灘の海水の成分を凝縮した「五島灘の塩」を採用。まろやかでうま味のある味わいにすることで、減塩による物足りなさを低減させました。その後も同シリーズ「評判屋 重ねだし ソース焼そば」「評判屋 重ねだし 塩焼そば」にも搭載し、お客様の減塩に対するニーズに応えました。
明星食品創業70周年の記念商品として、厚みのあるジューシーな食感のチャーシューと1枚もののフカヒレ姿煮のレトルト具材を採用しました「中華三昧 贅の極み」を発売しました。2食入りで5,000円という価格設定や、具材のボリューム・豪華さなどが大きな話題となりました。
(3)低温事業
(チルド食品)
チルドめんならではの本格感を追求した商品に加えて、従来のテーマである「簡便」「個食」「完結」に「環境」を加え、新価値の創造に取り組んでいます。食品ロス削減やプラスチック原料削減を目指し、賞味期限延長やエコ包装に取り組みました。弊社独自の「おいしさ長持ち製法」で、おいしさそのままに、生中華めんは20日から40日に、蒸しめんは15日又は20日から27日に賞味期限を延長しました。また、日清の太麺焼そばや日清のそのまんま麺などでは、生産工程や包装形態を見直すことで、プラスチックトレーの使用を廃止しました。新製品では、流行のガッツリ系メニューとして「行列のできる店のラーメン 最強のラーメン 背脂豚骨醤油」を、外食店監修商品として「日本の名店 大阪 塩元帥 コク旨塩」、「The Tabelog Award受賞店 西麻布香宮監修焼そば」、「神田まつや監修 すだちそば」などを新発売しました。また、「簡便」商品の「日清のそのまんま麺」は、しなやかで、さらにほぐれやすい麺への改良を行い、「チルドカップ日清のどん兵衛」のような、具付き、容器入りで、つゆでほぐすだけで食べられる「簡便」「個食」「完結」を併せ持った商品も開発をしています。今後も、環境に配慮した地球にやさしい商品や、多様化する消費者ニーズに応えるべく、新商品の研究・開発に努めてまいります。
(冷凍食品)
冷凍食品の強みを活かした「簡単に調理できる本格的なおいしい料理」を、パスタ、中華めん、和物、米飯、惣菜ジャンルから、バラエティに豊かな商品の開発に取り組んでいます。パスタジャンルでは、「スパ王プレミアム 海老とそら豆のペペロンチーノ」「スパ王プレミアム 蟹の濃厚トマトソース」「スパ王プレミアム サーモンの香味醤油」、「もちっと生パスタ サーモンとほうれん草の濃厚クリーム」を新発売しました。中華めんジャンルでは、「日清まぜ麺亭 焼豚油そば」「日清まぜ麺亭 台湾まぜそば」、和物では「日清のどん兵衛 釜玉カレーうどん赤・黒」などの汁なし麺、具がたっぷり入った「日清具多 えび天鍋焼うどん」「日清具多 牛すき鍋うどん」の新製品を発売しました。米飯では、「日清カップヌードル 謎肉炒飯」の第二弾「日清カップヌードル 謎肉炒飯カレー」、お好み焼きでは「日清焼そばU.F.O 濃い濃いお好み焼き」を発売し、惣菜ではレンジでできる本格中華総菜の「日清中華 辣椒麻婆豆腐」「日清中華 辣椒麻婆茄子」の新メニューの開発をいたしました。これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。
(4)菓子・飲料事業
日清シスコ㈱では、「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。
開発研究所は、「シリアル」、「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」、「包装資材」、「表示」の4部門からなり、各種商品の研究開発を行っております。
シリアルカテゴリーでは、ごろっとグラノーラシリーズをリニューアル、「フルーツ・ナッツ」を開発し、発売しました。また、当社のコア技術であるフレーク製造技術を活かした「素材のごほうび 大豆フレーク」、「やみつきなココナッツチップス、ソイチップス」、機能系のシスコウェルネス 1日分の食物繊維「大麦とさつまいものシリアル ブランMIX」を商品化しました。シスコーンシリーズでは小さなお子様に人気の「サクサクパン風シリアル キャラメル味」と、コロナ禍でのクッキング需要に応える「クッキングコーンフレーク」を商品化しました。
また、ビスケットカテゴリーでは、発売55周年を迎えたココナッツサブレの品質リニューアルを実施。並行して和をテーマに「和柑橘」、「安納芋と和栗」、「黒蜜きなこ」、若年層に話題のニューレトロを切り口とした「まろやかコーヒー牛乳味」を発売し、ブランドの活性化に努めました。
チョコレート菓子カテゴリーでは、チョコフレークシリーズのリニューアルを実施。併せて「ドーナツチョコ」、「チョコがけココナッツフレーク」、「ロカボアーモンド チョコスナックMIX」を商品化し、ブランドとしての品揃えを充実させました。
今後も日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所を始めグループの研究機関と連携を図りながら、お客様にもっと笑顔で元気になっていただける、日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んで参ります。
日清ヨーク㈱においては、開発研究所が関東工場内にあるという立地を生かし、スピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。
開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。
発酵乳では、十勝のむヨーグルトは中栓のない省資源仕様の“らくらくキャップ”の新容器を採用しました。「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「糖質オフ」の定番4フレーバーに加えて、季節ごとに「白桃」「レモン」「マスカット」「みかん」といった期間限定フレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。また、「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「マスカット」「みかん」は、コップ一杯 (180g) あたり乳酸菌NY1301株を400億個含んだ "腸内環境を改善" する機能性表示食品となりました。
乳製品乳酸菌飲料では、「ピルクル」のエクステンションとしてCVS商材の「ピルクル濃い物語3品(登場編、出会い編、完結編)」「フルーツリッチ ピルクル ストロベリー」「冬のプレミアムクリーミーピルクル ミルク風味」を発売しました。さらに、体を気遣う方、在宅勤務などで運動の機会が減ったお客様のニーズに応える商品として食物繊維であるイヌリンを配合した「中性脂肪を減らす」機能性表示食品の「ピルクルBodycare」を発売しました。細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。
乳酸菌飲料、清涼飲料では、「ピスタチオ薫るいちご乳酸菌」「がんばる乳酸菌+ぶどう糖」「すもももももももものうち」といったインパクトのある話題喚起型商品、1本で7種のビタミンを1日分補給することができる「ビタミンレモンウォーター」シリーズなど、様々なユーザー層向けの商品を発売いたしました。
ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行なってまいります。
(5)食品安全や環境経営への取組み
グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。
また、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。
製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図っております。昨年度に、官能検査、原料の受入れに関する詳細確認、外国人従業員の増加、食品偽装への対応を強化するためにNISFOSを改訂しました。これを用いた監査により、今後も各工場における品質・食品安全管理を強化してまいります。
さらに、持続性のある地球環境を維持するためのCSV経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。加えて、日清食品グループの環境戦略であるEARTH FOOD CHALLENGE 2030の目標達成に向け設置されたサステナビリティ委員会および同・環境ワーキンググループの事務局としての活動もその重要度を増しています。CO2削減、プラスチック、水資源保全、食品廃棄物など様々な環境課題に対し、データ解析など研究所としての視点と、工場や製品開発部門などの現場とも連携し、目標達成のロードマップ策定と施策を立案・実行にすることにより、日清食品グループのCSV経営の推進に寄与できるよう取り組んでまいります。
グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、2020年度には学会発表1件、特許出願1件に加え、新たなリスク評価手法開発について大学と共同研究を引き続き実施するなど学術的成果も創出しております。
当連結会計年度の研究開発費は7,852百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00457] S100LPF9)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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