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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LPUK (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 シキボウ株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社グループでは既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。

(繊維セグメント)
1.抗ウイルス加工「フルテクト®」の進捗
2004年にWHOが「鳥インフルエンザは、世界的な流行を起こす非常に危険な人間の伝染病に変異する可能性がある」と警告する声明を発表したことから、2005年より鳥インフルエンザウイルス対応加工の開発を開始し、2006年に抗ウイルス加工「フルテクト®」を開発し発表しました。2009年には、新型インフルエンザ(H1N1)の流行で、当社の「フルテクト®」加工マスクが注目されました。2015年には繊維製品の抗ウイルス加工SEKマークの認証が開始され「フルテクト®」もSEKマーク認証を受けました。また、自社で抗菌・抗ウイルス試験のできる試験室を整備し、自社製品の品質確認体制を整えました。
新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)の中、「フルテクト®」の新型コロナウイルスに対する抗ウイルス効果も確認され、「フルテクト®」は注目される加工となっております。様々な繊維製品に対応した「フルテクト®」加工の開発を進めており、ファッションブランドのアンリアレイジにも採用され、2020年9月のパリコレクションにて発表されました。
また、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、繊維製品だけではなく、様々な生活空間でご使用いただけるよう、ウイルス除去・除菌用の「フルテクト®」スプレーも開発し、販売しております。

2.消臭加工「デオマジック®」の進捗
「デオマジック®」は消臭剤として畜産現場や産業廃棄物処理場、大手製紙工場などで採用され好評です。生ゴミ用途・ベビー用途・ペット用途のほか、産業臭対策用途や介護用途への販促に力を入れ環境展などの展示会にも出展し拡販を進めています。中国でも産業臭対策用途・畜産用途向けに販促を進めています。アース製薬株式会社からデオマジックを使用したコラボレーション商品として介護用途に消臭スプレー・熱蒸散タイプ消臭剤・ポータブルトイレ用消臭剤が好評発売中ですが、新たにトイレ用消臭剤として置き型タイプとワンプッシュスプレータイプが発売開始となり好評を得ています。

3.環境配慮型ポリエステル「オフコナノ®」を開発
当社は、東京理科大学発のベンチャー企業、アクティブ株式会社が開発した技術「グリーンナノ」を活用し、燃焼時にCO2の排出を大幅に削減できるポリエステル繊維「オフコナノ®」を開発しました。繊維製品の一部はリサイクルされていますが、その多くは廃棄後、焼却処分されているため、燃焼時にCO2の排出を軽減できる繊維は、環境負荷低減に貢献することができます。
「オフコナノ®」は、炭化促進剤とCO2化学吸着剤が入ったナノサイズのカプセルをポリエステル繊維に練り込んだもので、燃焼すると通常のポリエステル繊維に比べ約60%の二酸化炭素の発生を抑制することができます。
当社は、主力の綿素材をサステナブル(持続可能)な繊維素材として打ち出しており、新たに環境配慮型ポリエステル繊維として「オフコナノ®」が加わることで、綿と合繊の両素材でサステナビリティ(持続可能性)を追求する体制が整いました。「オフコナノ®」のポリエステル綿から紡績したスパン糸のみならず、フィラメントタイプの開発も進めています。また、ポリプロピレン不織布への応用により、マスク用途などへの開発も進めています。
ユニフォーム、シャツ、スポーツウエア、寝装品など繊維全般に向けて新タイプの環境配慮型素材として提案を進めていきます。

繊維セグメントの当連結会計年度の研究開発費は、169百万円であります。


(産業材セグメント)
産業資材部門では、製紙業界及び製造業各業種等における顧客課題に対応した新製品・新技術の開発に努めています。製紙用ドライヤーカンバス事業では、差別化製品として、板紙製造ユーザーから要望の高い防汚性・洗浄性に優れた製品や耐熱原糸・耐摩耗原糸を用いたライフ対策製品を拡充しました。段ボール貼合用コルゲーターベルトでは、一部の設備や高品位段ボール向けに使用されているニードルベルトの製品名を「N-Dry」と命名して、一般の設備・製品でも使用可能な仕様に改良しラインナップに加えました。フィルタークロス事業では、昨年6月に施行された食品衛生法等の一部改正への対応として安全に使用いただける商品供給を目的に、原材料からの見直しに取り組んでいます。また、電池材料や化成品顧客から微粒子捕集の効率向上要求が高まっており、これらの顧客ニーズを満たすべく緻密クロスの新規開発に注力しています。

機能材料部門では、中央研究所において、航空宇宙分野並びにエネルギー分野向け用途を主体に複合材料(繊維強化プラスチック)の研究開発を行っております。高まる市場要求に応え得る繊維基材の開発や、新たな成形・加工方法による一貫生産体制の擁立を目指した新しい技術開発に取り組んでおり、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発を進めております。

産業材セグメントの当連結会計年度の研究開発費は183百万円であります。

なお、当社グループの研究開発活動は、主として、繊維セグメントは㈱シキボウ江南内にある当社開発部門、産業材セグメントは東近江市にある当社中央研究所を拠点として行っております。
当連結会計年度の研究開発費は353百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00530] S100LPUK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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