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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LQ3B (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 大建工業株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

長期ビジョン「GP25」のもと、“エコ”と“空間の質的向上”への取組みを通して、SDGs(持続的な開発目標)の達成にむけた社会課題の解決に貢献する研究開発を進めるとともに、将来の国内新設住宅着工に影響されない市場・分野に向けて、その土台となる技術の開発を進めております。
具体的には、当社保有技術の強みを活かし、循環利用可能な木材・木質材料を広く、多く利用するための技術開発や、住宅での快適性、安全性を追求しながらも生活のエネルギー消費を抑える技術開発、ユーザー目線でデザインを発想し、「くらしの価値(美しさ、使いやすさ、心地よさ)」を創造する製品開発を進め、住宅リフォーム市場、公共・商業建築分野や建築以外の市場・分野向けの新提案へと繋げております。
研究開発活動に直接携わる研究開発員は117名で、支出した研究開発費の総額は1,452百万円であります。なお、当社グループの研究開発活動は、主に素材事業と建材事業で実施しておりますが、研究開発内容は事業分野を跨り相互に関連していることから、研究開発員の人員数及び研究開発費については、セグメントに関連付けて記載しておりません。

(素材事業)
当社独自の素材であるダイライトをベースとした不燃壁材「グラビオシリーズ」の上級グレード品として、天然木突板を表面材に用い、地域産材にも対応可能な不燃壁材「グラビオUS」と、不燃ルーバー「グラビオルーバーUS」を発売いたしました。不燃性と共に、天井や壁に立体感のある高い意匠性を実現しており、重点市場である公共・商業建築分野での採用が順調に拡大しております。また、同じくダイライトを基材とし、木目調の化粧を施した外装用不燃軒天羽目板「ダイライト軒天羽目板」、内装用不燃羽目板「グラビオ羽目板」を発売し、室内天井と屋外の軒下デザインを同調させる空間の内外連動提案を強化いたしました。
既存製品と合わせた不燃建材のバリエーション拡充により、幅広いグレードと機能性、意匠性の多様なラインアップからなる、不燃建材の“メニュー化”を実現しております。

(建材事業)
新型コロナウイルス感染拡大による抗ウイルス建材へのニーズの高まりに対応し、当社独自の抗ウイルス機能「ビオタスク」対応製品を拡充いたしました。ドアのレバーハンドルや引戸の引手を追加したほか、高齢者配慮床材「おもいやりフロアIV」をベースに抗ウイルス機能を新たに付与した「おもいやりフロアIV-VS」を発売いたしました。「ビオタスク」仕様の一部製品においては一般社団法人抗菌製品技術協議会(SIAA)より抗ウイルスSIAA認証を取得いたしました。なお、抗ウイルス機能「ビオタスク」で一部採用している「銀系抗ウイルス剤」については、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抗ウイルス効果があることを確認しております
また、在宅勤務の急速な普及に対し、“仕事とプライベートを切り替える/暮らしを切り替える”=「スイッチする」という付加価値やコト提案に繋がる多目的用途のデスクとして、新ブランド「スイッチプラス」を立ち上げ、場所を選ばず省スペースで設置でき、使用しない時にはデスク部を格納できるなど、アフターコロナも見据え、日常を通した使いやすさに配慮した多目的デスク「スイッチプラス740」を発売いたしました。

(エンジニアリング事業)
主にオフィスビル等の廊下を対象に、天井の耐震対策や施工効率改善を図る天井システム「耐震対策 ダイロートン廊下天井システム マモローカ」を発売いたしました。廊下部分に使用することができる本製品と、廊下以外の天井に使用することができる「ダイケンハイブリッド天井」や「システム天井」と併せてご提案することで、オフィス市場を始めとする非住宅分野での更なる安心・安全な空間づくりに貢献し、公共商業分野の各市場で採用物件数を伸ばしています。

(その他)
新たな事業分野の開拓として、木材由来の培地「グロウアース」を発売いたしました。「グロウアース」は、国産の木材チップを粉砕処理し、これに特殊加工を施すことで、野菜や花卉の栽培に適した性能を付与した木材由来の培地です。開発にあたっては、2017年に発売した土壌改良材「DWファイバー」の開発において培った木材加工技術を応用し、発展させることで、製品化を実現しました。なお、当社が農業・園芸資材分野に参入するのは初めてのこととなります。「グロウアース」の生産・販売を通じて、国産木材の活用を推進するとともに、木質資源を燃料として使うサーマル利用だけではなく、付加価値の高い製品へと生まれ変わらせるマテリアル利用を推進することで、循環型社会の形成、さらには地球温暖化の防止といった社会課題の解決に貢献できるものと考えております。
また、オープンイノベーションによる研究開発の促進にも積極的に取り組んでおり、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した助成事業「炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー(CNF)関連技術開発」において、利昌工業株式会社を共同提案者として「CNFを利用した住宅・非住宅用内装建材の開発」を提案し、採択されました。これまでコスト面での折り合いが大きなハードルとなっていたCNF活用において、2社連携による住宅・非住宅向け建材の共同開発を進めることで、従来と同程度の価格を維持しつつ高強度で軽量化した、新しい価値を持つ建材の創出につながるものと判断しました。
加えて、グローバルな社会課題の解決を図ることでSDGs達成に貢献することを目的とし、当社のR&Dセンターと同じく岡山県を拠点とする岡山大学との包括連携協定を締結いたしました。研究者の交流による人材育成の推進及び相互支援などの連携を深め、研究者同士の積極的な人材交流を図りつつ、相互に持つ技術の連携を推し進め、主たる研究テーマとなる『環境配慮型新素材の創出』や『健康社会の実現に貢献する空間構築』を軸に、SDGs達成に向けた共同研究を進めてまいります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00619] S100LQ3B)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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