有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100MYPB (EDINETへの外部リンク)
株式会社ノエビアホールディングス 研究開発活動 (2021年9月期)
当社グループは、“すべてはお客さまのために”を第一に、美と健康に役立つ商品を提供するため、中期経営計画のテーマ「グループ各事業の持続可能な経営による節度ある成長の実現」に取り組んでおります。
当社グループの研究開発活動は、常盤薬品工業㈱の研究部門を統合した㈱ノエビアのグループ総合研究開発部が担い、グループの技術力を最大限に活用しております。グループ総合研究所は、医薬部外品・化粧品の主力工場である滋賀工場に隣接し、化粧品・医薬品・食品などの商品開発を加速しております。東京研究所は、素材研究と臨床研究を担当し、外部機関との積極的な連携により、最先端科学の知識と技術を向上しています。北海道暑寒別岳パイロットファーム、鈴鹿高山植物研究所、南大東島海洋研究所など日本各地の自社研究施設と連携し、創業来の植物研究を深耕し、美容効果の高い独自の植物成分を探求し続けています。
東京大学大学院医学系研究科に開設した「骨免疫学寄付講座」の研究成果から着想を得て、免疫学の新分野「骨免疫学」の鍵となるタンパク質RANKLが皮膚の恒常性維持に深く関与することを発見しました。得られた知見の化粧品への応用を進めています。
当連結会計年度における研究開発費の総額は1,041百万円であり、セグメント別の内訳は、化粧品事業905百万円、医薬・食品事業135百万円であります。
当連結会計年度における研究開発活動及び研究成果は次のとおりであります。
化粧品事業
当連結会計年度におきましては、当社グループが展開する市場に向けて、消費者のニーズの変化に寄り添った化粧品を開発いたしました。当連結会計年度において開発いたしました主な商品は、以下のとおりであります。
スキンケア商品
商品名称 | 主な特徴 | 販売形態 |
ノエビア 薬用リンクルセラム | 先端科学と植物のめぐみが融合した、薬用しわ改善美容液。コラーゲンの産生と分解をつかさどるAP-1に着目し、自社栽培エーデルワイスとオドリコソウ配合。有効成分ナイアシンアミドが表皮と真皮の両方にアプローチして、しわを改善。 | カウンセリング販売 |
ノエビア バイオサイン インナートリートメント リポソーム | 先端の「バイオ研究」と進化した「自然のめぐみ」を凝縮した、リポソーム美容液。バイオサインシリーズの遺伝子研究は、次世代の遺伝子研究エピジェネティクスに発展し、機能性RNAの働きに注目。多重層カプセル「リポソーム」がうるおいを放出し、肌の輝きを持続。自社栽培ローマンカモミールとジャーマンカモミール配合。 | カウンセリング販売 |
ノブ Ⅲシリーズ | ノブ Ⅲシリーズは皮膚のバリア機能に着目。新開発のセラミド製剤で皮膚のバリア機能を正常に保つ高保湿美容液のバリアコンセントレイト、紫外線から肌を守る皮膚保護クリームのバリアクリーム UVをリニューアル。 | セルフ販売 |
なめらか本舗 シリーズ | 薬用泡洗顔、スキンケアUV下地、薬用美白スキンケアUV下地など投入。また、エイジングケアラインを刷新。大豆イソフラボンの一種ダイジンの含有が多い品種「たまほまれ」から豆乳発酵液を配合。 | セルフ販売 |
メイクアップ商品
商品名称 | 主な特徴 | 販売形態 |
ノエビア アクトリース シリーズ | メイクアップシリーズ「アクトリース」から新商品。クリームタイプのスムースアイカラーは、しっとりなめらかに密着して、つややかな目もとへ。ティントリップは、唇にピタッと密着し、美しいつやと発色を長時間キープ。 | カウンセリング販売 |
エクセル シリーズ | 人気アイメイクのスキニーリッチシャドウに新色を投入。また、お気に入りの目元をプランニングするシングルアイシャドウのアイプランナー発売。とろける美容オイルクレンジングのセラムオイルクレンズ、守って香る美容液UVのプロテクティブUVエッセンス、美容液成分を贅沢に配合した高保湿リップのリップナイズドなど発売。 | セルフ販売 |
医薬・食品事業
当連結会計年度におきましては、医薬・食品事業の市場における変化に対応し、お客さまの健康の維持・増進に役立つ機能性表示食品と基幹ブランドの新たな価値創造の開発を推進してまいりました。当連結会計年度において開発いたしました主な商品は、以下のとおりであります。
食品
商品名称 | 主な特徴 | 販売形態 |
ノエビア ウェイトバランス | エノキタケ由来脂肪酸(リノール酸・α-リノレン酸)とブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを機能性関与成分とした機能性表示食品。ダイエットニーズ(体重、BMI、体脂肪、内臓脂肪)に対応した商品。 | カウンセリング販売 |
眠眠打破 | 体内時計による朝の目覚めに拘ったコーヒー飲料。味とパッケージをリニューアルし、コーヒーに拘った風味付けにより従来品に比べ嗜好性を高めた商品。 | セルフ販売 |
潤歩美Premium | N-アセチルグルコサミンとサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・Ⅱ型コラーゲンを機能性関与成分としたゼリー状の機能性表示食品。中高齢層にニーズの高い、スティックゼリータイプで、日常生活でひざ関節に不快感がある方に適した商品。 | 配置販売 |
その他の事業
研究開発活動を行っておりません。
基礎研究分野での主な成果は、次のとおりであります。
基礎化粧品による脳科学の研究成果として、幸せを感じたときに分泌される幸せホルモンのオキシトシンが、心理的なストレスを感じたときに分泌されるストレスホルモンのコルチゾールの作用を低下させ、肌細胞の老化を抑えることを見出しました(「第31回国際化粧品技術者会連盟横浜大会2020」にて発表)。
基礎化粧品による皮膚バリア保護の研究成果として、セラミドをラメラ状(層状)に構成した「セラミド含有ラメラ製剤」が、角質の細胞間脂質に存在するラメラ構造を整えることで、バリア機能を向上させることを明らかにしました(「第46回日本香粧品学会」にて発表)。
皮膚の老化防止の研究成果として、しわの改善に重要なコラーゲンを増加させる AP-1構成タンパク質の存在を突きとめました。さらに、自社栽培したエーデルワイスエキスとオドリコソウエキスに、これらのAP-1構成タンパク質を増加させる効果があることを発見しました(「第31回国際化粧品技術者会連盟横浜大会2020」にて発表)。
健康や美容の有用素材である大豆イソフラボンの研究成果として、大豆イソフラボンの一種であるダイジンがコラーゲン及びエラスチンを産生し増加させる効果を解明するとともに、滋賀県産大豆「たまほまれ」にダイジンが多く含まれることを見出しました(「第21回日本抗加齢医学会」にて発表)。
皮膚免疫の研究成果として、免疫と骨の健康に関わるタンパク質RANKLが、皮膚においてバリア機能と保湿機能に関与し、皮膚の恒常性維持に重要なことを明らかにしました(「第6回日本骨免疫学会」にて発表)。
伝統的な滋養強壮の生薬である冬虫夏草(きのこ)とルバーブが相乗的に表皮細胞の機能性タンパク質RANKLを増加させることを発見しました(「日本生薬学会第67回年会」にて発表)。
RANKLは、表皮の免疫細胞であるランゲルハンス細胞を維持し、皮膚免疫を強化します。ランゲルハンス細胞が多い皮膚は、バリア機能が高く、肌の色みが明るくなることから、機能性と安全性を兼ね備えた新しい化粧品の開発が期待できます。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E24991] S100MYPB)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。