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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LKS9 (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 第一三共株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、3ADC(トラスツズマブ デルクステカン:T-DXd/DS-8201、ダトポタマブ デルクステカン:Dato-DXd/DS-1062、パトリツマブ デルクステカン:HER3-DXd/U3-1402)の製品価値最大化を目指してリソースを集中投入するとともに、持続的成長の実現に向けてSOC(注1)を変革する製品群(Alpha)の創薬を目指す「3 and Alpha」戦略のもと、研究開発に取り組んでおります。
パートナリングの積極的な活用や、新規モダリティ(注2)の技術研究等を通じた創薬力の強化に取り組むとともに、グローバル臨床開発の加速化にも注力しております。中長期的には、がんに加え、当社のサイエンス&テクノロジーの優位性を活かして様々な疾患に対する治療薬創製を目指しております。
(注)1.SOC:Standard of Careの略。現在の医学では最善とされ、広く用いられている治療法。
2.新規モダリティ:ADC、核酸医薬、治療用ウイルス、細胞治療等の新規治療手段。

当連結会計年度の研究開発費は、2,274億円(前連結会計年度比15.1%増)となり、売上収益に対する研究開発費の比率は、23.6%となりました。

(1) 3ADC
当連結会計年度末における、3ADCの臨床開発の状況は次のとおりであります。
① トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd/DS-8201:抗HER2 ADC、日米製品名:エンハーツ)
日米において、製品名エンハーツとして販売しております。製品価値の最大化を図るため、がん領域のグローバル事業において豊富な経験を持つアストラゼネカと本剤を共同で開発しております。
(ⅰ) 乳がん
(a) DESTINY-Breast01試験(フェーズ2、単独投与、3次治療)
・抗HER2 ADC T-DM1の治療を受けたHER2陽性乳がんの患者を対象としたグローバル試験の結果に基づき、米国においては「転移性の乳がんに対する治療として2つ以上の抗HER2療法を受けたHER2陽性の手術不能または転移性乳がん」を適応として、また国内においては「化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳がん(標準的な治療が困難な場合に限る)」を適応として承認を取得し、販売開始しております。
・2020年12月、米国サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)において、本試験の最新データを発表いたしました。
・2021年1月、欧州連合(EU)において、2021年2月には英国において「2つ以上の抗HER2療法を受けた手術不能または転移性のHER2陽性乳がん」を適応として承認を取得いたしました。なお、欧州医薬品庁(EMA)より迅速審査(注3)の指定を受けておりました。
(注)3.迅速審査:
EMAにおいて、公衆衛生及び治療上の革新性の観点から多大な貢献が期待される薬剤に対して指定されるもので、審査期間の短縮が見込まれる。
(b) DESTINY-Breast02試験(フェーズ3、単独投与、3次治療)
・抗HER2 ADC T-DM1等の前治療を受けたHER2陽性乳がん患者を対象とした、本剤の有効性と安全性を医師選択治療と比較検討するグローバル試験を実施しております。
(c) DESTINY-Breast03試験(フェーズ3、単独投与、2次治療)
・抗HER2抗体トラスツズマブ等の前治療を受けたHER2陽性乳がん患者を対象とした、本剤の有効性と安全性をT-DM1と比較検討するグローバル試験を実施しております。
(d) DESTINY-Breast04試験(フェーズ3、単独投与、3次治療以降)
・HER2低発現乳がん患者を対象とした、本剤の有効性と安全性を医師選択治療と比較検討するグローバル試験を実施しております。
(e) DESTINY-Breast05試験(フェーズ3、単独投与、術前療法後)
・2020年11月、術前療法後に浸潤性残存病変を有する再発リスクの高いHER2陽性乳がん患者を対象とした、本剤の有効性と安全性をT-DM1と比較検討するグローバル試験を開始いたしました。
(f) DESTINY-Breast06試験(フェーズ3、単独投与、化学療法未治療)
・2020年7月、内分泌療法を受けた化学療法未治療のHER2低発現乳がん患者を対象とした、本剤の有効性と安全性を医師選択治療と比較検討するグローバル試験を開始いたしました。
(g) DESTINY-Breast07試験(フェーズ1b/2、併用、2次治療/1次治療)
・2021年1月、HER2陽性乳がん患者を対象とした、各種抗がん剤との併用による有効性と安全性を評価するグローバル試験を開始いたしました。

(h) DESTINY-Breast08試験(フェーズ1b、併用、化学療法未治療)
・2021年1月、HER2低発現乳がん患者を対象とした、各種抗がん剤との併用を評価するグローバル試験を開始いたしました。
(i) BEGONIA試験(フェーズ1b/2、併用、1次治療)
・トリプルネガティブ乳がん患者を対象とした、免疫チェックポイント阻害剤デュルバルマブ(以下「イミフィンジ」という。)との併用を評価する試験を米国、欧州及びアジアで実施しております。
(ⅱ) 胃がん
(a) DESTINY-Gastric01試験(フェーズ2、単独投与、3次治療)
・トラスツズマブを含む2つ以上の前治療を受けたHER2陽性胃腺がん患者又は胃食道接合部腺がん患者を対象とした日本及び韓国での試験の結果に基づき、2020年4月に国内において承認申請を行い、2020年9月に「がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の胃癌」を適応として承認を取得いたしました。なお、厚生労働省より先駆け審査指定(注4)を受けておりました。
・2020年5月、米国臨床腫瘍学会(ASCO)において主解析結果を発表いたしました。
・2021年1月、米国において「トラスツズマブを含む前治療を受けたHER2陽性の局所進行または転移性の胃腺がんまたは胃食道接合部腺がん」を適応として承認を取得いたしました。なお、米国食品医薬品局(以下「FDA」という。)より画期的治療薬(Breakthrough Therapy)指定(注5)、希少疾病用医薬品(Orphan Drug)指定(注6)、優先審査指定(注7)を受けておりました。
(注)4.先駆け審査指定:
世界に先駆けて日本での革新的医薬品等の早期実用化を促すため、臨床試験や承認手続を優先して受けられる制度。
5.画期的治療薬(Breakthrough Therapy)指定:
重篤な疾患を対象に、既存の治療薬よりも高い治療効果を示す可能性のある薬剤の開発と審査を促進し、患者により早く新薬を届けるために定められた米国における制度。
6.希少疾病用医薬品(Orphan Drug)指定:
米国における患者数20万人未満の希少疾病に対する治療、診断、予防を目的とした医薬品を対象として指定され、税制優遇、助成金等の優遇措置を受けることが出来る制度。
7.優先審査指定:
米国において、治療上重要な進歩をもたらす薬剤や、現在適切な治療法がない疾患への治療法を提供する薬剤に対して指定され、通常審査期間(10ヵ月目標)に比べ審査期間の短縮(6ヵ月目標)が見込まれる。
(b) DESTINY-Gastric02試験(フェーズ2、単独投与、2次治療)
・HER2陽性胃がん患者を対象とした試験を欧米で実施しております。
(c) DESTINY-Gastric03試験(フェーズ1b/2、併用、2次治療/1次治療)
・2020年6月、HER2陽性胃がん又は胃食道接合部腺がん患者を対象とした、複数他剤との併用を評価する試験を米国、欧州及びアジアで開始いたしました。
(ⅲ) 非小細胞肺がん
(a) DESTINY-Lung01試験(フェーズ2、単独投与、2次治療)
・HER2陽性及びHER2変異の非小細胞肺がん患者を対象とした試験を日本、米国及び欧州で実施しております。
・2020年5月、FDAよりHER2変異を有する転移性非小細胞肺がん治療を対象として画期的治療薬(Breakthrough Therapy)指定を受けました。
・2020年5月、米国臨床腫瘍学会(ASCO)において、本試験のデータを発表いたしました。
・2021年1月、世界肺癌学会(WCLC)において、本試験の最新データを発表いたしました。
(b) DESTINY-Lung02試験(フェーズ2、単独投与、2次治療)
・2021年3月、HER2変異の非小細胞肺がん患者を対象とした、本剤6.4mg/kg及び5.4mg/kgの有効性と安全性を評価する試験を開始いたしました。
(c) HUDSON試験(フェーズ2、併用、2次治療)
・抗PD-1/PD-L1を含む治療で病勢進行した非小細胞肺がん患者を対象とした、イミフィンジとの併用を評価する試験を米国、欧州及びアジアで実施しております。

(ⅳ) 大腸がん
(a) DESTINY-CRC01試験(フェーズ2、単独投与、3次治療)
・HER2陽性大腸がん患者を対象とした試験を日本、米国及び欧州で実施しております。
・2020年5月、米国臨床腫瘍学会(ASCO)において主解析結果を発表いたしました。
(b) DESTINY-CRC02試験(フェーズ2、単独投与、3次治療)
・2021年3月、HER2陽性大腸がん患者を対象とした、本剤6.4mg/kg及び5.4mg/kgの有効性と安全性を評価するグローバル試験を開始いたしました。
(ⅴ) その他
(a) ニボルマブとの併用試験(フェーズ1、併用、3次治療以降)
・HER2陽性乳がん、膀胱がん患者を対象とした、免疫チェックポイント阻害剤ニボルマブとの併用を評価する試験を欧米でBristol-Myers Squibb Co.と実施しております。
・2020年12月、米国サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)において、本試験の最新データを発表いたしました。
(b) ペムブロリズマブとの併用試験(フェーズ1、併用、3次治療以降)
・HER2陽性乳がん、非小細胞肺がん患者を対象とした、免疫チェックポイント阻害剤ペムブロリズマブ(以下「キイトルーダ」という。)との併用を評価する試験を欧米でMerck & Co., Inc.と実施しております。
(c) DESTINY-PanTumor01試験(フェーズ2、単独投与、2次治療以降)
・2021年1月、HER2変異の大腸がん、尿路上皮がん、胃がん、肝胆道がん、子宮内膜がん、メラノーマ、卵巣がん、子宮頸がん、唾液腺がん、すい臓がん、乳がん等のがん患者を対象としたグローバル試験を開始いたしました。
(d) DESTINY-PanTumor02試験(フェーズ2、単独投与、標準治療不応)
・2020年8月、HER2発現の膀胱がん、胆道がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、卵巣がん、すい臓がん、その他稀ながん患者を対象とした試験を米国及びアジアで開始いたしました。

② ダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd/DS-1062:抗TROP2 ADC)
2020年7月、アストラゼネカと本剤に関する戦略的提携契約を締結いたしました。製品価値の最大化を図るため、がん領域のグローバル事業において豊富な経験を持つアストラゼネカと本剤を共同で開発しております。
(ⅰ) 非小細胞肺がん
(a) TROPION-PanTumor01試験(フェーズ1、単独投与)
・標準治療不応の非小細胞肺がん患者を対象とした本剤単独投与のグローバルフェーズ1試験を実施しております。
・2020年5月、米国臨床腫瘍学会(ASCO)において、本試験のデータを発表いたしました。
・2020年6月、本試験に標準治療不応のトリプルネガティブ乳がんの患者群を追加いたしました。
・2021年1月、世界肺癌学会(WCLC)において、本試験の最新データを発表いたしました。
(b) TROPION-Lung01試験(フェーズ3、単独投与、2次治療以降)
・2020年12月、Actionable遺伝子変異(注8)の無い切除不能な非小細胞肺がん患者を対象とした、本剤の有効性と安全性をドセタキセルと比較検討するグローバル試験を開始いたしました。
(注)8.Actionable遺伝子変異:EGFR変異等の治療ターゲットとなりうる遺伝子変異。
(c) TROPION-Lung02試験(フェーズ1、併用)
・2020年10月、Actionable遺伝子変異の無い非小細胞肺がん患者を対象とした、キイトルーダとの併用を評価するフェーズ1試験を開始いたしました。
(d) TROPION-Lung04試験(フェーズ1、併用)
・2021年3月、Actionable遺伝子変異の無い非小細胞肺がん患者を対象とした、イミフィンジとの併用を評価するフェーズ1試験を開始いたしました。
(e) TROPION-Lung05試験(フェーズ2、単独投与)
・2020年12月、Actionable遺伝子変異を有する切除不能な非小細胞肺がん患者を対象としたグローバル試験を開始いたしました。

③ パトリツマブ デルクステカン(HER3-DXd/U3-1402:抗HER3 ADC)
(ⅰ) 乳がん
標準治療不応のHER3陽性がん患者を対象とした本剤単独投与のフェーズ1/2試験を日本及び米国で実施しております。

(ⅱ) 非小細胞肺がん
EGFRチロシンキナーゼ阻害剤を投与中に病勢進行したEGFR変異を有する非小細胞肺がん患者を対象とした本剤単独投与のフェーズ1試験をグローバルで実施しております。
2020年9月、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)において本試験の中間データを発表いたしました。
(a) HERTHENA-Lung01試験(フェーズ2、単独投与、3次治療以降)
・2021年2月、EGFR変異を有する非小細胞肺がん患者を対象としたグローバル試験を開始いたしました。
(ⅲ) 大腸がん
2020年9月、HER3発現大腸がん患者(3次治療)を対象とした本剤単独投与のフェーズ2試験を日本、米国及び欧州で開始いたしました。

④ 研究提携ほか
Gustave Roussy(注9)との研究提携契約の締結
2020年7月、Dato-DXd、HER3-DXdに関してGustave Roussyが実施する臨床研究、トランスレーショナルリサーチ、他剤との併用療法検討等の包括的な研究プログラムのための支援に関する契約を締結いたしました。
(注)9.Gustave Roussy Cancer Campus(GRCC):仏パリ南部ヴィルジェイフにあるがん研究所。

(2) Alpha
当連結会計年度における、3ADC以外のプロジェクトの研究開発の進捗は次のとおりであります。
① がん領域
(ⅰ) DS-6157(抗GPR20 ADC)
2020年5月、再発又は進行性の消化管間質腫瘍(GIST)患者を対象とした本剤単独投与のフェーズ1試験を日本及び米国で開始いたしました。
(ⅱ) DS-1055(抗GARP抗体)
2020年10月、切除不能な固形がん患者を対象とした本剤単独投与のフェーズ1試験を日本及び米国で開始いたしました。
(ⅲ) テセルパツレブ(DS-1647:G47Δ)
2020年12月、悪性神経膠腫に係る再生医療等製品製造販売承認申請を国内で行いました。本剤は、厚生労働省より先駆け審査指定、希少疾病用再生医療等製品指定(注10)を受けております。
(注)10.希少疾病用再生医療等製品指定:
対象患者数が国内において5万人未満、医療上特にその必要性が高いものなどの条件に合致するものとして、厚生労働大臣が指定する制度。税制措置、再審査期間の延長等の支援措置が与えられる。
(ⅳ) アキシカブタゲン シロルユーセル(Axi-Cel™:抗CD19 CAR-T細胞、製品名:イエスカルタ)
2021年1月、再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫の治療を目的とした再生医療等製品として国内製造販売承認を取得いたしました。
(ⅴ) DS-6000(抗CDH6 ADC)
2021年2月、切除不能な腎細胞がんと卵巣がん患者を対象とした本剤単独投与のフェーズ1試験を米国で開始いたしました。

② がん以外の領域
(ⅰ) ウルトラジェニクス社からの遺伝子治療薬製造技術の導入
2020年4月、ウルトラジェニクス社と同社が保有するアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いた遺伝子治療薬製造技術を非独占的に利用する契約を締結いたしました。
(ⅱ) 三菱UFJキャピタル、名古屋工業大学とのオープンイノベーション研究の開始
2020年4月、三菱UFJキャピタル株式会社、国立大学法人名古屋工業大学と視覚再生のための遺伝子治療薬に関するオープンイノベーション研究を開始いたしました。
(ⅲ) プラスグレル(ADP受容体阻害剤)
2020年7月、血栓性脳梗塞患者を対象とした国内フェーズ3試験(PRASTRO-III)において、主要評価項目を達成いたしました。
2020年12月、本試験結果などに基づき国内製造販売承認事項一部変更承認申請を行いました。
(ⅳ) エドキサバン(FXa阻害剤)
2020年8月、非弁膜症性心房細動を有する出血リスクの高い高齢者を対象とした国内フェーズ3試験(ELDERCARE-AF試験)において、主要評価項目を達成いたしました。
2020年9月、本試験結果に基づき国内製造販売承認事項一部変更承認申請を行いました。
(ⅴ) ミロガバリン(α2δリガンド)
2020年12月、脊髄損傷後神経痛患者を対象としたアジア(日本、韓国、台湾)でのフェーズ3試験において、主要評価項目を達成いたしました。
(ⅵ) レナジルセン ナトリウム(DS-5141:ENAⓇオリゴヌクレオチド)
2021年1月、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者を対象とした国内でのフェーズ1/2試験の結果を取得し、更なる解析を進めております。

(3) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組み
当社は、社会的に急務となっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(以下「COVID-19」という。)に対する予防・治療法の確立に向けて積極的に取り組んでおります。当社の持つ研究財産、技術及び知識を最大限に活用し、外部機関とも連携して、以下の研究開発を推進しております。
① DS-5670:遺伝子(mRNA)ワクチン
COVID-19の予防を目指し、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下「AMED」という。)が支援する「新型コロナウイルス(2019-nCoV(注11))の制圧に向けての基盤研究」(注12)に参画し、当社が見出した新規核酸送達技術(注13)を用いた「新型コロナウイルス(2019-nCoV)に対するmRNAワクチン開発」を分担しております。
2020年8月、厚生労働省の「ワクチン生産体制等緊急整備事業(注14)(第1次公募)」の事業者に採択されました。
2020年8月、AMEDが実施する創薬支援推進事業「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発(企業主導型)(注15)(第2次公募)」にも採択されました。
2021年3月、健康成人及び健康高齢者を対象とした日本でのフェーズ1/2試験を開始いたしました。
(注)11.2019-nCoV:SARS-CoV-2の暫定名称で同義語。
12.新型コロナウイルス(2019-nCoV)の制圧に向けての基盤研究:
流行が世界各国へ拡大しているCOVID-19に関して、政府全体の緊急的な取組みの一部として、AMEDが支援することを決定したワクチン開発課題の一つ。
13.新規核酸送達技術:
脂質ナノ粒子構造を形成し、医薬品有効成分の安定化並びに免疫細胞内への核酸デリバリーを実現することで、従来のワクチン技術と比較して、より至適な免疫応答を誘導することを確認いたしました。
14.ワクチン生産体制等緊急整備事業:
COVID-19をはじめとした予期せぬ感染症の流行阻止・重症化予防に必要なワクチンを可能な限り迅速に製造し、日本国民のために確保するため、ワクチンを含むバイオ医薬品の実生産(大規模生産)体制を早期構築することを目的とした事業。
15.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発(企業主導型):
企業においてすでに研究開発が進められているCOVID-19に対するワクチンの開発を重点的に支援し、安全かつ有効なワクチンを早期に実用化することを目的とした事業。

② DS-2319:ナファモスタット吸入製剤
2020年6月、COVID-19の治療を目指し、国立大学法人東京大学、国立研究開発法人理化学研究所及び日医工株式会社と共同でナファモスタット吸入製剤の研究開発を実施するための基本合意書を締結いたしました。
抗インフルエンザウイルス薬 イナビルの開発で得た技術を活用して、ナファモスタットの吸入製剤化の研究開発を推進しております。
2021年3月、健康成人を対象とした日本でのフェーズ1試験を開始いたしました。

③アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの国内供給
2020年6月、アストラゼネカと英オックスフォード大学が開発中の新型コロナウイルスワクチンの国内における安定供給に向け、アストラゼネカと協議を進めることに合意いたしました。
2021年2月、アストラゼネカと本ワクチンの国内における製剤化(バイアル充填、包装等を含む)を受託するための製造委受託契約を締結し、2021年3月、国内での製剤化を開始いたしました。

事業等のリスク株式の総数等


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