有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LLTN (EDINETへの外部リンク)
高砂香料工業株式会社 事業等のリスク (2021年3月期)
2 【事業等のリスク】
当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、重要項目ごとに以下のようなものがあります。ただし、全てのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できない又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。当社グループではこのような経営及び事業リスクを最小化するための様々な対応及び仕組み作りを行っております。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
リスク項目 | 関連するリスク | 主要な取組み |
気候変動によるリスク | ・温室効果ガスによる地球温暖化が引き起こす気候の変動ないし極端現象、あるいは不規則周期に訪れる天候不順が天然原料の調達に影響を及ぼし、原料価格の高騰を招く可能性 ・法規制、ステークホルダーからの要請、エネルギー需給の変化等の影響による想定以上のコストの増加や、気候変動対応におけるお客様の要件を満たさないことによる機会損失等を主因として、当社グループの社会的信用が低下する可能性 ・夏場の天候不順によって当社グループの主力製品である飲料用フレーバーの販売量が左右される可能性 ・TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に基づいたリスク | ・グローバルなネットワークを活用し、複社購買等を推進すると共に、調達手段の多様化を推進 ・外部機関との連携、情報収集を推進及び温室効果ガス排出削減の長期目標策定を認定する Science Based Targets initiative (SBTi)へのコミット ・飲料用フレーバーへの依存度を分散させる事業ポートフォリオの強化 ・グローバル企業に求められるTCFDの4つの推奨項目(ガバナンス、リスクと機会、戦略、指標と目標)に沿った当社グループの活動指針の実行 |
為替レートの変動 | ・外貨建てで運営を行う海外連結子会社の比重が高くなることにより、為替レートの変動による円換算後の連結財務諸表が影響を受ける可能性 ・外国通貨建て取引が受ける為替変動により業績に影響を及ぼす可能性 | ・為替変動を織り込んだ収益計画 ・グローバル展開により、円、米国ドル、ユーロ、人民元等への分散 |
事業のグローバル化によるリスク | ・当社グループが事業展開する各国において、法律・規制・税制の大きな変化、テロ・戦争等の政治的・経済的混乱、感染症の蔓延等の社会的混乱などによる、現地の生産活動や販売活動へ影響を及ぼす可能性 ・グローバル展開する得意先からのコアサプライヤー認定獲得競争により、業績に影響を及ぼす可能性 | ・当社グループの業務に関連する各国情勢の分析と情報収集に基づいた対応強化 ・競合他社比優位となるような商品・サービスの差別化、技術の向上 |
リスク項目 | 関連するリスク | 主要な取組み |
販売に係るリスク | ・天災、消費者嗜好、その他重大な変化により販売に困難が生じる可能性 ・市場製品サイクルの短期化、競合他社との競争激化による価格競争に伴い収益性が悪化する可能性 | ・消費者嗜好性を含めたマーケット分析の強化及び販売体制の多様化 ・当社の独自性を活かした製品開発による競争優位性の維持 |
事故・災害に係るリスク | ・自然災害や火災・爆発等の災害事故、感染症パンデミック等により事業活動に支障が生じる可能性 ・当社グループだけでなく、原料サプライヤー等の設備への火災等による損失により、原料価格の高騰を招く可能性 | ・災害や事故等への従業員の意識を向上させ、災害予防のための施策を実施。感染症等予防の施策及びリスク分散の徹底 ・サプライチェーンにおける複社購買の推進や各種施策の実施によるリスクの軽減 |
新製品の研究開発に係るリスク | ・消費者の潜在的なニーズを予想して新製品の開発を行っているが、研究開発の遅延や消費者の嗜好性やニーズ等の変化により影響を受ける可能性 | ・オープンイノベーションによる外部との連携を図り、多面的な研究開発力を強化 ・先端科学による競争力のある技術の創成 ・SDGsへの貢献を意識した製品の開発 |
情報セキュリティに係るリスク | ・不正アクセスやコンピュータウイルスの感染などにより、コンピュータシステムにおいて運用されている業務運営に必要な各種情報の漏洩、改ざん、消失が生じる可能性や、コンピュータシステムの一時的障害が発生する可能性 | ・継続的に従業員への研修強化や啓蒙活動を図る ・最先端技術によるITセキュリティの強化 |
経済情勢等に係るリスク | ・日本や海外の主要市場における将来の景気の後退又は減速等の経済不振が当社グループの製品に対する購買力や消費者需要に悪影響を及ぼす可能性 ・低迷する経済情勢のもとで、消費者が嗜好品等の買い控えを行う可能性 | ・ポートフォリオの拡充による分散 ・主要ビジネスの基盤を強化し、経済不振等に対する耐性を強化 |
法令の遵守に係るリスク | ・グローバルな事業を展開する上で、各国における製品の品質、安全・環境、化学物質、または会計基準や税法、労務、取引など様々な関連法令に適用しているが、現行法令の変更や新たな法令などが追加された場合、事業活動に制限、対応のための投資など、業績に影響を及ぼす可能性 | ・現在の法令順守体制の整備と適切な運用 ・法令等の改編の分析を踏まえた機動的対応 |
リスク項目 | 関連するリスク | 主要な取組み |
人材に係るリスク | ・グローバルに事業を展開する上で、様々な人種・国籍や文化を持つ従業員が働いており、その多様性を尊重した組織能力向上を目指しているが、人材を十分に確保・育成できない可能性 | ・モノ作りを重視するアジア発のグローバル香料会社として、技術立脚の精神に基づく人材育成 |
製品品質に係るリスク | ・グローバルな事業を展開する上で、様々な製品を製造販売しており、これに対するクレームやリコールによる金銭的損失の他、悪意ある異物混入、物流上の破損、ヒューマンエラーによる工程内不適合により得意先等ステークホルダーから信用を喪失する可能性 | ・当社グループのビジネスへの信頼の原点となる品質管理に対しては、従業員への研修を継続し、製造現場での作業ルールを徹底すると共に多様な事象を想定した対策を策定、管理体制強化に注力 |
(新型コロナウイルス感染症の影響)
新型コロナウイルス感染症は、依然として当社グループの従業員、得意先、サプライヤー等のステークホルダーに対する重大な脅威であり、当社グループの活動や、業績に影響を及ぼすリスク要因となり得ると認識しております。
これに対し、当社グループでは、従業員と家族の安全確保に向けた取り組みとして、本社・営業・研究部門の従業員が在宅でのリモート勤務を行っております。
グローバル各拠点においては、所在地国の法令に沿って感染予防措置を取る一方、危機管理計画書に従い、取締役社長を本部長とする危機管理対策本部を設置し、情報集約に努め、迅速な対応を図っております。
新型コロナウイルス感染症拡大の経済への影響は徐々に和らいでいく中、経済回復への期待は大きくなっております。当社グループにおきましては、一部のカテゴリーの販売やサプライチェーンへの影響等、懸念材料もあります。そのような中、消費者の外出自粛等の影響が続くことにより、当社及び国内子会社における飲料カテゴリー等で上記リスクが顕在化してきている部分もあります。一方、経済回復に伴い好調となるカテゴリーがあり、当社全体としては堅調に推移すると見込んでおります。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00993] S100LLTN)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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