有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100L2QK (EDINETへの外部リンク)
ラクオリア創薬株式会社 研究開発活動 (2020年12月期)
当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、932百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。
(1) 自社の研究開発及び共同研究
(探索段階)
① ナトリウムチャネル遮断薬プロジェクト
炎症性疼痛及び神経障害性疼痛を主たる適応症としたナトリウムチャネル遮断薬のプロジェクトは、リード化合物(*)を見出し、特性評価を継続して実施しております。
② 製薬企業等との共同研究
製薬企業等との共同研究については、以下のとおり実施しております。
③ アカデミアとの共同研究
心不全の新規メカニズムを基にした治療薬の創出を目的として名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座循環器内科学(室原豊明教授・竹藤幹人助教)と共同研究を進めているCRHR2拮抗薬(化合物コード:RQ-
00490721)のプロジェクトでは、複数の開発候補化合物(*)を見出し、特性評価を実施しております。
(前臨床開発段階)
① TRPM8遮断薬(RQ-00434739)
神経障害性疼痛(化学療法起因性冷アロディニア)を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了
し、次段階である前臨床開発試験に進むあたっての問題は見出されておりません。
② グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)
がんに伴う食欲不振/悪液質症候群及び脊椎損傷に伴う便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、前臨床
試験を開始するために必要な原薬製造に着手しております。
③ モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)
胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウスを目標適応症として開発中の本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験(in vivo薬効薬理試験、薬物動態試験(*)、毒性試験(GLP基準(*))、安全性薬理試験(GLP基準(*)))を終了しております。
次の臨床開発段階に進むにあたって問題は見出されておりません。
(臨床開発段階)
① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)
胃食道逆流症(GERD)(*)を目標適応症として開発中の本化合物は、米国ならびに日本での第Ⅰ相臨床試験を終了しております。また、2020年6月には、導出先のHKイノエン社(韓国)に対し、日本以外の全ての未許諾国・地
域(新興国・発展途上国)につきまして追加許諾いたしました。日本においては、第Ⅱ相臨床試験の実施につい
て、HKイノエン社(韓国)との協力関係の築き方等を含め、あらゆる可能性について検討を行っております。
② 5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)
胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、慢性便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、共同研究先であるヴァージニア・コモンウェルス大学 パーキンソン病・運動障害疾患センター(米国、Virginia Commonwealth University, Parkinson's and Movement Disorders Center、以下「VCU」)による医師主導治験が終了しております。
③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)
下痢型過敏性腸症候群(IBS-D(*))を目標適応症として開発中の本化合物は、英国における第Ⅰ相臨床試験を終了し、治験総括報告書の作成が完了しております。
(2) 導出先の開発状況
① tegoprazan(韓国登録商標K-CAB®、開発コード:RQ-00000004/IN-12420)
韓国で既に胃食道逆流症(*)等の治療薬として承認・販売されている本化合物については、2020年3月に、韓国において「消化性潰瘍及び慢性萎縮性胃炎患者でのヘリコバクター・ピロリ除菌のための抗生剤併用療法」の適応症の追加承認を受けました。
また、HKイノエン社(韓国)は、FDAに新薬臨床試験開始届(IND)を提出し、2020年6月に試験実施の承諾を得ました。
一方、HKイノエン社(韓国)の中国のサブライセンス先であるLuoxin社(中国)が実施してきたびらん性胃食道逆流症(*)を目標適応症とした第Ⅲ相臨床試験を終了し、中国当局に新薬承認申請を行いました。その後、当局から申請受理通知を取得いたしました。
② セロトニン5-HT2A及びドパミンD2受容体遮断薬(ziprasidone)
統合失調症治療薬として導出した本化合物につきましては、Meiji Seikaファルマ株式会社において、今後の
開発計画および開発戦略について検討されております。
③ EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)
犬の疼痛治療薬としてエランコ社(米国)にて、販売中の本化合物は、2017 年1月の米国における販売開始以降、既に世界20カ国以上で上市されており、2020年10月には日本においても販売を開始いたしました。
④ グレリン受容体作動薬(ENTYCE®)
犬の食欲不振症治療薬としてエランコ社(米国)にて米国で販売中の本化合物は、2020年10月にFDAの動物医薬品センター(CVM:Center for Veterinary Medicine)から慢性腎疾患の猫の体重減少を管理する薬「ELURA®」として承認を取得いたしました。
⑤ EP4拮抗薬(RQ-00000007、AAT-007、grapiprant)
株式会社AskAt(以下「AskAt社」)のライセンス先であるIkena Oncology Inc.(米国)が、米国において、がん免疫治療薬として第Ⅰb/Ⅱ相臨床試験を実施しております。
また、AskAt社のライセンス先であるShanghai Haihe Biopharma Research and Development Co., Ltd.(中国、以下「Haihe社(中国)」)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を終了したほか、同じくAskAt社のライセンス先であるNingbo Tai Kang Medical Technology Co., Ltd.(中国)が、中国において、がん領域で第Ⅰ相臨床試験を実施しております。
⑥ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076、AAT-076)
AskAt社のライセンス先であるHaihe社(中国)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を実施しております。
⑦ CB2作動薬(RQ-00202730/AAT-730)
AskAt社のライセンス先であるOxford Cannabinoid Technologies Ltd.(英国)が、米国において、前臨床開発中です。
⑧ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)
EAファーマ社との共同研究から創出された本化合物は、EAファーマ社において開発が進められております。
⑨ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)
マルホ社に導出した本化合物は、マルホ社において本化合物を有効成分とする治療薬の開発が進められております。
⑩ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479、AK1780)
旭化成ファーマ社との共同研究から創出された本化合物は、旭化成ファーマ社にて神経障害性疼痛を目標適応
症として順調に開発が進められております。
(1) 自社の研究開発及び共同研究
(探索段階)
① ナトリウムチャネル遮断薬プロジェクト
炎症性疼痛及び神経障害性疼痛を主たる適応症としたナトリウムチャネル遮断薬のプロジェクトは、リード化合物(*)を見出し、特性評価を継続して実施しております。
② 製薬企業等との共同研究
製薬企業等との共同研究については、以下のとおり実施しております。
会社名 | 開始月 | 内容 |
インタープロテイン株式会社 | 2013年2月 | 疼痛領域における特定の蛋白質間相互作用を標的とした共同研究 |
あすか製薬株式会社 | 2019年7月 | 特定のイオンチャネル(*)を標的とした創薬研究に関する共同研究 |
株式会社 Epigeneron | 2019年9月 | 特発性小児ネフローゼ症候群治療薬の創出に向けた共同研究 |
③ アカデミアとの共同研究
心不全の新規メカニズムを基にした治療薬の創出を目的として名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座循環器内科学(室原豊明教授・竹藤幹人助教)と共同研究を進めているCRHR2拮抗薬(化合物コード:RQ-
00490721)のプロジェクトでは、複数の開発候補化合物(*)を見出し、特性評価を実施しております。
(前臨床開発段階)
① TRPM8遮断薬(RQ-00434739)
神経障害性疼痛(化学療法起因性冷アロディニア)を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了
し、次段階である前臨床開発試験に進むあたっての問題は見出されておりません。
② グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)
がんに伴う食欲不振/悪液質症候群及び脊椎損傷に伴う便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、前臨床
試験を開始するために必要な原薬製造に着手しております。
③ モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)
胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウスを目標適応症として開発中の本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験(in vivo薬効薬理試験、薬物動態試験(*)、毒性試験(GLP基準(*))、安全性薬理試験(GLP基準(*)))を終了しております。
次の臨床開発段階に進むにあたって問題は見出されておりません。
(臨床開発段階)
① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)
胃食道逆流症(GERD)(*)を目標適応症として開発中の本化合物は、米国ならびに日本での第Ⅰ相臨床試験を終了しております。また、2020年6月には、導出先のHKイノエン社(韓国)に対し、日本以外の全ての未許諾国・地
域(新興国・発展途上国)につきまして追加許諾いたしました。日本においては、第Ⅱ相臨床試験の実施につい
て、HKイノエン社(韓国)との協力関係の築き方等を含め、あらゆる可能性について検討を行っております。
② 5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)
胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、慢性便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、共同研究先であるヴァージニア・コモンウェルス大学 パーキンソン病・運動障害疾患センター(米国、Virginia Commonwealth University, Parkinson's and Movement Disorders Center、以下「VCU」)による医師主導治験が終了しております。
③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)
下痢型過敏性腸症候群(IBS-D(*))を目標適応症として開発中の本化合物は、英国における第Ⅰ相臨床試験を終了し、治験総括報告書の作成が完了しております。
(2) 導出先の開発状況
① tegoprazan(韓国登録商標K-CAB®、開発コード:RQ-00000004/IN-12420)
韓国で既に胃食道逆流症(*)等の治療薬として承認・販売されている本化合物については、2020年3月に、韓国において「消化性潰瘍及び慢性萎縮性胃炎患者でのヘリコバクター・ピロリ除菌のための抗生剤併用療法」の適応症の追加承認を受けました。
また、HKイノエン社(韓国)は、FDAに新薬臨床試験開始届(IND)を提出し、2020年6月に試験実施の承諾を得ました。
一方、HKイノエン社(韓国)の中国のサブライセンス先であるLuoxin社(中国)が実施してきたびらん性胃食道逆流症(*)を目標適応症とした第Ⅲ相臨床試験を終了し、中国当局に新薬承認申請を行いました。その後、当局から申請受理通知を取得いたしました。
② セロトニン5-HT2A及びドパミンD2受容体遮断薬(ziprasidone)
統合失調症治療薬として導出した本化合物につきましては、Meiji Seikaファルマ株式会社において、今後の
開発計画および開発戦略について検討されております。
③ EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)
犬の疼痛治療薬としてエランコ社(米国)にて、販売中の本化合物は、2017 年1月の米国における販売開始以降、既に世界20カ国以上で上市されており、2020年10月には日本においても販売を開始いたしました。
④ グレリン受容体作動薬(ENTYCE®)
犬の食欲不振症治療薬としてエランコ社(米国)にて米国で販売中の本化合物は、2020年10月にFDAの動物医薬品センター(CVM:Center for Veterinary Medicine)から慢性腎疾患の猫の体重減少を管理する薬「ELURA®」として承認を取得いたしました。
⑤ EP4拮抗薬(RQ-00000007、AAT-007、grapiprant)
株式会社AskAt(以下「AskAt社」)のライセンス先であるIkena Oncology Inc.(米国)が、米国において、がん免疫治療薬として第Ⅰb/Ⅱ相臨床試験を実施しております。
また、AskAt社のライセンス先であるShanghai Haihe Biopharma Research and Development Co., Ltd.(中国、以下「Haihe社(中国)」)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を終了したほか、同じくAskAt社のライセンス先であるNingbo Tai Kang Medical Technology Co., Ltd.(中国)が、中国において、がん領域で第Ⅰ相臨床試験を実施しております。
⑥ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076、AAT-076)
AskAt社のライセンス先であるHaihe社(中国)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を実施しております。
⑦ CB2作動薬(RQ-00202730/AAT-730)
AskAt社のライセンス先であるOxford Cannabinoid Technologies Ltd.(英国)が、米国において、前臨床開発中です。
⑧ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)
EAファーマ社との共同研究から創出された本化合物は、EAファーマ社において開発が進められております。
⑨ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)
マルホ社に導出した本化合物は、マルホ社において本化合物を有効成分とする治療薬の開発が進められております。
⑩ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479、AK1780)
旭化成ファーマ社との共同研究から創出された本化合物は、旭化成ファーマ社にて神経障害性疼痛を目標適応
症として順調に開発が進められております。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E25269] S100L2QK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。